2006年09月19日

フレンズ2-20その18

レイチェル: Then what's gonna happen? (それからどうなるの?)
ロス: We won't wanna raise kids in the city, so we'll move to Scarsdale. We'll be far enough from our parents so we don't have to see them, but close enough that they can baby-sit. (都会で子供たちを育てたいとは思わないだろうね。だから、僕らはスカースデールに引っ越すことになるだろう。僕らの親たちからは十分に離れているから、親たちの顔をさほど見ることはない。でも、親にベビーシッターを頼めるくらいには近い距離だよ。)
And yes, I know the taxes are a little higher than Nassau County, but the school system's great. (それから、税金はナッソー郡よりは少し高いってことはわかってるけど、でも(スカースデールの)教育システムは素晴らしいよ。)

スカースデール(Scarsdale)は、Westchester County, NY (ニューヨーク州ウエストチェスター郡)にあります。
郡、とつけると、何となくアメリカのイメージにそぐわない気がしますが、同じ名前が別の場所の地名として存在していることもあるので、厳密に区別する場合には、つけた方がいいということかもしれません。(はっきりとはわかりませんが)

Wikipedia英語版: Westchester County, New York の地図の赤い部分がウエストチェスターです。
このウィキペディアを下にスクロールすると、Map of municipal boundaries in Westchester County という黄色の地図がありますが、この地図をクリックすると大きくなり、Scarsdale の場所がわかります。
ウエストチェスターの中でもかなり南に位置し、確かにニューヨークに近いですね。

ウエストチェスターについて書いてあるサイトを見つけました↓
FURUMOTO REALTY ニューヨーク不動産 郊外 (不動産屋さんのサイトです。)
ロスは、自分たちの実家との距離の話、教育システムの話を語っていますが、このサイトを見ると、同じようなことが書いてあります。(ここでは直接文章を引用するのは避けますので、興味のある方は上のサイトをご覧になって下さい。)
やはり、そのポイントが、スカースデールの最大のウリなわけですね。

ロスに言わせると、その離れている距離が”絶妙”らしいです。
we don't have to see them というのは、「”僕たち夫婦”(!)が両親と会う必要がない」、つまり「親たちと(しょっちゅう)顔を合わせないで済む」ということですね。
そういう関係でいられるくらいに、far enough 「十分に遠い」わけです。
they can baby-sit は「親が”僕らの子供”(!←しつこいですか?)の面倒を見る、ベビーシッターをすることができる」、つまり「親に子供を預けることができる」ということなので、それを頼めるくらいに close enough 「十分に近い」わけですね。
なかなか論理的な説明になっていると思うのですが、どうでしょう?
それにしても、やっぱりこれも女性の側が考えることですよねぇ。
子供を預けられるかどうかとか、姑さんとしょっちゅう会わないでも済むかとか(笑)。
(全然関係ないですけど、私の姑さんはすごーくあっさりしてる人で、干渉するようなことは一切言わない人なんですよ。すごくありがたいと思ってますわ、お義母さま!←「できた嫁」の一面も見せてみる・・・笑)

Nassau County (ナッソー・カウンティ、ナッソー郡)も同じくニューヨーク州の郡です。
ロングアイランドにあります。
Wikipedia英語版: Nassau County, New York
ウィキペディアの記述によると、
「2004年の時点で、ニューヨーク州の中で一人当たりの資産がもっとも多い(リッチな、裕福な)州であり、平均世帯収入では全国で6番目に位置する州である」
とのことです。
ロスがナッソーを引き合いに出したのは、住民の生活レベルが高い地域であり、子育てには理想的な環境だと思っているからでしょうね。
でもロスとしては、生活環境が豊かであると同時に、教育水準の高さ、も重要なファクターなわけで、その二つを考慮した結果、彼の中ではスカースデールに軍配が上がっているわけですね。(確かにロスはそういうことにこだわりそうなタイプですもんねぇ。)

