2006年12月12日

フレンズ2-23その16

ジョーイ: I figure my character has kids. (俺の[この会社での]キャラクターには子供がいるんだ。)
チャンドラー: Ya know there isn't a part of that sentence I don't need explained. (なぁ、お前のその文章には、「説明不要」って部分が全くないんだけど。)
ジョーイ: Well, see when you're acting, you need to think about stuff like that. My character, Joseph the processor guy, has two little girls, Ashley and Brittany. Ashley copies everything Brittany does. (なぁ、ほら、演技してる時って、そんなことを考える必要があるだろ? 俺のキャラクター、情報処理担当のジョセフには小さい娘が二人いるんだ、アシュリーとブリタニー。アシュリーはブリタニーのすること全てを真似するんだよ。)
チャンドラー: Well, invisible kids can be that way sometimes. (そうか、見えない子供達には時々そういうことがあるよなぁ。)
ジョーイ: Yeah. Joseph and his wife, Karen, are thinking of having a third kid... Ya know what? Just did. (そう、ジョセフと彼の妻カレンは3人目の子供を作ろうかと考えているんだ…おっ? ちょうど今[子供が]できたよ。)
チャンドラー: Really? Wow. That's some pretty powerful imaginary sperm you must have there. (マジで? すごいな。その世界でお前が持ってるに違いない、かなり強力な想像上の精子のお陰だね。)

"there isn't a part of that sentence I don't need explained" は not が2つもあって、回りくどい、というか、わかりにくい表現です。
まず 基本構造は、"there isn't a part of ..." 「…という部分がない。」です。
その…の部分は、"I don't need (a part of that sentence) explained." の a part of that sentence が前に出てそれを後ろから修飾している、という形になります。
need +目的語+過去分詞は「(目的語が)…される必要がある、(目的語を)…してもらう必要がある」という意味になり、この場合は don't need になっているので、「その(ジョーイが今言った)文章の一部分を説明してもらう必要がない」 となります。
そしてそれをさらに "there isn't" で「…は存在しない」と言っているのですから、「説明してもらう必要がないという部分が1つも存在しない。」、つまり、「その文章は全てに関して説明してもらわないと理解できない。全然わかんない。」という意味になるようですね。

ジョーイは自分の娘に名前まで付けていました(笑)。
妹が姉のすることを真似して…と嬉しそうに話すジョーイ。
確かに下の子は上の子の真似をしたがるものです。
小さい子供にとっては、少し上の兄弟は憧れの存在らしくて(笑)、うちも2歳の妹が6歳の兄の真似をしたがるので困ります。(だいたい、「これっ、そんなことするのやめなさいっ!」というようなことを真似するんですよねぇ…)
が、独身のジョーイの口からそんな言葉が簡単に出てくるところがすごいなぁ。
ジョーイには姉や妹がたくさんいて、甥や姪も多いので、そういう子供の習性をよく知ってるということなんでしょう。

次のチャンドラーのセリフですが、想像上の姉妹の話をジョーイがえらくリアルに語るものだから、invisible kids 「目に見えないそういう想像上の子供たち」にはそういうことはよくあるよね、と軽く流しているようです。
本音は「そんなことはあり得ないよ。何でお前の設定は、そこまでのリアリティを持たせているんだよ?」とあきれていることの裏返しのセリフですね。

That's some pretty powerful... の文章なんですが、you must have there は後ろから sperm を修飾しているので、この文章の基本形は That's some sperm. ということになりますよね。
that は、想像上のキャラクターがあっという間に子供を作ってしまった(笑)という状況を指していると考えた場合は、That's some sperm. は「そんなことができたなんて、それはすごい sperm だね。」というニュアンスになるかと思うので、上の和訳では「…のお陰だね。」と訳してみました。
(そんな風に、ここの that を「状況を指すもの」と捉えることが可能なのかどうかが自分ではよくわからないのですが…。)
もしくは、that = that sperm 「そこで今使われた sperm は」と言う意味で、話題に上っているものを指す指示語「それ」と捉えると、「それって、すごくパワフルな想像上の sperm なんだね。」というニュアンスかもしれません。

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posted by Rach at 12:35| Comment(7) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕も今、ようやく楽しみながら英語を勉強し始めました。
研究者からみた英語も面白いかも。
http://www.exblog.jp/
Posted by 赤い巨塔の大学院生 関東 at 2006年12月12日 17:03
すいません
こっちでした。

赤い巨塔の大学院生
http://phddna.exblog.jp/
Posted by 赤い巨塔の大学院生 関東 at 2006年12月12日 17:06
赤い巨塔の大学院生さんへ
こんにちは。ご訪問&コメントありがとうございます。
研究者でいらっしゃるのですね。研究では英語を使う機会が多いのでしょうねぇ。
後ほど、貴ブログに訪問させていただきます。
Posted by Rach at 2006年12月13日 09:33
一生懸命、spermの箇所を説明されているRachさんが、恥ずかしいからつっこんでくれと少し叫んでいるようで、念のため、やってまいりました。(爆)
絶対、この単語をまだご存じなかった読者さん達は、しっかり覚えられたと思うでぇ!(笑)
Posted by まゆみ at 2006年12月13日 12:40
まゆみさんへ
フォロー、ありがとうございます(笑)。
ここが違う単語だったら、もっと説明があっさりしたものになっていたのかどうか、は今となってはわからないのですが(笑)、日本語で書くのにはどうも(この歳でも)抵抗があって、それでその英単語を連発しているんですね。この単語を日本語で書いていたら、投稿前にその説明部分を削除してたかもしれない。
単語を覚えられた、という方がおられれば、投稿した甲斐はありますが(笑)。
Posted by Rach at 2006年12月14日 12:57
Ya know there isn't a part of that sentence I don't need explained.
はChandlerのいつもの皮肉的な言い方だと理解してもいい気がします。

「その文書について、すべて説明しなければならない」と言ってたんですが、
that sentenceは「turns out our kids go to the same school.」を指しています。
該当sentenceから、あなたはkidsを持っていることになりますので、
わざわざ「I figure my character has kids.」という説明が要らないですよ、説明するなら、なぜ子供がいるのかよう説明したらとChandlerが言いたかったかなと思います。


That's some pretty powerful ...のthatについて、
「そこで今使われた sperm は」の意見に賛成します。
Posted by Fen at 2009年07月02日 16:26
Fenさんへ
that sentence はやはり、その直前の、I figure my character has kid. を指していると思います。
ですが、チャンドラーの言いたい内容は、Fenさんの解釈が正しいように思います。その直前の文が意味不明だ、というのは、「そのキャラには子供がいるんだよ。」という説明だけでは足りない、もっと深く事情を説明しろ、それじゃ全然説明になってないよ、さらに説明を必要とするよ、ってことでしょうね。
Posted by Rach at 2009年07月03日 07:41
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