バリーの結婚式会場にて。
モニカ: So, I read this article in the paper the other day that says you're not supposed to throw rice at weddings. Because when pigeons eat rice, it kills them. (それで、この間、新聞の記事を読んでたら、結婚式でお米[ライス]を投げちゃいけないって書いてあったわ。なぜなら、鳩がお米を食べると、死んじゃうんですって。)
リチャード: Oh, that's why you never see pigeons in sushi bars. See, we're having fun. (あぁ、だからスシバーでは鳩を見かけないんだね。ほら、僕たち、今、楽しんでるよね。)
モニカ: Oh, absolutely. Yeah, you know I'm not even thinking about that thing that we're not supposed to think about. (えぇ、全くその通りよ。ほら、考える必要のないことは考えることすらしてないのよ。)
リチャード: Neither am I. (僕もだよ。)
どうして結婚式にお米を投げるのでしょうね?
こちらのサイト(↓)の説明が簡単で分かりやすいかなと思います。
Wedding Themes and More: Wedding Customs and Traditions
このサイトの下の方に Throwing Rice という項目があります。
勝手に訳すのは避けますが、fertility という言葉がポイントのようですね。
fertility は「肥沃(ひよく)、多産、生産力、繁殖力」のような意味ですが、お米で言うと「豊穣(ほうじょう)」という言葉が適切かな。
試しに「wedding rice fertility」でぐぐると、やはりライスは fertility のシンボルである、という記述がかなりヒットします。
この風習なんですが、英語での正式名称は何と言うのでしょう?
日本語ではこれを「ライス・シャワー」というのだと思いますが、rice shower で検索してもあまり英語のサイトはヒットしないんですよね。
shower は「(…を)(…に)雨あられと浴びせる」という意味がありますが、結婚式関係で shower というと、bridal shower という言葉がヒットすることが多いです。
bridal shower は「ブライダル・シャワー、花嫁になる人に贈り物をするパーティー」のこと。
また、baby shower というと「出産前の母親にベビー用品を贈るパーティー」のことです。
どちらも後のエピソードで出てきます。
結局、ライス・シャワーに関しては、上のサイトの項目名にもなっている、throwing rice の方が一般的な名称なのでしょうかねぇ?
で、そのモニカが言っている話なんですが、まさにその件について触れているサイトを発見しました。
Throwing rice at weddings harms birds - Fiction!
このサイトでは、「鳥に害を及ぼす」という俗説はでたらめで、本当はどうなのか、ということがわかりやすい英語で書いてあります。
その内容は説得力があり、面白いなと思いました。
モニカのそういう世間話に対して、リチャードの返しもそんなに面白くありませんね(笑)。
面白くないジョークに無理して笑っている、二人もそれをいやと言うほどわかっている…のが滲み出ている、ということなのでしょう。
ウェディング・プランナー: It's time. Bridesmaids and ushers... let's see two lines. Thank you. (時間よ。ブライズメイドと案内役の皆さん。2列に並んでね。ありがとう。)
usher は「(劇場などの)案内係」のことですが、結婚式では「結婚式の案内役(先導役)、花婿・花嫁の男友達」のことを言います。
usher は動詞として使うと「(人を)(…へ)先導する、案内する」という意味になり、usher in だと「(天候が)(季節の)先触れをする、(事件・時代が)(…の)到来を告げる」という意味になります。
usher in a new era だと「新しい時代の到来を告げる」です。
まさに「(主語が)新しい時代に案内する」わけですね。
ところで、「2列に並んで」の表現が面白いと思いました。
let's see ですから「見ましょう」、つまり、「2列になってる姿を見ましょうね。」ということで、「2列になってね。」という軽い命令の意味になるということでしょうか?
see には「…を想像する、予想する」という意味があります。
また、see that だと「(…のように)手はずをする、取り計らう」という意味もあり、See that the window is shut. だと「窓を必ず閉めておきなさい。」ということになります。
この see のイメージに通じるものがあるのかもしれません。
普通に命令形で言う場合は、どう言うんでしょうね?
英辞郎によると、
line up in ... lines は「…列に並ぶ」
line up in ... rows は「…列横隊に整列する」
ということですから、二人ずつ並ぶ場合は、"Line up in two lines." ということになるのでしょうかね?
(Rach からのお願い)
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Let's see your driver's license! 運転免許証を見せなさい!
Let's see a show of hands. 挙手してください。知り合い同士の会話でなく事務的ですね
命令形は make two lins. make two rowsでいいのではないでしょうか。
やはり let's see というのは、「軽い命令や指示」なんですね。挙げていただいた例文は、確かに「ちょっと偉そうに」聞こえる感じがします。
make two lines [rows]. という文は検索してもヒットしますし、make を使った文の方がよりシンプルでわかりやすい気がします。
「2列を作れ。」ということですから、日本語の「2列になって!」というのと同じニュアンスなんですね。