2007年01月25日

フレンズ2-24その19+名前のハイフンの話

花嫁姿のミンディが駆け寄ってきます。
ミンディ: Oh my God, I'm married! (すごいわ! 私、結婚した[してる]のよ。)
レイチェル: I know. (ほんとね。)
ミンディ: I'm Mrs. Dr. Barry Hunter, hyphen, Farber. (私はドクター・バリー・ハンター・ハイフン・ファーバー夫人よ。)

ミンディ役の役者さんが前に出てきた人と違いますね。
出番の少ないサブキャラではよくあることです(笑)。
かつては、ロスの奥さんのキャロル役の女優さんが交替したこともありましたね。
ミンディは、結婚して名前がこうなる…と言っているのですが、その名前には、hyphen (ハイフン)が入っています。
今日は、その「名前のハイフン」の話だけで終わってしまいますので、興味のない方は、また明日、お会いしましょう(笑)。

エンド・クレジットでは、バリーとミンディはどちらもファーストネームしか書いてありません。
が、さすがはウィキペディア、ちゃんと二人のフルネームが書いてあるのを発見しました。
まずは今回のエピソードの解説ページ。
Wikipedia 英語版: The One with Barry and Mindy's Wedding
Additional cast の項目を見ると、
Barry Farber - Mitchell Whitfield
Mindy Hunter-Farber - Jana Marie Hupp
と書いてあります。
また、以前にバリーとミンディが登場したエピソード(フレンズ1-20)のページはこれ。
Wikipedia 英語版: The One with the Evil Orthodontist
ここには、
Mindy Hunter - Jennifer Grey
Barry Farber - Mitchell Whitfield
と書いてあります。
バリーのフルネームに関しては、劇中でも言及されており、フレンズ1-20その5 では、Barry Farber という名前がセリフに出てきましたね。
ウィキペディアを見ると、ミンディの女優さんが変わったというのもわかるのですが(笑)、Hunter がミンディの元々の名字(旧姓)で、Farber がバリーの名字である、そして、ミンディは結婚して、Mindy Hunter-Farber つまり、「ミンディ・ハンター・ハイフン・ファーバー」、日本語風に表記すると、「ミンディ・ハンター=ファーバー」になった、ということがわかりますよね。
(ちなみに、日本語では、こういうハイフンを「=」と表記していますが、それはきっと、ハイフン(−)だと、延ばす音(ー)と紛らわしいから、なんでしょうねぇ?)
で、ミンディは、自分が、医師「バリー・ハンター=ファーバー」の妻(夫人)になった、と喜んでいるということになります。
実際は、バリーはハンターの姓は名乗らないような気もするのですが(上のウィキペディアでも Barry Farber と書いてあるので)、自分がハンター=ファーバーになることをバリーの名前を使って表現している、ということでしょうかねぇ?
こういう名乗り方がどれくらいメジャーなのかはよくわからないのですが、夫婦別姓ではないけれど、自分の旧姓も残しておきたい、という場合には、これが一番良い手なのかもしれません。

このミンディのように、結婚して、自分の旧姓と夫の姓とをハイフンで繋ぐ、というのは非常に分かりやすいですが、それ以外にもハイフンで繋ぐ例があるようです。

昔、読んだ本に、ハイフンに関する話が載っていました。
徳間書店 刊 アリー myラブ the official guide (ティム・アペロ 著、大城光子 訳) の p.51 に、ビリーの妻のジョージアを演じている女優さん、コートニー・ソーン=スミス(Courtney Thorne-Smith)のことが書いてあります。
そこに、
本名はコートニー・ソーン・スミスだが、ミドルネームのソーンは母親の旧姓なので、両親の家族に敬意を表し、ソーン=スミスとハイフンでつなぐことにした。
と書いてあったんです。
それを読んで、そんな風に父と母の名字をハイフンで結ぶ、ってのもアリなのかぁ、と感心した記憶があります。
まぁこれは、バリーとミンディの子供が出来た場合に、その子供の姓を Hunter-Farber にするのと結局は同じことなんですが…。
ミドルネームであるソーンを、名字のように見せるためにハイフンを使う…たった1字の記号であるハイフンには、深い意味が込められているんですね。

