今日は、今回のエピソードのタイトルでもありメインテーマでもある、chicken pox について語りつつ、あっと言う間に脱線します(笑)。
chicken pox は「水ぼうそう(水疱瘡)、水痘」。
smallpox だと「天然痘」になります。
何故チキンなのか?ですが、(恐らく)水ぼうそうになった時に出来る「できもの」が、ニワトリの皮膚にある「ぶつぶつ」みたいだから、ということでしょうね。(調べてみたのですが、裏が取れなかったので、間違ってたら教えて下さい。)
寒さや恐怖で「鳥肌が立つ」と言いますが、あれもそのニワトリなどの鳥の肌からの連想ですよね。
広辞苑には、
「鳥肌=皮膚が、鳥の毛をむしり取った後の肌のようになる現象。強い冷刺激、または恐怖などによって、立毛筋が反射的に収縮することによる。」
とあります。
ちなみに、私の住む地域では、鳥肌のことを「さぶいぼ」と言います。
「さぶい(寒い)」時にでる”いぼ”だから、です。
「さむいぼ」でないのがいかにも大阪っぽい(笑)。
寒い冬、家の外に出てピューっと風に吹かれた時、思わず「さっぶぅー!」と叫んでしまいますからねぇ…。
英語で鳥肌は、goose flesh, goose pimples, goose bumps などとなります。
この中で一番よく使われるのは、goose bumps のようです。
英語の場合は chicken ではなくて goose (ガチョウ)を想像するんですね。
flesh は「肉」、pimple は「にきび、吹き出物」、bump は「こぶ、隆起」という意味です。
bump は フレンズ2-4その1 に出てきました。
ちなみに、フィービーが "Oh, look!" と言った時のスクリプトのト書きは、[Sees a red bump on her arm.] 「腕に赤い隆起を発見して」となっています。
水ぼうそうの「できもの」も bump を使って表現できるんですね。
ここから話が脱線するんですが…。
日本のバンドに BUMP OF CHICKEN (バンプ・オブ・チキン)というグループがいますよね。
数年前の話、関西のFM局で有名な女性DJ「きよピー」(谷口キヨコさん)という方がラジオ番組で、
「BUMP OF CHICKEN というバンド名は、「臆病者の一撃」という意味でつけたそうなんだけど、この名前をネイティブに言うと、「鳥のイボイボ」っていう意味に間違えられるらしい…」
という話をしていて、ドライブ中にそれを聴いていた私ら夫婦は大爆笑してしまいました。
(関西人は、「いぼ」のようなでっぱりのことを「イボイボ」と言うので、余計に名前のイメージが悪くなってしまって、かわいそうです…)
この話を書くとファンに怒られそうなんですが、実はファンの間でも有名な話のようです。
Wikipedia 日本語版: BUMP OF CHICKEN の「備考」にも「英語圏の人には「鳥肌」などと解釈されることも多いらしい。」と書いてあります。
上にも書いたように、goose bumps 「鳥肌」という言葉があるから、そのまんまではなくても、それを連想させる、ということでしょうね。
この話、フレンズ2-4その1 で bump という単語が出て来た時に書こうかな、と思ったんですが、でも何だかバンプのファンの人が聞いたら気を悪くしそうなので、その時は書くのを控えました。
でも今回、改めて調べていたら、ちょっと面白いことを発見したんですよ。(また、「面白いのは私だけ」の可能性も高いけど…笑)
まずは日本語の「鳥肌」なのですが、「感動して鳥肌が立ったよ!」って言うことありませんか? 全身がゾクっと震える感じの。
辞書(広辞苑)には「強い冷刺激、または恐怖などによって」と書いてあるので、厳密に辞書の定義に当てはめると、「感動して鳥肌が立つ」というのは誤用と見なされる可能性も高いのですが、以下のようなコラムを発見しました。
NHK ことばおじさんの気になることば 「感動しても鳥肌は立つ!?」
このコラムを読んで、「感動して鳥肌が立つ」が日本語として正しいかどうかはともかく、それくらい感動的だよ、ってことで、「鳥肌」が決してマイナスイメージだけの言葉でもないんじゃないかなぁ、と思ったので、今回この記事を書いてみた、というわけです。
(「感動して鳥肌が立つ」という表現は、これから徐々に認められていく、と私は個人的に思っている。)
さらに、Merriam-Webster Online Dictionary には
goose bumps: a roughness of the skin produced by erection of its papillae especially from cold, fear, or a sudden feeling of excitement
つまり「特に、寒さや恐怖、または突然の興奮の感情から、皮膚の突起が起き上がる(持ち上がる)ことによって生み出される皮膚のでこぼこ」ということで、"a sudden feeling of excitement" という理由も挙げられているんですよね。
それならなおさら、バンド名が goose bumps に似た名前であっても、問題ないんじゃないかと。
それに、名前ってユニークな方が覚えてもらいやすくていいですよね。
関西出身の人なら、そのユニークな名前を「つかみ」に使ったりしそうなんですけれど…バンプの皆さんは関東の方(かた)みたいですね。
つけた意味とまた別の意味(ダブル・ミーニング)があったら、それはそれで面白いと思いますし。
いろいろ書いちゃいましたけど、バンプのファンの人、怒らないで下さいね。(ネガティブな意味で例に出したわけではありませんので…)
「天体観測」とか好きだし、曲はメロディアスだし、ボーカルの人の声も私の好きなタイプの声だから、私も結構バンプのこと好きなんです。ファン、ってほどではないんですが…。
それに、これで絶対、bump の意味、忘れないと思いません?
