2006年09月18日

フレンズ2-20その17

ロス: I'm sure you'll feel different when it's our baby. (僕らの赤ちゃんの時には、また違って感じることができるって僕は確信してるよ。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: What? (何って?)
レイチェル: You think about stuff like that? (ロスはそんなことまで考えてるの?)

it = a baby ですね。
レイチェルが赤ちゃんが苦手だと言ったので、一般的な baby の場合はそうかもしれないけど、それが our baby になったら、また、レイチェルの受け止め方も変わるに違いないよ、と言っているわけ。
えぇ、確かに!
私は子供嫌いなわけじゃなかったけど、まだ子供がいない頃に友達が連れてきた赤ちゃんを一体どうやって扱えばいいのかわからなくて、おろおろしていた記憶があります。
「あー、そんなお菓子のついたペタペタした手でテレビを触っちゃダメだぁー!」「そこらじゅうのスイッチを押しまくっちゃダメだぁー!」みたいな感じ。
でもそれが自分に子供ができると、途端にそういうことが全く気にならなくなるわけですね。
「あぁ、いいって、いいって。どうせうちの子も同じことして汚すんだからさぁ。」みたいに。
それは「母としての包容力」が出てきたように見えますが、ただ単にいろんなことに鈍感になっていってるだけなんですけど(爆)。
細かいこと気にしてたら、やってられませんって、子育てってのは(笑)。

ということで、ロスの意見は正論だし、彼はすでに子持ちなのでなおさら説得力があるのですが、独身のレイチェルは our baby という言葉を聞いて異常に反応しています。
お付き合いしているわけだから、あり得ない話ではないけれど、そんなに自然と口から出てきたのでびっくりしてるんでしょうね。
確かに、「この人、私とは遊びかしら?」と思ってる時に、「僕らの子供が・・・」とか言われると、「えっ?」とか思っちゃいますよね。
逆に、結婚するつもりがないカップルなら、安易に「子供」という言葉は出せないでしょう。


ロス: Actually, I kind of think that we'll have two babies. (実は、僕は子供は二人欲しいなぁ、とか思ってるんだ。)
レイチェル: Two babies? (子供は二人?)
ロス: You know, a boy and a girl. Hopefully, the girl will come first, so Ben won't feel competitive. (そうだね、男の子と女の子だ。できれば、女の子が先に生まれて欲しいな。そうすれば、ベンが対抗意識を燃やさないだろうから。)

hopefully は「できれば、うまくいけば、願わくは」。
このように副詞ひとつだけでこういうニュアンスを出せるのは便利です。
私も英文を書くときに、ちょくちょく使いますね。
何か書いた最後のおまけに、hopefully ... 「できれば・・・がいいな」とか、possibly... 「もしかして・・・ってこともあり得るかも」とつけると、文章に動きが出て面白いと personally 「個人的には」思っているのですが、その英文を読んでる人が、私の込めたそういうニュアンスを感じて下さっているのかどうかは知りません(笑)。

come first は文字通り「最初に来る」ですから、この場合は「ロスたちの子供として最初にこの世に生まれる」という意味です。
「一番になる、一着になる」「何よりも優先である、一番大切である」という意味もあります。
Profits come first. だと「利益優先」。
利益が何よりも先に来る、優先される、ということですね。
有名な謎(なぞなぞ?)に、「ニワトリが先か、卵が先か?」というのがありますが、これは英語では "Which came first, the chicken or the egg?" と言います。
週刊STのコラム、伊藤サムさんの「これであなたも英文記者」において、この文章が英作文課題に出たのですが、「ニワトリ」と「卵」の冠詞が何になるか、そしてその冠詞になる理由も合わせて述べよ、という問題になっていました。(ここでは、これ以上詳しくは書きませんが・・・)

competitive は「競争心の強い、負けず嫌いの、対抗意識のある」という意味です。
competion なら「競争」という名詞です。
日本語で、ゴルフのコンペとか、建築や設計でのコンペなどと言いますが、これは コンペティション(competition)の略なんですね。

