2006年09月26日

フレンズ2-20その25

レイチェル: Okay, listen. What we have is amazing. But I do not want to have everything decided for me! I spent my whole life like that. It's what I had with Barry. That's a reason I left. I like not knowing right now. Sorry if that scares you, but if you wanna be with me, deal with that! (わかったわ、聞いて。私たちの今の状態は素晴らしいわ。でも、私のためにすべてを決めてもらいたくはないの! 私はそんな風に人生を過ごしたわ。それがバリーといた時の私の人生だった。それが私が彼の元を去った理由のひとつよ。今ここで知りたくないの。そんなことを言ってあなたを怯えさせたらごめんなさい。でも、もしあなたが私と一緒にいたいのなら、それに付き合ってもらうしかないのよ!)

昨日の続きです。
That's a reason I left. ですが、ここでは the reason ではなく、a reason が使われていますね。
つまり「ある一つの理由」ということです。
a と the の比較について、ハートで感じる英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ著
Lesson 2 『the は「1つに決まる」』 p.29, 30 にそのニュアンスが説明されています。
先生の説明を引用すると、

the は「1つに決まる」→「他にはない」を強く暗示
a は「1つに決まらない」→「他にもいろいろある」ことを暗示
よって、the reason は「唯一の理由」、a reason は「いろいろある理由のうちの一つ」になります。
大西先生が、「離婚の原因は彼女の浮気だったんだよ」という例文を挙げておられるのですが、
Her affair was the reason why we got divorced. (浮気だけが原因)
Her affair was a reason why we got divorced. (浮気は原因の1つ)
ということになります。

ここでのレイチェルのセリフの a reason もまさにこれと同じで、ここではバリーと一緒にいると、「すべてを決められて過ごす人生を送ることになる」、それがいやだったから、彼の元を去ったのだ、それが私が彼と別れた理由の「一つ」なのよ、と言ってるわけですね。
ということは、それが「唯一の理由」ではなかったらしい、ということになります。
実際、どうして結婚式から逃げ出したか、という理由について、パイロット版(フレンズ1-1)でレイチェルが以下のように述べています。

レイチェル: I realised that I was more turned on by this gravy boat than by Barry! And then I got really freaked out, and that's when it hit me: how much Barry looks like Mr. Potato Head. Y'know, I mean, he always looked familiar, but... (私は気付いたの。私はバリーにときめいていたんじゃなくて、グレイビーボート(舟形のクレイビー(肉汁)ソース入れ)にときめいていたんだ、ということに! それから私は本当にパニクちゃったわ。そしてその時にわかったの、バリーがミスター・ポテトヘッドにものすごく似てる、って。ほら、いつも彼のこと、どこかで見たことあるなぁ(見覚えがあるなぁ)と思っていたのよ・・・)

後のエピソードで、独立してみたかった、決められた道を進むのはいやで自分で見つけてみたい、などという発言もあって、たぶんそういう「人に決められるのがいやだ」というのが最大の理由であるのは間違いないのですが、この上のセリフを見ると、バリーよりも結婚祝いの豪華な品にときめいていた、バリーはミスター・ポテトヘッドに似ている・・・など、バリーに男性としての魅力を全く感じていない自分に気が付いた、と言っていますね。
それを結婚式当日になってふと思うところがすごいと思うのですが・・・。(結婚した後で、ふと「私はこの人の何に惹かれていたんだろう・・・」と思うこともあるので(爆)、このレイチェルを責めるわけにもいきませんが・・・笑)
このように、バリーの元を逃げ出したのは、そういう「人生観」のことだけではなく、バリーという男性に興味がなかった、というのも理由として挙げられるので、ここでレイチェルは a reason という単語を使ったわけでしょうね。

