2007年04月03日

出だしでつまずく 1級面接2回目

頭が真っ白 1級面接1回目 の記事の続きです。
今日は、第2回目の面接(2006年11月12日)に向けてどんな勉強をしたか、と、その面接当日の話をします。
(だらだらと長いので、英検に興味のある方にとっても、退屈な記事だと思います…笑)

最初に2回目の結果を書いておきます。
不合格A
セクション1 (SHORT SPEECH)
15点 (30点満点)
セクション2 (INTERACTION)
15点 (30点満点)
セクション3 (GRAMMAR AND VOCABULARY)
8点 (20点満点)
セクション4 (PRONUNCIATION)
10点 (20点満点)
合計
48点 (100点満点、合格点60点)
ということでした。
「不合格A」とは言っても、惜しい!ってほどの点数ではありません(笑)。

1回目の面接で、頭が真っ白になってしゃべれなかったのは、スピーチでの決まり文句のような表現のストックが自分の中にないからだ、と思いました。
関連の本を読んで、自分なりにまとめて印刷していても、それを覚える、ということまではしていなかったのです。
何となく覚えているだけでも、口から出てくるだろう、みたいに軽く考えていたのが間違いでした。
それで、とにかく、そういう文章を音読して、口に慣らして、言葉がスムーズに出るように練習しました。
それから、ただ、文章を丸暗記して覚えるのではなくて、「本当にそう思って言っている、そう訴えたいと思っている」という気持ちを込めて、自分の話している内容が頭にちゃんとイメージできるようにしながら、話す訓練をしました。
また、実際にそれなりの大きさの声を出して話す、ということにも気をつけていました。
普段からゴニョゴニョとしか音読していないと、当日もそんな風にしか話せなくなるだろうと思ったからです。

トピックというのは、多岐に渡りますが、実際に受けてみた感想を言うと、割と抽象的な話題が多いような気がします。
それぞれ想定されるトピックに関しては、具体的に2分間のスピーチを実際に自分で作ってみたわけではありません。
最初はいくつかきちんと2分間分のスピーチを作ってみたのですが、それを暗記することすらできないのです。(記憶力の限界をひしひしと感じます…笑)
それに、仮にそれを丸暗記できたところで、自分が予想していた問題と全く同じものが出る、ということもないでしょう。
ですから、暗記することはあまり意味がないと考えて、ただ、テクノロジー、教育、などそれぞれの分野で使えそうな表現を分野ごとにまとめて覚える、という風にしました。
そして、その分野ごとに、Pros & Cons に意見を分けてみたのですね。

基本的にアーギュメントというのは、ある意見に対して、賛成か反対か、という意見を述べるものです。
仮にそういう質問でなくても、「こういう長所があり、こういう短所がある」などと、2つの面からアプローチするのが基本ですよね。
自分の意見を述べる、というのは、自分がどちらのサイドにつくか、というのを表明する、ということで、そのように Pros & Cons に分けた後、自分としてはどちらを選ぶか、ということを念頭において、自分の意見に合う側の表現を重点的に覚えていこうと思いました。

ここからは、面接当日の話です。
面接官は、日本人の女性と、ネイティブの男性でした。
最初の自由会話では、「どうやってここまで来ましたか? どのくらい時間がかかりましたか?」「この面接の後、何をしますか? どういう予定ですか?」などの質問をされました。

トピックの選択に関しては、前回の反省から、「早く決める」ことを心がけました。
結果として、別のトピックを選んだ方が良かった、ということはあるかもしれないけど、少なくとも限られた1分間で、どちらにしようかなどと迷っている時間はないと思ったからです。
これだ、と思ったら、それに集中して、できるだけ内容を考えるために時間を使うべきだ、というのを前回のことで痛感していたのですね。

選んだトピックは、「あるもの(以下Aとします)は、創造性(creativity)を高めるか阻害するか」というようなものでした。
創造性に関するトピックというのはちょっと抽象的だけれど、そういうものの方が話をしやすいと思ったのです。
私は「高める」というポジティブな方向で話を進めることにして話し始めたのですが、またもや、あまり話が続かない。
前回よりは沈黙の長さが減ったとは思うのですが、しばらく沈黙したり、何度も言い直したりして、結局、不完全なスピーチになってしまいました。
「あぁ、また、ダメかもなぁ…。またきっと不合格だわ。」みたいに思いながら、何故かパニックにはならない冷静な私がいました。
2回目で少しは慣れた、というのもあるでしょうが、ダメかも、と思ったことで、「間違えないように気をつけなくちゃ!」という緊張感からちょっと解放されたのかもしれません。

