2006年11月10日

フレンズ2-22その8

真っ暗な部屋に入ると、突然電気が付いて
みんな: Surprise. (サプライズ!)
レイチェル: Oh my gosh, wow. Monica. Oh my god. Mom. This is so great. (まぁ、すごい。モニカ。それにママ。すっごく素敵よ。)
レイチェルママ: Happy birthday sweetie. (お誕生日おめでとう。)
レイチェル: Wow you, you. I had no idea! (もう、あなたたちったら。全然知らなかったわ!)
ロス: Really? (本当?)
レイチェル: No, I knew. (ううん、知ってた。)

このやり取りを見てもわかる通り、サプライズ・パーティーでは「知らなかったふりをする」のが礼儀みたいですね。
みんなが「サプライズ!」とびっくりさせてるのに、「そんなの知ってたよ。」と冷静に返したら愛想なさすぎですからねぇ(笑)。
レイチェルは当然誰かがパーティーを企画してるはずだと思っていたし、”あの”モニカが仕切っているのもわかっていたはず。
もし誰もパーティーを企画してなかったら、逆にレイチェルは怒り出してたと思いますが。


ジョーイとチャンドラーの部屋に行くように言われるレイチェルとロス。
ドアを開けると、
みんな: Surprise. (サプライズ!)
レイチェルパパ: Happy birthday, sweet pea. (お誕生日おめでとう、お嬢さん。)
レイチェル: Daddy. (パパ。)

sweet pea は、sweetie や honey などと同じ、「親愛を表す呼び掛け語」(a term of endearment)のようです。
pea は「エンドウ豆」なので、最初、「”甘い豆”って何だろう?」と思ってたら、「スイートピー」(花の名前)だった(笑)。
スイートピーって、マメ科の植物なんですね。
スイートピーというと、♪ I will follow you あなたについてゆきたい♪ の聖子ちゃんの「赤いスイートピー」を思い出しますねぇ。
この歌の作曲者「呉田軽穂」さんというのは松任谷由実さんのペンネームで、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)から来た、というのは有名なお話。
この頃はザ・ベストテンも欠かさず見てたし(笑)、この頃の聖子ちゃんの歌は歌詞カード見ないで歌えますね。(何だか、「歌詞カード」という言葉自体が古いですけど…笑)


仲の悪いパパとママが二人とも来ていることでパニクるレイチェル。
ロス: You know what, this is ridiculous, okay. This is your birthday, this is your party. I say we just put 'em all together and if they can't deal with it, who cares? (いいかい、こんなのばかげてるよ。これは君の誕生日なんだ。君のパーティーなんだよ。二人を同席させて、もしそれで収拾がつかなくなっても、誰が構うもんか。)
レイチェル: I do. (私が構うわ。)
ロス: That's who. (君がその誰か、だね。)

ロスは、レイチェルが主役なんだから気にするな、と慰めようとするのですが、あまり効果はないようです。
care は「心配する、気にかける、構う(かまう)」。
Who cares? を直訳すると「誰が気にするの?」となり、そこから「誰が構うものか、誰も気にしたりしないよ、どうってことないよ」という反語表現になります。
ロングマン現代英英辞典によると、
Who cares? : [spoken] used to say that something does not worry or upset you because it is not important
訳すと、「あること(もの)が重要ではないため、それが人を悩ませたり動揺させたりしない、ということを言うのに用いる。」
つまり、「誰も気にしない」ほど些細なことだ、と言いたいわけですね。
日本語でも「誰が気にするっていうのよ!」とちょっとキツイ感じで言うと、「大したことないじゃない!」という同じような意味になりますよね。

反語表現とは、広辞苑の語義を引用すると、
「断定を強めるために、言いたい意の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。」
ということです。
フレンズ2-9その15 でも反語表現について触れています。
Who knows? 「誰が知っているの?→誰にも分からないよ。」というのも同じ要領ですね。

反語表現というテクニックは、英語にも日本語にもあります。
そう言えば漢文にも出てくるなぁ。
「史記」の「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」(=ツバメやスズメのような小さな鳥に、どうして大きな鳥の志がわかるだろうか? いや、わかるはずがない→小人物には大人物の大志は理解できない。」
などはまさにその反語表現です。
ストレートに言わないことで却って強調する、というテクニックが、いろんな言語で見られるのは面白いですよねぇ。

で、レイチェルを庇うつもりで「誰が構うもんか。」と言ったのに、その本人に「私が構うのよ。」と言われてしまってガックリのロス。
That's who. は「”誰か”というのは、それだ。」という感じでしょうか。
Who cares? を普通の疑問文と考えた場合に、その答えは、今君が言った、"I do." = "Rachel cares." つまり、「レイチェルが構う(気にする)」というのが、その疑問に対する答えだね、という感じかと。

