さぁ、殴り合いを始めようという時に、
チャンドラー: Question: If I don't care about my watch, can I use it as a weapon? (質問。もし俺が時計がどうなってもいいと思ってたら、武器として使ってもいい?)
ロス: What do you mean? (どういう意味だよ?)
チャンドラー: It's sharp, it's metal. I think I can do some serious damage with it. (とがってるし、金属だし。これで深刻なダメージを与えることができると思って。)
開き直ったチャンドラーは、「時計が壊れるのを俺は気にしないから、そういう場合は使ってもいいのか?」と尋ねていますね。
相手が「使ってもいい」と言うわけはないのですが、その前にアーサーが言ったセリフ「壊れたらイヤだから時計を外す」の論理で言うと、逆もまた可能だよね、と、1つの考え方を提示してみているだけでしょう。
どう考えても、チャンドラーがそんな乱暴なことをするとは思えないんですよねぇ。
もちろん、時計が壊れるのもイヤなタイプだと思いますし。
ただそんな風にチャチャを入れたくなっただけですね(笑)。
武器になりそうなものをキャップに入れて、さぁこれから、という時に、また
ロス: Before I forget, are we hitting faces? (忘れないうちに言うけど、顔は殴ってもいいの?)
カール: Of course, we're hitting faces. Why wouldn't you hit faces? (もちろん殴るさ。どうして顔を殴らないなんてことがあるんだよ。)
ロス: I have to work on Monday. I have a big presentation. (月曜日に仕事がある。大きなプレゼンをしないといけないんだ。)
アーサー: Actually, I gotta show this apartment tomorrow and this no-faces thing might not be a bad idea. (実は俺、明日、このアパートを案内しないといけないんだ。だから、この「顔はナシ」っていうのは悪いアイディアじゃないけどな。)
カール: Nothing from the neck up. Or the waist down. Dana's ovulating. (首から上は、なしだ。それから、腰から下も。ダナが排卵期なんだよ。)
アーサー: Really? You guys trying again? (マジで? お前たち、またトライするつもりか?)
チャンドラー: Let me get this straight. We're talking about the middle? (このことを整理させて。つまり”胴体”について話してるんだよね?)
ケンカでは当然顔を殴ることになると思うのですが、ロスが「顔を殴るのか?」と確認してきたので、カールは怒っています。
we're hitting... Why wouldn't you hit... というのは対比になっていて、「俺たちは(当然のごとく)殴る、なのに何でお前たちは殴らないって可能性があるんだよ?、殴らないなんてことになるんだよ?」という感じでしょうか。
アーサーはアパートを案内すると言っていますが、彼はそういう不動産の仕事をしているのか、それとも友達や知り合いが家に来るので自分のアパートの部屋を案内するのか・・・?
どーでもいい話ですが、this apartment ですから、ロスたちと同じアパート(恐らく、1階にセントラルパークが入っていると思われる)ということかなぁ?
セントラルパークに何度も来ているところを見ると彼らもここの住人という設定で(もちろんゲストだから今回のエピソードのみの話ですが…笑)、そのアパートを案内する、ってことでしょうかね?(←しょうもないことが気になるタイプで…笑)
最初は子供の喧嘩みたいだけど、仕事や家庭のことがいろいろと頭に浮かんでくるのがおかしいですよね。
We're talking about the middle? の middle ですが、ミドルという言葉を聞いた時、最初、middle age のことかと思ってしまいました。
何だか「俺たちが喋ってるのはケンカの話じゃなくて、中年の話題か?」みたいな意味かと思っちゃったんですよ。
でも、middle age は「中年、熟年(通例40〜60歳)」ということなので、やはりこの4人を形容するのに相応しい表現ではないですよね。
実際、the middle は「中央、真ん中」という意味の他に、「(人体の)胴」という意味もあります。
だから、やっぱり「身体の真ん中、胴体」のことですね。
それに、このセリフを言うときに、チャンドラーが胴体の辺りに手をやって「このへんってこと?」という感じのポーズを取っていましたから、やっぱり「胴体」で間違いないでしょう。
(Rach からのお願い)
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おっ、今、目の前に男まえの外人座ってる(笑)!携帯でメールしてはる。
