2007年03月12日

フレンズ3-2その5

自分がバスルームに行ってる間にジョーイが席を取った、と怒るチャンドラー。
チャンドラー: 'Cause I was sitting there. (だって、俺はそこに座ってたんだぞ。)
ジョーイ: But then you left. (でも、それから席を立ったぞ。)
チャンドラー: Well, it's not like I went to Spain. I went to the bathroom. You knew I was coming back. (あぁ、でもそれは、俺がスペインに行った、というわけじゃない。俺はバスルーム[トイレ]に行ってたんだ。お前も俺が戻ってくるのはわかってただろ。)

It's not like (that)... は「(だからって)…だというわけじゃない、…のようなものじゃない」。
スペインみたいに遠いところへ行ってしばらく帰らないのならともかく、ちょっと用を足しに行っただけなのに、椅子を空けておいてくれてもいいだろう、と怒っているのですね。
確かにそれは正論ですが、「スペイン」を持ち出すのがやや大袈裟で、ちょっとおやじっぽいような(笑)。


ロス: You guys, you know what, you know what? It doesn't matter. Because you both have to go get dressed before the big vein in my head pops. So... (二人とも、いいか? そんなことはどうでもいいことだよ。だって君たちは二人とも服を着替えないといけないんだよ、僕の頭に大きな血管が浮き出る前にね、だから…)

vein は「静脈」「血管」です。
pop は「ポンと出る、はじける」という意味ですが、「ひょいと出る、表れる」という意味もあります。
pop up は、インターネットで「ポップアップ広告」「ポップアップブロック」などのように使われて、すっかり日本語になっていますね。
フレンズ2-10その11 では、a pop-up book 「飛び出す絵本」という単語も出てきました。
また、pop out だと「(目玉などが)飛び出る」というニュアンスになります。
研究社 新英和中辞典の例文には、
His eyes almost popped out (of his head) with astonishment. 「彼はびっくり仰天して目玉が飛び出そうだった。」
という例文が載っていますが、その目玉が飛び出る感じと、血管がピクッ、ピキッ、っと浮き出る感じが似ている気がしますね。
「僕の頭に大きな血管が浮き出る前に」とは、すなわち、「僕がイライラして怒り出す前に」ということ。
日本でも、「血管が浮き出る」というと、怒ったり、力が入っている様子が想像されますが、英語でも同じように表現するのが興味深いと思います。

そういえば、漫画で、怒っている人の額やこめかみに筋のマークが入ったりしますよね。
ああいうマークを漫符(まんぷ)と言うのですが、あの記号は日本独自のものなのでしょうか?
漫符を最初に考えたのは誰なのかなぁ…?(…と、どうでもいいことばかり気になる…笑)

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 11:48| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。