2006年12月06日

フレンズ2-23その10

チャンドラーのオフィス。
チャンドラー: Hey, look Joey, I'm just saying if you need something to hold you over, I can get you a job right here as an entry-level processor. (なぁ、ジョーイ。もしジョーイにお金が必要なんだったら、ここで、初心者レベルの情報処理担当としての仕事なら用意してあげられるよ。)

I'm just saying... というのは恐らく、「ちょっと言ってみてるだけなんだけど」という感じかな?
just が入っているので、そんなに深刻な話じゃなくて、ちょっとした提案だけどさ、という感じの前振りなんだろうと思います。
hold over は「持続させる、将来に持ち越す、(劇・映画などを)予定より長く続演する」という意味。
「保つ」(hold)+「…を超えて」(over)というニュアンスから、そういう意味になるようですね。
この場合は、目的語に you (ジョーイ)が来ていますから、ジョーイを持続させるもの、ジョーイの生活を続けさせるもの、という意味で、something to hold you over は「お金」か「職」のことを指しているのだと思います。
entry-level は「初心者レベルの、初歩的な、新入社員向けの」。
process はコンピュータ用語では「(情報・データを)処理する」という意味。
コンピュータの中央演算処理装置 CPU は Central Processing Unit の略ですよね。


スコット(チャンドラーの同僚): Hey Chandler, here's this morning's projections. (やぁ、チャンドラー。これが今朝の予想(見積り)だ。)
チャンドラー: Hey thanks. Scott Alexander, Joey Tribbiani. Joey is a uh, fellow processor. (やぁ、ありがと。こちらがスコット・アレクサンダー。こちらはジョーイ・トリビアーニだ。[と二人を紹介する] ジョーイは、そう、情報処理担当仲間なんだ。)
スコット: No kidding? (へぇ、そうなんだ。)
ジョーイ: Oh yeah yeah. I process. People want the processing, I'm the one they call. (そうなんだよ。俺は情報を処理するんだ。情報処理を必要とする人がいれば、彼らは俺を呼ぶんだよ。)

projection は「計画、予想、推定、見積り」。
fellow は「仲間の、同僚の」。
フレンズ2-15その19 で、映画「インデペンデンス・デイ」の大統領の演説を引用したのですが、その中に、My fellow Americans 「(アメリカ)国民の皆さん」と呼びかけるフレーズが出てきます。
この fellow も「仲間の、同じ国の」というような意味ですね。

スコットの No kidding? ですが、普通は相手がふざけたことを言った時や信じられないことを言った時に、「冗談を言うなよ、まさか、うそだろ」という意味で使いますが、この場合は相手の言葉を否定しているわけではないようです。
ただの相槌みたいなもので、「へぇー、そうなんだねぇ。知らなかったよ。」くらいの軽い感じなんでしょう。
ジョーイとスコットは初対面なわけで、お互いをまだよく知らないこの状況で、それほど否定的なことを言うはずはないと思いますし。
まぁ、見た目が情報処理担当っぽく見えなくて(笑)、「へぇ、君がねぇ。ちょっと意外な感じもするけど。」というニュアンスがもしかしたら入っているのかもしれません。(←わかりませんけど)

People want the processing, I'm the one they call. は何だか大袈裟な表現です。
「processing を求める人がいれば、その人たちが呼ぶのは、この俺だ」という感じで、まるで正義の味方か何かのように言っています。
ジョーイは恐らく process という仕事の行為の内容がはっきりわかっていないのですね。
情報処理の仕事の内容がわかっていれば、「1時間で何百件ものデータを処理できるぜ」とか(?)、具体的な事例を挙げて自分がそういう情報処理スキルを持った人間であることをアピールするのでしょうが、全然仕事内容を知らないので、こんな漠然とした言い方になってしまっているのでしょう。

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posted by Rach at 11:40| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
ランキングからきました。フレンズ終わってしまいましたけど
面白いですよね。

私の友達も日本にいたときフレンズのチャプターを消して
勉強してましたね。

英会話力を強化したいと思います。よろしくお願いします。
Posted by はまちゃん at 2006年12月06日 18:28
はまちゃんさんへ
ご訪問&コメント、ありがとうございます。

フレンズが終わってしまって本当に残念ですよね。
でもかなり前のシーズンを見ても、あまり古臭さを感じないところがすごいなぁ、といつも思いながら見ています。
フレンズは単語も難し過ぎないし、内容も日常生活に関係することが多いですし、英語学習には最適な教材だと思っています。

こちらこそ、これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2006年12月07日 09:06
Rachさんへ
いつもお世話になっています。
チャンドラーのセリフなんですが、

04:39 As for people realizing you don't know what you're doing, you're an actor.

ジョーイが何をやっているのかわからないと人々が気づいたら、会社的に問題ですよね?そこが面白いのでしょうか?
日本語セリフの誰も気にしないという意味にはならないと思うのですが・・・
Posted by Tamashiro-OB at 2019年05月24日 21:17
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

「processor(データ入力(担当)者)をするには、そういう仕事の経験必要ないの?」とジョーイが質問した後のチャンドラーのセリフですね。

訳させていただきますと、
チャンドラー: It's not that hard to learn. And as for people realizing that you have no idea what you're doing, hey, you're an actor. Act like a processor, people will think you're a processor. ((入力の仕方を)学ぶのはそんなに難しくない。それに、自分が何をやっているかお前がわかっていないってことを人々が認識することに関しては、ほら、お前は俳優だろ、データ入力者みたいに演じたら、人はお前がデータ入力者だと思うだろうよ。)

as for は「〜に関しては、〜に関していうと」という意味なので、as for people realizing that... は「人が that 以下の内容を認識することに関しては」という意味になります。people が realizing という動名詞の意味上の主語に当たります。

「自分が何やってるかわからないことが他人にバレるのを心配してるのかもしれないけど、お前は俳優なんだから、その役を演じればいいんだよ」みたいに言ったわけですね。
Posted by Rach at 2019年05月25日 10:10
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