フィービーがセントラルパークに入ってきます。
フィービー: Hey you guys, you will never guess who's coming to New York. (ねぇ、みんな。ニューヨークに来る予定の人は誰か、あなたたちにはきっと当てられないわね。)
モニカ: Quick, Phoebe, tell us before he can swallow. (急いで、フィービー。チャンドラーがマフィンを飲み込む前に教えて。)
フィービー: Oh okay, Ryan, that guy I went out with, who's in the Navy. (わかったわ、ライアンよ。私が昔付き合ってた。海軍にいる人よ。)
"Guess who's coming to NY." なら「誰がニューヨークに来る予定か、当てて(推量して)みて。」ということですが、この場合は、you will never guess となっているので、きっと当たらない、それくらい思いがけない人がやってくるのよ、ということですね。
そんなこと言われたら、チャンドラーとしては、思いっきり「思いがけない人」の名前を挙げたくなりますよね。それが彼の本能というか何というか…(笑)。
なのに、モニカから奪い取ったマフィンをほお張っていて、彼はしゃべることができません。
その様子を、ネットスクリプトのト書きでは以下のように書いてあります。
[Chandler tries to come back with a smart-ass remark but can't swallow the muffin.]
「チャンドラーは知ったかぶりのセリフで言い返そうとしたが、マフィンを飲み込むことができない。」
come back は「カムバックする、戻ってくる」ですが、この場合は「(人に)(言葉などで)言い返す」という意味。
smart ass というのは ass (尻)という単語があることからわかるように卑語ですが、「知ったかぶりをする人、知識をひけらかす人、うぬぼれ屋」のような意味です。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
smart ass: an obnoxiously conceited and self-assertive person with pretensions to smartness or cleverness
「賢く利口なように見せかけている、不快なほどうぬぼれている自己主張の激しい人」
というヒドい意味になります。
誰かへの悪口として使うと、「お高く止まっている、イヤなやつねぇ。」みたいな感じでしょうか。
ここでは形容詞として使われていて、そういうタイプの人が使うような言葉、つまりチャンドラーがよく「あぁ、それはきっと○○だよね、だって…だから。」と、何かしら面白い理由をつけて、とんでもない人の名前を出して笑いを取ろうとする、そのセリフのことを指しているのでしょう。
何か面白いことを言おうとするチャンドラーでしたが、それに気付いたモニカはフィービーをせかします。
モニカは、してやったり、という感じですね。
答えを言えなくてとても残念そうな顔をするチャンドラーがおかしい。
フィービー: Yeah, I met him when I was playing guitar in Washington Square Park. Ryan threw in saltwater taffy 'cause he didn't have any change. (そう、ワシントン・スクエア・パークでギターを演奏している時に彼と出会ったわ。ライアンは、小銭を持ってなかったから、代わりにソルトウォーター・タフィーを投げ入れてくれたの。)
ジョーイ: Hey, is that when you wrote "Saltwater Taffy Man"? (じゃあ、その時に、「ソルトウォーター・タフィーの男」っていう歌を書いたんだな?)
フィービー: No. No, he is my submarine guy. (違う、違う。ライアンは「潜水艦の彼」よ。)
taffy は「砂糖やバターを煮詰めて作るキャンディー」のこと。
saltwater taffy というのはこういう感じ↓
James Candy Company manufactureres of salt water taffy and other boardwalk candy
ある缶には、水着を着て海で泳いでいる人の絵が書いてある(笑)。
ウィキペディアに詳しい説明があります。
Wikipedia 英語版: Salt water taffy
ウィキペディアには、「アトランティックシティー(Atlantic City)で製造され売られている」と書いてあるのですが、そう言えば、フレンズ8-15 で、ある人がアトランティックシティーのお土産に、saltwater taffy をくれる、というエピソードがあります。
それくらい、アトランティックシティーの名産品(?)として有名なんですね。
そのエピソードで、ロスが saltwater taffy に関する知識を披露していたのですが、それはまたシーズン8 の頃に解説するとして…(←いつの話だよ…笑)
ジョーイによると、フィービーの持ち歌に「ソルトウォーター・タフィーの男」というのがあるらしい。(結局、最後までこの曲を耳にすることはなかったと思うのですが…笑)
普通の話の流れでいうと、「そうなの、それが彼なのよ!」という展開になるはずですが、さすがはフィービー。
そのライアンと、その歌とは何の関係もないそうです。
じゃあ、ソルトウォーター・タフィーを投げ入れた男が他にもいるのか?