それで this food を注文したのさ。
そしたら
this waitress が運んで来るときに
this guy とぶつかってさ」
みたいな感じですかね。
このthis
フィービーの弟が多用しそう……。
私は今まで
特定の物だとか人をさすんだけど
「名前はあんまり重要じゃない」
そんなときに使う口語表現だと
思ってましたけど……。
皆様、ありがとうございます。
この this って面白いですね。私、全然そういう視点で見ていなかったんですよ。だから、皆様のコメントを読ませていただいて、ちょっと感動しております。このように自分では全く気にしていない部分に気付かせてくれる、というのがブログの醍醐味なんですよね。一人で勉強していたら、死ぬまで(?)気付かなかったかもしれないし。
ということで、皆様の意見を参考にさせていただいて、私が思ったことをつらつら書きたいと思います。また、何かご意見がありましたら、どうぞご遠慮なく。
まとめてしまったお返事の中で、それぞれの方へのお返事を盛り込んでいます。(まとめたからとは言え、あまりに長い返事です。まゆみさん、これ、目ぇ回りそうやから、携帯で読むのはやめといてな…笑)
まずは、もう一度、DVDを見てみました。
すると、Actually, I gotta show this apartment tomorrow... の this のところはさらりとしゃべっているのですが、and this no-faces thing... の this は顔も手もロスの方に向けていて、「こいつが今言ってた、この"no-faces"って話は…」と、明らかに this がロスのセリフを受けたものであることを明示しています。つまり、この二つの this にはニュアンスの違いがあるようです。
DVDの日本語字幕は「俺も明日はお客の相手だ」、吹替は「お客に部屋を見せるんだよ」となっていて、私が思った「この」というニュアンスは入っていません。この日本語訳もそうですが、顔を怪我するとまずい、ロスのプレゼンの話に反応してこう言ったところを見ると、やはりここは「仕事」、もしくはあまりよく知らない人にアパートを案内することを指しているようですね。(自分の友達が来る、という軽いものではない気がします。)
何しろ私は this といえば、中1で最初に出てくるフレーズ、This is a pen. That is a book. の this のイメージがいつまで経っても抜けないので、そこで立ち止まってニュアンスを考えるということは思いも付きませんでした。
皆さんの説明されたイメージは非常によくわかるのですが、自分ではそういう this の使い方をしたセリフを思い出せないんですよ。私もおちかさんが言われたように「会話の中であんまり聞いたことがない気が」するのですが、それはただ「聞きとばしているだけ」かもしれませんね。
フレンズでもこれまでに出てきたのかもしれないけど、何しろ this ですから、検索して調べるのも大変ですしねぇ(笑)。例えば私のフレンズ解説のこの部分がそうだ、など、気付いた方がおられれば教えて下さると助かります。(でも、ムリに調べて下さいとは言いません。管理人本人が断念したことですから。)
実際に使われている他の例を思い出せないので、ちょっと辞書を見てみました。
研究社 新英和中辞典には、こうあります。
this =[物語体に用いて](口語) ある(一人[一つ]の)
例文: There's this boy I ride home with on the bus every day, and... 「毎日帰りのバスで一緒になるある少年がいて…」
ロングマン現代英英辞典には、こうあります。
Spoken phrases として、
this = used in stories, jokes etc when you mention a person or thing for the first time.
例: I met this really weird guy last night. / Suddenly, there was this tremendous bang.
訳すと「話やジョークなどの中で、人や物事について初めて触れる時に、使われる。」
例文は、「俺は昨日の晩、(この)実に変な男に会ったんだよ。」、「突然、(この)ものすごい轟音が聞こえた。」
ここは日本語では「この」と訳さない方が自然なのかもしれませんが、そのニュアンスは、まゆみさんが言われた「話者が頭の中に描いている、考えている」という感じなんでしょうねぇ、きっと。
まゆみさんの昨日の話を英語で語ると、
I met THIS really cool guy on the train yesterday. He was entering text on his cell.
みたいな感じ!?(笑) 男まえの外人さん、見たいわぁ。(ただのオバチャンと化してるぞ…)
研究社でもロングマンでも「物語、story」と書いてあって、その部分は、はなぶささんが例に出された「…注文したのさ、…ぶつかってさ」という感じと同じですよね。フィービーの弟が多用しそう、というのも「なるほど!」というところです。話が目の前で起こっている感じ、臨場感が出ている、ということなんでしょうかねぇ?
