レイチェルは、どピンクのフリフリドレスで登場します。
レイチェル: I cannot believe I have to walk down the aisle in front of 200 people, looking like something you drink when you're nauseous. (吐き気がする時に飲む薬みたいな姿で、200人が見てる前で、通路を歩かないといけないなんて信じられないわ。)
レイチェルがこんな服を着ているのは、親友ミンディの maid of honor(メイド・オブ・オナー[花嫁の付き添い役])をするからです。
maid of honor については、明日、詳しく説明します。
aisle の発音は「アイル」で、「(教会堂の)側廊、(教会堂の座席列間の)通路、(劇場・列車・旅客機などの座席列間の)通路」という意味。
nauseous は「むかつく、吐き気がする」。
名詞形の「吐き気、むかつき」は nausea です。
nausea という単語は、フレンズ1-2 でロスの元奥さんキャロルが産婦人科のベッドで寝ているシーンに出てきました。
オーバーマン先生(産婦人科医): Knock knock! How are we today? Any nausea? (コンコン! 今日の調子はどう? 吐き気(むかつく感じ)がする?)
ロス、キャロル、スーザン: Yeah. Yeah. A little. (えぇ、えぇ、少し。)
先生は妊婦のキャロルの体調を尋ねているのですが、3人はお腹の中の子供の名前を考えるのにモメている最中だったので、みんな気分を害しているんだ、という返事でしたね。
で、something you drink when... は、そういう吐き気がする時に飲むもの、つまり吐き気止めの薬を指しています。
drink なので水薬ですね。
実際にどういう薬なのかは名前がわからないので検索できなかったのですが、日本でもそういうどピンクの水薬がありますよね。
子供が風邪をひいて小児科に行くと、目盛りのついた小さなプラスチック容器に入った、ピンク色の飲み薬を処方されます。
手元にある薬の説明書によると(最近はちゃんと薬の名前・写真・はたらき・注意事項・用法などが記された説明書を薬と一緒にくれるんですよ)、アリメジンシロップとアスベリンシロップとムコダインシロップを調合したものがそのピンクの水薬になるようです。
特にアリメジンシロップ(抗ヒスタミン薬、皮膚疾患、アレルギー性鼻炎、じんましんを抑える)というのがかなり赤いようで、その色でピンクになるみたいですね。
色もこのレイチェルのドレスみたいに結構可愛いピンクですよ。味も甘くてねぇ…。
ただ、これは風邪薬なので、そのレイチェルの言っている吐き気用の薬とは別物ですが(なら、そんなに詳しく書くなよ!)、まぁ、こんな感じの薬のことなんでしょう。
有名な市販薬でそういう色の薬があるのかもしれません。
その吐き気止めの薬の名前をご存知の方がおられましたら、是非教えて下さい。
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
今年も一年間、Rachさんがフレンズ解説を続けてくれますように!
何だか年明けからバタバタで、今日も急遽用事があって、ダーと東京に行って来ました。只今新幹線の中。洋書なんかをかばんに入れて来たけれど、駅弁食べて一眠りしたら、もう東京やったわ。(笑)あちこちで食べてばかりで体重が増えてもーたー!
でも、何があっても、「シットコム」は楽しみにチェックしてるよ!
今年もよろしくお願いします。
明けましておめでとうございます!
今年も一年間、Rachがフレンズ解説を続けられますように!(と私も祈っておこう…笑)
まゆみさんのお仕事は、急遽、東京出張になったりするんだ…あちこち飛び回るお仕事なんですねぇ…新幹線の中からコメントくださるなんて、Rach嬉しいわっ! 私は携帯では一切ブログをいじれないんです。携帯でメールなどを打っていると、自分が150歳くらいになったような気がするほど、恐ろしくトロいんですよ、パソコン打つ速さは人並みだと思うんですけどねぇ…。
そんな風にお仕事がお忙しいと、身体が何よりの資本ですね。お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。年末年始はどうしても食べ過ぎちゃうよねー。小学生の頃は、かなりの数の年賀状に、「おもちをたべすぎないようにね!」と一言添えてあったものだったけど、これは一体誰が始めた風習なんだろう?…(笑)
また携帯でチェックするとクラクラするような長文の記事&コメントになるかと思うけど、呆れずに今年もお付き合い下さいね。こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
そのピンクの薬の名前を教えて下さって、本当にありがとうございます!
