2006年11月11日

フレンズ2-22その9

チャンドラーがバスルームから飛び出してきます。
チャンドラー: Joey, Joey. Hey, some girl just walked up to me and said, "I want you, Dennis," and stuck her tongue down my throat. I love this party! (ジョーイ、ジョーイ。ある女の子が俺に歩み寄ってきて、こう言うんだ。「あなたが欲しいの、デニス。」 そして、舌を奥まで入れるキスをしてきたんだよ。俺、このパーティー大好き!)
ジョーイ: Quick volleyball question. (バレーボールに関する簡単な質問なんだけど。)
チャンドラー: Volleyball. (バレーボール?)
ジョーイ: Yeah, we set up a court in your room. Uh, you didn't really like that grey lamp, did you? (あぁ、お前の部屋にバレーボールのコートを作ったんだ。あのグレーのランプ、そんなに気に入ってなかったよな?)
チャンドラー: Joey, a woman just stuck her tongue down my throat. I'm not even listening to you. (ジョーイ、ある女性が、今さっき俺にディープキスをしたんだぞ。今、お前の話なんか聞いちゃいないよ。)
女性の声: Dennis! (デニス!)
チャンドラー: Okay, that's me. (よし、俺のことだ。)

stuck は stick 「突き刺す、差し込む、突っ込む、突き出す」の過去形。
down my throat で「喉の奥の方に、奥まで」という感じでしょうから、「喉の奥まで舌を差し込んだ」ということになりますね。(おぉ、激しい…笑)
まぁ、喉までというのは大袈裟な表現なのでしょうが、それくらいディープなキスをされた、と言ってチャンドラーは喜んでいるわけです。

フレンズ1-11 で、ロスがチャンドラーのママとキスをして、チャンドラーが大激怒しているシーンがありました。
チャンドラー: Look, just because you played tonsil tennis with my mom doesn't mean you know her. (いいか、ロスが俺のママとディープキスしたからって、それでママをわかったことにはならないんだぞ。)
tonsil は「扁桃腺(へんとうせん)」。
つまり、tonsil tennis は「扁桃腺でテニスをする」ということで、これまたディープなキスを指すわけですが、down my throat と通じるものがあるように思います。
唇だけの軽いキスではないことを表現したいわけですね。
フレンズ2-8その1 でも、
ロス: And then I kissed her. (それから、僕はレイチェルにキスしたんだ。)
ジョーイ: Tongue? (舌は[入れた]?)
ロス: Yeah. (ああ。)
ジョーイ: Cool. (よし。)
てなやり取りがありました。
ちなみに、stick one's tongue out だと「ペロリと(ベーッと)舌を出す」という意味になります。
(ちょっと、この手の話題で話を延ばし過ぎましたかねぇ?…笑)
didn't really like は「そんなに好きでもない、むちゃくちゃ好きというわけではない」という感じです。
この not really については、フレンズ2-21その21 にも出てきました。

チャンドラーは今、見知らぬ女性からキスされて舞い上がっているというのに、そんなことにお構いなしに全く何の関係もない質問をするジョーイがおかしいですね。
ジョーイにとってはそんなに珍しいことでもないからか、所詮は他人事だから興味がないのか…?
しかし、チャンドラーが冷静であったなら、自分の部屋でバレーボールをされて、ランプを壊される恐れがあるとなると、抗議したかもしれませんね。
興奮気味の今のチャンドラーには、何を聞かれても判断は下せないのでしょうが…。

"That's me!" と感嘆符が付くように元気良く答えたのなら、「はいはい、僕でーす!」という感じになるのかもしれませんが、このチャンドラーのセリフは、一瞬、間(ま)があって、自分に言い聞かせるように言っていたので、「あ、あれは俺のことだったんだ、忘れてたよ、行かなくちゃ。」って感じでしょうかねぇ?
That's me. は「それは私だ。」ということなので、今、話題に上がっている人が自分であった場合に、「あなたがおっしゃっている人物、それは私のことです。」という返事で使います。
こういう使い方は、
フレンズ2-6その8フレンズ2-12その12 に出てきました。
また、何か自分に関することを人に言われた場合に、「だって、それが私なんだもん。しょうがないじゃん。」という開き直りの言葉として使うこともありますね。
フレンズ1-17その4 にその例が出てきます。
私も英文を書くときにそんな風に開き直ることが時たまあります(笑)。

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posted by Rach at 16:35| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しい英文がたくさん載っていますね。
余裕があったら同じものを見たいですね。
そうすれば、ずいぶんと勉強させてもらえると思います。
楽しそうなブログですね。
Posted by sekkati at 2006年11月11日 17:17
sekkatiさんへ
またコメントいただけて嬉しいです。ありがとうございます。
「楽しい」と言っていただけるのは本当に嬉しいのです。フレンズのようなシットコム(Situation Comedy)はあの「笑い声」が苦手、という人が結構おられて、好き嫌いが分かれるドラマなんですよね。
もしこのドラマを見てみて、抵抗を感じない、ということであれば、このフレンズを使って、便利な日常表現をたくさん学べると思います。
もしお時間があれば、どんなドラマか、ちらっと見てみて下さい!
Posted by Rach at 2006年11月12日 07:25
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