それともその歌は単なるフィクションなのか?
…ということになりますが、まぁ、そんなことはどうでもいいですし、誰もそれを追及しませんし(笑)。
(Rach からのお願い)
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でも実際はどうなんでしょう。"Gess what?"と来るからには何か気の効いたguessを披露したほうがいいのでしょうか?
typoをコピペしたものだから、全部間違ってしまいました。(^^;
レスをくっつけてしまってすみません。私があまり今まで気にしなかった部分に関する疑問とその答えをコメントして下さっているので、私も一緒に考えたいなぁ、と思って。
"Guess what?" は確かによく聞くフレーズですよね。でも私は、答えについては今まであまり気にしていませんでした(笑)。よく挿入される "You know what?" と似た感じで、何かの話を切り出す時の切り出し文句なんだろうなぁ、くらいの認識しかなかったんですよ。
でも、guess 「推測する、当てる」という単語が使われているので、You know what? よりはもう少し意味が強くて、文字通り、「何だか当ててみて。」という風にも使われるわけですね。
今回のフィービーのセリフも、答えが「誰」かをみんなに答えてもらおうと思って言っている雰囲気もありますし、少なくともチャンドラーは絶対に個人名を挙げるつもりだったはずです(笑)。
フィービーのイメージとしては、誰かがフィービーの友達の名前を挙げたりして、そこでフィービーが「ちっ、ちっ、ちっ…(と指を振って?)、甘いわねぇ…そんな誰もが思うようなありきたりな人じゃないのよ、実はねぇ…」とその「すごい人」の名前を Ta-dah! (ジャジャーン!)と発表したいんでしょうね。
あまりにヒントがなくて唐突な質問だった場合は、Who? (わかんないよ、誰のこと?)と答えるのが妥当な気もしますし、それは日本語でもそうですよね。
質問した方がどういうつもりで言っているのかにもよるのでしょうね。単純に質問している場合は、それなりに何か思うところを述べてみたら良いのでしょうが…。
話の切り出しに使う、というのは、「これからみんながびっくりするような話をするよ。」という前振りでもあるわけですよね。だから、ほんださんのおっしゃるように「聞き手の考えていた事とばっちり同じ」だと、全然聞いている方がびっくりしなかった、「予想外」(笑)の話ではなかった、ってことになって、本人が喜んで話そうとしていた内容が他の人には見え見えの話でつまんないものだった、と言っているようなもんですよねぇ。だから、「結構気まずい」と(笑)。
子供が「何だと思う?」と尋ねて来た場合は、それを当ててしまっても子供は「そう、あったりー(当たり)!」と喜んでくれますけどねぇ…(うちの小1の息子はそうです…笑)。
本人が嬉しそうに "Guess what?" と尋ねてきて相手にびっくりして欲しそうにしている場合は、「えー? 何? 全然わかんないよー。早く教えてよー。」と "What?" と返す方が優しい返事である、とも言えるのでしょうかねぇ? もしくは「当ててしまわないように」ありきたりなものを答えとして挙げてみる、とか。(←これは結構難しそう。)
だからやっぱり "What?" と返すのが無難で、また失礼にも当たらないのでしょうね。
そりゃあ、チャンドラーのように何かひねったギャグで面白い guess を披露できたら、それに越したことはないのでしょうが…でもあまりにも面白いジョークにこだわりすぎると、それは話の腰を折ったような(チャチャを入れたような)形になって、"Guess what?" と質問した側は気分を害するかも…(笑)
ハルさんがおっしゃった、フィービーの "Guess what?" にモニカの "What?" という返事、がどのエピソードのものかちょっとわからなかったのですが(教えて下さらなくても結構ですからお気になさらず)、フレンズにはこの表現がたくさん出てきますよね。
ちょっと今後の参考のために(笑)、いくつかネットスクリプトで確認してみました。
Guess what? と言った後、自分でその答えを続けて言っちゃうというのもあるようです。「ねぇ聞いてよ、実はねぇ、…なんだよ!」って感じでしょうか。
相手が何がしかの返事をするものをいくつか拾ってみました。
"Guess what?" というのはフレンズ1-1(パイロット版)にすでに登場していましたよね。
フレンズ1-1その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470011.html
私の上の過去記事の説明は恐ろしく淡白ですが、そのシーンはこんなやり取りでしたね。
嬉しそうにショッピングバッグを抱えてセントラルパークに入ってきたレイチェル。
レイチェル: Guess what? (何だと思う?)
