2007年03月15日

1級二次試験参考書その1

これから、週1くらいのペースで、英検について触れていくつもりです。
まずは記憶に新しい方の二次試験の話から始めて、二次試験の話がひとしきり済んだら、一次試験の話もしたいと思っています。

今日は、私が英検1級二次試験(面接)の対策として購入した参考書と、それをどんな風に使ったか、などについて語ってみます。

でも、過去記事、「読む聞く」から「書く話す」 で、私は以下のようなことを書きました。

二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。

ということで、自分でも効果があったと思えることなら力説できるのですが、二次面接試験に関してはそういう自信がありません。
あくまで参考程度に留めていただければ幸いです。

面接対策に使った参考書は以下の2冊。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本
Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著)

2番目に挙げた「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という本は(タイトル長いですねぇ、何か略称か愛称はないんでしょうか?…笑)、英検1級関連の本をアマゾンで探していた時に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というリストに挙がっていたので購入しました。
カスタマーレビューにも書いてありますが、1級対策本として有名みたいですね。
今現在は、アマゾンの「あわせて買いたい」に、教本と一緒に挙げられてもいます。

英検1級教本は、試験のための「ガイド」だと思って買いました。
17年前くらいに準1級に合格した後、1級の一次試験にあっさり落ちて以来(笑)、英検という試験を全然受けていなかったので、今の内容や形式などについて全く何も知らなかったからです。
この本自体は、ただの対策本かと思ったらそうでもなく、英語に関する読み物として、私は面白く読めました。
私は英語の参考書でも、「好きな本」と「そうでもない本」(笑)に分けるのですが、これは「好きな本」の一つです。

が、二次試験の面接対策に当たる Chapter 5 Speaking の頁数が少なすぎっ!(笑)

面接の形式や傾向が書いてあったのはありがたかったです。
また、スピーチを行う際の注意事項が解説されているのですが、それは実際に試験を受ける時に、いつも頭の片隅に置いておくべき重要な事柄で、非常に参考になりました。

その少ない頁数で(笑)、スピーキングをどうやって組み立てて行くか、質疑応答にはどう対応するか、などが書かれていて、それを通して読むことで、自分がどういう感じでスピーチを組み立て、面接試験に対応していくか、という「流れ」を「一通り」理解する感じです。
ただ、そういう能力を「鍛える」ということになると、少し量が少なすぎる気がしました。
多分、この参考書は、「量をこなして力をつける」ことは念頭になくて、あくまでガイドとして、「組み立て方」を教えようとしているのですね。
ですから、同じトピックを何度も使って、手を変え品を変えという感じのいろんなアプローチで、最終的に完成したものを作り上げる、という過程を、順を追って説明しているわけでしょう。
そういう訓練をしたことのない私にとっては、いろいろな意味で新鮮で、興味深いものでした。
そういう「スピーチに対する考え方」のようなものを知るための本であるため、一通りやって、そのコンセプトを頭に入れてしまうと、それでこの本での勉強は終わり、という感じだったでしょうかね。
それが悪い、ということではなく、元々そういう風に作られた本だ、ということです。

付属CDも、そういう「スピーチの構成」のための練習問題といったもので、わざと考える時間を与えるための空白部分が設けられていたりするのですが、そういう空白は、リスニングの材料としてリピートして聞く際には、ない方がありがたいわけです(笑)。
一通りやった後は、「その内容を繰り返し聞いて覚える」方向に使いたいと思うのですが、そういう「繰り返し学習」には向いていないCDである、と思いました。
もちろん、空白部分のないチャプターもあるのですが、リピートして聞くことを想定するならば、「1チャプターに、ある1つのトピックに関する2分間のモデルスピーチ」が入っている、それがあらゆる分野に渡ってたくさん入っているCDなら、2分間の感覚も掴めるし、理想的だと思うのですが…。

モデルスピーチ自体も、一つ一つの文章が長めで、内容も結構複雑なことを、ネイティブがナチュラルスピードで話しています。
でも、実際の英検の二次面接では、たった1分の準備時間で、このスピードでこれだけの複雑な内容をスピーチできる人はあまりいないと思うのですが…(そんな人なら、こんなガイド本を読まなくても通るだろう、みたいな…笑)。
ですから、最初はモデルスピーチを覚えるつもりで、リピートして台所などで聞いていましたが、あまりにも自分が行うスピーチとの乖離が激しくなってきたので(笑)、そのうちに聞いて覚えようとするのをやめました。
もちろん、これを丸暗記したからと言って、同じトピックが出てくることはありえないです。
が、モデルスピーチを何度も聞いてそれを覚えることで、スピーチで使える便利な表現をたくさん「自分の中に仕込む、仕入れる」ということは必要だと思ったんですね。

実際に「スピーチで使える便利な表現」をたくさん学んだのは、「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」(←だから、何か略称はないのか…笑)の方です。

長くなったので、その本については、明日語ります。
あ、もちろん、これも「好きな本」です(笑)。

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posted by Rach at 10:37| Comment(0) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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