やっぱり私が全然見たことない薬でした。アスピリン並みに有名な薬なんですね。
ちょっとアスピリンで脱線するんですが…。
aspirin(アスピリン)と言えば、鎮痛・解熱剤ですよね。日本人の私にも、頭痛にはアスピリンという連想はあります。
何の気なしにアスピリンを検索していたら、面白いサイトを見つけてしまいました。
ASPIRIN Lady.com〜アスピリン・レディドットコム〜
http://www.aspirin-lady.com/
アスピリンを取り扱っているバイエル薬品(Bayer Yakuhin)のサイトなんですが、そこに「シネマでレッスン」というコーナーがあり、アスピリンが登場する映画を紹介していました。
そこにも書いてありますが、アリー my Love のセリフにアスピリンが出てきたことがあるそうです。
薬と言えば、アリーのシーズン3第3話「心が風邪をひいたら」(原題:Seeing Green)で、アル・グリーンの幻影を見るアリーが、精神科医に Prozac(プロザック、抗うつ剤)を処方されて、それを飲むか飲まないかでさんざん悩んだあげくにトイレに流してしまった…という話もありました。(アスピリンとプロザックでは、全然薬の種類が違いますが、まぁ、薬つながりで思い出した、ということで…)
Wikipedia 英語版: Aspirin
を見ると、
「ブランド名のアスピリンは、ドイツのバイエルカンパニーによって作られた名前である。いくつかの国では、そのアスピリンという名前は、製造者の商標としてよりも、薬の一般名称として使われている」
とのことです。
本当の一般名はアセチルサリチル酸(Acetylsalicylic acid)なんですね。
Wikipedia 日本語版: アスピリン
を読むと、アメリカでアスピリンがどれほど有名でまたよく使われているかがわかります。
で、本題の Pepto-Bismol なんですが(笑)。
教えていただいた通りに名前で検索すると、検索トップに来たサイトで、その薬の姿がわかりました。
Pepto-Bismol
http://www.pepto-bismol.com/
もうサイト全体がピンクピンクしていて何ともファンシーです。液体も(錠剤もあるようですが)、パッケージもこのピンクなので、この薬と言えばこの色!という連想がアメリカ人にはあるんですね。
だから、観客は、レイチェルのドレスの色を見て、吐き気止め薬と聞くと、ピンと来て笑えるわけだ…。
Procter & Gamble (プロクター&ギャンブル、P&G)の薬で、サイトに書いてあるその宣伝文句を訳すと、
「Pepto-Bismol は、5つの胃の症状、胸やけ(heartburn)、消化不良(indigestion)、胃のむかつき(upset stomach)、吐き気(nausea)、下痢(diarrhea)を和らげる[楽にする]唯一の(?)すぐれた薬です。」
とのことです。
正露丸の話ですが(笑)、つい最近、正露丸の名称に関する裁判がありましたよね。新聞で見て、「正露丸って、登録商標じゃないの?」と知って驚いた記憶があります。正露丸と言えば「ラッパのマークの正露丸」しかないもんだと思っていましたので…。
その名前の変遷についても初耳でした。
Wikipedia 日本語版: 正露丸
にも、いろいろと詳しいことが書いてあったので「ふ〜ん」と感心しながら読んでしまいました。英語ブログを書いていて、正露丸に関する知識も身に付くなんて素敵です(笑)。
そうですか、仕事じゃなくて、私用だったんですね。そう言われれば、「ダーと東京に行って来ました」って書いてありましたね(笑)。
まゆみさんがダーリンのことをダーと呼ぶことは知っていたのに、何故か今回は「ダーッ!と東京に行って来ました」という風に解釈したらしく、「あぁ、まゆみさんは年始からお仕事が超忙しいねんなぁ…」と思ったんですよ(爆)。
でも、やっぱり体調には気をつけないとね。超忙しい時期が過ぎた後に、疲れがドッと出たりするでしょう? お互い、自分の身体をいたわりましょう!
