昨日の記事、英検1級に合格しました! の続きです。
今日は、「ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなった」という、その心境の変化について書きたいと思います。
このブログを始める前の 2005年1月に、私は TOEIC で930点を取ったのですが、その900点超えをした時でも、「それじゃあ、いっちょ、英検1級に挑戦してみるか!」とは思いませんでした。
TOEIC で930点を取れたからって、今のこの実力では、英検1級には絶対に通らない、という確信がありました。
大学生の時に1級の一次試験でものの見事に撃沈された記憶がトラウマのように残っていたからです(笑)。
だから私はいつも、「大学生の時に落ちたから、もういくら頑張っても通りっこないよ。1級が欲しかったのなら、準1級に通った時に一気に1級まで取っておくべきだったのに、あの時にあっさりあきらめちゃったから、もう今さらどうしようもないよねぇ…。」と、自分に言い聞かせていました。
ブログを始めてからも、他の人が英検を受けた、合格した、という話を聞いても、「もう資格試験だけを目指して勉強するのは辞めたの。私はもう若くないんだし。」という言い訳を自分にして、それで自分も納得していました。
他の人には負け惜しみのように聞こえるかもしれないけど、自分としては負け惜しみを言っているのではなくて、限られた時間の中で、自分のしたいように英語を勉強したい、という正直な気持ちだったのです。
ところが、約1年前の、2006年(去年)の1月の終わり頃、そんな私に、ある出来事が起こりました。
「こんな私でも、英語の文章が書けるようになるかもしれない。」という、私のライティング能力に関する出来事でした。
ちなみに、それは、このブログ上で起こったことではありませんし、恐らく、このブログ上でその出来事について詳しく書くことはないと思うのですが、「私の」というよりも、「英語学習者 Rach の」人生を変えた、と言ってもいい、とても大切な出来事だった、とだけ言っておきます。
英検に合格するわけがない、と思っていたのは、英検という試験が TOEIC よりもアカデミックで、単語や文章が難しい、ということに加えて、一次試験では英作文と言うライティング、二次試験では面接というスピーキングの能力を試されるからです。
ライティングに関しては、何しろ自分の日記すらつけたことなかったですし、スピーキングと言えば、未だに人と英語で会話した記憶がほとんどないくらいです。
人と英語で会話する、というシチュエーションになったことがない、なんて、現代のこの globalizing society においては化石のような存在なんですが…(笑)。
英語の能力は、「読む、聞く、書く、話す」の全てが必要だということはわかっています。
でもその全てを身に付けるのは非常に難しいことです。
私が実践してきたDVD学習法で、まずは「聞く」能力がついてきて、そのセリフを細かく分析することで「読む」能力も少しずつ上がってきたけれど、「書く」のと「話す」のは全然別物だと思っていました。
「書く」能力を伸ばすには、「たくさん書いた上で、それを英語の堪能な人に丁寧に間違いをチェックしてもらう」しかないと思っていたし、「話す」能力を延ばすには、「英語の堪能な人とたくさんしゃべって、その都度、ちゃんと間違いを訂正してもらう」しか方法がない、と思っていたからです。
つまり、「ネイティブ、もしくはネイティブくらい英語が堪能な人」に付きっ切りでチェックしてもらわないとそういうアウトプットの能力は伸びない、と思っていたわけです。
でも、DVD学習法で「聞く」「読む」という訓練を一人で続けていることで、少しは「書ける」ようにもなった「かも?」、と1年前に「ある出来事」で気付いて、「書ける」なら「話せる」ようになるかもしれない…と夢はどんどん膨らんでいったんですね。
英語のセリフを解説するブログを書いているのは、まずは英語の意味を英語のまま理解することの素晴らしさを訴えたかったからです。
英語の能力を伸ばすには、まずは英語を理解することから始めないといけない、と思っていて、まずはインプット能力を高めることから始めるべきだと思っているからです。
そして私は「映画やドラマを英語で楽しめることができるなら、それでいいじゃん。」と、自分がここまで出来るようになったことを誇りに思いつつ、これが私の限界だと思っていました。
「リーディングとリスニングはそれなりに出来ます、でも、ライティングとスピーキングは全くダメです。」という人間でいいや、と思っていたのです。
日本で暮らしていて、私のように英語を使う機会のない人間なら、それで別に困ることもないわけですしね。
えらそうに「解説」などを書いていますが、英語の能力がオールマイティではなくても、そのセリフを理解することだけに特化するというのも、英語学習の一つの方法であり、それを他の英語学習者の方々と共有することにも意味がある、と思っていたからです。
