フィービーは二人の女の子と話をしています。
フィービー: Okay, okay, she's taking the trash out, so I can get you out of here. But it has to be now. She'll be back any minute. (わかった、わかった。モニカは今、ゴミを出しに行ってるから、あなたたちをここから外に出してあげる。でも、今じゃないとだめよ。すぐにモニカは戻ってくるから。)
女の子1: What about my friend Victor? (友達のビクターも(一緒に)いいかしら?)
フィービー: No, only the three of you. Any more than that and she'll get suspicious. (だめよ。あなたたち3人だけよ。それ以上になると、モニカが怪しむわ。)
女の子1: Alright, let me just get my coat. (わかった、ちょっとコートだけ取ってこさせて。)
フィービー: There isn't time! You must leave everything. They'll take care of you next door. (時間がないのよ! 何もかもここにおいていかないとだめよ。ドアの向こうでは、みんながあなたの面倒を見てくれるわ。)
女の子1: Is it true they have beer? (あっちにはビールがあるって本当?)
フィービー: Everything you've heard is true. (あなたが今まで聞いた話は全て本当よ。)
たかが、この部屋から隣の部屋に移るだけなのに、亡命者か、もしくは秘密結社から足を洗う人かのような雰囲気になってきています。
まぁ、それだけモニカが怒ると怖いってことですよね。
suspicious は suspicion 「疑惑」の形容詞形。
get suspicious で「疑問に思う、疑う、怪しむ、うさんくさいと思う」ということ。
「私も、私も」と大勢が一度に逃げたら、会場の人数が減ったことにモニカがすぐに気付いてしまう、ということで、それは正論ですが、わからないように少しずつ逃げても、そのうちにモニカは気づくってば(笑)。
「あっちにはビールがある」というセリフから察するに、モニカ会場ではビールが飲めないのでしょうね。
モニカのことだから、特別な日はビールみたいなありきたりな飲み物はやめて、おしゃれなカクテルやウィスキーしか用意してないのかも。
うーん、それは迷惑な話だ(笑)。
チャンドラーの部屋ではダンスで盛り上がっています。
うるさいのでモニカが怒りに来ます。
モニカ: Could you guys please try to keep it down? We're trying to start a Boggle tournament. (ねぇ、あなたたち、静かにしてくれない? 私たちはこれからボグル・トーナメントを始めようとしてるんだけど。)
Boggle というのはワードゲームのようですね。
Wikipedia 英語版: Boggle
ウィキペディアに書いてあるルールはあまりに細かすぎて、それをここで詳しく解説する気にはなれないのですが(笑)、トレイに入れた16個のダイス(文字が書かれている)を振って、その見えている面の文字を使って、言葉(単語)を作る、というゲームらしい。
Word Length Points (文字の長さによるポイント)が決まっていて、長い単語を作るほど高得点になる、ということのようです。
言葉を作るゲームというと、フレンズではよく Scrabble (スクラブル)が出てきますね。
フレンズ1-17その5 では、お猿のマルセルがその駒を飲み込んでしまって病院に運ばれていましたし、フレンズ1-24その2 では、レイチェルの誕生日に、チャンドラーが「トラベル・スクラブル」をプレゼントしていました。
よくロスとチャンドラーが新聞のクロスワードをしていたりするし、アメリカ人というのはこういう言葉のゲームが好きなんですかねぇ?
しかし、こういう大勢の人が集まるパーティーには、どう考えてもそぐわない気がします。
みんなが言葉を考えているさまを想像すると…なんだか、地味ですよね。
ここでも、モニカの企画が面白くなくて、みんなが退屈しているのがわかります。
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
ところで、このシーンは亡命を助けるフィービーの活躍なんですが、カサブランカの話を下敷きにしてるのかなVictorという名前が出てくるので、何となく思いました。
昔はカサブランカ、最近ではゴットファーザーの台詞が日常会話に出てきたりしますからね。
アルパチーノのお尻の代役でジョーイがアルパチーノの台詞を叫んでいなかったかな?
私はイタリア語は知らないのですが、ドイツ語も発音と綴りが同じなので、あまり悩む必要はないですよね。英語にも確かにフォニックスのように、発音と綴りの簡単な規則というものがありますが、例外があまりにも多いので、その規則だけでは到底乗り切れそうにありませんよね。
スペルを間違えると全然違う単語になってしまうので、アメリカ人にとってはスペルが大事、だからクロスワードなどのワードゲームが発達している、ということなんですね? スペルを正しく書けること=教養があること、という認識もあるでしょうし。そう言えば、アメリカにはスペリング・コンテストというのもありますね。日本の漢字検定のようなものなのでしょうね。フレンズ10-8 で Spelling Bee というスペリング・コンテストの名前も出てきました。
その「一杯目は、二杯目は、三杯目は…」の話は私も聞いたことがあります。「ウィキペディア 石田三成」の「挿話」の項目にもちゃんと「三杯の茶(三献茶)」の話が載ってありました。「創作とされる」とも書いてありますね。
「三献茶」でぐぐるとたくさんヒットしたのですが、ざっと内容を読む限り、「白湯」ではなくて「お茶」のようなのですが、いかがでしょう?