携帯からフレンズを見ると気軽に見れるし、速度を変えたり高音部を大きくして聞き取りやすくしたり微調節ができるので、聞き取れない箇所を「退屈せずに」理解できるまで、聞き取るのにいいな、というのを発見したので、フレンズに戻ってきました。
僕の携帯は、キーボード付きのPDAだから、そうした小細工^^;)をするのに便利なんです。
ところで、ちょっと質問なんですが、このエントリーの文頭にあるレイチェルのセリフなんですが、"looking"に注目してください
レイチェル: I cannot believe I have to walk down the aisle in front of 200 people "looking" like something you drink when you're nauseous. (吐き気がする時に飲む薬みたいな姿で、200人が見てる前で、通路を歩かないといけないなんて信じられないわ。)
ここの"looking"がどこにかかっているかについての解釈なんですが、ちょっと自分の判断が正しいのかどうかあやしいので、ちょっと相談おねがいします。
Rachさんの訳どうり、レイチェルが自分自身について、looking like something...と言ってるのだろうと思うけれども、それに当たるのは、 I have to walk down..のIだったら、looking likeよりもすごくまえの箇所を指しているから、どうもそこを指してるのだと解釈するとヘンな感じがするんです。
で、受験英語の知識で分詞構文は、最初の節に出てくるだけじゃなくて、後の節に出てくるのもあったなというのを思い出したんです。後ろの文章にちょっと接続詞をつけて、
レイチェル: I cannot believe I have to walk down the aisle in front of 200 people "as I look" like something you drink when you're nauseous.
という文章と意味が同じなんだなと解釈したのですが、どうでしょうか??
フレンズに戻ってきて下さったと聞いて、フレンズに関するブログを書いている人間として嬉しいです。
キーボード付きのPDAだといろんなことができるんですね。海外ドラマを気軽に手軽に便利に見ることができると、ちょっとした隙間時間でも英語に触れることができていいですよね。
さて、レイチェルのセリフの looking ですが、これは分詞構文だと思います。
本来は looking の前にカンマが必要な気がしますが。
... in front of 200 people, looking like something... で、look の主語は、前の文章の主語である I すなわちレイチェルのことです。
私が吐き気の飲み薬みたいな(どピンクのドレス)姿で、たくさんの人の前を歩かなければいけないことは信じられない、という意味で、分詞構文の意味上の主語は、メインの文の主語と同じになりますね。
おっしゃるように分詞構文は、主文の前にも後にもつきます。受験英語では、前に付くパターンを多く習ったように思いますが、フレンズのセリフやト書きでは、断然、後ろにつくパターンが多いように感じます。何かを言った後、おまけのように分詞構文をくっつけて、より詳しく状況を説明するのに便利な表現だからでしょう。
今回の looking は、「付帯情況」を表す分詞構文だと思います。
数研出版「基礎と完成 新英文法」の p.385 に以下の説明が載っています。
以下に引用させていただきます。
<付帯情況>「AしながらBする」:AとBの動作が同時に起こっており、AはBの動作の一部になっている場合:Aを分詞構文にする。
Walking on tiptoe, I approached the door. 「つま先で歩きながら、私はドアの方へ近づいた。」
He went out, slamming the door. 「彼はドアをバタンと閉めて、出て行った。」
「付帯情況」を示す分詞構文では、as を使って次のようにいうこともできるが、今度は、付帯的動作Aに力点を置いた言い方になる。
I walked on tiptoe as I approached the door. 「私はドアの方へ近づいて行くとき、つま先で歩いた。」
(引用終わり)
上で引用した部分で、as を使った書き換えの説明が興味深いです。付帯情況の分詞構文では、as を使って書き換える場合、-ing の方に as をつけるのではなく、完全な文になっている方に as をつけるということです。
ただそうすると、上の説明にもあるように、力点を置く場所が変わってしまうので、元の文とニュアンスが違ってしまいますね。
時を表す分詞構文だと While, When を使い、原因・理由を表す分詞構文だと As, Because などを使って書き換えられるのですが、「…しながら、…して、…する状態で」という付帯情況の分詞構文は、無理に書き換えようとするとニュアンスが異なってしまうので、完全にイコールの書き換えをすることは難しい、ということのようです。逆に、「…しながら」と同時に起こっている動作の一部を表現するには分詞構文が最適だ、ということにもなりますね。
ちなみに、上の例にある、"He went out, slamming the door." のような分詞構文は、フレンズのト書きによく出てくるパターンだと思います。
>He went out, slamming the door.
