2006年10月13日

フレンズ2-21その10

セントラルパークのソファーでくつろぐロスとチャンドラー。
チャンドラー: Do you have to be a Century 21 real-estate agent to get to wear those cool jackets? (センチュリー21の不動産業者になったら、あのクールなジャケットが着られるのかなぁ?)
ロス: Do you say this stuff to girls? (そんな話を女の子に(いつも)話してるの?)

real estate は「不動産(土地、建物など)」のこと。
a real estate agent は「不動産業者」ですね。
センチュリー21って、ケイン・コスギくんがCMしてる会社ですよね。
もともとアメリカの会社だったんだ…私、全然知らなかった(笑)。
↓アメリカのサイトはこちら。
Century 21 Real Estate Agents and Brokers
↓日本のサイトはこちら。CMが見られます。
センチュリー21 TVCMただいま放送中
チャンドラーが言っている cool jacket というのは、ジャケット篇、Congratulations! 篇、というCMでケインくんが着ているこのジャケットのことでしょうか?
特に「ジャケット篇」では、このジャケットに対しての誇りを前面に押し出したCMになっているので、アメリカと同じ制服である可能性が高いような気がするのですが、どうなんでしょう?
(ケインくんの Your best partner の発音はさすがだ…笑)

ところで、このチャンドラーのジョークは唐突な感じがしますが、これはセリフの前半で「センチュリー21の不動産業者にならないといけないのかなぁ?」と言っていて、その後、「もし良い不動産物件を安く手に入れたいのなら」という後半に続くことを予想させているのでしょうかね?
で、不動産の話かと思ったら、ただ単に「あのジャケットを着たい」というオチだった、というのが面白いはずだったんですが…あまりロスには受けなかったようですね。
ロスが Do you say と現在形で尋ねているのは、習慣を表す現在形(?)で、「君はいつもそういう感じの話を女の子にするのかい?」というニュアンスだと思います。
女の子を笑わせようと思ったら、そんなジョークじゃダメだよ、笑えないね、と暗に言っているわけ。


そこへ例のワルたちが入ってきました。
カール: Isn't that the guy who used to wear your hat? (あれはお前の帽子を以前にかぶっていたやつじゃないか?)
アーサー: And look where they're sitting. (それに見ろよ、あいつらの座ってる場所を。)
ロス: You're joking, right? You guys just walked through the door. (冗談だよね? 君たちは今ドアを通って来たところじゃないか。)
カール: Maybe we didn't make it clear enough. This couch belongs to us. (どうやら俺たちが前に言ったことがよくわかっていなかったようだな。このソファー(カウチ)は俺たちのもんだ。)
チャンドラー: I'll tell you what, you call the couch and then we'll call the couch and we'll see who it comes to. (じゃあこうしよう。君らがソファーを呼んでみる、それから俺たちも呼んでみる、で、ソファーがどっちに駆け寄って来るかを見てみようじゃないか。)
カール: You know, I keep wondering why you two are still sitting here. (なぁ、何でお前らがまだここに座ってるのが、ずっと疑問なんだけど。)
ロス: All right, that's it. I have had enough of this. Gunther. These guys are trying to take our seat. (わかった、それまでだ。もうたくさんだよ。ガンター! こいつらが僕らの椅子を取ろうとしてるんだ。)
ガンター: Fellas, these guys were here first. (ねぇ君たち、こいつらがこのソファーに先に座ってたよ。)
アーサー: Oh, sorry, didn't realize. (あぁ、ごめん、気付かなかったよ。)

used to は「以前に…していた、かつて…していた」という意味ですよね。
過去であることを強調して、今はこの帽子はすっかりアーサーのものになっているんだ、と言いたいわけでしょう。
しかし、また会うと思ってか、このキャップをわざわざかぶってここに入ってくるところが「いじめっ子」っぽいですね、というか、子供っぽい、かな?
今度はロスたちの方が先に来たわけですから、当然椅子の権利は僕らにある、と主張するロス。
make it clear は「それをクリアにする」で、この場合の clear は「明らかな、明瞭な、はっきりとした」という意味。
いじめっ子たちは「状況を十分はっきりさせなかった」「おまえたちにちゃんとわからせることができていなかった」と言っているのですね。
"Is that clear?" だと「わかった?」、"Do I make myself clear?" だと「私の言うことがわかりますか?」となります。
チャンドラーの「呼んでみて駆け寄るかどうか」という提案は、ソファーを犬扱いしている表現ですね。
絡まれるのに嫌気が差したロスは、とうとう暴力に訴えるのか?…と思いきや、非常に子供っぽい仕返しをしたのでした(笑)。
でもガンターに言われるとあっさり引き下がるワルたちもおかしいです。
意外とガンターは迫力ありますから…(マスターとしての誇りというか何というか?)
このオチは吉本的というか、えらそうに言っておいて後で随分弱気なことを言う、というパターンは日本にもありますね。
誰かの漫才のネタですが、夫婦喧嘩をしたという話で、
「それで俺が最後に一言ビシっと言ってやって、それで決着さ。」
「おぉっ! それは男らしいな。それで何て言ったんだ?」
「一言、『すまん、俺が悪かった・・・』って。」
みたいなヤツですか?(←ちょっと違う?)