おちかさんが言われたように、「this が the みたいに使われる」というニュアンスも this にはあるようです。
研究社 新英和中辞典には、
this = [対話者同士がすでに知っているもの[人]をさして] この
this large country of ours 「この広いわが国」
Who's this Mrs. Green you’ve been talking about? 「さっきから話していらっしゃるこのグリーン夫人とはだれですか」
物理的に近くという意味の this ではなくて、対話者がそのことを知っていて、話者の頭の中で身近に感じられている、という意味で距離感が近い this だということでしょうか?(まゆみさんの「頭の中に描く…」というのと重なりますかねぇ?)
はなぶささんの「名前はあんまり重要じゃない」特定の物や人を指す、というのは、some guy の some の使い方と似ているのでしょうか?
フレンズ2-14その17
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470398.html
で、some girl や some guy という表現について「ハートで感じる」大西先生を言葉を引用して説明しました。
some guy と表現した場合には、その人物に対して「言いたくない、ぼやかしたい、興味がない」などのニュアンスが込められているとのこと。
ここでの this apartment も、my apartment とも the apartment とも an apartment とも異なる何か別のニュアンスが込められているんでしょうかねぇ?
私は this が物理的に目の前にあって近い、という意味の「この」だと思ったので、目の前の建物(=自分の家)を指すのかと思っていたのですが、もし自分の家のことだったら、my apartment と言うでしょうね? その時点で私の this の解釈は完全に間違っていたのだと思います。
a だと one of many (同種のものの中のある一つ)という感じが出てしまうのでしょうか? ここではそういう「ある一つのアパート」と言っているのではなくて、アーサーが今仕事で担当しているアパート、という、a よりは特定された感じがある、ということかな? でもそれを the にしてしまうと、ビシーッ!と特定され過ぎて、そのアパートの具体的な位置、例えば「○○通りのアパート」だと相手のカールも知っていることが前提になってしまう?とか…?
いやぁ、こんがらがってきましたなぁ…これを一つずつ検証していくのは楽しそうだけど、深みにハマりそうで怖くもある…(笑)。
上の記事を書いている時、我ながらつまらないことにこだわってるなぁ、と思っていたのですが、別の意味で、これはつまらないことではなく、かなり重要な問題提起をしたのかもしれません(←自画自賛)。少なくとも、これからはこういう this が出てきたら注意してみよう、と思いますからね。
一緒に考えて下さって、皆さん、本当にありがとうございました。また一つ、勉強になりました!
どの this も同じようなものに感じますが、、、。
Chandler : I like【 this girl】, okay, I seriously like this girl, you now how sometimes I tend get a little defended and quipy... 2-24微妙ですチャンドラーはまだ会ってないですからね
Monica: She's 【this girl】 who used to live in the building before you did. Then she moved to England and she picked up this fake British accent. On the machine this is her message. (she apes Amanda using an awful British accent) "Monica, darling! It's Amanda calling!"10-3チャンドラーの質問の答えです。
Joey: Listen to this. I went out with 【this girl】 last night. Halfway through our date I realized… I already slept with her. 9-4実際ジョーイは常に関係を持った女性の名前を覚えないですけどね。
There's 【this girl】 I want you to meet. (会わせたい女性がいるんだよ。)
最後の文が一番わかりやすいと思うのですが、(彼女も彼氏を求めてるとかで)話者が会わせたい人がいると具体的に頭の中にあるわけですね「a girl」なら、とにかく女性を紹介する。「that girl」なら、相手も知っている女性になるでしょう。thisは頭の中での意識ですから物理的以外に過去のことも未来のことも言えますがthatは時間的には過去のことしか言えないし、アパートを案内する予定があると言うことではないでしょうか。this weekendは今週の週末、last weekendやthat weekendは過去になります。ついでのコメントですが形容詞の叙述用法と限定用法で意味が違う単語があります。apparentもその一つでapparentlyになるとややこしいですが、I hear...とか It seems...で置き換えると意味がとりやすいことがあります。ただapparentlyが多く使われるのはいろいろなニュアンスが出せるからでしょうね。今回は後悔のニュアンスでしたが、照れ隠しとか確信のもてない主張とか残念とか状況によりますがネイティブならではの副詞で細やかなニュアンスで表す使い方ですね。
「よくわかっていない」「ぼかしたい」
「大したことない」
っていう感じがありますが
this の方はちょっと違うと思います。
「具体的」な「ある物や人」をさしているんだけど
今は、わざわざ名前まで出して
言う必要がなかったり、
名前までは知らなかったり
そんなときに使うと思います。
(「名前はあんまり重要じゃない」っていうのは
そういう意味です)
それから
some ほどは「軽んじるような」ニュアンスがなさそう。
(ちなみに私はこの this、よく見聞きします)
そうですかぁ、FDJさんの身近にこの this を使う(それも多用する!)人がおられるのですね? 口癖、または、個性の出る言い回しということなのかなぁ? 確かに、使う人は、やたらめったらと多用する気がしますよねぇ。
自分の言葉に一定のリズムをつける、しゃべり方の癖みたいな部分もあるんでしょうかねぇ?
