2007年01月10日

フレンズ2-24その8

チャンドラー: I like this girl, okay. I seriously like this girl. You know how sometimes I tend to get a little defended and quippy? (俺はこの子が好きなんだよ、いいだろ。俺は本気でこの子が好きなんだ。ほら、俺ってちょっと守りに入ってて皮肉を言ったりする傾向があるだろ?)
ロス: Get out! (よく言うよ。)
レイチェル: Nooo! (そんなことないわよ。)
モニカ: Please! (やめてよ!)
チャンドラー: Well, she totally called me on it, okay? She said, "Cut it out, get real." And I did. (で、彼女はそれを完璧に見抜いたんだよ、いいか? 彼女は言ったんだ。「そんなことはやめて。現実に目を向けて。」 だから俺はそうしたんだ。)
レイチェル: Wow! What's that like? (わぁ! それってどんな感じなの?)
チャンドラー: It's like this. Me. No jokes. (どんな、って、今のこれ。ジョークを言わない俺だ。)
フィービー: All right, stop it. You're freaking me out. (わかったから、やめてよ。すっかり私をびびらせてるわよ。)
リチャード: Oh, yeah, I don't like you this way. (あぁ、ほんとだよ。僕もこんな君は好きじゃない。)

quip は「警句、気のきいた言葉、辛辣な言葉、皮肉」。
quippy はその形容詞形ですから「皮肉を言う、ジョークを飛ばす」という性格だということですね。
みんな口々にそのチャンドラーのセリフを非難するのですが、少なくとも quippy は当たっていると思うのですが…。
get defended という表現に、みんなは引っかかっているみたいですね。
defend は「(敵・攻撃・危害などから)守る、(言論などで)(意見・主義・行為などを)正しいと主張する・弁護する」、また defend oneself で「自分の立場を弁護する」という意味にもなります。
ですから、get defended というのは get+受身形なので、「自分が守られる立場になる」のですが、それは多分「自分で自分を守ろうとする」ということだと思います。
ですから「守りに入る」と訳してみたのですが、チャンドラーはそんなに弱い人間じゃない、そんなに繊細な人間じゃないだろ?とフレンズたちは言いたいのでしょうかねぇ?
(ちなみに、DVDの日本語では「シャイ、内にこもる」というような意味になっていました。)

Get out! は「出て行け!」としても使いますが、この場合は、「ばかな!、冗談言うなよ!」という意味です。
フレンズ1-9その3 にも出てきました。

she totally called me on it の call someone on なんですが。
このフレーズは、フレンズ2-23その20 にも出てきました。
その時のセリフは、
ジョーイ: If you try to pull somethin', he'll call you on it. (もしお前が何かを引っ張ろうとしたら、ジョセフは call you on it してくるだろう。)
というものです。
その過去記事では、そのフレーズのニュアンスがよくわからなかったので、記事中でもその解釈について悩んでいるのですが、その フレンズ2-23その20 のコメント欄 で、以下のようなご意見をいただきました。(以下のコメントは、私が編集させていただいています。)
「call someone on は、スポーツ試合の審判のアウト、セーフのコールから来ていると思われる。2-23 のジョーイのセリフは、チャンドラーが何かしようとしても、すぐにコールされる[いちゃもんをつける]、というニュアンス、2-24 のセリフは、見抜かれている、という感じ。」
そのコメントをいただいた後、私なりにその call のニュアンスを考えて、そのコメント欄のレスに書いたのですが、ここで再度その私の解釈をまとめておきます。

call someone on のニュアンスは、審判が、あんな風に大きな声で高らかに宣言する、またはピピーッと笛を吹いて、選手[相手]がやっていることに対して注意しようとする感じ?
権限のある審判による裁定ということで、2-23 の場合は、「おいおい、それはちょっとまずいぞ、おかしいぞ!」といちゃもんをつけるイメージで、今回の 2-24 の場合は、「あなたはこうなのよ、私にはわかるわ!」とスバッと指摘する[見抜く]ニュアンス?
漠然とした表現だと、「ビシッと言う」とか「ズバッと言う」という感じ???

上の私の解釈が合っているのかどうかよくわからないのですが(笑)、私の今のイメージはそんな感じです。
間違っている部分があれば、ご指摘下さい。

Cut it out! は、「やめて! いい加減にして!」。
フレンズ2-4その3 にも出てきました。
get real は「まじめに考える、現実に目を向ける」という意味。
それを命令形として使っているので、「まじめに考えて! 現実を見て! ふざけないで!」という意味になります。
まぁ英語を見ても「リアルになる」という意味から、無理に自分を作らずにリアルなあなたになって、という意味だというのはわかりますよね。
レイチェルの、What's that like? は、昨日の記事、フレンズ2-24その7 にも書きましたが、見た目ではなくて、内面や雰囲気・様子を尋ねる表現になります。
ですから、チャンドラーは、真面目に本当の気持ちを語っている今のこの俺、ジョークでごまかさない俺のことさ、と答えているんですね。

freak out は「…を興奮させる、異常な状態にさせる、パニックにさせる」。
フレンズ2-17その3 にも出てきました。
フレンズ2-20その25 で、フレンズ1-1 のセリフを引用しているのですが、そこに "I got really freaked out." 「私は本当にパニクちゃったわ。」という表現も出てきます。
せっかく素直に自分をさらけ出そうとしているのに、みんなにめちゃくちゃ言われて(しかもリチャードにまで言われてるし…笑)、チャンドラーは、かわいそうですね。

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posted by Rach at 11:07| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人 様
はじめまして。
カナダ、バンクーバーの日本語情報誌Oops![www.oopsweb.com]のライターをしております、三好と申します。突然のメッセージで失礼いたします。
「フレンズ」英語攻略ガイドのブログ、大変楽しく、興味深く読ませて頂きました。
oops!1月下旬号(19日発行)では、カナダ、世界のお役立ち、楽しいブログ、また英語の勉強法に役立つブログを紹介する企画を立てております。つきまして、「フレンズ」英語行楽ガイドブログを、簡単な紹介文と共に、ぜひ本誌にて紹介させて頂ければ、とメッセージをのこさせて頂きました。
もしも掲載Okとのことでしたら、お手数ですが、(メールはされないとのことですので)コメントとしてご一報ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

三好 茜

J Wave Communications Inc
#129-1020 mainland St.
Vancouver B.C V6B 2T4
tel 604-899-5436
www.oopsweb.com

*oops!は旅行者、留学生、ワーキングホリデー、移民者向けの月2回発行のカナダ、バンクーバーの無料日本語情報誌です。
Posted by 三好 茜 at 2007年01月11日 04:44
三好 茜 様へ
ご丁寧なメッセージありがとうございました。
貴誌 Oops! で、私のブログをご紹介いただけるとのこと、大変嬉しく、また非常に光栄に思います。
本当にありがとうございます!

貴誌のHPを拝見させていただきました。大変充実した内容の情報誌ですね。
そんな素晴らしい情報誌に載せていただけて、カナダ在住の日本人の方々に私のブログを知っていただくことができるなんて、本当に嬉しいです。

カナダに住む日本人の方のためにも、これからも頑張って下さいね。貴誌の益々のご発展をお祈り申し上げます。
Posted by Rach at 2007年01月11日 08:42
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