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
坊さん(ぼんさんが屁をこいた)
どれにしようかな、、、、ぷっとこいでぷとこいでぷぷぷ
上記も人格否定されるほど笑われました。
しかしサムイよりサブイの方が由緒正しいように思います。
煙(けぶり)→けむり
さびしい→さみしい
そのうち厳しいもきみしいになるのでしょうか。
早急をNHKのアナウンサーは(さっきゅう)と読んでいてNHKの海外リポーターはそうきゅうと読んでいます。民放はそうきゅうですね。
NHKの松平アナは未曾有を、昔はみぞ・う。ちょっと前はみぞう、今はミゾーに聞こえます。みぞ・うが正しいと思うのですが。時代で変わるものなのでしょうか。
政治家はほとんど喧々諤々と言います。侃々諤々は一度だけ聞いたことがあります。
私は人が絶対に書けない漢字が書けると自慢しています。飯盒炊爨とか嚔(くしゃみ)などです。
しかし小学校高学年から中学生の漢字は書けないんですよね。
フレンズは評判だけは聞いていて興味はありながらなかなか手が出せずにいました。しかしこのブログを読んでみて、自分も取り入れてみようかなと思うようになりました。
僕も独学に関するブログをやっていますのでよかったら一度遊びにいらしてください。
鬼が目隠しをして柱にもたれて、♪ぼんさんが、へをこいたっ!♪ と言いながら振り向いた時、動いてしまった人が鬼になる…という遊び、子供の頃よくやりましたねぇ。あれって、関東の方では「だるまさんがころんだ」と言うそうですね。やっぱり私は「ぼんさん」の方が好きですが…でも、お坊さんに向かって「ぼんさん」というのは失礼だとも思いますが(笑)。
♪どれにしようかな、天の神様の言うとおり、ぷっとこいて、ぷっとこいて、ぷっぷっぷっ♪も懐かしいですね。さすがにこの歳になると、ぷっとこいて…以下は省略しますけど(笑)。
煙は「けぶり」が古形のようですね。
広辞苑にも、
けぶり(煙)=「けむり」の古形。
けぶる(煙る)=「けむる」の古形。
けぶたい(煙たい)=文語は「けぶたし」。「けむたい」に同じ。
とあります。
「さびしい」と「さみしい」については、同じく広辞苑に、
さみしい(寂しい・淋しい)=文語は「さみし。」 さびしい。
としか書いていないのですが、「さびしい」の項目でその語義が詳しく説明されていますので、やはり「さびしい」の方がスタンダードだということでしょうね。
問題の「さぶい」なのですが(笑)、こちらは「さむい」が先にあったようです。
広辞苑によると、
さぶい(寒い)=(「さむい」の変化した形)
1.「さむい」に同じ。2.(近世上方語)貧乏である。貧しい。
「懐が寒い」とは言いますが、「さぶい」だけで2.のような意味になるのかなぁ? 私は知りませんが…。
1.の例として、浮世風呂の「今朝はめつぽうさぶいナア」というのが出ているのですが、浮世風呂というと式亭三馬(しきていさんば)、彼は江戸の人だから、セリフも江戸弁のはずですよねぇ?
