レイチェルのバースデー・パーティーの準備をしているところ。
フィービー: Okay, here are the birthday candles. Where's the birthday cake? (オッケー、これが(ケーキ用の)ろうそくよ。バースデー・ケーキはどこ?)
モニカ: Okay, we're not having birthday cake, we're having birthday flan. (バースデー・ケーキはないの。バースデー・フランよ。)
チャンドラー: Excuse me? (何だって?)
モニカ: It's a traditional Mexican custard dessert. (伝統的なメキシコのカスタード・デザートよ。)
ジョーイ: Oh that's nice. Happy birthday Rachel. Here's some goo! (おぉ、そりゃいいや。おめでとう、レイチェル。これがヌメヌメだよ!)
少し、cake について語りたいと思います。
まず、フィービーのセリフでは the birthday cake と定冠詞の the がついていますが、これは、今目の前にある the birthday candles を立てる対象となる「その」ケーキはどこ?という感じでしょうかねぇ?
そして、次のモニカのセリフですが、何となく having 'a' birthday cake、having 'a' birthday flan と冠詞の 'a' を入れたくなってしまうんですが、どちらも入っていませんね。
バースデー・ケーキというのは、ろうそくを立てたりする、いわゆる「ホール」(切らない丸ごとのケーキ= a whole cake)のイメージがあるので、a birthday cake でも良さそうなもんですが、このセリフの場合は、「ケーキではなくてフランだ」という物質の種類(もしくはメニュー)を説明しているので不可算だ、ということなのだろうと思います。
研究社 新英和中辞典にも、cake も flan も「(基本的には)不可算名詞扱い」で、「個々には可算、ナイフを入れて切ったものは不可算」と書いてあります。
不可算だということで、ケーキの一切れは a piece of cake と言いますね。(中学校くらいで習った気がする…)
ちなみに、a piece of cake には「楽な仕事」という意味もあります。
英辞郎には、
a piece of cake: (一切れのケーキをペロリと食べるように)とても[非常に]簡単な[易しい・容易な・楽な・たやすい]こと[仕事]、お茶のこさいさい…
などと書いてあります。
この「お茶の子さいさい」という日本語ですが、広辞苑には、
お茶の子=1.お茶菓子。 2.(腹にたまらないところから)たやすくできること。
と書いてあります。
どちらも「小さいお菓子」だから、ペロっと食べられるし、お腹いっぱいにもならないわけですよね。
英語も日本語も発想が同じみたいで面白いです。
having ですが、これは「食べる」という意味の have を進行形にして、近い将来の予定を述べているのでしょうね。
we're not having..., we're having... で、「ケーキを食べる予定はなくて、フランを食べることになっている」という感じでしょうか。
goo は「ねばつくもの、べたつくもの、ベタベタ・ネバネバ・ヌメヌメ・ヌルヌルするもの」。
確かに、触るとぷにょんぷにょんする感じのお菓子みたいですが、そこまで毛嫌いしなくてもねぇ。
パパとママの仲が悪いのでパパは招待していなかったのに、誕生日だということで勝手に来てしまったパパ。(まぁ、当然、というか、防ぎようがないですが…)
レイチェルパパ: Ohhh, you're having a parteee. (おぉ、パーティー!を予定してるのか。)
モニカ: No, no, not a party. Just a surprise gathering of some people Rachel knows. Um, this is Phoebe and Chandler and Joey. (いえいえ、パーティーじゃありません。レイチェルの知っている人が何人か、抜き打ちで集まるだけです。あ、こちらがフィービーにチャンドラーにジョーイです。)
レイチェルパパ: I'll never remember all of that. So uh, what's the deal? Rachel comes home, people pop out and yell stuff? Is that it? (そんなの全部覚えていられないよ。それで、どんな段取りになってるんだ? レイチェルが帰ってきて、人々が飛び出して、叫んだりする? そんな感じだろ?)