ということで、スカースデールやナッソーについていろいろ書いてみました。
が、NYはおろか、アメリカにも行ったことない私が書いてますんで、かなりいい加減かもしれません。
この辺りの地理に詳しい方は是非情報を教えて下さいね。個人的にも興味がありますので・・・。


レイチェルはあまりの展開にオロオロしてしまいます。
レイチェル: Okay, wow! You know what? I'm off my break now. Here. You take this. I'm gonna go pour these very nice people some coffee. Look at that. I don't have a pot. I don't have a pot. Maybe I've got one at home. Or in Scarsdale. Hey, is that a door? (わかったわ。ねぇ聞いて。私は今、休憩時間が終わったの。[ベンをロスに渡して]これを持って。私はこれからここの素敵な人たちにコーヒーを注ぎに行くわね。あら見て。私、ポットを持ってないわ。ポットがないのよ。多分、家にあるわよね。もしくは、スカースデールにあるかも。ねぇ、あれってドアよね?)

自分が抱っこしていたベンをロスに渡す時に、Ben でも him でもなく、this と言っているのですが、これはモノ扱いしている感じなんでしょうか? 普通は相手の赤ちゃんを this とは言わないような。(←自信はないけど)
何とかこの場から逃れようと、ウェイトレスの仕事に戻ろうとしますが、ポットがないので余計にパニクり、とうとうお店を出て行ってしまいました。
家にあるかも、の後に、「スカールデール」の名前を出すのが面白いですよね。

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posted by Rach at 12:18| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>(全然関係ないですけど、私の姑さんはすごーくあっさりしてる人で、干渉するようなことは一切言わない人なんですよ。すごくありがたいと思ってますわ、お義母さま!←「できた嫁」の一面も見せてみる・・・笑)

おっ、新たなRachさんの一面だ!
これは、久々に張り合わねばっ!
うちの姑さんも、超あっさり型でやりやすいです。お話も必要最小限しかしないし、電話をかけてきても、私が用件聞き終えて「変わりましょうか?(ダンナに=息子に)」と言っても「ええわ。」(笑)裏表ゼロ!

Hey, is that door? なぜ a がないのかな?

昨日のお返事どうもありがとう!
>女性は貪欲で(爆)
そうやな〜 
この貪欲のイメージいいの言葉なんやろ? とにかく、今の自分の状況に感謝しながら、この欲望を、ポジティブな方向で使わないとね。

Rachさんは、私より若干(笑)お若いけど、やっぱり時には色々考えますよね。私は、未来に繋がるものを生んでないからか、なんか、焦る(笑)、みたいな・・・ 残りの半生、いかに生きるか、みたいな・・・
ごめんね〜 変な話で。
Posted by Mayumi.K at 2006年09月19日 22:28
「スープの冷めない距離」というのは
イギリス生まれの表現らしいですが、

NYやLAでは、
ほかの階級(color)の人たちと差別化をはかるために
どんどん北へいくんですよね。

追:
教育やなんやかんやということで
今日はRach さんの学習歴
「900点超えまでの道のり」も読ませて
いただきました〜。
Posted by はなぶさ at 2006年09月20日 09:22
Mayumi.Kさんへ
Mayumi.Kさんの姑さんと、私の姑さん、似てる〜!(笑)。うちの姑さんも、電話を変わってくれ、って言わない。それどころか、平日の5時とか6時とか、絶対にダンナさんが帰っているはずのない時間にかけてくるんですよ(それもよほどの用事がある時だけ)。どうせなら、ちょっとくらい息子としゃべったらいいのにねぇ・・・と思うんだけど、淡白なんだよねぇ・・・。

is that door? は単なるタイプミスでした(爆)。is that a door? が正解です。上のも直しておきました・・・がよく気付かれましたねぇ。声に出して読んだら確かに違和感があるけど、投稿した後は、日本語でおかしな部分がないか、のチェックばかりに気が向いて、英語をちゃんとチェックしてないみたいだ・・・反省。