あと、こういう感じの名前で思い出すのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)。
Wikipedia 英語版: Catherine Zeta-Jones
このウィキペディアに彼女の名前の由来について書いてあります。
Her name stems from those of her grandmothers - her maternal grandmother, Katherine Fair, and her paternal grandmother, Zeta Jones.
「彼女の名前は、彼女の祖母たちの名前に由来している。母方の祖母はキャサリン・フェアーで、父方の祖母はゼタ・ジョーンズ。」

IMDb: Biography for Catherine Zeta-Jones の Trivia にも同じような内容が書いてありました。
内容は以下のとおり。
Named after her grandmothers: Catherine Fair on her mother's side, and Zeta Jones on her fathers.
「彼女の祖母から名前をもらった。母方のキャサリン・フェアーと父方のゼタ・ジョーンズ。」


ということは、キャサリンというのは一方のおばあちゃんの名前で、ゼタ・ジョーンズというのはもう一方のおばあちゃんの「姓名(フルネーム)」だ、ということですね。
キャサリンの父の名は Dai Jones、母の名は Patricia Fair なので、父方の姓は Jones、母方の姓は Fair なのですが、その両親の姓を取ってハイフンでつなげて名字にする(Fair-Jones)のではなく、このように一方のおばあちゃんの姓名をハイフンでつなげて一つの名字(?)として使う、というのもアリなんですねぇ。

フレンズの俳優さんで言うと、モニカ役のコートニー・コックスは、デビッド・アークエット(David Arquette)と結婚後、一時期、コートニー・コックス・アークエット(Courteney Cox Arquette)と名乗っていました。
今でもお二人は結婚していて、なかなかのおしどり夫婦のようですが、今の俳優としての呼び名はコートニー・コックスに戻っているみたいです。
IMDb: Courteney Cox には、Sometimes Credited As 「時々、以下のようにクレジットされる」として、アークエットのついた名前が2つ書いてあります。
ハイフンがついていたり、ついていなかったりしますが、後のシーズンのフレンズのクレジットではハイフンはなかったような気がします。
この”アークエット”ネタについては、いろいろとトリビアがあるのですが、フレンズ3-3 で詳しく説明する機会があると思いますので、またその時に(笑)。

レイチェル役のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)は、ブラッド・ピットと結婚後も、俳優としての名前はそのままでしたが、時々どこかに「本名: Jennifer Aniston Pitt」と書いてあるのを見たような気もします。
結婚したら、こんな風に両方の姓をつけるのが、普通、もしくは今風なんでしょうか。

(Rach からのお知らせ)
カナダ・バンクーバーの生活・遊び情報誌 Oops! の 2007年1月19日号で、このブログが紹介されました。
その公式サイトはこちら(↓)。
バンクーバーの生活・遊び情報誌 Oops! 【カナダ留学・ワーキングホリデー情報】
トップページの FOCUS 「お役立ち情報満載! バンクーバーでブログ的生活」をクリックすると、いろんなブログが紹介されていて、その2頁目、「その他のオススメブログ 他にもまだまだあります! アナタの毎日をもっと楽しくしてくれそうなブログ」 の、「楽しく手軽に。ブログで英語のお勉強!」という項目で、他の3人の方のブログと共に紹介して下さっています。
ブログランキングでよくお名前を拝見する方々のブログと共に紹介していただけるなんて、とても光栄に思っております。ありがとうございます。

この Oops! という情報誌は、掲載依頼のコメントを下さったライターの方の説明をお借りすると、「旅行者、留学生、ワーキングホリデー、移民者向けの月2回発行のカナダ、バンクーバーの無料日本語情報誌」だそうです。
ですから、実際にカナダで情報誌として発行、配布されていて、その同じ内容が上で紹介したウェブサイトでも見ることができる、ということだそうです。

実際にネットでこの情報誌の名前を検索すると、たくさんのサイトがヒットしますし、
All About スーパーおすすめサイト大賞2003 「カナダで暮らす」 で、この Oops! のウェブサイトが紹介されていました。(このサイトには、この情報誌 Oops! の人気ぶりが書いてあります。)

カナダに行ったことのない私の書いたブログが、カナダで発行されている情報誌で紹介されるなんて…。
それもこれも、いつも読んで下さり応援して下さる読者の方々のお陰だと思っております。
本当にありがとうございます。
このように紹介していただけたので、それに恥じないようにこれからも頑張っていくつもりです。
Oops! 関係者の方々にも、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
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posted by Rach at 11:50| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Oops!での紹介、おめでとう!やってきたことが認めてもらえるのは嬉しいよね。

