ジョーイ: See after the scene, Mr. Beatty comes up to me and says, "Good actor. Bad kisser." Can you believe that? Me, not a good kisser. That's like, like Mother Teresa, not a good mother. (シーンの後、ベイティさんが俺のところに来てこう言うんだ。「演技はいいが、キスが下手だな。」 そんなの信じられる? 俺がキスが下手だなんて。それってまるでマザー・テレサが良い母親じゃない、って言うようなもんだよ。)
フィービー: Well, come on, who cares what that guy thinks. What does Warren Beatty know about kissing? Ooh. (もう、まったく…。その男が思ってることなんてどうでもいいじゃない。ウォーレン・ベイティがキスについて何を知ってるって言うのよ? [モニカとチャンドラーに、ウォーレン・ベイティがどんな人かわかって言ってるの?みたいな顔をされて] あ、そうね。[と悔しそうな顔をする])
確かにジョーイに対して、"Good actor. Bad kisser." と言った、というのはびっくりですね。
ジョーイに good actor と言った人など、未だかつていなかったでしょうが(笑)、さらには bad kisser だと言った人もこれまではいなかったでしょう。
彼は女性の扱いが上手な人なので、当然キスも上手い(はず)。
これまで女性に "You're a good kisser." と言われたことは何度もあるでしょうから、キスより演技を褒めた、そのベイティのセリフは、ジョーイにとっても信じがたいものなんですね。
フレンズ2-3その1 には、great kisser という表現も出てきました。
マザー・テレサについて、詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Mother Teresa
Wikipedia 日本語版: マザー・テレサ
1979年にノーベル平和賞を受賞しています。
最近、映画にもなりましたね。(主演はオリビア・ハッセー)
映画「マザー・テレサ」ホームページ
マザー・テレサのマザーは「母のように世話をする婦人」または「女子修道院長」という意味ですね。
慈愛に満ちた(慈愛深い)母親の典型のように思われている彼女が、not a good mother と言われるようなもんだ、という例えは確かにわかりやすい気もするのですが、ジョーイはそれほどまでに自分のキスに自信があるわけだ(笑)。
フィービーはジョーイを慰めるつもりで、「そんな人の言うことは気にするな。キスのことがわかってないのよ、その人は。」と言うのですが、その相手は何と言ってもウォーレン・ベイティです。
私はあまり彼について詳しくないですが、それでもいろんな女性と浮名を流したことで有名だ、という話は聞いたことあります。
実際、昨日の記事でもリンクをはった Wikipedia 英語版: Warren Beatty に、こう書いてあります。
He long had a reputation as a womanizer and playboy, but that reputation has faded since his 1992 marriage to Annette Bening.
訳すと「彼は長らく、女たらし(女道楽をする男)やプレイボーイとして有名だった。が、1992年にアネット・ベニングと結婚してから、その評判は消えてしまった。」
ということは、アネットさんとはおしどり夫婦なわけですね、きっと。
フィービーも多分、ベイティがそういう人だと知っていたはずですが、いつものようにあまり深く考えずに適当なことを言ってしまったので、それを指摘されてくやしがっているのです。
フレンズ1-19その4 に、
モニカ: Remember how we talked about saying things quietly to yourself first? (まず最初に静かに自分に言ってみて、っていう話をしたのを覚えてる?)
というセリフがありましたが、まさにこれも何も考えずに言ってしまったセリフ、ということでしょうね。
(Rach からのお願い)
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ウォーレンと夫婦共演している「めぐり逢い」、ご覧になりましたか? リメイク版で、オリジナルのものと少し設定は変わっているんですが、とても素晴らしい作品です。ラストシーンは毎回泣いてます^^;
キャサリン・ヘプバーンが、これまた素晴らしい存在感!
アネット・ベニングさんのこと、私よく知らないんですよねぇ。「めぐり逢い」も見ていないんです。
キャサリン・ヘプバーンは名女優ですよね。でも、これまた、私は、彼女が出演している映画を見たことがないのではないかと…(泣)。
こんな風に英語ブログを書くようになって、私の見た洋画の本数が恐ろしく少ない、ということを実感するようになりました。見た映画がもっと多かったら、もう少し幅広い解説ができるだろうになぁ、といつも思って反省しているんですよ。若くて暇な時にもっと見ておけば良かったです(笑)。
ここのseeは「想像してみようよ」の意味で、よって、その後のcomesとsaysがsingleとなっていると思います。
おっしゃるように、See は「想像してみようよ」という感じの「ほらね、いいかい?」という感覚でしょうね。
DVDを見直してみましたが、音声は、See, after the scene... と see の後、pause が入っています。DVD英語字幕では、After the scene... になっていて、see は書かれていませんでした。
上のセリフはネットスクリプトをそのまま使ったものですが、正しくは、See, after the scene とコンマが入るべきだ、ということですね。
ご指摘ありがとうございました。