2分間のスピーチが終わり、面接官の質疑応答で、ネイティブの男性が、
「Aは創造性に対して、ポジティブに働くと思いますか? それともネガティブに働くと思いますか?」
と尋ねて来られました。
その質問の意味がわからなくて、"I beg your pardon?" と聞き返しました。
すると、その男性がトピックの問題を読み上げてから、再度、ポジティブかネガティブかを尋ねて来られたので、私は「もちろんポジティブです。」と答えたら、相手は「よくわかりました。」とおっしゃいました。

実は、面接が終わってから気付いたのですが、どうやら私は、スピーチの最初に、
"I would say yes for the following reasons." 「以下の理由で、私はそれについて賛成します。」
と答えたようなんですよ(爆)。
質問は「高めるか阻害するか」だから、「高めると思う」か「阻害すると思う」かのどちらかで答えないといけない!
もしくは、「ある部分では高めるが、別の部分では阻害する」などと両方挙げるのもアリでしょうが、少なくとも、or の入った質問で、yes と答えるのはダメですよねぇ…。
そんなことは初歩の初歩で、TOEIC のパート2の応答問題ならその間違いに気付くのに、自分がそんなトンチンカンな発言をしたなんて!
またその発言の後も自分でそのことに気付かなかったなんて!
後から気付いて、自分でもびっくりでした。

つまり、私は自分が発した言葉を全然自分で聞けていない、ということがここではっきりしました。
ここが、「書く」のと「話す」のとの違いなのかな、と後から思いました。
いくら緊張しているといっても、こんなことではそりゃあ面接には通らないよなぁ、と思いましたね。
1級の二次面接でここまでトンチンカンなことを言ったのは私くらいじゃないだろうかと…。
面接官の人は心の中でツッコミを入れておられたのではないかしら…「イエス!って一体何がイエスやねん?」って(笑)。

その男性の質問の意図は、「あなたは自分がどちらの意見であるかをはっきりとは言っていませんでしたよ。」ということだったのですが、それに気付かない私もどうかしていたのだと思います。
ここで、自分が yes と返事してしまったことに気付いて、「あれは間違いでした。私の意見はこうです。」と自分の口からはっきり言い直すことができていれば、もう少し評価が変わっていたのかも…とも思います。(それで挽回して合格になった、とも思えませんが)

次に「具体的な例」を多分聞かれたと思うのですが、それを聞かれたということはスピーチで説得力のある具体例を出せていなかった、ということでもあります。
何かしゃべった気がするけど、確かに具体例を出した記憶はない…それも問題だと思いましたね。
まずは、自分がその問題についてどう思うかを簡潔に述べ、その理由を具体例を交えて述べる、最後にまた改めて自分の考えをまとめる形の結論、というパターンで行こう!と決めていたのに、そういう形式に合わせて話すことができなかった、ということです。

質疑応答で「具体的な例」を尋ねられたので、Aについての話をひたすら話していたら、「Aが良いか悪いか、ではなくて、それが創造性にどういう影響を与えるか、という質問なんですが…」と女性から言われて、あっ、そうだ、とやっと気付きました。
やっぱり私は「話す」時に、恐ろしく視野が狭くなっている、というか、「何について話しているかさえ忘れている」ようです(笑)。
言葉を思いつく、思い出すのに精一杯なんでしょうねぇ。

でも、そこではパニクることもなく、何故か平然と、
Oh, I guess I made a mistake. 「あぁ、勘違いしていたみたいですね。」
と微笑みながら答えたのですが、かと言って、「どういう影響を」というのがうまく説明できない。
じゃあ、creativity とは何ですか?と聞き直されて、Creativity is the ability... などと続けようと思ったけれど、うまく言葉がでてこなくて、
"Creativity... creativity... It is so hard to explain the meaning of creativity..." などと言い訳して(笑)何とか説明を探そうと思ったのですが、的確な言葉が出てきませんでした。
やっと出てきた説明が、Creativity is the ability to create something orininal or unique... で、ここまでが限界。
そしてその後、トピックに結び付けて話すことも出来ませんでした。