チャンドラー: This isn't your first surprise party, is it, sir? (サプライズ・パーティーは今回が初めてではないのですね?)
parteee となっているのは、party を大袈裟に言っているわけ。
このままパーティーに参加されては困るので、モニカはパーティーではないと説明しようとするのですが…。
ここでの surprise は形容詞で「突然の、予告なしの、だしぬけの、不意打ちの、抜き打ちの」。
gathering は「(非公式で社交的な打ち解けた)集会、集まり」。
パーティーのような公式の会合ではない、と言いたいようですね。
何だか、辞書の語義説明のような回りくどい表現になっているのがおかしいです。(「英語でしゃべらナイト」のパックン英検のようでもある…笑)
party という言葉を使わないように苦労しているわけです。
パパが、「私もサプライズ・パーティーで何をするかくらい知ってるぞ」とでも言いたげに内容を説明しているので、「もう何度もサプライズ・パーティーを経験しておられるのですね? お詳しいですね。」とチャンドラーは言っています。
でも、実際は、サプライズ・パーティーで何をするかはたいていの人が知っていて、それを得意げに話しているところが、却ってそういうパーティーの経験がない(あるいは少ない)ことを露呈しているわけですよね。(実際、そんなのくだらん!とか言いそうなタイプみたいですし…)
チャンドラーは丁寧な言い方をしながら、実は皮肉を言っているのですね。
(Rach からのお願い)
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でもicing乗せられへんやん。そらあかんわ(爆)
gooの件でいくと、gooeyという形容詞は何か子供相手にしてるとよく聞く(TV番組とか)ような気がします。子供ってこの手のものも、言葉も、好きよねぇ。娘の好きなDora the Exprolerにも"Gooey Geyser"(gooを吹き出す間欠泉・・eeew!)が登場します。
日本語にするとRachやんの書いてたようにいろんな表記の仕方が出来る・・というか、こういう言葉こそ決定版の「一対一」的な訳が出来ないですねぇ。
こびりついたシールをはがす有機溶剤系の薬剤の商品名が"Goof off"でした。goofになると「とんま・へま」らしいので(これを調べたのがネットの「goo辞典」!)「こびりつかせてしまったという失敗もこれで帳消し」という意味合いと、「gooが取れる」というのが雰囲気として掛け言葉になってるのかなぁ。
一般的には何て言うんでしょうか。う〜ん???
「ローマの休日」には、Nothing to it. がでてきます。
以前ある教材で、be as easy as pie を習いました。
確かにおいしいパイも、一口でぺろり♪
いつか誰かのためにやってあげようと思うんだけど結局面倒くさく
なったりしてw
しかし、そんな中私はなんと誕生パーティではなかったけど「サプライズ」を経験してるんです!
もう、かれこれ30年前(レトロすぎじゃ)大阪からこちらに転校するという直前の3月のある日。
お友だちらが10人くらい集まって私のために「サプライズお別れ会」を開いてくれたことがあったのです。
これってほんとに「ビツクリ」なんですよね。必死で涙をこらえたのを覚えてます(うるうる)
今思えば、なんて洒落た仲間だったのか!(笑)
暖かい友情や愛情を感じられるひとときでしたね。
では、まだしゃべくりましたー(笑)またきます!
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そうそう、flan の実物がドラマの中で映るんだけど(エピソードの最後にはアップにもなるんだけど)、確かにプリンみたいな感じの物体です(食べたことないけど…)。メキシコ料理だから、おちかちゃんのいるテキサスでは結構よく見かける料理なのね? メキシコ料理って「練乳」使うんですか? あ、私ねぇ、かき氷にはイチゴとかよりも練乳かける方が好きなんですよ…。
icing(糖衣…って日本語にすると、なんて”いかつい”…) は確かに乗せられないでしょうねぇ。このエピソードでは、ケーキの飾りとして、生クリームをのせて、その上にローソク差してましたよ。真ん中にたっぷり生クリームを塗って(置いて?)その上にピンクのクリームで "HAPPY BIRTHDAY RACHEL" って書いてありました。やっぱりプリン状のものだから、「プリン・アラモード」みたいに生クリームの上にチェリー、みたいな感じの飾りが限界ということですね。まさに、「わざわざ、そんなにデコレーションしにくいフランにせんでも、普通のスポンジケーキでええやん!」というツッコミが入りそうなところで…。
goo の形容詞形は gooey なんですね。英辞郎に、gooey pizza 「油でベタベタしたピザ」、gooey rice 「グチャグチャのご飯」などが載っています。(絶対に褒め言葉ではないね、これは…)
Dora the Explorer って、(前におちかちゃんが教えてくれた)スペイン語と英語のバイリンガルの女の子のアニメのことですよね?
goo みたいに雰囲気を表す言葉(特に形容詞)は、「一対一」訳はしにくいし、してしまうと却ってイメージが固まって良くない、と思うんですよ。 動詞もその実際の動作を見てみて初めてニュアンスがつかめるのと同じで、形容詞もその形容されているものを視覚や触覚で確かめることで、そのニュアンスがつかめる気がしますね。その点では、このフランの映像を見たので、goo の感じはわかりました。
Goof off というネーミングの理由は、おちかちゃんの想像通りなんでしょうね。goof も off も f の字で終わっていて語呂が良いとかもあるのかな?