そうそう、「貪欲」は良い意味で言ってます。あくなき探究心というか好奇心というか、いろんな可能性をさぐりたがる、というか、ねぇ? 「今のままでええわ。」と思ってしまうと、そこで人間の成長って止まると思うんですよ。小さな目標でもいいから何かを目指してキラキラしてる自分を見ていたいなぁ、と思う。(キラキラしてるおばさん、ってどんなだろう?って想像しないでね・・・笑)

私の友達もMayumi.Kさんと同じようなことを言ってましたよ。やっぱりそういうことを考えてしまう年頃なんだ(笑)。子供を産むこと=自分の遺伝子を残すこと、という考えもあるようだけど、私は元々自分の遺伝子を残すことには興味がなくて、「ただで君のクローンを作ってやる、って言われても絶対断る! 私みたいなヤツがこの世に二人もおってどうすんねん!」みたいなことをよく冗談で言います。(そういう意味では、かなり刹那的な考えの持ち主です。細かい話をすると、遺伝子が全く同じでもそれは私に似た人であって、決して「私自身」ではないしねぇ・・・という考えもある←話がSFチックになってきた・・・笑)

逆に主人はたくさん子供が欲しいと思うタイプで、
主人:「300年後に、この市に住んでる人間の3分の1が俺の子孫やったら、おもろいと思わへん?」(←どれだけの子供を作る気やねん?)
私:「そんなん、何がおもしろいん? パパみたいな人が大勢おったら、迷惑千万やろ? 未来の人に恨まれるで」
てな不毛な会話をもう何年も続けています。
ごめんね〜 こっちこそ変な話で(笑)。

うーん、だから私にとっては、私の子供はたまたま私の家に生まれてきた子、って感じで、この子にとって私はいい母親なのかなぁ? もっと「やさしいお母さん」や「あったかいお母ちゃん」の家に生まれてきた方がこの子たちは幸せやったかもしれへんなぁ・・・とか思ったりするんですよね。「おもろいかあちゃん」度では、結構いい線いってると思うんだけど(笑)。

「残りの半生、いかに生きるか」というのは絶対に考えちゃいますよね。年齢を重ねるほど、時間を大切にして、満足しながら暮らしたいと思う。若い時なんか、エネルギーも時間も有り余っていたはずなのに、もったいない時間の使い方をしていたなぁ、って思うもん。まぁ、有り余る時間をもったいないと思わないのが、若さの特権なんだろうね。
今さら若い時に戻りたい、なんて無理はいわないから、今の自分に出来ることをしていきたいなぁ。若い時みたいにできないことはたくさんあるけど、若い時には感じられなかったことが感じられるようになった気もするし。お互い、「ええ女」になれるように頑張ろうねっ!
Posted by Rach at 2006年09月20日 10:20
はなぶささんへ
「スープの冷めない距離」ってイギリス生まれの表現なんですか・・・知りませんでした。ちょっとぐぐってみたけど、その元の英語がどんなものかわからなかったです。どなたかご存知の方がおられたら是非教えて下さい。

大都会のど真ん中は、やっぱり治安が悪いとかごみごみしているとかで暮らしにくいんでしょうかねぇ? 交通の便さえよければ、ちょっと離れた郊外で広い家に住むのがやっぱり理想的なんでしょうね。

過去記事「900点超えまでの道のり」を読んで下さったんですね。ありがとうございます。
あの記事は英語ブロガーのお約束みたいな感じで、どこかで書いといた方がいいかな、と思って書いただけで、特に反応を期待していたわけでもなかったんです。事実、あの記事に対しては10ヶ月の間、特に何の反応もなかったのに、何故か最近、あの記事に目を止めて下さる方がおられるんですよねぇ(笑)。

コメント欄にも書いているのですが、随分前の記事なので、今の私のTOEICに対する考えとかなりの違いがあります。私としては、自分の過去記事を見て、そういう意識の変化がわかるのが面白い、それがブログを続けている醍醐味なのかな、と思っているのですが・・・。まだまだ私も英語学習者としては発展途上だ、ということで(笑)。
Posted by Rach at 2006年09月20日 10:24
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