リチャードとジョーイ&チャンドラーはフーズボールゲームで遊んでいます。
そしてリチャードが勝利!
リチャード: Could that shot be any prettier? (あのショットは、かなり見事だっただろ?)
ジョーイ: Man, you are incredible. (全く、リチャードは最高だよ。)
リチャード: We had a table in college. (大学にフーズボールのテーブルがあったんだ。)
チャンドラー: Really? I didn't know they had foosball in the 1800s. (本当に? 1800年代にフーズボール(というゲーム)が存在していたとは知らなかったな。)
リチャード: Nice mustache. At puberty, that thing will really kick in. (素敵なヒゲだね。思春期になれば、もっとちゃんと生えてくるよ。)
pretty は「可愛い」ですが、「見事な、うまい」という意味もあります。
この Could that shot be any prettier? ですが、これを直訳すると、「あのショットがもう少し見事になる可能性はあっただろうか?」ということですが、これは「あれ以上素晴らしいということはあり得たか? いやあり得ないね。」と反語的に使われているようです。
That shot couldn't be any prettier. だと「もう少し見事であった、なんてことはあり得ない。つまり、これがもっとも見事なショットだった。」という意味になるのですが、それを疑問文の形にして「そんなことはあり得るかな? いや、ないはずだよね。」とあり得ないことを強調しているのだと思います。
大学生の頃、フーズボールをやっていたというリチャードに、「1800年代の学生がフーズボールをやっていた」とは知らなかった、と答えるチャンドラー。
いくらリチャードの年齢が上だと言っても、彼らの親世代なので、1800年代に大学生だった、ってことはないですよね。
年上の人に負けたのがちょっぴり悔しいので、リチャードの若い頃にはこのゲームは存在してなかったと思ったよ、だってすっごく昔の話でしょ?とリチャードを年寄り扱いしているわけです。
すごく歳の離れた人をからかう場合に、「まだ当時は、木をこすり合わせて火を起こしてたんじゃないの?」みたいに、えらく原始的な話題を持ち出したりするのとちょっと似てるような似てないような・・・。
ちなみに、チャンドラーは当然冗談として言っているわけですが、これがジョーイのセリフだったとすると、本当にリチャードの学生時代は1800年代だと思い込んでいる(計算違いをしている)可能性がありますね(笑)。
そうやって、年上(もしくは年寄り)であることをからかわれたので、リチャードは逆にチャンドラーのことを子供のように言ってからかいます。
puberty は「思春期、年ごろ」。
reach (the age of) puberty だと「思春期に達する、年ごろになる」という意味になります。
kick in はもともと、スポーツのキックインという言葉でもわかるように、「(ボールなどを)蹴って中に入れる、蹴り込む」という意味で、そこから、「始まる、作動する、(薬などが)効く、効力を生じる、放出される」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典には、
kick in = (informal) to start or to begin to have an effect
例) The painkillers kicked in and he became sleepy. 「鎮痛剤(痛み止め)が効いて、彼は眠くなった。」
という意味が載っています。
もう「いい加減な年」であるチャンドラーに対して、「まだ上手く生え揃ってないみたいだけど、思春期になったら大丈夫だから。」みたいなことを言っているわけです。
まだチャンドラーが男性として成熟していない、とでも言いたげですが・・・。
まぁ、お互い年齢のことで言い合っているわけですが、ちょっと「からかっている」程度で、ここでは罪のない冗談という程度でしょう。
(Rach からのお願い)
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2006年09月29日
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