モニカとレイチェルの仲が険悪になったときも、お互いの個室にバタンとドアを閉めて…ってありましたよね^^;
もう一つ、このエントリーの文について質問です。すいません。ここの聞き取りというか、「聞き分け」のポイントについてお聞きしたいです。一時期、フレンズから離れてたのは、聞き取りにすごく苦労するからなんですね。聞き取れない部分が理解できるレベルに、なかなかなれないんですよ。
この部分が一度で聞いて理解できない理由なんですが、まず、レイチェルが感情をこめて、しゃべってるから、かなり早口で聞き取りにくいんです。そこに、付帯状況の分詞構文が入っていたから、理解するのにも時間がかかるし、とっさに分かるレベルにはなかなかならないんですね。
分詞構文を「知ってる」レベルじゃダメで、「身についている」レベルじゃないと、とっさに聞き取って理解ができないんですね。
だから、普通に聞いていると、直前の名詞に"looking"がかかってると思ってしまって何を言ってるのか分からなくなってしまうんです。
と、長くなってしまいましたが、質問の本題です。分詞構文なのか直前の名詞にかかるのか、「聞き分け」のポイントというのは、レイチェルが、
"200 people(,) looking like.."
というセリフを話しているとき、コンマを打っている部分にちょっと間を空けて話しているように聞こえるんですよ。
だから、こうした部分が、話されるとき、
・付帯状況を示す分詞構文だったらコンマの部分に少し間が空いて話される
・looking like..以降が関係節だったら間が空けられずに話される
と考えていいのでしょうか?
とはいえ、僕が英語を話すシチュエーションを考えてみても、関係節の場合であってもいったん間を空けて話すだろうと思います。だから、スピーキングで区別をつけられるようにしゃべるのは、かなり難しいような感じもします…
looking という -ing形が、前の people にかかっているのか、分詞構文なのかは、やはり「looking の前に、ちょっとの間があるかないか」で判断することになるでしょうね。
実際に DVDで音声を確認してみると、やはり looking の前に、少し間が空いています。
ネットスクリプトでは、200 people looking like... と書いてありますが、DVD英語字幕では、
I cannot believe I have to walk down the aisle in front of 200 people...
... looking like something you drink when you're nauseous.
のように、1つのセリフを2つの画面に分けて書いてあります。
people... と言った後、レイチェルは下を向いて自分のドレスを見ながらしゃべっているので、looking like... 「…のように見える」というのは、レイチェルのドレスのことを言っているのだとわかる仕組みでもありますね。
ですから、音だけを聞いて、確かにそこに少しの間があるから分詞構文だとわかる、ということもありますが、動きのついたセリフとしてしゃべっているからこそ、あいまいな表現でも意味が通じるようになっているという利点もあるわけです。
レイチェルの視線がドレスに向けられている時の looking like だから、「ドレスがまるで…に見える」と言っているのだな、と想像することも大切だ、ということです。
「…のように見える人々」であれば、people looking like... が流れるように一続きで話されるだろうと思います。意味のまとまりは、音としてもまとめて話されますから。意味のまとまりとは関係ないところで息継ぎを入れてしまうと、ネイティブに意味が通じない英語を話してしまうことになってしまうのでしょう。
自分が話す場合は特に、単語を1語1語同じ調子で発音するのではなく、大事な部分を強調し、意味のまとまりを意識しながら言葉を発することが大切になるでしょうね。
ドラマのセリフを私が解釈する場合も、意味がよくわからない場合は、何度もそのセリフをリピートして聞き返してみます。すると、文章がどこでいったん切れているか、や、このフレーズはどこにかかっているか、ということが、イントネーションや音の続き方からわかることも多いです。
ドラマで英語を学ぶ意義というのは、ただ文字としての英語を学ぶだけではなく、音の切れ目やイントネーションから意味を探る練習ができる、ということもあると思います。自分が話す場合にも、そういう感覚が役に立つ、ということですね。
ちなみに、やはりこのセリフは、200 people, looking like... とコンマを入れるべきだと思うので、上の記事のセリフにもコンマを追加しておきます。