2006年12月03日

フレンズ2-23その7

モニカの部屋。リチャードがきれいにベッドメーキングし終わったところ。
モニカ: Honey, you made the bed again. I told you. You don't have to do that. This isn't camp. (ハニー、またベッドメイキングしてくれたのね。言ったでしょ。そんなことしなくていいって。これはキャンプじゃないんだから。)
リチャード: Ooh, then I guess the panty raid last night was totally uncalled for. Okay, I am going to take a shower and today I will be singing Jim Croce's "Leroy Brown." (あぁ、じゃあ昨夜、パンティーを盗んだのもまったく余計なことだったね。わかった、シャワーを浴びてくるよ、今日はジム・クローチのリロイ・ブラウンを歌うことにするよ。)

I told you. は「私は以前あなたに言った。」ですが、ただ「言ったことがある」という事実を述べているのではなく、「前にも言ったじゃない、忘れたの?」というニュアンスがあります。
もっとキツい調子になると、「前にも言ったでしょ! 何回も同じこと言わせないで!」と怒った感じにもなります。
何か相手に問題が起きた後に、"That's why I told you to be careful." 「だから気をつけろって言ったのに。俺は気をつけろって言っただろ?」 と言ったりします。
Didn't I tell you...? 「俺は・・・だって言わなかったか?」とか、How many times do I have to tell you...? 「俺は何回そのことを言わないといけないんだ? 何回同じことを言わせるつもりだ? 何回言えばわかるんだ。」という表現もありますね。

キャンプだと、自分の使ったものは自分で片付けないといけませんよね。(ボーイスカウトのイメージでしょうか?)
だから、モニカはキャンプじゃないんだし、そんなことは私がするから気を使わないで、と言っています。
それに対してリチャードは、panty raid という言葉を使っていますね。
raid は「不意の襲撃、(警察の)手入れ、家宅捜索、(略奪を目的とする)侵入」などという意味がありますが、ここでは、「パンティーを盗むこと、パンティー泥棒をすること」という意味のようです。
若者が好きな女の子(それも恐らくかなり親しい間柄の女の子)にするいたずらの類ということでしょうね。(全く知らない人だったりすると、これは犯罪になるかと思うのですが…笑)
DVDの日本語では「学生気分で君の下着も盗んだのに。」と表現されていました。
つまりは、学生っぽい、若者っぽいおふざけだということですね。
call for は「…を求めて呼ぶ」ですから、「(物事が)…を必要とする」ということです。
それを受身にして否定しているので、be uncalled for は「必要とされない、余計な、求められていない」ということになります。
英辞郎にも書いてあるのですが、「お呼びでない」という日本語がドンピシャな感じがしますねぇ。
(植木等さんのギャグみたいですが…あ、もちろん、リアルタイムで知ってるわけじゃないですよっ!)

Jim Croce's "Leroy Brown" について。
この曲の正式なタイトルは、Bad, Bad Leroy Brown といい、「リロイ・ブラウンは悪い奴」という邦題がついているそうです。
Amazon.co.jp: Bad, Bad Leroy Brown & Other Favorites [Best of] [from US] [Import] ~ Jim Croce (アーティスト)
上のアマゾンのサイトで曲のサンプルを試聴できるのですが、なかなかゴキゲンな曲ですね。
シャワーを浴びながら歌うのにはちょうどいい感じかも。
上のサイトでは、CDジャケットのジム・クローチ(Jim Croce)さんの写真も見られますよ。
Wikipedia 英語版: Bad, Bad Leroy Brown には、この曲がどうやって出来たか、と言った話が書いてあります。
QUEEN(クイーン)の3枚目のアルバム Sheer Heart Attack(シアー・ハート・アタック)の11曲目に Bring Back That Leroy Brown (邦題:リロイ・ブラウン)という曲があります。
この曲もテンポの早いゴキゲンな感じの曲なのですが、どうやらジム・クローチの曲にインスパイアされたものらしいです、多分・・・。(間違ってたら誰か教えて下さい。)
下の Import 盤のサイトは、曲のサンプルが試聴できます。
Amazon.co.jp: Sheer Heart Attack [from UK] [Import] (Queen)
下の日本発売盤のサイトは、曲目リストが日本語で書いてあります。
Amazon.co.jp: シアー・ハート・アタック (クイーン) 日本発売盤


(今日の脱線話…私はクイーンが結構好きだったりする…)
上で、シアー・ハート・アタックというクイーンのアルバムに触れていますが、このアルバムは私の好きなアルバムなんですよねぇ。
Killer Queen(キラー・クイーン)という曲が一番有名だと思いますが、私は1曲目の Brighton Rock (ブライトン・ロック)が一番好きかも。
この曲のブライアン・メイによるギター・ソロが「津軽三味線」みたいだとライナー・ノーツに書いてあったのですが、確かにそんな感じなんですよ。
洋楽にはあまり詳しくない私がこのアルバムを知ったのは、私が大学時代に好きだった日本のバンド UNICORN(ユニコーン)(奥田民生サンがボーカルやってたバンドね)がコンサートツアーで、クイーンの Stone Cold Crazy (ストーン・コールド・クレイジー)という曲をカヴァーしていたから、なんです。
真剣にカヴァーしていた、というよりは、キーボーディストの阿部さんが歌う「余興」みたいなもんだったんですが(笑)、すごくテンポが早い曲で歌詞も早口で、おまけにあっと言う間に終わってしまう曲だった。
でも一度聞いたら忘れられなくて、本物はどんな曲なんだろうと思ってレンタル屋さんでシアー・ハート・アタックを借りました。
本物の曲もとても短かった(笑)。