ロス: You got a job? (仕事をゲットしたの?)
レイチェル: Are you kidding? I'm trained for nothing! I was laughed out of twelve interviews today. (冗談でしょ? 私は仕事のためのトレーニングは何もしていないのよ! 今日は12回の面接で笑い飛ばされたわよ。)
これはロスは結構真面目に答えてますよね。レイチェルが面接に行ったことはみんな知っていて、嬉しそうに帰ってきたわけですから、ロスの答えは妥当なのですが、それが実は外れている、というシーン。
まぁ、この場合はもしレイチェルが仕事をゲットしたのなら、それを当てても失礼ではないし、その後、「やっぱりね。だってすごく嬉しそうだったから…おめでとう!」と話も盛り上がるので問題はないですね。
フレンズ1-15その1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470099.html
では、フィービーがモニカに "Guess what?" と言っていますが、ここは guess も何も、わかりきったことを今さらのようにモニカに「何だと思う?」と尋ねているおとぼけが面白いんでしたよね。
ちょっと先のエピソード、フレンズ3-1 にも
ロス: Hi.
レイチェル: Hi.
ロス: Guess what?
レイチェル: What?
ロス: They published my paper.
というやり取りがあるようですね。ここでもまさに Guess what? に対して What? と返事していますね。答えが思いつかないというのもあるでしょうし、ロスが自分で言いたそうにしているから相手に答えを言わせてあげている、というのもあるのでしょうか?
フレンズ7-1 にロスがドアの隙間から手をちらっと見せるシーンがあります。
ロス: Guess who? (Enters fully.) (だぁれだ?)
レイチェル: Hey. (はーい。)
ロス: Hey, I just realized... (以下略)
これは完全におふざけで、その前に hand に関する話が出てきたのでわざと手だけをちらっと見せている、というシーンなんですが、そもそも声でわかるわけですし、「当ててみて。」というニュアンスはないようです。子供っぽいお遊び、という感じなんでしょうね。だから、レイチェルも「ロスね!」とも答えない(笑)。
…ということで、勝手に暴走してしまってすみません。面白い話題だったもので…。
ハルさん、ほんださん、どうもありがとうございました。
あ、それからハルさん、マイブログはコメントを投稿しちゃうと、後から訂正できないんですよねぇ…本当にごめんなさい。
FC2ブログは訂正が出来て本当に便利で、いつも助かってます(笑)。
ごめんなさい、"Guess what?"の話題、なんとなくフィービーとモニカの間で交わされたような気がしていたのですが、僕の勘違いでした。僕が「へー!」と思ったのはまさにRachさんが取り上げてくれた3−1のエピソードです。
実を言うと僕が最初に買ったフレンズのDVDはシーズン3だったんです。まさか、全巻買うことになるとは夢にも思わず、とりあえず3作目あたりが一番面白いかなと思ったのですが、4話まで来たところで、これは最初から見なくてはとシーズン1に戻ったのです。
ですから、僕が始めて見たフレンズは3−1でした。そこで、ロスの"Guess what?"に対して、レイチェルがすかさず"what?"と返したので、「おお、これでいいんだ」といたく感動したわけです。
もうだいぶ昔のことになるのですが、小さい英会話教室(という名の雑談所)に通っていたことがあって、そこでよくネイティブの先生が"Guess what?"って言ってたんです。その頃はどう答えていいのかもわからず、"I have no idea"とか、ちょっと気力が充実しているときは"Give me a clue"とか答えてました。まさか、そのまま"what?"と返せばいいとは夢にも思いませんでした。
