2006年12月19日

フレンズ2-23その22

リチャード: You know, I like the way you have efficiently folded this tab under. See, in a tape emergency you could shave valuable seconds off your time. (ねぇ、君がこのタブを、効率良く、下に折っているのが好きだなぁ。だって、テープの緊急事態には、貴重な数秒を縮めることが可能だからね。)
モニカ: Exactly! God, I love that I can be totally neurotic around you now. Tell me the truth. Don't you like it better now that everything on your desk is perpendicular? (その通りよ! あぁ、私は今あなたの傍で思いっきり神経質になれる、そのことがとっても嬉しいの。ねぇ本当のことを言って。机の上のものが全て垂直に並んでいる方が今は好きでしょう?)
リチャード: If it's not a right angle, it is a wrong angle. (もし直角(a right angle)じゃなかったら、それは間違った角度(a wrong angle)だね。)

shave は「ひげをそる」という意味ですが、reduce 「減らす、縮める」という意味もあります。
ロングマン現代英英辞典には、
shave sth(=something) off sth: if you shave a small amount off something such as a price or a record, you make the price slightly smaller or the record time slightly shorter
例) She shaved half a second off the world record.

訳すと「価格や記録などで少しの量を shave すると、価格は少し安くなり、記録は少し短くなる。」
例は「彼女は世界記録を0.5秒縮めた。」という意味になります。

リチャードはモニカの几帳面なクセをわざと大袈裟に称賛していますね。
恋人なので、バカにしてあきれているということではないのでしょう。
モニカらしいな、と思って、ちょっとからかいの意味も含めつつ、「緊急事態」「時間を縮める」などという表現を使っているのでしょうね。
それを素直に Exactly! と答えるモニカも面白いですね。
「それってイヤミ?」とも聞かず、純粋に褒めてもらった、自分のやっていることの意味を理解してもらえて嬉しい!という感じが出ています。

確かにガムテープなどは端を折っておかないと、いざ使う時に慌てて剥がそうとして変な風に裂けちゃう、ってことありますよね。
食品包装用ラップフィルム(我が家はサランラップを使ってます)が箱からころげ落ちて、端っこがペターッとくっついてしまったら、もう手の施しようがありませんよね(笑)。(説明書きには「引き出し口がわからなくなった場合」の対処法が書いてありますが…)
今は箱から簡単に落ちないように箱の両端に「ラップのとび出しを防ぐストッパー」なるものが標準装備されていて、さらにラップを切る部分に軽い粘着テープのようなものもついていて、簡単には巻き込まれてしまわないようになっています。
この新機能がついたラップを初めて見た時、私は「おぉ、これは便利だ。考えた人、えらい!」と一人で感動していたのですが…。

会社にいた時、いろんな部屋で説明会を行う時に、各部屋の周辺に張り紙をして回っていたのですが、その時、先輩に「テープの端をこう折っておけば、あとで張り紙を剥がす時に、テープが壁に残らずきれいに剥がせるよ」と言われて、それ以来、張り紙をする時は必ずテープの端を折るようになりました。
結構これが便利、というか本当に剥がすのが楽でねぇ(笑)。
そういう細かい小さなことの積み重ねが、仕事の手早さにつながったりするので、あなどれません。
(すっかり話がずれてしまいました…)

neurotic は「極度に神経質な、…に神経過敏な」。
Don't you like it better now that...? を直訳すると「今は、that 以下の方が好きじゃない?」ですが、否定の疑問形で尋ねることで、「好きじゃないかしら? もちろん好きよねぇ?」という肯定の答えを期待している疑問文になるのだと思います。
angle は日本語のアングルから分かるように「角度、角」で、a right angle は「直角」という意味になります。
リチャードは、「直角じゃないとダメだよね。」と言いながら、right (正しい)と wrong (間違った)という形容詞を対比させて「正しくない角度なら、間違った角度だよね。」という言葉遊びもしているのです。

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posted by Rach at 11:44| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Don't you like it better now that everything on your desk is perpendicular?

now thatは sinceの意味です。「今」とは関係ないですね。

Posted by Fen at 2009年07月02日 19:21
Fenさんへ
now that には「今や〜だから、今は〜であるからには、…である以上は」という接続詞の意味がありますね。(英和辞典の日本語訳ではやはり「今」という言葉が使われています。)

LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) では、
now [conjunction]: (also) now that
because of something or as a result of something
つまり、「何かのために[何かのせいで]、または何かの結果として」。

上のセリフのコンマのない文章を文字として見ると、now that という接続詞に見えますが、実際にDVDを見直してみると、...better / now that の位置に切れ目があるようには聞こえません。

このセリフの直前のモニカのセリフにも、now が登場していますね。
モニカ: Exactly! God, I love that I can be totally neurotic around you now.
「私が神経質であることをあなたが許してくれるお陰で、私は今、徹底的に神経質になることができるわ!」という喜びのセリフです。そして、「あなたも今」、that 以下の内容が、(前)より好きじゃない?(好きよねぇ?)と言っているのが問題のセリフだと思います。it は 後に来る that 節を指す形式目的語だと思われます。
Posted by Rach at 2009年07月16日 07:01
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