それぞれの方がおっしゃったイメージはよくわかったので、それを私なりに再確認してみたのですが、それぞれが確かに「同じ感じ」を持っていると思います。
結局、a とか the とかと違う微妙なニュアンスが込められている、話者の中にははっきりしたイメージがあって、それが this という距離感の近い言葉で表されている…という感じかと思うのですが。
>まぁ、結論としては日本語ではうまく感じがだせない、ということではないでしょうか?
おぉ、久しぶりに聞きましたね、そのセリフ!(笑)
この this は「この」と訳してしまっては全く意味が違ってしまうので、日本語に訳す場合は無視しないとしょうがない気がします。冠詞の代わり、もしくは冠詞と同じようなニュアンスで使われているように私は感じましたので、冠詞も「日本語ではうまく感じが出せない」ことから、この this もそういう結論になると私も思います。
日本語の「この、これ」の場合は、たいてい明確にそれを指すものが存在して、「”この”が指すものを30字以内で述べよ(句読点含む)。」という質問が可能ですが、この場合の this はどれを指すかというと、話者の頭の中、そして話者の頭に浮かんでいる映像に写っているその”人”や”もの”を指す、という感じになるのかなぁ…?と思っています。
わー、ありがとうございます、というより、お手数をおかけしてすみません、でしょうか?(笑)。
多分、フレンズの中でも使われているんだろうなぁ、と思ったのですが、思いつかなかったので、こうしてたくさん例を挙げていただけて本当に助かります。
そうかぁ…"this girl" ですねぇ。this にどんな名詞をプラスして検索したらいいかなぁ、と悩んだのですが思いつかなくて。
2-3 のそのセリフは覚えてます。ちゃんと私のブログでも取り上げていました!(笑)
フレンズ2-3その1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470187.html
その記事で、"I went out with this girl." の部分を私は「ある女の子とデートしたんだ。」と訳しています。そこでは「この」だとは書いていないし、日本語訳もそんなに外していない気がしますね。その時には、この"this"には何も感じずにスルーしてしまっています。
2-24 の解説はもうすぐですね(笑)。これは確かに「まだ会ってなくて」チャンドラーすらその girl の姿を知らないのですが、この this girl について言及するセリフの前に、チャンドラーが誰かといい関係になっていることをフレンズたちが示唆して、"What's she look like?" "Well, we haven't exactly met..." というやり取りがあります。その後の this girl なので、今まさに話題に出ている「この女の子」という風にも解釈は可能かもしれませんね。
10-3 はフィービーとモニカが話している女性のことを知らないチャンドラーが「それって誰?」と尋ねたんでしたね。今までだったら、She's this girl who... という表現にちょっとした違和感を感じたかもしれませんが、今回のことで違和感は感じなくなった気がします。
9-4 これもジョーイが部屋に入ってきて、いきなりこう話し始めているわけですから、ジョーイの頭の中だけにあるイメージですよね。
こうして一連のセリフを見ていると、私が上のコメントで引用したロングマンの語義「話やジョークなどの中で、人や物事について初めて触れる時に、使われる。」に近いかなぁ、と思います。「ある女の子とデートして、その子はこんな感じの子で…」とその後、説明が続く感じ。
言い訳するわけではないのですが(笑)、記事中のアーサーのセリフは、this apartment と言った後、そのアパートについては触れていませんよねぇ。「のどぼとけの女の子」の時はすんなり感覚を飲み込めたのに、今回は変に勘違いしたのは、その辺りも関係あるかなぁ、とか…(いや、やっぱり単なる言い訳かも)
"There's this girl I want you to meet." というのは確かにわかりやすい例ですね。
確かに、this は未来のことも言えますよね。例えば、"Like this." と言いながら、その後、その this の内容を実際にやってみて示す、ということがあります。
フレンズ1-23 で、生まれたばかりのベンに語りかけるロスが、
ロス: Ben, I want you to know that there may be some times when I may not be around, like this. But I'll still always come back, like this. And sometimes I may be away longer, like this. But I'll still always come back, like this.