考えてみれば日本語でも「ちょっと聞いてよ、何があったと思う?」と聞かれたら、「何があったの?」と答えるのが普通ですよね。聞いた方もまさかそのあと、真相当てゲームをしようとは思ってないだろうし。(笑)
今ふと思ったんですが、恋人たちの定番、後ろからそっと目隠しして「だーれだ?」という時の英語って、やっぱり"Guess who?"なんでしょうか? あ、これについては深い考察は要りませんからね。さらっと流してください。(笑)
お返事ありがとうございます。
ハルさんのようなダンディな殿方に「好き」だなんて言われたら照れちゃいますぅ…。何だか気力が充実してきましたよ(笑)。
"What?" の返事は 3-1のことだったんですね。
確かに一番最初に見たエピソードというのは印象が強いですよね。私は最初から最後(ファイナル)まで順番通りに見て行ったので、やっぱり一番最初のパイロット版(1-1)が一番印象深くて、"Guess what?" というと、あのレイチェルの嬉しそうなセリフのイメージが強いんですよ。
1-3 でのそのやり取りは全く覚えていなくて、ネットで検索して 3-1 のスクリプトに辿り着いただけだったのですが、3-1 のエピソードそのものは大好きなんですよ。解説するのが今から楽しみで…(さすがに 3-1 の頃くらいまでは、このブログも続いていると思うので)
そのネイティブの先生は、話をする時に口癖みたいに言ってただけなのでしょうかねぇ? "Let me think about it for a while." とか言って深刻な顔をして考え込んだら、逆に先生は困ってしまうのでしょうか?(笑)
恋人たちの定番「だーれだ?」は多分、"Guess who?" だと思うのですが…。上に挙げたロスのセリフも、その連想から来ているような気がするんですが…(ネタバレになるといけないのでこのくらいの説明に留めますが)
私自身は、あまり恋愛映画には詳しくないので(笑)、そういうシーンを英語で見たことないんですよねぇ。さらには、彼にそうやって目隠しされた記憶もない(爆)。
これ、昔、中学の頃「Denis」(日本語ではわんぱくデニスというタイトルだった記憶が・・・)という漫画が好きで、その時に持っていた薄〜い
ペーパーバック?に こうやって聞かれたら、相手がそのことを言いたくて仕方がないので、What?って言ってあげると喜んで答えてくれる、とかいった文を読んだ記憶があります。
Rachさん、デニスって知ってます?かわいい坊やだったと思う。
あんまり見ないけど、まだ本はあるみたいです。
「わんぱくデニス」ですか…残念ながら知らなくて、検索してみました。
原題は、Dennis the Menace というのですね。
Dennis the Menace (U.S. comics)
http://en.wikipedia.org/wiki/Dennis_the_Menace_(U.S._comics)
新聞の連載漫画で、実写やアニメのテレビシリーズ、映画にもなったらしく、有名な漫画みたいですね。
Guess what? っていうのはまさに「そのことを言いたくて仕方ない」時に出る言葉ですから、早く聞いてあげた方がいいわけですよね。フレンズでは、そういうお決まりの言葉をネタにして、何かジョークを言う、みたいなパターンが多いのが、いかにもコメディらしいところです。
ウィキペディアにもその漫画の絵が載っていますが、可愛いですね(^^)
詳しいことは覚えていないんですが、中学の時好きだったんですよ〜
私の方が「お姉さん」だから(おばさん、ではありません!笑)
ちょっとずれると流行とかも違うのかも・・・ですね〜
ウィキペディアのリンク、ありがとうございます♪
あるの知らなかった〜 早速読んでみます!
お返事ありがとうございます。
「少しお姉さん」なだけでも、微妙に流行って違ってきますよね(^^)
やっちんさんにお聞きするまで、「わんぱくデニス」のことを知らなかったのですが、何度も映像化されているような有名な作品を知ることができて良かったです。ありがとうございます♪