その逸話に因んだ銅像の写真とその逸話の解説が載っているサイトがありました。
長浜YEG[長浜商工会議所青年部]
http://www.nagahama-yeg.net/concept.html
あ、それと先日のコメントの訂正ですが、「ウィキペディア 石田三成」の「逸話」の項目にちゃんと柿の話は書いてありました。ただ、「白湯」を最初に所望した、ということが書いてなかったので見逃していたようです。
カサブランカ、見たことないんですが(笑)、IMDb情報によると、Paul Henreid が演じる役柄の名前が Victor Laszlo というんですね。ボガート、バーグマンの次で3番目に名前が挙がっています。「ウィキペディア カサブランカ(映画)」でも、ヴィクター・ラズロのことが詳しく書いてあるので、重要な役どころのようですね。カサブランカのキザな(笑)セリフは日本語でも有名ですよね。ウィキペディアにも、その有名なセリフが日本語・英語の両方で書いてあります。
フレンズ1-6 でアル・パチーノのセリフ、出てきますよねぇ。私はどの映画のセリフなのか全然知らなかったんですよ。
セリフを叫ぶのは2箇所あって、
1つ目は、I'm out of order? Pfeeeh. You're out of order! This whole courtroom's out of order!
2つ目は、Just when I thought I was out, they pull me back in!
このセリフの出典を調べてみたら、こういうサイトを発見しました。
Amazon: So you'd like to... Know More About Al Pacino
http://www.amazon.com/gp/richpub/syltguides/fullview/HN6S8OY3YLI4
アル・パチーノのセリフとその出典が書いてあるようなのですが、このジョーイのセリフに該当するものが2つとも書いてありました。(やったー!)
まず1つ目はこれでしょうか?↓
Al as Attorney Arthur Kirkland: "YOU'RE out of order! THE WHOLE TRIAL is out of order!" ...And Justice For All (邦題は「ジャスティス」)
ちょっと courtroom と trial とで単語は違ってますが、多分これですよね?
アーサー・カークランドという弁護士の役柄でのセリフのようです。
"...And Justice for All" のセリフであることがわかったので、改めてそこから調べてみると、IMDb の「名セリフ集」のサイトがヒット。
Memorable Quotes from ...And Justice for All (1979)
http://www.imdb.com/title/tt0078718/quotes
そこに、
Judge Rayford: Mr. Kirkland you are out of order!
Arthur Kirkland: You're out of order! You're out of order! The whole trial is out of order! They're out of order!
というやり取りが載っています。やっぱり the whole trial が正しいみたいですね。てことは、ジョーイのセリフで this whole courtroom と言っているのは、ちょっとした間違いなんでしょうか?
Wikipedia 英語版: ...And Justice for All (film)
にもこのセリフが有名だと書いてあります。
2つ目はこれ↓
Al as Michael Corleone: "Just when I thought that I was out, they pull me back in." The Godfather, Part V
ゴッドファーザー PARTVのマイケル・コルレオーネのセリフだそうです。
これもまた、IMDb の「名セリフ集」で確認できました。
Memorable Quotes from The Godfather: Part III (1990)
http://www.imdb.com/title/tt0099674/quotes
…と、上のように調べていて、もっと早く調べる方法があるのに気付きました。
映画の巨大データベースである IMDb(The Internet Movie Database)には、上にも引用したように、それぞれの映画に Memorable Quotes from ... という名セリフ集のデータが載っているので、他のドラマで引用されるほど有名なものなら、そこに載っている可能性が高いってことですよね。
だから、最初から、「IMDb "You're out of order"」でぐぐっていれば、その名セリフ集がダイレクトにヒットしたんでした。「IMDb "pull me back in"」でも同じです。ですから今後は、まずは IMDb の名セリフ集を探すことから始めることにしましょう(笑)。回り道をして他のいろんなネタを仕入れるのも楽しいのですが…。
…ということで、私は 1-6 を解説した当時は、どの映画のセリフかを知らなかったのですが、2つとも同じ映画からの引用だと思っていましたので、ちょっとびっくりです。
それにしても、映画を見たことあればこんな検索かけなくてもすぐにわかる話なのになぁ(笑)。アル・パチーノが出た映画のリストをざっと眺めて見たら、何と私はどれ一つとして見ていないことに気付きました(爆)。さすがにそれはマズいだろう…と。ゴッドファーザーだけでも見なくちゃね(笑)。