ディズニーのキャラクターで Goofy というのがいますよね?
Wikipedia 英語版: Goofy
…にリンクをはろうとしたら、何故か「エラーが発生しました。投稿に失敗しました。」というエラーメッセージが出てしまう。
申し訳ありませんが、興味のある方はウィキペディアで探してみて下さい。
その名前の変遷がウィキペディアに書いてあるんだけど、彼の現在のフルネームは Goofy Goof で、
Along with being not extremely intelligent, Goofy's main flaw is, predictably, clumsiness.
「すこぶる知的だ、というわけではないことに加えて、グーフィーの最大の欠点は、(予想どおり) 不器用なことである」
と書いてあります。正に「名は体を表す」ですかねぇ?
そう言えば、goo というポータルサイトがありますね。
goo はどうしてこの名前を付けたのだろう?と私も疑問に思って調べてみました。
Wikipedia 日本語版: Goo (goo)
(これもリンクをはるとエラーになるので、URLが書けません)
によると、「global network が無限大(∞)に拡大し続ける」が名前の由来だそうです。(おぉ、かっこいい〜♪)
フランの goo とは関係ないみたいで良かったですね。(←当たり前だ!)
私は今まで goo 辞書というのは使ったことなかったですが、便利ですね。goo映画、というのはよく使いますよ。映画のあらすじがかなり詳しく書いてあってとても便利。記事に引用するのは避けていますけど、全然知らない映画をざっと掴むのにはいいですね。リンクをはるのはもっぱら Amazon.co.jp ですが、それはDVDのジャケットが見れて、「あぁ、あれね!」とわかりやすいから、でしょうか。
「お茶の子さいさい」って、もう死語でしょうかねぇ? 確かに、私も使った記憶がありません。簡単なことは「朝飯前」とも言いますが、それもあまり普段の会話では使わないですよね。
「朝飯前」を研究社 新「和英」中辞典で調べると、
That's nothing. や It's as easy as pie. などが載っていました。
nothing to it は英辞郎に「簡単さ、なんてことはない」として載っていますし、
研究社 新英和中辞典には、
There is nothing to... 「…することに苦労はない」
例文) Don't worry! There's nothing to it. 「心配するな、簡単だよ。」
というのが載っていますね。
英語では cake や pie というお菓子系の似た単語を使うのが興味深いところですよね。
ご自分のブログの更新頻度を落とされているのに、こんな風にコメントを入れて下さるなんて嬉しいです。ありがとうございます!
確かに、日本では浸透してないですよねぇ。日本のドラマはほとんど見ないので知りませんが、韓国ドラマ「ホテリアー」でサプライズパーティーをやっていたのを見て、「おぉ、韓国では浸透しているのか?」と感心した記憶があります。
本人に内緒にしておくのが大変なんですよね。内緒にしようとすると、他の人だけでこそこそすることになって、本人が除け者になるみたいで可愛そうな感じもしますし。サプライズパーティーが当たり前のアメリカでは、自分の誕生日前にみんながこそこそしてると、「あぁ、準備してくれてるんだ」と思って逆に安心するのかもしれませんが。
私達の世代が子供の頃にサプライズパーティーだなんて、えらくイカした人たちですねぇ。大阪にそんな気の利いた子供達が存在してたんやぁ…私の周りにはおらへんかったけどなぁ…(笑)。
あ、サプライズというと、私の結婚式で、サプライズがありました。私ら夫婦は会社の同期だったのですが、その同期の中で楽器のできる人たちが、この日だけ「同期バンド」を結成してくれたんですよ。
自前の楽器を持ち寄ってくれて(でっかいウッドベースを持ってきてくれた人もいた)、仲良しの同期の女性がボーカルで、とある歌の替え歌を歌ってくれました。
主人の欠点をあげつらうような歌詞があまりにも的を得ていて大爆笑でしたし、忙しいみんながそこまでしてくれたことに感激して、それまでは友達が集まってくれたことがただただ嬉しくてずっとニコニコしていた私だったのに、この時だけは、ボロボロと泣いてしまいました。
