2007年02月17日

フレンズ3-1その14

チャンドラー: You know, I may be way out on a limb here, but do you, do you, have a problem with Janice? (なぁ、俺は今ここでかなり困難な立場にいるみたいだけど、ジョーイはジャニスに何か問題を感じてるの?)
ジョーイ: No, Yes. Oh, God, how do I say this? Oh, hi, you know that girl from the Greek restaurant with the hair? (いいや…。実はそうなんだ[問題を感じてるんだ]。あぁ、どう言ったらいいのかな? あ、ほら、ギリシャ料理店の、あの(でっかい)頭[髪型]の子を知ってるだろ?)
と言いながら、手ででっかい頭の形を作ってみせるジョーイ。
チャンドラー: Ooh, that girl that I hate? Eww, drives me crazy, eww, eww, oh! (あぁ、俺の嫌ってるあの子か? いやだ、俺をイライラさせるんだよね、あぁ、いやだ…って、おい!)
とジョーイの言いたいことに気付いたチャンドラー。
ジョーイ: Look, I don't hate Janice. She's-she's just a lot to take, you know. (いいか、俺はジャニスを嫌いなんじゃない。ただ、付き合うのに苦労する[骨が折れる]んだよ。)
チャンドラー: Well, there you go. (あぁ、またそれかよ。)

limb は「(人・動物の胴体・頭部と区別して)肢(し)、腕・脚など」を指しますが、「(木の)大枝」という意味もあります。
どちらも、「胴体や幹(みき)から突き出ている」という共通点がありますね。
発音はリムで語尾の b は発音しません。(comb 「コーム、櫛(くし)」などと同じです。)
out on a limb は「枝の上に乗り出して」という意味から、「危険な[不利な、困難な]立場[状態]で、孤立無援の状態で」という意味になります。
I may be way out on a limb here の way は「ずっと、はるかに」という強調語です。
DVDの日本語は「思い切って聞くけど」となっていました。
チャンドラーはジョーイがジャニスを嫌っているのを感じているので、これからぶっちゃけた質問をしてジョーイから芳しくない返事を貰う可能性が高いことを見越して、「危険を顧みず、今から自分を追い込んでしまうような危険な質問をしてしまうんだけど」というニュアンスなのかな、と思います。

have a problem with は「…に問題がある、…を受け入れがたく思う」という意味。
ジョーイはチャンドラーが嫌っているという女性を例に挙げます。
「それを例えに出したってことは、お前、それくらい嫌いなのか?」って感じで、チャンドラーは、ジョーイがジャニスをものすごく嫌っているのだということに気付くわけですね。
There you go. は肯定的なニュアンスで使う時は「それでいいんだ、そのとおりだ、その調子」という感じですが、否定的なニュアンスで使う場合は「やれやれ、そらまた始まった、またかよ」という意味になります。

she's just a lot to take. についてはちょっと悩んだので、またつらつらと考えてみました。
まず、's は has の略でしょうね。
(a lot to take が、一まとまりで形容詞的ニュアンスがあるのなら、be 動詞の is という可能性もないではないですが…。)

この take の意味については二通りの解釈を考えてみました。
まず一番目の解釈。
この take は It takes ten minutes (for me) to walk there. 「そこへ(私が)歩いていくのに10分かかる。」というような、「(時間・労力・金などが)かかる、要する、必要とする」という意味の take なのかなぁ?と思います。
ロングマン現代英英辞典で言うところの、
take: if something takes a particular amount of time, money, effort etc, that amount of time etc is needed for it to happen or succeed
というニュアンスでしょうか。
意味としては、"It takes a lot (of patience) to get along with her." 「彼女と付き合う[仲良くやっていく]のに、大変な忍耐力[労力]が必要だ。」みたいな感じかな、と思ったのですが…。
ジョーイのセリフでは、何が「必要である、かかる」のかがはっきりわかりませんが、とにかく「何かといろいろなことが”かかる”、友達付き合いをするのに大変な、ややこしい、やっかいな人なんだ」という感じでしょうかねぇ?
こういうニュアンスの場合だと、she's just a lot to take. は、she is just a lot to take. と考えることも可能なのでしょうか??(自分でもよくわかりませんが…)

二番目の解釈。
has a lot to take を「take すべきものをたくさん持っている」と文字通り捉えると、その場合の take は「受け入れる(accept)」「乗り越える」「耐え忍ぶ」というニュアンスになるのかもしれません。
「乗り越える」という意味では、
研究社 新英和中辞典に、
take=(障害物などを)乗り越える、跳び越す
take a hedge 「垣根を跳び越す」

というのがあります。
また、「耐え忍ぶ」という意味では、
take=(非難などを)甘受する、耐え忍ぶ
I will take no nonsense. 「ばかげたことは言ってもらいたくない。」
take hard punishment 「厳罰を受ける、(口語)(機械などが)酷使に耐える、とても丈夫である」
I'm not going to take any more of this behavior from you. 「もうお前のこの態度にはがまんができない。」

とあります。
そう言えば、"I can't take this anymore." 「もうがまんできない。もう耐えられない。」という決まり文句がありますよね。

take すべきものが多い、ということは、take しなければいけないこと、つまり、耐えなければいけないこと、我慢しなければいけないことが多い、ということで、例えばあの笑い声とかしゃべり方とか、慣れないといけないことがたくさんあるんだよ、わかるだろ?という感じでしょうかねぇ?

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posted by Rach at 14:32| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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