2006年11月12日

フレンズ2-22その10

レイチェル: Listen honey, can you keep Dad occupied? I'm gonna go talk to Mom for a while. (ねぇ、ハニー。パパと話をしてくれる? 私はこれからしばらくママと話してくるから。)
ロス: Okay, do you have any ideas for any openers? (わかった。何て切り出したらいいと思う?)
レイチェル: Uhh, let's just stay clear of "I'm the guy that's doing your daughter", and you should be okay. (「僕があなたの娘さんとヤッてる男です。」って言葉を避けていれば、大丈夫なはずよ。)

occupy は「…を占領する、占める」。
また「人の心を占領する」ようなニュアンスから、「(人の注意などを)引く」という意味にもなります。
keep Dad occupied は「パパを占領された状態にしておく」みたいな感じで、他の人が入る余地をなくす、他のことに目が向かないように、パパの注意を引くように何か適当に話題を見つけて話し込んでおいて、みたいな感じでしょうか。
また、トイレの「使用中」のサインは英語では "Occupied" になりますよね。
opener は「缶切り」などの何かを開ける(open)もののことですが、ここでは「話の切り出し、話の口火となるもの」という意味になります。
フレンズ1-22その6 にも出てきました。
stay clear of... は「…に近づかない、避ける、敬遠する」。
フレンズ2-21その12 で、clear には「邪魔物がない、妨げのない」という意味があると書きましたが、つまり of 以下のものがない状態にとどまっている(stay)ということですね。


モニカの部屋の会場では、
モニカ: Okay people, I want you to take a piece of paper. Here you go. And write down your most embarrassing memory. Oh, and I do ask that when you're not using the markers, you put the caps back on them because they will dry out. (いい、みんな。紙を一枚ずつ取ってね。はい、どうぞ。そして、一番恥ずかしかった思い出を書いてね。あぁ、それから、お願いがあるんだけど、マーカーを使わない時は、キャップをちゃんとかぶせてね。マーカーが乾いてしまうから。)

ちょっとしたゲームを始めようとしているのですが、ここでモニカの几帳面な性格が表れています。
I do ask と do を使って随分とお願いを強調しているのですが、そのお願いが「マーカーにキャップをすること」。
確かにたまにきっちり蓋をしない人がいるものですが、それを事前にわざわざ注意する人も珍しいような(笑)。


チャンドラーの部屋の会場では、ロスが何とかレイチェルのパパと話をしようと奮闘中。
ロス: Hi, Dr. Greene. So, uh, how's everything in the uh, vascular surgery....game? (はい、ドクター・グリーン。それで、どんな感じですか? 「血管外科手術・・・ゲーム」は?)
レイチェルパパ: It's not a game, Ross. A woman died on my table today. (ゲームじゃないよ、ロス。今日は、女性が一人、手術台で死んだんだ。)
ロス: I'm sorry. See that's the good thing about my job. All the dinosaurs on my table are already dead. (すみません(or それはお気の毒に)。そこが僕の仕事の良い点なんですよね。台に乗っている恐竜は全て既に死んでるわけですから。)

vascular は「血管の」。
会話が深刻にならないように、surgery の後に、game という単語をつけています。
「遊び」という意味か、「スポーツのゲーム」という感覚かよくわかりませんが、「その血管外科手術ってやつ(代物)は」という感じで、ちょっとボカすことで、おふざけ・お遊び感覚を出しているんでしょうね。
でも、その game という言葉にパパはカチンときたようです。
人の生死に関わる問題なのに、game なんて表現は不謹慎だろう、ということでしょうね。
ここの See は「ほら、いいですか、お気付きですか」のような意味でしょう。
See that's the good thing about my job. をあえて直訳すると、「いいですか、そのことが、僕の仕事における良いことなんですよ。」といったところですが、このニュアンスについては、ちょっと悩みました。(以下、その悩んだ様子が綴られています…笑)

that は具体的には、パパが言ったそういう状況、つまり「自分の仕事中に、人が台の上で死ぬこと」を指しているのでしょう。
パパはそれがいやだ、と言うのですが、ロスはその点が自分の仕事では「良いところ」だと言っています。
あなたの台では仕事中に人が死ぬことがある、そのように誰かが死ぬ(died)のを見るのはつらいことだ、一方、僕の台ではもうすでに(恐竜は)死んでいる(already dead)のでそれを悩む必要がない、と対比しているわけでしょうかねぇ?
「自分が何か作業をすることで死んでしまう、という気苦労がない、そのことで辛い(つらい)思いをすることもないから」ということなのかな、と。
しかし、これまた不謹慎な発言で、何のフォローにもなっていない気がするのですが(笑)。

