チャンドラーに椅子から離れろと言われたジョーイは、
ジョーイ: Okay. (he gets up and takes the cushions with him, as he starts to leave) (わかったよ。)
ジョーイは立ち上がり、立ち去る時に、ソファーに付いているクッションを一緒に持っていきます。
チャンドラー: What are you doing? (何やってんだよ?)
ジョーイ: You said I had to give you the chair. You didn't say anything about the cushions. (お前は、椅子を渡せと言ったんだ。クッションについては一言も言ってなかったぞ。)
チャンドラー: The cushions are the essence of the chair! (クッションは椅子の根本的要素だぞ!)
ジョーイ: That's right! I'm taking the essence. (その通り! 俺はその根本的要素を奪っていくのさ。)
チャンドラー: Oh-ho, he'll be back. Oh-ho, there's nobody in the room. (ほぉー[ふーん]、彼は戻るさ。ほぉー、部屋には誰もいない。)
椅子からは立ち上がったけれど、クッションを取り外して嫌がらせをするジョーイ。
その理由を聞いていると、何だかヴェニスの商人の「肉は切り取っても良いが、血を流してはいけない」というのを思い出しますねぇ。
それに対しての、The cushions are the essence of the chair! に笑ってしまったのですが、確かにそのクッションを取ってしまったら、快適なソファーとして機能しなくなってしまいますよね。
essence は the essence of という形で使われると、「…の本質、真髄、根本的要素」という意味になります。
DVDの日本語訳では「クッションの命」と訳されていましたが、まさにそんな感じですね。
Oh-ho, he'll be back. Oh-ho, there's nobody in the room. の部分。
DVD英語字幕は、he'll be back ですが、ネットスクリプトは it'll be back になっていました。
もしクッションを指すのだとすると、クッションのことはずっと複数形で the cushions と言っているので、受けるなら they になるのでは?と思うのですが…。
(何故クッションが複数形なのか?は、背もたれとお尻の部分の二つに分かれているから、でしょうねぇ?)
または、it=the essence (of the chair) なのかもしれません。
それならば、「椅子の命はすぐに戻るさ。」
he ならば、ジョーイのことで「ジョーイは戻るさ」、つまり、ジョーイはまた自分が座ろうとして、クッションを持って帰ってくるから大丈夫、という意味か、クッションを「クッション君」という人間に見立てて、「彼は戻るさ」と言っているのか…。
he か it かを音声から判断しようと思うと、これがちょっと難しい。
音声は微妙で「イルビーバック」って感じなのですが。
よく Tell him! とか言う時に、h の音が落ちて「テリム!」みたいになることはありますが、文頭の h が落ちるということはないような気もするし…(よくわかりません)。
ジョーイにしろ、クッションにしろ、「そのうち戻ってくるさ。」と強がりを言ってみるチャンドラーですが、誰も聞いてないのに気付いて、自分でつっこんでいますね。
こんな風に何かを言った後、誰も聞いてないのに気付いて、自虐的なギャグで落とす、というパターンがチャンドラーには多いですね。
フレンズ2-16その7 では、ジョーイが新しいアパートの台所を嬉しそうに見学しに行ったので、
チャンドラー: That's all right, I saw a kitchen this morning. On TV. Stop talking. Okay! (いいよ。俺は今朝、台所を見たからさ。テレビでね。おしゃべりはやめろよ。わかったよ!)
と一人ボケツッコミをしていましたし。
フレンズ2-13その4 では、スージーという女性にセクシーなセリフを言われた後、
チャンドラー: No one was around to hear that? (今のを聞いてたやつは誰もいないのか?)
と言っていましたが、これも似た感じでしょうか。
(Rach からのお願い)
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2007年03月30日
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