でも、もし「書ける」「話せる」のであれば、もちろんその能力を伸ばしたい。
その能力を伸ばすことができるかもしれない、と思った時に、その指標となる「英検」のことが頭に浮かんだのです。
TOEIC では計れない「書く」「話す」能力を判定してくれる試験に、初めて向かい合う気持ちができたんですね。(最近、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」というのが出来ましたので、「TOEIC では計れない」というと怒られそうですが…笑)
心境の変化から、「よし英検1級に挑戦してみよう!」と思うまではものすごく早かったです。
2月上旬から3月にかけて、アマゾンで英検1級試験対策関係の本を何冊か購入し、それを使って勉強を始めました。
どんな本を使ったか、どんな勉強をしたか、そうやって英検向けの勉強をしてどんなことを思ったか…などは、またこのブログ上でチビチビ話していこうと思っています。
大雑把に言うと、一次試験向けに問題集などを使って勉強すること自体は、結構面白かったですね。
少なくとも TOEIC 対策の勉強をしているよりは、ずっと楽しかったですよ。
また、今まで自分が鍛えていなかった部分を鍛えられた気がして、とても有意義な学習だったと思いました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
実際に試験を受けた時の感想とその詳しい結果についても、また思い出しながらボチボチ書くことにします。
ちなみに、二次面接試験を3回受けてますが、
「不合格B→不合格A→合格」
というふうに着実に(爆)合格に向かって上がっていったのですが、やっと到達した合格が、ギリギリの点数で「滑り込みセーフ!」というのが、何とも私らしくて泣けてきます。
でも、「ライティングとスピーキングは全くダメだ。」と思っていた自分に自信をつける「資格」として、「英検1級」が欲しかっただけですから、「最低点」であろうが何だろうが(笑)、私にはこれでもう十分です。
これから、もっとたくさん英語を勉強して、いつか「英語はペラペラのベラベラよん♪」みたいな自信がついたら(笑)、その時に、純粋に自分の能力を計る試験として、再度受験してみてもいいかな、と思っています。
明日は、フレンズ解説に戻ります。
(Rach からのお願い)
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ちょっと質問があるのですが、Rachさんは、FRIENDSなどのDVDで英語の勉強をされているとき、台詞を真似てスピーキングの練習などはされていますか?
私もFRIENDSは好きで、英語の勉強に活用しているんですが、リスニング力は付いても、スピーキングはなかなか付かないんですよね・・。
なので、台詞を覚える勢いで、何度も真似して口の筋肉に定着させないと駄目なのかなぁ〜と思う今日この頃です。
英検1級に合格されたということで、スピーキングの能力も問われたわけですが、Rachさんもそういった訓練をされていたのかなぁと気になりました。
(既にどこかでこのことに触れられていたらすいません。Rachさんのブログが結構ボリュームがあってまだ十分見きれていないもので・・)
初めまして。コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
ご質問、ありがとうございます。マイブログはボリュームの多さだけが自慢のブログで(笑)、それが同時に短所でもあるのですが、スピーキングの練習については過去記事で触れたことはないと思います。
フレンズでDVD学習をする時には、台詞を真似てスピーキングの練習をする、ということは特にしていなかったように思います。シャドーイングなど、そういう練習自体は非常に効果的だと思いますが、たまたま私はしていなかった、というだけのことですね。
発音に関しては、
発音の参考書(その2)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470072.html
という記事で、「ザ・ジングルズ」という発音訓練法について触れています。
M2さんが上のコメントで「筋肉」という言葉を使っておられますが、私が発音練習に使っていた「ザ・ジングルズ」も筋肉を鍛えることを目的にした訓練法で、「真似して口の筋肉に定着させる」ことが必要、というのは、全くその通りだと思います。
英検1級合格に向けてスピーキング能力を伸ばす、ということに関しては、いろいろ自己流でやってはみたのですが、結局、自分でも確信を持てないまま、よくわからないままで終わってしまった気がしています。
自分の記憶が生々しいうちに(笑)、そういうスピーキング力を伸ばすために何をしたか、などについての記事を近日中にアップしたいと思っています。
あまり参考にならないかもしれませんが、もうしばらくお待ち下さいませ。