自分のイニシャルの株が上がっているのを新聞で見たモニカは、有り金全てをその株に投資しようとします。
レイチェル: You don't know the first thing about the stock market. (株式売買のイロハも知らないのに。)
モニカ: What's to know? Buy, sell. High. low. Bears, bulls. Yes, Manhattan. Telephone number for the stock... selling store. (何を知る必要があるっていうの? 「売る、買う。高値、低値。下げ、上げ。」よ。[電話の相手に]はい、マンハッタンの。電話番号を、株を・・・売っているお店の番号を[教えて下さい。])
the first thing about については、英辞郎には以下のように説明されていました。
first thing about = 〜のイロハ
(例文) She doesn't know the first thing about baseball. 彼女は野球のヤの字も知らない。
まず例文の日本語訳に関してですが、確かに日本語ではこんな風に「野球のヤの字」などとその単語の頭文字を取って、「その初歩的なことすら知らないこと」を表現しますよね。
そして、the first thing を「いろは」と表現していますが、英語でも初歩的なことを ABC と表現します。(ほとんど日本語になっている感じもしますが、和製英語ではないんですね。)
Merriam-Webster Online Dictionary には、
a : the rudiments of reading, writing, and spelling -- usually used in plural
b : the rudiments of a subject -- usually used in plural
とあり、「読み書き綴りの基本(基礎)、初歩」という意味から、「科目の初歩」という意味になるのですね。
the ABC's of economics なら「経済学入門」という意味になります。
また、as easy as ABC なら「非常に易しい、簡単だ」ということです。
ちょっと話が逸れますが、実際のセリフ(及びネットスクリプト)では上に書いたように、"You don't know the first thing about the stock market." となっているのですが、DVDの字幕では "You don't know a thing about the stock market." となっています。
大きな意味の違いはないのでさほど問題ではないのですが、ニュアンスは微妙に異なる気がします。(←前にもこんな話をしたような・・・笑)
not know a thing about は恐らく「・・・については何も知らない、一つも知らない」という意味でしょうね。
"don't know a thing about" でグーグルフレーズ検索すると、かなりの数がヒットし、その中に、You Don't Know A Thing About Me という歌のタイトルやリンゴ・スター(ビートルズのメンバー)の Don't Know A Thing About Love という歌のタイトルもありました。
また、know a thing or two だと「如才がない、抜け目がない、(経験を積んで)物事がわかっている」という意味になります。
研究社 新英和中辞典には、
a thing or two: 多少の物事。(用法)「多くのこと」を自慢しながら控えめにいう時に用いる
と書いてありました。
What's to know? は「知らなければいけないことって何?」という感じでしょうか?
bear と bull は「クマ」と「雄牛」なのですが、株式用語では、bear は「弱気の売り手、弱気筋、下げ相場」、bull は「強気の買い手、強気筋、上げ相場」という意味になります。
bear と bull については、ちょっと長くなりそうなので、明日にします(笑)。
(Rach からのお願い)
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2006年10月09日
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