(Rach からのお詫び)
昨日の記事で、Kibbles 'n Bits のサイトで見られるCMについて説明したのですが、現在見ることができるCMの内容と私の記事の内容とに異なる部分がありましたので、昨日の記事に追記させていただきました。
普段は投稿する前に、リンクしてあるサイトの内容が下書きした時と変わっていないかを確認するのですが、昨日はちょっとバタバタしていて、それを怠ってしまいました。
それで、投稿した後にそのサイトを見てから、自分の記事の内容と異なっていることに気づき、すぐに記事を訂正しようとしたのですが、「LOVELOG 緊急メンテナンス」になってしまって、手の施しようがありませんでした。
記事を投稿する時から「今日は特に重いなぁ…」と思っていたのですが、スパムがすごかったらしく、それに対処するためのメンテだったそうです。
ということで、訂正が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 14:35| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Do you have to be a Century 21 real-estate agent to get towear those cool jackets?
で思ったことなのですが、「have to」と「get to」の使い方のいい例だとおもいました。
get toを辞書で引くと
「どうにか…する (manage); …する機会がある; …させてもらえる.」と出ています。
・I got to come. どうやら来られた.
・I never got to go to college. とうとう大学へは行けなかった.


have to自発的な意志ではなく〜しなければならないという状況にある、自発的ならneed toとかshouldでしょうか。
get to は運良く…する機会に巡り会う …させてもらえるということで、「have to」「get to 」の意味は 対照的ながら主語に選択肢がないと言うところが共通しています。

センチュリージャケットを着させてもらうには販売員にならないとだめなのかなぁ。


I got a job yesterday.は「仕事が見つかった。(自発的な結果)」
I got to get the job yesterday. は「どうにか仕事が見つかった(思いがけなくとか幸運にも)」の違いがあると思います。
ところが過去形にするとgot to get the jobは文法的には間違いではないと思いますが使われないでしょうね, got to=have to で紛らわしくなりますし、そこでgot toをwas able toにしてI was able to get the job yesterday.になるのではないでしょうか。
Posted by iwarebiko at 2006年10月13日 20:30
>このオチは吉本的というか、えらそうに言っておいて後で随分弱気なことを言う、というパターンは日本にもありますね。

吉本新喜劇の古典的返し技ですね!
「お前ら、、俺とどうしてもやるというんか!
後で後悔しても知らんぞ!
俺は、こう見えても学生時代はピンポンやってたんや!
空手もやっとったんじゃ!  通信教育でな・・・・」
皆・・・コケル       by岡八郎

なお、この通信教育での空手  この後、、しっかり現在の笑いのカリスマ「トリック」上田次郎にも引き継がれています。
堤幸彦さんも吉本新喜劇を、その昔見てたかも・・・・
Posted by John Doe at 2006年10月13日 22:13
iwarebikoさんへ
以前、get についていろいろ考えさせられる機会があって(笑)、それ以来、get という動詞が持つ「達成感」(”そういう状況にたどり着いた”感??)みたいなものが気になっているのですが、どうも自分ではうまく説明できません。

研究社 新英和中辞典には、
get = 手に入れる (get は「手に入れる、得る」の最も一般的な語で、手に入れるための努力・意志の有無は特に関係はない)
とあります。
ただ単に与えられたものを receive する、という意味もあるし、何かしら努力をして obtain する、という意味もある、ということですね。

ちょっと前になりますが、フレンズに get to を使ったセリフが出てきました。
フレンズ2-16その20
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470449.html
に、
ジョーイ: Why do you get to keep the table? (どうして、チャンドラーがテーブルをキープできることになるんだよ?)
というセリフがあるのですが、私はその時に、
「keep the table するためには、乗り越えなければいけない事柄があって、どうしてそこを何の理由もなしに飛び越えてしまえたのか、どうしてそういう状態に変化してしまえたのか、みたいな感じでしょうか?」
という勝手なイメージで説明しています。それが合っているのかどうなのかもわからないのですが、何かしら get に含まれる「動き」のニュアンスを表現したかったのかもしれません。