ところで・・・フレンズ1-1 を解説した時はまだ手探り状態で、説明が非常にあっさりしていて、なんと「その2」までしかありません!(大爆笑)。
それが今は「その25」まで解説が長くなる日が来るなんて、当時は夢にも思いませんでしたが・・・。
ですから、上のレイチェルのセリフも取り上げてなかったので、今回ついでに詳しく書いてみました。
また、ミスター・ポテトヘッドの説明もしていなかったので、ここでちょっと触れておきます。
↓とりあえずの説明は、こちら。
Wikipedia 英語版: Mr. Potato Head
プラスチックのジャガイモのおもちゃで、福笑いのように、顔の部品をくっつけていろんな顔にして遊ぶようです。
今は、Hasbro という会社がおもちゃを作っているようです。
↓その HP はこちら。
Hasbro.com: Mr. Potato Head Toys by Playskool
映画「トイ・ストーリー」にも出ているそうですね。(これまた見てないので知らない・・・泣)
↓トイ・ストーリー版の顔はこんな感じ。
確かにバリーに似ているような気がしないでもない・・・(笑)
キャラネット:『トイ・ストーリー』ミスター・ポテトヘッド(トイストーリー版)

Sorry if that scares you, but... について。
Sorry if... は「もし・・・だったら、ごめんなさい。」という表現。
これは日本語でも言いますね。
scare は「(人を)(突然)怖がらせる、怯えさせる」という意味ですが、scared と過去分詞形で使うことが多いです。
何か怖いことがあった時に、I'm scared. 「怖いよー!」と言うシーンを時折見かけます。
この場合は、受動態ではなく能動態で使っているので、「その私の言ったことがあなたを怯えさせることになるなら」と、その「怯えさせる」という行為にポイントがあるように思います。
deal with は「・・・を相手にする、・・・に対応する、・・・と付き合う」という意味。
それにしても、"if you wanna be with me, deal with that!" は、「私と一緒にいたいと望むなら、私の希望に合わせてもらわないとね!」みたいな感じだと思うのですが、ここまで言えたら大したものですよね。
確かに「お付き合いする」ということは妥協の繰り返しで(←今日はネガティブな話が多いな・・・笑)、お互いが相手の望むことにどれだけ合わせてあげられるかで、相手をどれくらい大切に思っているかが計れたりするわけです。
でも、"if you wanna be with me" って一度言ってみたい気がする。
喧嘩してもそこまで言った記憶は私にはないぞ。(恋には臆病な女なの・・・爆)

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posted by Rach at 13:17| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>結婚した後で、ふと「私はこの人の何に惹かれていたんだろう…」
電車の中で声上げて笑いそうになりました〜
心の中で「こいつ何やねん」みたいにね(爆)
注:もちろんご存知のように、うちは家族ラブ×2ですよ!
好き、なんて気持ちは錯覚とか肉欲(まゆみたん初の大人発言!?)で疑わしいもんだ、と思ったりして(笑)
I like not 〜ing って、ちょっと新鮮な感じです。私が知らないだけで、よくあるのかな?
Posted by まゆみたん(マジもう十分?) at 2006年09月26日 20:52
まゆみたんへ(やっぱり最低2回は言わんとねぇ・・・笑)

「こいつ何やねん」って、やっぱり時々思うでしょ?(笑)
朝、「ほらもう時間だよ〜!」って起こすたびに、「あと5分〜」・・・というやり取りを3回もしないといけないので(ほとんど儀式みたいになっている)、その時に必ず「私はこの人の何に惹かれて・・・」と思う(笑)。
と同時に「私は何てええ奥さんなんやろう・・・(What a good wife I am!)」と自分に惚れ惚れする(爆)。
まぁ、錯覚とか肉欲(!?)というのはあるかもね、特に若い頃は・・・わはは。

I like not knowing って確かにちょっと耳慣れない気がしますよねぇ。私も一瞬誤植かと思ったけど、やっぱり合ってました。
I don't like knowing (知ることを好まない)とはまたニュアンスが違うんですよね。まさに「知らないことを好む」って感じなんだと思います。
英語って、I think it's not a good idea. とは言わずに、I don't think it's a good idea. って言うでしょう? だからこのセリフも I don't like knowing right now. って言ってしまいそうな気がするけど、I like not knowing の方がその好き嫌いの具合がはっきりするんでしょうね。和訳では「今ここで知りたくないの。」と書いちゃったけど、「未来のことは今の時点では何もわからない、という道を選びたいわ。」みたいな感じなのかもしれませんねぇ?
Posted by Rach at 2006年09月27日 14:21
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