確かに同年齢、同世代なら、何かと比較されそうですし、本人たちも意識しそうなのは事実ですが。
そういうロスの発言を聞いて、レイチェルがアワアワしてるのが可愛い!
ロスは未来の具体的な予定をあれこれ考えていますが、普通、こういうのは女性がよく考えるもんじゃないかと。
うちの息子が幼稚園の時、ラブレター(!)をもらってきたんですが、「こどもの名前は、女の子なら・・・で、男の子なら・・・で」とか書いてありましたよ。(もちろん、ひらがなだけど・・・笑)。
さらには彼女によると、結婚したらマンションの一番上に住むそうです。うーん、しっかりしてるぅ。
うちの息子にはとてもそんな長期的ビジョンがあるようには見えませんけど。
(今日は、ただの子持ち主婦の世間話だった・・・笑)

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posted by Rach at 07:52| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いてもよし、いなくてもよし、ですが、やっぱり本音として子供ほしいな〜。
って、久々コメントで、これだけかよっ(笑)
Posted by Mayumi.K at 2006年09月18日 10:28
Rach さん、よくお勉強(こういう言葉で
いいかどうかわかりませんけど)してますね〜。

ところで
レイチェルは、せっかく自由を手に入れたのに
今度はロスにレールを敷かれちゃって
何だかちょっと複雑な気持ちでもあるんですよね。


Posted by はなぶさ at 2006年09月18日 18:24
こんにちわ。
息子さん、もてますね!
ラブレターの主は、将来、仕切るお嫁さんになりそうですね。
こんな娘が嫁に来たら、お母様としてはちょっと複雑かも。
Posted by YN at 2006年09月18日 20:08
Mayumi.Kさんへ
うーん、私もねぇ、「いてもよし、いなくてもよし」だと思うタイプなんですよ。結婚願望もそれほど強くなかったし、子供がどうしても欲しいってこともなかったし。
もし結婚してなかったら、もし子供がいなかったら、私の人生はどうなってたんだろう・・・っていつも考えてます(笑)。女性は貪欲で(笑)、いくら今の生活に満足していても(←これでも一応満足はしてるんですケド)、あり得たかもしれない別の人生を考えずにはいられないのだ、とどこかで読んだことがある。
学生時代の友達に会っても、私から見たらバリキャリですごく羨ましく見えるのに、彼女たちには彼女たちの悩みがあるんだよね。お互い、人生について考える年齢になっちゃったんだねぇ、ってしみじみ語り合ったりするのだけど。

子供がいると、違った自分を発見できる、というのはあるかもしれない。でも、がむしゃらに自分の夢だけ追いかけるってことはできなくなる気がするんですよね。

話を重くした上に、話題もずれちゃってる? でも、いろいろ考えちゃうよねぇ?
Posted by Rach at 2006年09月19日 11:40
はなぶささんへ
「よくお勉強してる」ように見えますぅ?(笑)。勉強してる、というよりは、自分の好きなものに対してはマニアックにこだわる性格で、とことん調べないと気が済まないんですよねぇ。
でもこういう人間は自分の興味のないことには全く手を出さないので、そういう意味では「勉強家」とは言えない気がします。知らない分野のことは全くと言っていいほど知りませんし、知ろうともしないから(笑)。

そうですね、このエピソードはそのレイチェルの複雑な気持ちがよく表れていますよね。「彼女」としては嬉しいことなのかもしれないけど、一人で歩き始めたレイチェルにとっては・・・ということですよね。
Posted by Rach at 2006年09月19日 11:49
YNさんへ
えへへ、もてもてかなぁ・・・(笑)。ところがこの話には後日談があって、この女の子は「Yくんに取られた」そうです(爆)。その二人は同じバス停で、やっぱり彼の方が有利だったらしくてねぇ。しかし、この歳で、競争に敗れたなんて・・・まぁ、くじけずにがんばりぃや!(笑)。
その女の子、将来かなりのべっぴんさんになりそうな本当に可愛らしい子だったんで、私としては嬉しかったんですけども。(こんなこと言ってるのは今のうちだけなのかも。今は、将来の嫁候補にヤキモチ焼いたりしませんが・・・)
それよりも、幼稚園児でも美形の女の子を巡って争奪戦が起きる、という事実の方がショックだわ(笑)。
Posted by Rach at 2006年09月19日 12:00
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