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posted by Rach at 19:01| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このエピソードたぶん見ました♪
レイチのNo.I knew.も ロスのThat's who.も
なんだかものすごく彼らの口調も表情も手にとるようにわかる彼ららしい短いセリフですよね〜!!!
Posted by kawazu8 at 2006年11月10日 20:06
しかしながら、解説の飛躍がすごいですね。 それと、自分がこのエピソードを和訳をつけて解説してたなんて全く記憶になかったです。 このエピソードは別にとりたてて好きなものではないのですが、なぜ解説してたのでしょう、、、。
しかし、レイチさんの解説を読んでいるとなんだか面白そうな感じかしてくるのは不思議ですよね。フレンズは観てないけどここの記事だけは読んでいる、という人も数多くいるのではないでしょうか! このエピソードはなんかモニカがかわいそうで、、、。
Posted by FDJ at 2006年11月11日 09:38
kawazu8さんへ
ご訪問&コメント、ありがとうございます!!
以前より某所(笑)のコメント欄で、お名前を拝見しておりましたので、こうしてお声を掛けていただけてとっても嬉しいです♪

kawazu8さんは、海外ドラマにお詳しいんですよね? ジョーイがドクター・ラモレーをやっている方、ではなくて、本物の Days of Our Lives について、以前某所で(←しつこい…笑)詳しく語られていたのを見て、すごいなぁ…と感心しておりました。
やっぱりドラマは見たことあるかないか、というのは大きいと思うんですよ。私は吹替の海外ドラマにもそれほど詳しくないので、とにかく「語れ」なくて、ただ、ネットからデータを引っ張り出して、それをこねくり回して記事にしているだけ、という感じなのが我ながら寂しいです。

ご指摘のセリフも、「彼ららしい」ですよね。それは何度もフレンズを見ている人なら「あぁ!」ってわかる感覚ですよね。「らしい」感じがわかるようになると、余計にドラマが楽しめますものね?
Posted by Rach at 2006年11月11日 16:07
FDJさんへ
sweet pea から Greta Garbo、Who cares? から燕雀安くんぞ…私の頭の中って、いつもこんな風に飛躍ばかりしてるみたいですね。そうやっていろんなことを絡めて記憶を深めるのが楽しいし、覚えやすいと思うのですが、話があっちへフラフラこっちへフラフラする癖を直さないと、いつまで経っても「論理構成のしっかりした英文記事」が書けない気がするんですよねぇ…(えらく話が深刻に…? いえ、これは自分で「そのうち」ちゃんと解決しますのでご心配なく!…笑)

ところで、2-22 を解説されていたのをご自分ではお忘れなんですか!?(笑)
今から思うと何だか不思議な感じがしますが、FDJさんは「『、、、(日本語)』という感じでしょうか?」と「和訳」(!)されていましたよね。
和訳(訳読方式)が日本人英語学習者の英語が伸びない諸悪の根源(英語を英語として理解できないことの理由)のように言われていて、それは私も「その通り!」と児玉清さんのように握りこぶしを震わせて同意したいところなんですが(笑)、「まぁ、日本語で言うとこんな感じですわ(←イントネーションは関西弁で)」という説明がわかりやすいってことも時にはありますよねぇ? (「認めたくない、、、」ですか?…笑)
勝手なことを言うようですが、FDJさんには「日本語に訳さずに感覚でとらえてください」とか「日本語に訳して覚えないでください」と主張していただかないと、私としては寂しいというか張り合いがないというか何と言うか…(笑)。(また、あぁいう議論をしましょう!って誘ってるんではないですよ…ちょっとあの頃を懐かしんでみただけです…笑)

解説を読んで面白いと言っていただけるのは本当に嬉しいです。私も特にこのエピソードにものすごい思い入れがあるというわけでもないのですが、セリフを掘り下げていくと、「あぁ、やっぱりフレンズって面白いなぁ。」と実感できるんですよ。だから解説がどんどん長くなる(笑)。

>フレンズは観てないけどここの記事だけは読んでいる、という人も数多くいるのではないでしょうか!
もしそんな方がたくさんおられたら、それは管理人として非常に嬉しいことではないでしょうか!!

モニカ、確かにかわいそうですよね。除け者にされてる、というか、みんなに煙たがられている、というか。モニカのこだわりが前面に押し出されているエピソードなので、その分みんなのヒキ方も激しいです。私はこだわり派ですけど、あんなに仕切り屋じゃないですよ!(←誰も聞いてない…笑)
Posted by Rach at 2006年11月11日 16:18
Days of Our Livesというドラマははまってみてました〜 ちょうど学校にいる15pm放送だったので観やすかったので(途中からこのドラマにあわせて授業とってましたが。)フレンズは全部は見ていないですけれど観てるとやっぱり個性があってセリフも味があります。・・・だから日本語と英語両方は見ません。近頃何もみていないのですが、勉強の為に?!また観たいと思ってます・・・
Posted by kawazu8 at 2006年11月15日 20:11
kawazu8さんへ
コメントへのお返事、ありがとうございます!
Days of Our Lives は長寿番組だけあって、やっぱり面白いんでしょうねぇ。どんなドラマなのか私は全く知らないんですよ。どこかで見るチャンスがあれば、「おぉ、これがそうかぁ…」と感動すると思うのですが。

アメリカにいるとフレンズはしょっちゅう再放送しているらしく、見るチャンスも多いんでしょうね。基本的にはコメディですが、じーんとすることも多いですし、ジョークは奥が深いと思いますし、私は日本にいながらアメリカの文化や生活の一部が見れるような気がするのでとても楽しいです。
フレンズはやはり英語のセリフで見てこそ、その面白さを100%楽しめる気がしますよねぇ。日本語だと意訳しすぎて「おや?」と思うことも多いのですが、そこからヒントを探したり、「あぁ、この部分の訳は難しくて大変だよなぁ…」と翻訳家の方に同情したり…(笑)。
Posted by Rach at 2006年11月16日 11:10
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