チャンドラーが部屋に戻ってきます。
ジョーイはテレビを見ています。
チャンドラー: Hey! (やぁ!)
ジョーイ: Wheel! (ホイール!)
チャンドラー: Of! (オブ!)
ジョーイ: Fortune! This guy is so stupid. It's Count Rushmore! (フォーチュン! こいつバカだよな。答えはカウント・ラシュモアだよ!)
チャンドラー: You know, you should really go on this show. (なぁ、ジョーイはこの番組に本当に出るべきだよ。)
Wheel of Fortune 「ホイール・オブ・フォーチュン」というのはアメリカのクイズ番組です。
Wikipedia 日本語版: ウィール・オブ・フォーチュン を見るとわかるのですが、元々は、そういう名前のカジノゲームがあるようですね。
なお、上の日本語版ウィキペディアでは、ホイールではなく、ウィールと書いてありますが、wheel の発音記号は (h)wi:l となっており、h を発音する場合と発音しない場合があるから、です。
意味は「(車の)車輪、ホイール、自動車のハンドル(steering wheel)、ルーレットの回転円版(円盤)」ということ。
Wheel of Fortune 公式サイト
Wikipedia 英語版: Wheel of Fortune (US game show)
ウィキペディアの説明を訳しますと、
贈人の出場者が、「ハングマン」というゲームに似たワード・パズルを解くことで競い合う。番組の名前は、出場者が獲得する(または失う)ドルの額や賞金を決定する大きなホイール[ルーレットの円盤]に由来する。
ハングマンというゲームについてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Hangman (game)
日本語版の説明もあります。
Wikipedia 日本語版: ハングマン (ゲーム)
このクイズ番組は、視聴率も高く、1983年から現在まで放送している、という長寿番組のようですね。
ウィキペディアの Sets(セット)という項目に、Puzzle board の説明があり、写真も載っています。
ジョーイが見ていたボードと同じようなものですね。
ウィキペディアの情報によると、以前は、そのパズルボードを手でひっくり返すと正解の文字が現れる、という manually-controlled puzzle board だったようですが、1997年2月以降は文字盤の右端をタッチして操作する a digital electoric board に変わったそうです。
ジョーイが見ていたのは、変更前の手動時代のものなんですね(笑)。
Wikipedia 英語版: Wheel of Fortune in popular culture を見ると、さすが有名な長寿クイズ番組だけあって、いろんなドラマや映画に登場していることがわかります。
特にシットコムが多い(笑)。
もちろん、フレンズの今回のエピソードのことも書いてあります。(特にトリビアネタは書いてありませんが…)
そのクイズなのですが…。
ジョーイの見ている画面には、LANDMARK と書いてあり、_OUN_ RUSH_ORE と出ています。
ジョーイは、「カウント・ラシュモア(Count Rushmore)」だと言っていますが、正解は「マウント・ラシュモア(Mount Rushmore)」です。
Landmark というのは、その言葉のカテゴリーを表しています。
Wikipedia 英語版: Wheel of Fortune (List of puzzle categories) では、そのカテゴリー(Categories) のリストが載っています(Landmark もちゃんと入っています)。
ランドマークは日本語になっていますが、「(目的地を見つけるための)目印、目立つ建物、陸標、歴史的建造物、名所旧跡」ですね。
マウント・ラシュモア、すなわち「ラシュモア山」は、サウス・ダコタ州にある山で、4人の大統領(ワシントン、ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、リンカーン)の顔が彫ってあるので有名な山です。
Wikipedia 日本語版: ラシュモア山
ジョーイが言っている Count というのは、「伯爵」という意味で、カウント・ラシュモアなら「ラシュモア伯爵」という人名になってしまうのです。
カテゴリーは、Person/People ではなく、Landmark ですから、それだけでも間違いだと言うことがわかります(笑)。
誰にでもわかる簡単な答えを間違っているのですが、チャンドラーは訂正する気もないようですね。
ジョーイがトンチンカンなことを言うのはいつものことですし(笑)、それに今チャンドラーはジャニスとラブラブで幸せなので、あえて人にいやなことを言う必要もない、というところでしょうね。
(Rach からのお願い)
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・・・が、最近は英語の勉強というよりも、雑学サイトになってきてるような気がします。
前のほうがよかったなぁ・・・正直な意見です。
いやなお気持ちにさせていたらすいません。
いえいえ、率直なご意見ありがとうございます。そう思っておられる読者の方も多いのではないかなぁ…と思っていました。
最近、雑学ネタに走る傾向が強いですが、今回のフレンズ3-1 については、特にそれが顕著ですね。サブタイトルに「…の話」と最初に持ってきているせいで、余計に雑学ネタが増えているのが目に見えてわかってしまいますし。
特にこの 3-1 だけはそうなるのを見越して書いています。フレンズ全シーズンの中で、この回が一番雑学ネタが多い回かなぁ、と自分で思っているからなのですが…。
このスター・ウォーズネタ満載のエピソードが、オタクの血の流れる私(爆)にとっては非常に面白いエピソードで、ずっと解説するのを楽しみにしていました。今回は自分でもリミッターを外して暴走しまくっている、という自覚は大いにあります。
ホイール・オブ・フォーチュンというクイズ番組については、私は今まで見たことないし、番組名さえ知りませんでした。その番組について知ることが直接、英語力の上昇に繋がるわけではないですが、全米視聴率No.1だったフレンズというドラマで出てくる固有名詞なら、「アメリカ人ならかなりの人が知っている」もので、それについて知ることは決して無駄ではないと私個人は思っているのです。(例えば、アメリカ人と話をする時の会話のネタになるとか…)
アメリカのドラマでサブカルネタが出てきたらお手上げだ、と思っている方も多いと思うのですが、見たことのないテレビ番組でも、ウィキペディアの英語版を読むだけでこれくらいのことならわかりますよ、日本で英語学習をしている方でも、ネットに散らばっている情報からいろんなことを知ることが可能ですよ、ということを示したかった、という真面目な理由もあったりします。
フレンズ3-2 以降は、ここまで雑学ネタばかりになることはないと思いますので、もうしばらく、この暴走を我慢していただけるとありがたいです。貴重なアドバイスありがとうございました。