脱線しますが、この部分で一瞬、ちょっと異なる意見が頭に浮かびました。
それは、「もし凶暴な恐竜が台の上で生きていたら、研究者にとっては危険なので、死んでいる方がありがたい」という解釈なんですが、その場合だと、otherwise they would attack me. 「もし死んでいなければ(生きていれば)襲われそうですしね。」のようなセリフが続くかな、と思ったり…。
それに、ロスたち古生物学者は、できれば化石ではなくて、本物の恐竜を見たいと思っているでしょうから、研究対象が死んでいる方が良い、とは言わない気がするのです。
ですから、上のロスのコメントは、「死ぬところを見ないで済むから」という解釈でしか成り立たない気がします。
やはり、パパの場合は die (死ぬ)という行為が行われる、ロスの場合は die という行為を見ることはなく、be already dead (すでにもう死んでいる)という状態である、という違い(対比)がポイントなのかな、と思うのですが…。

ところで少し前に戻りますが、ロスの I'm sorry. について。
「それは大変でしたね。」という意味にもとれるし、「ごめんなさい。」と不謹慎な自分の発言(game と表現したこと)を謝っているようにも聞こえます。
英語ではどちらでも I'm sorry. なので日本語訳にこだわる必要はないのかもしれませんが…。
すみません、と謝った後で、さらに不謹慎な話をするのはおかしいと考えると、「それは大変でしたね。お気の毒に。」という風にも取れますが、パパとしゃべるロスはとにかく緊張していて、謝った後、ユーモアでフォローするつもりがさらに変なことを言ってしまい、ますます気まずくなったというのが本当のところかも。

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posted by Rach at 07:52| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
沈黙を避けたいとき、なにか話さなければと言うことで気ばかりが焦って、とんでもないことを言うものです。私が入社したときの歓迎会でとなりに座ったきれいな女性に同じ年頃だと思って、「おいくつなんですかですか」と聞きました、その女性は38独身ですと表情も変えずに言ったのですが、私は動揺して続けて、言ってしまいました。「私の叔母と同じ年ですね」それから一言も話さず2時間は針のむしろでした。
●Monica : {Just} go.
●チャンドラー: Joey, Joey. Hey, some girl {just} walked up to me and said, "I want you, Dennis," and stuck her tongue down my throat. I love this party!
●レイチェル: Uhh, let's {just} stay clear of "I'm the guy that's doing your daughter", and you should be okay.
モニカの発言はいいから行ってというモニカの意図を感じるし。(行けばわかるからと言うような)
チャンドラーは今起こったことへの興奮というか慌てぶりを感じます。
レイチェルの発言はjusuで簡単な指示をしてるニュアンスです、難しいことではないと行っているニュアンス
jusuは「何かがほんの少し前に起こった」という意味が含まれているので過去時制でも使われるのですが。カジュアルな会話では頻繁に出てきていろいろなニュアンスを出します2-22だけで30回ほど使われています。
Posted by catch at 2006年11月12日 08:43
>確かにたまにきっちり蓋をしない人がいるものですが、それを事前にわざわざ注意する人も珍しいような(笑)。

カチッ、っていうまで閉めなさいって?(笑) 日本ではそうかもしれませんが、この場合、蓋を、まさに、本当に、全然(もう、いいかい?)閉めていない人に注意していると思うのです。勘で。(笑)
それに、
>you put the caps back on them
put backと言ってますしね。