きっかけはそんなことだったんですが、このアルバムが気に入って、よく聴いていました。
それから十数年後、第二子を出産する2日前(!)に、CD屋さんにフレンズのDVDを買いに行った私は、「QUEEN JEWELS」というCDがたくさん並んでいるのを見て、「わぁ〜、懐かしい!」と思って衝動買いしてしまいました。
当時、キムタクのドラマ「ヒーロー」でクイーンの曲(I WAS BORN TO LOVE YOU)が使われて、再ブームが起きていた頃です。(フレンズ2-23その1 で、その曲の歌詞について少し触れています。)
そのCDを早速MDに取り込んで、出産当日、私は陣痛でボーッとなりながら、病院のベッドの上でクイーンを聴いていたんですよ(笑)。
"We Will Rock You" は格闘技 K-1 でアンディ・フグのテーマソングでしたね。
だから聴いていると、これから頑張るぞー!という闘志が湧いてくるし…?
…てなわけで、クイーンというといろんな思い出があるんです・・・というだけの話でした。

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posted by Rach at 12:23| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>そのCDを早速MDに取り込んで、出産当日、私は陣痛でボーッとなりながら、病院のベッドの上でクイーンを聴いていたんですよ(笑)。
何も申し上げる必要はないですが、なんと申し上げればよいのか・・・(笑) 非常に印象深いお話です。
歌って、好きとかいいとかプラス、その時の出来事に重なって思い出と一緒に記憶に残るよね。

Queenと言えば "Bohemian Rhapsody" をカラオケでお友達が歌っているのが、めっちゃかっこよかったから練習したけど、難しくて歌えなかった。
http://www.lyricsdomain.com/17/queen/bohemian_rhapsody.html
http://www.youtube.com/watch?v=pzANxm3_2DQ (YouTubeのリンクはRachさん、あまりお好きでなければ消してくださいな)
今見ると、スゴイ歌詞です。英語の歌詞の意味がだいたい掴めるのが嬉しかったりして・・・
Posted by Mayumi.K at 2006年12月03日 16:08
Queenの話に呼ばれてきました。
私とてリアルタイム・クイーン派ではないのですが、昔から好きですよ。クイーンとカーペンターズとアバは、何年かに一度、リバイバルブームが来るんですよね。どういうわけか日本人好みなんだと思います。
きっとクイーンと供に生まれた第二子さんが大きくなっても、CMなどに使われて、クイーンが流行ってると予言しますw
Posted by sat at 2006年12月03日 20:48
Mayumi.Kさんへ
確かに、何と反応してよいかわからない、ごくごく個人的な思い出なのですが…(笑)。
音楽を聴いていると、心が休まるとか、いやなことを忘れられるとか、そういう効果ってありますよね。他には何もできない状態なので、そういう時は好きな音楽を聴くに限るなぁ、と。そして、久しぶりに聴く懐かしい曲だったりすると、余計にその音楽に浸れてしまって、痛いことも忘れる、と(笑)。

Bohemian Rhapsody は本当に名曲ですよね。記事に書いた「QUEEN JEWELS」というのはベスト盤なので、一番最後にこの曲が入っていますが、トリに相応しい壮大な曲だと思います。オペラみたいで、コーラスも素晴らしくて、これをカラオケで歌う人がいたとは、さらには、それをかっこよく歌える人がいるとは…驚きです。
YouTube が好きでない、ということではないですよ。私もしっかり見させていただきましたし(笑)。

私もそのCDを買うまでは、ちゃんと歌詞を知らなかったんですよ。で、歌詞を見てびっくりしてました…そういう内容の歌だったのか?と。英語の歌詞がわかるようになるって、嬉しいよね?
Posted by Rach at 2006年12月04日 12:05
satさんへ
お越しいただき、ありがとうございます(笑)。
クイーンとカーペンターズとアバかぁ…確かに日本人好みですね。
クイーンとアバはコーラスの美しさが、日本人の波長に合うんでしょうか? アバはダンシング・クイーンしか知らないのですが、父が昔、レコードを持っていましたよ。
カーペンターズは日本人でも何か懐かしいものを感じてしまいますよね。イエスタデイ・ワンス・モアのピアノ・スコアを持っていた気がする…(まだ持ってるかなぁ?…笑)

今、クイーンの曲をテーマにしたロック・ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」というのを東京でやっているそうです。1月には大阪にも来るらしい。見に行く予定はないのですが(笑)、見たらきっと面白いだろうなぁ、と思います。現在もまさにそのリバイバルブームの真っ最中なんですね。

娘は現在2歳ですが、きっと大きくなってもクイーンは不滅でしょうね。CMに使いやすい、キャッチーで記憶に残る曲が多いですからね。
その昔、日産ステージアのCMで、We Will Rock You を女性がカヴァーした曲が使われていました(オリジナルよりもずっと静かな曲でしたが)。当時、息子は、車のCMが大好きだったので、この歌を時々歌っていましたよ。今でも私が歌うと一緒に歌います、そのサビの部分だけ(笑)。
Posted by Rach at 2006年12月04日 12:10
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