何度も like this を使いながら、目の前から消えてみたりまた姿を現してみたり…を繰り返していました。ですから、this がその後に出てくる事柄を指す、という感覚はわかります。
this weekend の感覚については、伊藤サムさんの著書「第一線の記者が教える ネイティブに通じる英語の書き方」 p.154 で説明されていましたのでよく覚えています。
「今度の日曜日」をどう表現するか、という課題で、模範解答は ただの Sunday (または this Sunday)となっています。
これを next Sunday にすると「次の次の日曜日」と理解されることがある、と書いてあります。また、あいまいさを避けるために this coming Sunday 「今度やってくる日曜日」という表現を使うとなお良い、とありました。(他にもためになることがわかりやすく書いてありますので、興味のある方は是非読んでみて下さいね!)
apparently に関しては、文全体を修飾するとか、2-21(その24)のチャンドラーのセリフのように後から付け加える、とかの場合は、そんな風に「It seems... で置き換えると意味がとりやすい」のは確かですね。
私はフレンズで英語を学ぶようになって、「副詞」の使い方が面白いと思うようになってきました。たった一つの副詞で、様々なニュアンスが盛り込めますものね。その副詞の選択に、その人の言葉のセンスが出るような気もしますし、私も上手に副詞を使いこなせるようになりたいなぁ、と常々思っています。
この this って、 the とは違う「限定していない感じ」があったので、some を思い出してしまったんですよ。「使い方が似ている」という私の書き方が紛らわしくて申し訳なかったのですが、おっしゃる通り、this と some は確かに違うと私も思います。
some の場合は、「わざとはぐらかしている、ぼかしている」感じがあるような気がします。「とりあえず何かそういう感じの”名詞”があるんだよ。」という風に。
this は話者の頭の中に具体的なイメージがはっきりと浮かんでいて、でもその名詞にいろいろ修飾語を付けて説明するほどでもない、詳しく説明することにあまり意味がない、ということなんでしょうかねぇ?
本当に私は今の今まで、こういう this のことを知りませんでした。はなぶささんはよく見聞きされるということですし、最初に例に出して下さった this restaurant, this waitress という説明は「あぁ、こんな感じで使われるんだ」と思えて非常にわかりやすかったです。おかげさまで、だいぶそのニュアンスが掴めてきました。ありがとうございます。
「確認ですが、(体の)中部のことですね」の意味だと思います。
この前に、カールは「 Nothing from the neck up. Or the waist down. 」と言ってたので、HeadとTailを打つことができないことは
middleを打つしかできないことでしょうね。
そういうことですね。ミドルというのは、体の中間部分のことですよね。
首から上はダメで、ウエストより下もダメ、ということで、喧嘩で殴ることになっても、middle しか打っちゃだめだ、という確認ですね。
アメリカ人の友人にthisの解釈を聞いてみました。
これは特に特定していない「a」と同じだと解釈できる、とのことです。
(この場合はan apartment)
この人は不動産かなにかに勤めていて、部屋をお客さんに見せる、という意味だそうです。
この this については、確かに a と同じような意味ですね。こういう this は、限りなく a に近いものだと思いますが、a との違いは、this には「話者の頭の中では特定されている」という感覚があることかな、という気がします。
こういう this はフレンズで実はたくさん出てきています。
フレンズ1-1 (パイロット版)でも、
セントラルパークでモニカを見つけた時のセリフ。
レイチェル: Oh, God, Monica! Hi! Thank God! I just went to your building and you weren't there and then this guy with a big hammer said you might be here and you are, you are.
バリーとの結婚が間違いだと気付いた時の心境を述べたセリフ。
レイチェル: Oh, God! Well, it started about a hallf-hour before the wedding. I was in this room where we were keeping all the presents, and I was looking at this gravy boat.
というセリフに登場しています。
これらの this はすべて、今、目の前にある「これ、この」ではなく、a に近い意味ですよね。「ある男性、ある部屋、あるグレイビーボート」ということで、まさに「自分の体験を物語風に語って聞かせる場合に登場している」形ですよね。
今回の 2-21 のセリフも、「あるアパートをお客さんに見せないといけないんだ」ということですね。他のエピソードに出てきた this は「この」だとは思わなかったのに、どうして今回の this apartment だけ「このアパート」だと思ったのか、自分でも不思議なのですが…。でもそのお陰で、有意義なコメントのやり取りができたことは良かったと思っています。