ちなみに(出た〜 笑)、夫は、電気は消さない、蓋や扉は閉めない、人が使おうと思って出したものは片付ける人です(笑)。
Posted by Mayumi.K at 2006年11月12日 15:13
catchさんへ
その歓迎会のお話は、(申し訳ありませんが)大笑いしてしまいました。きっとその「きれいな女性」は、「そんな年に見えませんね〜。」と言われるのを期待して言ったんでしょう。いつもそういう風に返されてそれが結構嬉しいから、それをキャッチフレーズのようになんの抵抗もなく言ったのでは? 思いもかけない逆襲に遭って、彼女もびっくりだったでしょうね。私なら、「あなたと同じ年の甥が確かにいますよ。」と返すのが精一杯で(←本当にそれくらいの甥がいるのです)、やっぱり沈黙するかなぁ? でも思いがけない返しをしてきた人、というのはちょっと気になったりするものですけど、それが「男女のいい関係」に発展するかどうかは知りません(笑)。

「just の使い方講座」、ありがとうございます。全く just には注目しておりませんでしたが、just って会話でよく使われる単語ですよね。
just go ただ行って。(行けばわかる。何も考えなくてもいいから)
just walked up to me 今さっき、つい今しがたのことなんだけど…
Let's just stay clear of ただ避けるだけよ。(簡単なことだ)
という感じなんでしょうかねぇ? just go と Let's just stay clear of はどちらも命令形(かそれに近いもの)なので、おっしゃるような微妙なニュアンスの違いは感じられますが、just 「ただ…しなさい」という根本的な感覚は似ているような気もします。

just については過去記事
フレンズ2-15その9
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470414.html
フレンズ2-15その10
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470415.html
でちょっと触れています。
いろいろなニュアンスが出せる単語ですよね。このエピソードだけで30回も使われていたとは知りませんでしたが(びっくり)。
Posted by Rach at 2006年11月13日 14:11
Mayumi.Kさんへ
ご指摘ありがとうございます!
おっしゃる通り、ここのセリフは、「きっちり、カチッ、っていうまで閉めなさい」っていう意味ではなかったですね。ここは、まさに、本当に、全然(笑)、蓋をしないでマーカー部分が剥き出しになったまま放ったらかしている人に対しての警告でした。the caps を the markers に on の状態(接触した状態)に戻す、わけですから、ただ「かぽっと蓋をする」ってことになりますものね。

だから「きっちり蓋をしない人が…」の「きっちり」という言葉は不要だったわけですが、どうして「きっちり」と書いてしまったかというと、今日投稿する記事(その11)に「カチッって音が聞こえるまでキャップを押してね」というセリフが出てくるのが頭にあったので、ここで何となく先走ってそう書いてしまったみたいです。(全く無意識で書いてました…)

実は、ここで「きっちり」と書いてしまうと、(その11)の「カチッって音が聞こえるまで」というモニカの要求の「くどさ」が引き立たないんですよねぇ。
ここでは「キャップを元に戻して」と言っていて、それだけではまだ不満で、「音がするまできっちり閉めてね!」と後から念押ししているのがおかしいわけですから…。
ということで、よくぞ気付いて下さいました! いつも注意読んで下さってとっても嬉しいですよ!
私も投稿した後、いち読者の視点で(笑)、ちゃんと読み返してるんだけどなぁ…。思い込みとは恐ろしいです。

ちなみに(対抗してるんではない…笑)、うちのダンナさんも、電気をつけっ放しにする、冷暖房を消し忘れる、洋服を入れた引き出しから服がちょろっとはみ出している(←子供かい!)…なんてことは日常茶飯事です。私の管理エリア(台所など)でダンナさんが探し物をしたかどうかはすぐに気付きます。明らかに元と配置が違っているから(笑)。別に元通りに位置を直しとこか、っちゅーつもりもないらしい…。
して欲しいと思うことはしなくて、しないで欲しいことを率先してしてくれる…みたいなところもありますね。挙げるときりがないけど…それが男というものなのか?!(他のダンナさんもそうだと聞くと、何だか安心します。)
Posted by Rach at 2006年11月13日 14:16
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