2006年11月14日

フレンズ2-22その12

レイチェルパパのためにお酒を取ってこようとするロス。
ロス: Scotch. Alright, I'll be back in 10 seconds with your scotch on the rocks in a glass. (スコッチですね、わかりました。10秒で戻りますよ、グラスに入れたスコッチのオンザロックを持って。)
レイチェルパパ: Neat! (ニートだ!)
ロス: Cool. (クールですね。)
レイチェルパパ: No no no, no no no, neat, as in no rocks. (違う違う。ニートだよ、つまり氷はナシってこと。)
ロス: I know. (わかりました。)

日本でニートというと、NEET (Not in Employment, Education or Training)、つまり「雇用されておらず、教育過程にも属しておらず、職業訓練中でもない(人)」を思い出しますが、neat とは綴りが違いますね。
neat という単語は「きちんとした、こぎれいな、身だしなみのよい、趣味の良い」という意味でよく使われます。
また「すてきな、素晴らしい」という意味もあります。
でも、パパは neat を「酒が生(き)の、ストレートの、酒に水や氷を入れない、水やソーダで割らない」という意味で言っているんですね。
ロスはその言葉を知らなかったので、neat を「趣味がいいね、すてきだね。」みたいな意味に捉えて、自分のことをそう褒めた、もしくは景気づけの言葉か何かかと思って、似たような意味の言葉で、cool 「かっこいい」と返したのでしょう。

as in は「…において見られるような、…にあるような」という意味。
この場合は「つまりは…ってことだよ」という感じでしょうか。
この as in という表現は、フレンズ1-2 に出てきました。
キャロルのお腹の赤ちゃんの名前についてのやりとりです。
キャロル: Marlon-if it's a boy, Minnie if it's a girl. (もし男の子ならマーロン、女の子ならミニー。)
ロス: ...As in Mouse? (ミニーって、マウスの?)
キャロル: As in my grandmother. (ミニーって名前は私のおばあちゃんの名前よ。)
ロス: Still, you- you say Minnie, you hear Mouse. (それでも、ミニーって言ったら、やっぱりマウスだろう。)
この一連の as in も、「…にあるような」という意味ですね。


レイチェルママ: Oh hello Ross! Where have you been? (まぁ、こんにちは、ロス! どこ行ってたの?)
ロス: Hi. Uh, I have been in the bathroom. Stay clear of the salmon mousse. (どうも。ずっとトイレにいました。サーモンムースに手を出さない方がいいですよ。)
レイチェルママ: Oh, scotch neat. Ya know, that's Rachel's father's drink. (あぁ、スコッチ・ニートね。知ってる? それはレイチェルの父親の好きな飲み物なのよ。)
ロス: Oh, mine too. Isn't that neat? Scotch neat. (へぇ、僕もです。ニート(洒落[しゃれ]てる)でしょ? スコッチ・ニート。)

どこに行ってたの?と聞かれて、チャンドラーの部屋でレイチェルパパと話していた、というわけにもいかないので、しばらく席を外していた理由をでっちあげるロス。
stay clear of は「…を避ける」。
2日前の記事、フレンズ2-22その10 にも出てきました。
私は一瞬、ロスがサーモンムースが嫌いで、それを勧められないように(サーモンムースを避けるために)トイレに逃げていた、という意味かと思ったんですが、その場合だと (Because) I wanted to stay clear of the salmon mousse. (トイレにこもっていたのは、サーモンムースを避けたかったからです。)のようになる気がします。
ここでのセリフは、よく見ると、命令形になっています。
だから、レイチェルママに「サーモンムースを避けて(下さい)。」と言っているようですね。
つまり、それがトイレにしばらくの間(継続を表す現在完了形が使われている…笑)こもっていた理由だ、と暗に言っているわけですね。
それを聞いて、ママがいやーな顔をしているのも、そのロスの言いたいことを察したからでしょう。
ちなみに、DVDの日本語では「サーモンに当たっちゃって」となっていて、stay clear of には「(悪い食べ物に)当たる」なんて意味はないしなぁ…としばらく悩んでいたんですが、「どうかそれを食べないで下さいね、僕みたいに当たるといけませんから」という意味からこの日本語になったわけですね。おぉ、深い…。
ロスは、ママとの会話で、早速、学んだこと(スコッチ・ニート)を使ってしゃれを言っています。
♪覚えた言葉をすぐ使う♪ というレギュラー(あるあるさん)のネタがありますが、これは語学を学ぶ上では非常に大切なことですね(笑)。

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posted by Rach at 13:46| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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