とうとうあまりの痒さに我慢できずに、お互いの身体を掻(か)き合う二人。
そう言えば、英語の諺(ことわざ)に、
Scratch my back and I will scratch yours.
「私の背中を掻いてくれれば君の背中を掻いてあげる」
というものがあります。
日本語の諺にすると 「魚心あれば水心」ですね。
お互いをカキカキしている二人は、今まさにこの諺の状態のようです。
セリフだけ聞いていると、エッチしているかのように聞こえるのがポイントですね。
その部分のセリフを訳すのは恥ずかしいのでやめときますが…(笑)。
その現場を、帰宅してきたロスとレイチェルに見られてしまいました。
ロス: You know, I might have expected this of you Phoebe, but, Ryan, you're a military man. (ねぇ、フィービーのこんな姿はありうるかも、と想像したかもしれないけど、でも、ライアン、君は軍人なんだよ。)
might have+過去分詞は「…したかもしれなかったのだが(実際は…しなかった)」という「過去の事実に反対の推量を表す」表現ですね。
I expected this of you Phoebe. なら、「フィービーがこんな状態(掻くのを我慢できなくて掻いてしまうこと)になるのを想像していた。」になるのですが、この場合のロスは「絶対にそうなるはずだ」と確信していたわけではないのですね。
こういう姿を見たら、まぁ、あり得ない話ではないと思ったので、全くの「予想外だった!」というほどのこともない、そんなに驚かないよ、という感じです。
でも、ライアンは軍人で、「男の中の男」(?)なわけですから、いくら恋人のフィービーが痒さを我慢できなくても、そこは自制しないといけないだろう、そんな精神力の弱いことでどうする!とロスは怒ってるわけですね。
うん、確かに…でも、痒いのって辛いですよねぇ。
ある意味、痛いのよりも辛(つら)くないですかねぇ?
ちなみに、itch というのはその「かゆみ」という意味から、「むずむずするようなもの欲しさ、切望、(…したくて)むずむずする気持ち」という意味にもなります。
have an itch for や have an itch to do の形で「…したくてむずむず(うずうず)する、…したくてじっとしていられない」という意味になります。
また 自動詞 itch を進行形の形で使って、be itching for, be itching to do という形にしても同じような意味になります。
She's itching for him to come. なら「彼女は彼が来るのをうずうずしながら待っている。待ち兼ねている。今か今かと待っている。」という意味になります。
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
やっぱり、イチはitchを連想するんですね。日本語の数字はitch knee sun she go rock hitch hatch cue Jewと覚えると聞きました。
Marilyn Monroeの「七年目の浮気」(The Seven Year Itch) itchを浮気と訳してるのは意訳かな?
The Seven Year Itchという言い伝えがあるようです。(7年目の浮気の虫)
Rachさんの解説はその通りで文句のつけようがないのですが、フィービーの態度はそんなに驚かないよ
と言うより、フィービーに対しても皮肉まじりに怒っているように聞こえます。フィービーにはそういうこともあるかもしれないけどましてやライアンは軍人なのだから罪が重いと言うところでしょうか。
イチローのそのあだ名の話、初耳でした(笑)。調べてみると、確かにそんな記事を見つけました。でもあまり良いあだ名じゃないせいか(笑)、ウィキペディアには載ってませんでしたね(当たり前か…)。でもお陰でその病気(症状?)の名前を覚えることができました。(これからどこかでその単語に出会うことがあるのだろうか…?)
日本の数字の覚え方も、これまた初耳です。確かにそう発音すると、いち、にー、さん、しー…に聞こえますねぇ。
ただ、七は正しくは「しち」だから、微妙に違うかな。でも "shitch" とか "sitch" という単語もないですしねぇ。
関西人は七のことを「ひち」と言いますので、関西ではそれで通用します。京都の七条という駅をみんな「ひちじょう」と呼ぶけれど、やっぱり駅の看板には「しちじょう」と書いてあるんだよなぁ。「しつこい」のことを「ひつこい」と言ったり、とにかく「し」という音が、うちら関西人は苦手らしい(笑)。
itch は、肉体的にも、精神的にも、「むずむず」する場合に使われるんですね。このシーンを見ていると、確かに「痒み」なのか、そういう「エッチ方面のむずむず」なのかわからないところが、なおさら面白いのでしょうね。
マリリン・モンローの The Seven Year Itch 「七年目の浮気」は日本語で見ましたよ。あの地下鉄の鉄格子の上でスカートがひるがえるシーンは有名ですよね。当時の夫のジョー・ディマジオがその撮影を見ていて気分を害し、それが離婚に繋がった…という話を聞いたことがあります。
Wikipedia: The Seven Year Itch
の Film Plot の説明にこうあります。
「主人公のリチャードは彼の会社が発行する予定の"7-Year Itch" に関する本を読んでいる。その本はこう主張している。男性のかなりの割合が結婚7年後に、不倫(夫婦間以外の情事)をする、と。」
えーっと、私ら夫婦は結婚して9年になるのですが、ヤバいんだろうか…(笑)。
この映画の前から、the seven year itch という言葉は存在していたのでしょうかねぇ? 調べてみたのですが、語源とか起源はよくわかりませんでした。今ではこの映画のお陰で、すっかり有名な言葉になってしまっていますが…。
何年か前にこれをもじったタイトルの「3年目の浮気」という歌が日本でヒットしました。(歌っていたのは、ヒロシ&キーボー)
何故か、私はこの歌の歌詞をほとんど覚えている気がします(爆)。
私の解説を「その通りで文句のつけようがないのですが」とわざわざフォローして下さってありがとうございます。いいですよ、そんなに気を使っていただかなくても(笑)。
自分が思ったニュアンスというのは、何となく最初にそう思うと、それ以外のことが思いつかない、ということもあるし、解説を書いている間にだんだんわからなくなってしまうこともあるので、「私はこう思った」という意見を聞かせていただけるのは大変ありがたいと思っているのです。いろんな意見を集めて、それで読者の方が良いと思うのを選んで下さればいいと思っていますので。
逆に、私の意見とは異なる意見を言ってくれる人やちょっと違った見方をしてくれる人が誰もいなくなってしまったら、このブログは「終わり」だと思っています(笑)。
フィービーに対するセリフは、ライアンのことを非難するための前振りなんでしょうね。フィービーの場合は「百歩譲って」目をつぶったとしても、ライアンについては見逃すことはできないな、という感じでしょうか?
また、フィービーに対しては、「確かに君にはそういう意志の弱いところがあるからね」という皮肉を込めて、「想像したかもしれない、想像できないわけじゃない」と言っているのもあるのでしょうね。
いつもこちらのブログのお世話になっています。
本当にありがとうございます!
古い記事はブログ村のリンクが切れているようなので、もし気が向いたら調整を mm
こんにちは。コメントありがとうございます。
お返事大変遅くなり申し訳ありません。
古い記事のブログ村のリンクの件をお教え下さり、本当にありがとうございます!
このような昔の記事の応援クリックを押して下さったこと、心より感謝申し上げます<(_ _)>
ブログ村のリンク方法はこれまで何度か変更があったようで、機能していないリンクはかなりの数ありそうです。調整にはしばらく時間がかかってしまいそうなので、今はその応援のお気持ちだけ頂戴させていただきます。
最終的にはすべて調整させていただくつもりにしております。
貴重なご指摘、本当にありがとうございました<(_ _)>