2006年09月24日

フレンズ2-20その23

ベンを連れて帰ってきたロスに訴えるレイチェル。
レイチェル: One minute I'm holding Ben, then I've got two kids, I'm living in Scarsdale complaining about taxes! (私はベンを抱っこしていたのよ、そしたら、(急に)私は二人の子持ちになって、税金のことで不満を言いながらスカースデールに住んでいるって状態になってるのよ。)
ロス: Well, I'm sorry. I think about stuff. You're at work, you're assembling bones, your mind wanders. (あぁ、ごめんね。僕はいろんなことを考えるんだ。仕事して、骨を組み立てていると、とりとめもないことを考えちゃうんだよね。)

レイチェルのセリフは、One minutes となっていますね。
これがもし、The minutes なら「・・・した(する)瞬間に、・・・するやいなや」という意味で接続詞的に使われるようなのですが、ここでは、one minute なのでそれとはちょっと違うらしい・・・。
ちょっとグーグルで調べてみたのですが、"One minute S+V, (and) the next minute S+V" という表現をいくつか発見しました。
つまり、「ある瞬間には・・・である、そして次の瞬間には・・・である」という構文のようです。
このレイチェルのセリフも恐らくそのバリエーションで、「ある瞬間」私はベンを抱っこしていた、「それから」(次の瞬間に)気付くと私は・・・という状態だった、のような感じだと思います。
ただちょっと抱っこしてただけなのに、私が気付かない間に一瞬でそんな風に事態は変わっていた、その変化が一瞬で起こった、ということに対する驚きを表現しているのでしょうね。
I've got two kids = I have got two kids です。
have got は「持っている、所有している」で、話し言葉では have の代わりに have got がよく使われます。
そういう意味では、I've got two kids は I have two kids ということなのですが、I have ではなく、I've got という方が、突然子持ちになっちゃったという動きや変化が出ているような気がします。(←自信はない・・・)

assemble は「集める、組み立てる」。
骨を組み立てる、というのは、バラバラの骨をくっつけて、大きな恐竜の化石の標本にするということですね。
wander は「あてもなくさまよう、ぶらつく、放浪する」ことから「(考え・注意力などが)集中できなくなる、とりとめがなくなる、散漫になる」という意味にもなります。
mind が wander するわけですから、「心や気持ちがさまよう」というと、何となく考えがまとまってない感じなのはわかりますよね。

ここでの you とは「あなた」ではなく、この場合は「一般の人」を指します。
よくこういう使われ方をするんですが、この you がなじめるようになったら良いと思いますね。
つまり、「人間っていうものは」「人っていうものは」「人間誰でも」みたいに一般的な話をしているわけです。
誰でも「骨を組み立てる仕事」をするわけではないでしょうが(笑)、

自分の仕事場で働いている→骨を組み立てている→心がさまよってとりとめのないことを考える

人間ってそういうもんだろう? それって何も不思議じゃなくて、ありがちなことだろう? と言いたいのでしょう。
wanders が現在形なのは、人間ってのは、お決まりの仕事をしている時、心がさまようもんだ、という「習性」(?)を表してる気がします。(ほんとか?)
上の訳では、「組み立てていると・・・考えちゃうんだよね。」と訳してみましたが、実際のセリフは、you がついた文章が3つ続いており、特に接続詞もなく、淡々と語られている感じがしますので、上の解釈で書いたように、3つの文を→でつなげたような語り口なのではないかと思うのですが・・・。
確かに単調な仕事をしていると、変なことを考えたりしますが、それにしても考えすぎだろう、というか、想像力ありすぎというか・・・。

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posted by Rach at 08:49| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この"you" の使い方、
最近一段と多用するようになったのですが

何だか「英語的」な感覚で話してるって
いう気持ちになります。

"we" のときより、相手の反応も
自然なような……。

(あ、Rach さん、こういう「〜なような」とか
「〜みたいな」ていう、曖昧表現
好きじゃないでしょ!)
Posted by はなぶさ at 2006年09月24日 11:42
はなぶささんへ
英語では、こういう「一般の人を指す」 you って自然ですよね。we と言ってしまうと、「私たち、我々」という「自己、自分」のニュアンスが出てしまうので you と言う方が好ましい、という話を聞いたことがあります。

あ、私、「〜なような」「〜みたいな」っていうのは口癖ですよ(笑)。ブログでもよく使っていて、使いすぎるので、いつも投稿した後、チェックして削っています。
「みたいな感じ」「みたいなニュアンス」というのは本当によく使うなぁ。まぁ、このブログで紹介しているのは、そういう英語の「感じ」をつかむ学習法なので、まぁ、いいかなぁ、みたいな(笑)。
Posted by Rach at 2006年09月25日 11:02
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