前後の世代と比較しても、うちら同期は仲が良いので有名だったんですよ…。よく他の代の人に「君らはほんまに仲がえぇなぁ…」と羨ましがられていました。
それから、ポチありがとうございまーす! 私もいつもポチ応援していますよ! 更新停止中には圏外(←失礼!)になっていたのに、再開するや否や、あっという間に遥か上に駆け上ってしまうところが、さすがはみりぃさんですよね。(妬いているんではないですよ。そういうみんなが愛するみりぃさんに「ブログ友だちのRachさん」と言っていただける自分が誇らしいのです。)
みりぃさんのブログを読んでいると、元気が出るんですよ。きっと他の読者の方もそうなんですよね。
みりぃさんとこでコメントすると、いつも自分のコメントだけ字の密度が濃くて、我ながらあきれちゃう。Livedoorブログって文字数制限があるでしょう? 必死に削った結果が「あれ」なんだな(笑)。
生クリームは、今やスプレー缶から泡立ったものが出てくるご時世なので、それを常備している家庭が多そう(我が家は、「これに手を出すことだけは止めよう」と自制しています)。
icing/frostingも、ケーキミックスを売ってる棚の続きに、ずらーっと白/チョコレート/ピンク色の、「ちょいちょいとデコレーション用のナイフで混ぜて柔らかくしたらそのままケーキにぬりぬり/絞り出し出来る」ものが缶に入って売ってます。おそらくショートニングを主材料に、酸化も乾燥も大してせずに常温保存できる恐ろしい、もとい、便利なもの。もしかしたらこのエピソードでflanに無理矢理(とあえて言おう)乗っけてたのもこれかも。
とかいうのを恐らく自分でいろいろ調べてみたいRachやんに「オンラインのアメリカのスーパー」をご紹介しましょう。
www.netgrocer.com/
買いもしないのにスーパーの棚をじーっと見て回るのは主婦の悲しい性。このサイトも危険よー。
icing... 砂糖系のコーティングだけじゃないんですか…あのスポンジケーキの表面に白くコーティングしてる、とか、渦巻き菓子パンに細い線上にかかってて(←まるでお好み焼きのマヨネーズのように…)、食べるとポロポロ落ちる…という、そういう系統のものを私は想像していたんですよ。
最近はケーキを作るのって便利になったよねぇ。スポンジも売ってるし、生クリームやらデコレーションの飾りやら、ありとあらゆるものが近所のスーパーで手に入るもんね。
サイト教えてくれてありがとう。Netgrocer.com のマーク(カートがびゅーん!って走ってる)が可愛い。
Pepperidge Farms ってフレンズにも出てきましたよ。あぁ、Campbell's soups (キャンベルスープ)って日本でも見かけるよねぇ…。
icing または frosting で検索してみると、frosting の方が多くヒットしますね。チューブやら缶やら、いろいろ出てきます。
Cake Mate Writing Icing というのは、まさに文字を「書き書き」するヤツみたいですね。
チューブ状の Betty Crocker Decorating Icing というのも、文字が書けそうですね。豊富な色が揃っているようですし。これのピンクを使って、HAPPY BIRTHDAY RACHEL って書いたのもしれない。しかし、このチューブって、パッと見たら、洗顔料か整髪料にしか見えませんね。パッケージの色が食品よりも化粧品っぽい色使いですし…。
歳を取る毎にだんだんメニューが固定化してきて、ダンナさんに「何食べたい?」って尋ねても同じような答えしか返ってこないんです。スーパーに行くと我が夫婦は口癖のように「まだ見ぬ食材を…」と新たな分野に手を出そうと試みるけど、やっぱりこれ!というのがなくて、結局いつものメニューに落ち着く…という日々を送っています。
前にも書いたけど、オンラインで食材を買う、という習慣はつかないんですが、この食品サイトを見ていると、ちょっとアメリカンな献立を作ってみたくなるかもしれない!? 確かに棚をじーっと見て回るのは楽しいよね。最近の半加工品の豊富さには目を見張るものがあります。たまにそういうのを使ってみたり、それをヒントにメニューをちょっと変えてみたり、というのもいいですよねぇ。