江戸の人も「さぶい」って言うのか…とちょっと不思議な気もするのですが。
「早急に対策を…」とかニュースで出てきますよね。ちょっと変わった読み方をする言葉って、日本的かつ文学的で素敵だと思うのですが。
荘厳(そうごん)とか、御用達(ごようたし)とか…あぁ、他には思い出せない(←ボキャ貧…笑)。
未曾有って、「いまだ曾(かつ)て起ったことがないこと」という意味の漢字なんですね。ミゾーって言っちゃうと、言葉が軽々しく聞こえますよね。
松平アナは、文章を読む時に、日本語は同音異義語が多いので聞いただけではわかりにくいから、「つまりそれは、…を〜する、という意味ですが」と言い直すようにしている、というのを聞いたような記憶があるのですが…記憶違いかもしれません。(少なくとも、ニュースを読む時は、そんな言い換えをする時間はないでしょうからねぇ…)
広辞苑によると、
喧々囂々(けんけんごうごう)=たくさんの人が口々にやかましく騒ぎたてるさま。
侃々諤々(かんかんがくがく)=侃諤(かんがく)。剛直で言を曲げないこと。遠慮することなく議論すること。
喧喧(けんけん)=やかましいさま。がやがや。
囂囂(ごうごう)=声のかまびすしいさま。
侃侃(かんかん)=剛直なさま。
諤々(がくがく)=権勢を恐れず正しいと信ずる議論を述べ立てるさま。
喧々囂々という組み合わせはただ「やかましい」だけ、侃々諤々という組み合わせは「信念」を感じさせる言葉なんですよね。
だから、喧々諤々(けんけんがくがく)という表現は存在しないし、意味としてもおかしい、と。
私も広辞苑を調べていて、だんだん頭がこんがらがってきましたが…上に書いたのもどっか間違ってるかもしんない(笑)。
飯盒炊爨(はんごうすいさん)に、くしゃみ、ですか。飯盒炊爨は「飯○炊○」で、多分そうかなぁ…と見当つきましたけど、くしゃみに漢字があったとは(笑)。
私は漢字が苦手なんですよ。今は手書きで字を書くことがないので、なおさらひどいですが、元々あまり得意ではないんです。私は中学校くらいまでの漢字なら何とかなりそうな気もするのですが、一般教養としての漢字は全くダメですね。
高校2年の時に、何故か突然抜き打ちで漢字テストがあって、私は全然出来なかったのですが、クラスメートの中にはサクサクと解いている人がいて、すごいなぁ、とびっくりしたことがあります。多分、普段から本を読むか読まないか、がその違いとなって出てきたんだろうと思うんですよねぇ。それ以来、漢字には全く自信がありません。漢字検定を受けようか、などと思ったこともありません(笑)。
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
今はさまざまな英語の教材が日本でも手に入りますし、ネットでも情報を入手できますし、以前に比べると、日本で英語学習するのには良い環境になってきましたよね。
フレンズを英語学習に使う、という話は以前から有名で、私もその話を5年前に雑誌で読んで、この方法を始めました。ドラマ、特にシットコムは好き嫌いの分かれるドラマですが、もしドラマを見て面白いと思われるのであれば、楽しく学べるドラマだと思います。
英語の虎さんも独学で英語力を伸ばされたのですね。素晴らしいです。後ほど、貴ブログにお邪魔させていただきます。
病原ウイルスが特定されてなかった時代にsmallpoxの威力の弱いものだと考えられたことに由来しているそうです。
英語で弱々しいものをchickenと言いますが、そっちの意味だと思います。
鳥肌とはおそらく無関係です。
ご意見ありがとうございます。
chickenpox についてのご意見、
>鳥肌とはおそらく無関係です。
については、調べた結果、私も同じ結論に達しました。
日本語の鳥肌はチキンのイメージでしょうが、英語では鳥肌という意味の場合には chicken という単語は使いませんものね。寒さによる鳥肌の場合は、goose bump、薬物の禁断症状の場合は、cold turkey で、どちらも chicken ではありません。
ロングマンや M-W などの英英辞典には語源は載っていませんでした。
Wikipedia 英語版: Chickenpox の History という項目
には語源が書いてありますね。
ウィキペディアの情報が必ずしも正しいとは限らないということはもちろんあるのですが、そこに書いてある4つの説がなかなか面白いなと思いました。
フレンズ研究所所長さんの解釈は、1番目の項目に挙げられている、less dangerous という説ですね?
私が面白いなと思ったのは、2番目の "pecked by chickens" の説です。
私が記事中に書いた「チキンの皮膚にあるぶつぶつ」については、ウィキペディアでは触れられていないので、やはり「関係ない」ということだと思います(笑)。
ご指摘ありがとうございました。