「センチュリージャケットを着させてもらう」というチャンスを与えてもらうには、というニュアンスもあるでしょうし、そういう状況に「到達する」ためには、〜にならないといけない(have to be)という感じもあるような気もします。
「到達する」という言葉を使いましたが、この場合は本人の努力は関係なくて、「そういう状況に自然になる」という変化なのかな?と思います。

>センチュリージャケットを着させてもらうには販売員にならないとだめなのかなぁ。
have to に関しては、解説部分で「センチュリー21の不動産業者にならないといけないのかなぁ?」と書いておきながら、私の和訳は「センチュリー21の不動産業者になったら、あのクールなジャケットが着られるのかなぁ?」になっていて、have to のニュアンスが消えていますね。
解説に書いたようにオチを明確に出すように訳すと、
「販売員にならないとだめなのかなぁ?…センチュリージャケットを着させてもらうには。」という感じかな?

got a job と got to get the job との違いですが、その「どうにか、思いがけなく、幸運にも」というのは、get the job という行為に至るまでの「動き」からそういうニュアンスが出ている気がするんですよね。(動き、動き、とうるさいですが…笑)
確かに、have to = have got to = 've got to = got to は紛らわしいです。(You got to see a doctor. 「医者に見てもらわなければならない。」など)
だから、got the job で表すことのできる「行為の実現」以上の達成感を盛り込みたい場合に、was able to を使う、ということなのでしょうかねぇ? 文脈で何かしらそこに至るまでの困難な状況が示されていれば、その was able to が生きてくる、という感じがしますね。

うーん、しかし、正直言いまして、この問題は手ごわいです。これ以上、意見が浮かびません。get のようなシンプルで使い道の多い動詞を極めるのは難しいですね、やっぱり(泣)。
Posted by Rach at 2006年10月14日 07:32
John Doeさんへ
懐かしいですねぇ…「ピンポン」に「空手の通信教育」…。
池乃めだかさんが喧嘩の時にジャケットを脱いで「お? やる気か?」と思ったらまたそのジャケットを着ておしまい、っていうのもありますよね。

トリックは結構好きなドラマなんですが、欠かさず見ている、というわけでもないんです。だから、上田サンがそのネタを使ったのは見たことないですねぇ、残念だな(笑)。
Posted by Rach at 2006年10月14日 07:35
Why do you get to keep the table? (どうして、チャンドラーがテーブルをキープできることになるんだよ?)私の解釈は(どうして自動的にテーブルがおまえのものになるんだよ、おかしいじゃないか)ジョーイとしては自分にも権利があるのにチャンドラーは自分のものにさせてもらえると考えたようです。テーブルを部屋の一部と考えていたのでしょうね。get はarriveの意味もありますがarriveとの違いはgetが過程を表すのでHow long does it take toget there? にはarriveは使いません。それ以外の意味で「到達する」とい感じは私はあまりないですね。ところでお察しの通り、別のブログでコメントしたことがきっかけで、シットコムで笑えに導かれました。
Posted by iwarebiko at 2006年10月14日 11:02
iwarebikoさんへ
チャンドラーのテーブルキープ発言の get to は「自動的に当然そうなる」感じが出ている、という解釈なんですね。確かにそういう感じかもしれませんね。
get にはどうしても「変化」のニュアンスが感じられて、私の2-16のセリフの解釈では、ある状況から別の違った状況に「飛躍する」感じを出そうとしたのかもしれません。(特にこの場合は、「何の脈略もなく論理が飛躍しているんではないか、どうしてそう勝手に決め付けるんだよ、おかしいじゃないか」というジョーイの「抗議」が含まれている感じがします。)

私が上のコメントで「到達する」という言葉を使っているのは、ご指摘の通り、get to the station 「駅に着く」などのイメージから出たもののようです。
ロングマン現代英英辞典の get の項目では、
ARRIVE; to arrive somewhere
REACH A POINT; to reach a particular point or stage of something
という語義が挙げられています。
が、おっしゃるように arrive の方は到着点に着いたことにポイントがあり、get の場合はそこまでの移動の過程、移動の変化・動きにポイントがあるように思いますので、「到達する」という日本語はあまり適切ではなかったかもしれませんね。「変化する」??…何だかこれもイマイチかも(笑)。

あ、それから、(やっぱり…笑)別の方のブログから私のブログへ来て下さったんですね。私のブログへは登録しているランキングサイトから来て下さる方が多いようなのですが、私がどなたかのブログでコメントしたことがきっかけで来ていただけるのはとても光栄で嬉しいことだと思っています。
Posted by Rach at 2006年10月15日 07:17
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