モニカのベッドルームで、フィービーはモニカをリラックスさせようと、アロマセラピーを試みています。
フィービー: Relax every muscle in your body. Listen to the plinky-plunky music. (体のすべての筋肉をリラックスさせて。そのチリンポロンという音楽に耳を傾けて。)
plink は「ポロン、チリンと鳴る音」、plunk は「(弦・ピアノなどの)ポロンという音」。
それに -y をつけて形容詞化して、そういう音のする音楽だと言っているのですね。
彼女が使う形容詞は独特ですが、ここでも、Listen to the soothing music. 「心地良い音楽に耳を傾けて。」と言ったらいいところを、わざわざこんな妙な形容詞を使うのが彼女らしいなぁ、と思います。
モニカ: I'll bet he's totally over me, I'll bet he's fine. (リチャードは私をすっかり忘れちゃったんだと思うわ。彼は大丈夫なんだと思うわ。賭けてもいい。)
フィービー: All right, betting and wagering of any kind are, I'm sure, not permitted in the happy place. ( bet するとか、wager するなどの「賭ける」行為は、いかなる種類のものも、その幸福な場所では許されていないのよ。)
bet の元々の意味は「(金などを)賭(か)ける」です。
I bet ten dollars on a horse. で「馬に10ドル賭ける[賭けた]。」という意味になります。
また、その「賭ける」という意味から、「主張する、断言する」という意味にもなります。
日本語でも自分の主張に自信がある場合、「…だと賭ける、賭けてもいい」などと言いますよね。
このモニカのセリフは、I'll bet (that) の形で「(that 以下)だと私は賭けるわ。賭けてもいいわ。きっと(that 以下)だと思うわ。」のような意味になります。
You bet! 「もちろん。その通り。」という表現もよく使われます。
wager も「(…に)(金などを)賭ける」という意味です。
bet と同じ意味ですが、「賭ける」という意味では、bet の方が一般的なようですね。
of any kind は「いかなる種類の」。
グーグルフレーズ検索で "of any kind are not permitted" と検索してみると、かなりの数のヒットがありました。
「いかなる種類の…も許可されない」というのは、但し書きに使われる決まり文句のようです。
心を休めるためにやっているのに、モニカがいろんな想像ばかりして「賭けてもいい」とまで言うので、この場所に賭け事は相応しくないからそんな言葉を使わないで、と説得しているのですね。
実際はお金を使って賭け事をしているわけではないのに、「賭ける」という意味の別の単語 wager まで並べて、そういう「賭けの行為は禁じられている」と、何かの但し書きのように表現しているのが面白い、ということでしょう。
(Rach からのお願い)
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2007年02月21日
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