結婚後も、仕事のみ旧姓で続けているお友達が2人いますが、日本ではなにかと面倒が多いようです。私は、そういう部分、なんのこだわりもなく、逆に「まゆみ」がありふれている分、ずっと珍しい姓の人と結婚したかったから、今の苗字は珍しく、嬉しいのです。昔、両親に結婚の挨拶にまで来てくれて破談になった(笑 ←笑っていいのか?)人の姓も非常に変わっていた。
Posted by Mayumi.K at 2007年01月25日 13:42
Mayumi.Kさんへ
お祝いのメッセージ、本当にどうもありがとう! そうですね、認めてもらえるのは本当に嬉しいです。そして、お友達が一緒に喜んでくれるのも。
まゆみさんのブログが、「まるごとポッドキャスティング」という本に紹介された時も、私はとっても嬉しかった!

アイデンティティの問題もあるんだろうけど、まぁ、とにかく手続きが面倒くさい、というのはありますよね。免許証を始め、貯金通帳とかそういうのを全部変えないといけないとか。
私は結婚直前に会社を辞めたので、仕事で姓をどうするかで悩む必要はなかったけど、通称で旧姓を使っている人というのは知り合いで何人かいます。私は結婚したら、また別の新たな人生が始まるんだ、という風に思っていたから、名字を変えるのが、良い気持ちの切り替えになったと思っています。
でも、旧姓にはやはり愛着がありますね。学生時代や会社時代の友人に旧姓で呼ばれると、とても嬉しいから、メールでも「旧姓で呼んでくれ!」と頼んだりして(笑)。
で、まゆみさんは珍しい名字の人とご縁がある人なんですね(笑)。そんなシビアな話まで聞いてしまっていいのか??(笑)
Posted by Rach at 2007年01月26日 10:05
Dear Rach

おめでとうございます。楽しめて役に立つこのブログ、ますます読者が増えるといいですね!

さて、私も旧姓話に参加させて頂きますと、私の旧姓は珍しいだけでなく読みにくくて、学校の新学期や病院などでも正しく呼んでもらったことがないのです。訂正したり、この場はわざわざ訂正しなくてもいいかなんて思い悩んだり、無意識のうちにちょっとストレスになっていたみたいです。私の場合、下の名前も変わっているので、かなり面倒くさかった。

結婚して普通の苗字になって、普通の苗字の人の人生ってこんな楽なんだ?!と思った記憶があります。

それに、結婚してx年もたっているのに、いまだに結婚後の姓だとちょっと仮面をかぶっている気がして、楽です。旧姓で呼ばれたら素の自分というか裸の自分で勝負しないといけない気がして心もとない。情けないですけどね(笑)


Posted by YN at 2007年01月26日 19:13
Dear YN
お祝いコメント、ありがとうございます! YNさんには、いつもそんな風に褒めていただき、とっても嬉しいです。読者が増えるといいなぁ(笑)。

旧姓話ですが、そうかぁ〜、YNさんの場合は「珍しい」ことによる悩みがあったんですね。「ありふれている名前」でも「珍しい名前」でも、それぞれの悩みがあるものですよね。さて、私はどちらのタイプでしょう?(笑)

YNさんの「結婚後の姓だとちょっと仮面をかぶっている気がして、楽です。」というコメント、実によくわかります。
だって、今の私の名前を見ても、学生時代の友達は私だとわからないわけですからねぇ。あくまでもこの名字(苗字…と書く方が自然かな?)に変わってからの私しか示していない、という気はいつもしています。ある人の妻であり、ある人の母であるというアイデンティティを表す名前みたいな感じで、実際、今の名前になってからは、妻と母以外の自分をあまりさらけ出す機会もないわけで…。
私の場合は、旧姓=働いていた頃の自分、今の姓=専業主婦の自分、というはっきりした線引きができてしまっているので、余計にその差が激しいのだと思いますが…。

私を旧姓で呼ぶ人は、私の過去を知っている人で、実生活において、本当の私の姿を知ってくれているのはその人たちだけだ、とも思っています。
大袈裟に言うと、旧姓から今の姓に変わる時に、過去の私をその旧姓の名前に封印してしまった、みたいな感じもあるんですよね。だから、旧姓の頃の自分がとても懐かしいのかもしれません。
Posted by Rach at 2007年01月27日 08:01
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