ちなみに、ロングマン現代英英辞典では(笑)、
creativity: the ability to use your imagination to produce new ideas, make things etc
と書いてあります。
語義の説明としては、良い線行ってたかも…と思ったりしますが(笑)、その後に話が続かなければあまり意味はないですよねぇ。
そんな感じで、面接は終わりました。

ここで、この面接を振り返ってみると、まず最初のトピックで、「どちらか?」と聞かれているのに、「はいそうです。」と答えてしまった、AがBに対してどういう影響を与えるか、という話なのに Aの話ばかりをしてしまった、そのトピックに出てくるキーワードの意味を自分の言葉で説明しろ、と言われて、「それを説明するのは難しいですね。」などと、ほとんどボケキャラを演じているかのような、トンチンカンなやり取りが続いていたわけです。

不思議なのは、言っている時は自分が直前に言ったことをすっかり忘れているのに、終わった後、思い出すと、結構はっきりと覚えている。
確かに私は yes と言ったなぁ、とか、Aのことばっかりしゃべっていて、創造性という単語を使いもしていなかったなぁ、とか。
で、キーワードをかみくだいて説明することすら中途半端で終わっている、というのもこれまた致命的ですし。

これだけのメチャメチャ具合で、絶対不合格だとわかっていながら、不思議とこの時は落ち込みませんでした。
少なくとも、沈黙が前よりも少なくなったし、質疑応答で面接官が助け舟を出してくれているのがわかったからでしょうか。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本 の p.299 の質疑応答の項目で、
「面接官の質問は、受験者をやり込めるものではなく、気づかなかった点を指摘し、「助け舟」を出してくれているというぐらいの態度で臨んだ方が気楽にもなれる。」
と書いてあったのですが、まさにそれをその場で実感した気がしました。

最初の2分間のスピーチでは、わけのわからないことを言ってしまったけど、相手と対話していく中で、ポイントを絞ることができるように思いました。
あの時に、自分が yes と言ったことを思い出していれば、「さっきのは間違いでした。」と言い直して、もう一度、はっきり結論を自分の口から言えたのだろうし、私の偏った論理展開を指摘してくれたわけですから、それを参考にして、Aが創造性に良い影響を与える具体例をその時1個でも挙げられていれば、またもう少し評価も上がっていたのかもしれません。
創造性についても、その時に、自分の言葉でもっといろいろ説明できていれば、Aがそういうものを作り出す助けになる、という論理展開を思いついたかも、と思います。

最初のスピーチがイマイチだったお陰で、「守るべきもの」がなくなったのでしょうね、質疑応答の時は、試験されている、というよりも、相手と会話する、という意識の方が強かったです。
相手の質問を聞いてパニクるのではなくて、あぁ、そうか、と素直に人の意見として聞いてしまう、というか、面接官があれやこれやとおっしゃって下さることに対して、自分なりに考えて対応する、ということが初めて出来た気がした、というか。
「今さら点数を稼いでも挽回できないだろう」と思っていたために、「少しでも点数を稼ぐために何か印象的なことを言おう」という意識はなくて、相手が尋ねてきたことに答える、相手が「これはどうですか?」と言ってきたらそれを考える…と、何だか本番の試験なのに、試験の練習をしているような心境で話をしていました。
相手が私をうまく誘導しようとしてくれているように感じ、それが相手の求める答えへの道であり、私はそういう方向でスピーチをすべきであったし、その方向で質疑応答に臨むべきであった、ということを、実際の面接官とのやり取りで初めて気付くことができた気がしました。

ということで、絶対不合格だと思いながら、帰り道の足取りは意外と軽かったです。
もう次の試験のことを考えていました。
この反省点を生かして次回はそういうトンチンカンなことがないように気をつけて試験に臨もう!と思えたのですね。
(ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。)

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posted by Rach at 12:02| Comment(8) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

「シットコムで笑え」は、英語ブログランキングの常連さんなので、表題はよく知っていたのですが、初めてブログを覗かせていただきました。英検1級とTOEIC945はすごいですね。私はかたよった英語を勉強してきたせいか、英検1級は取れましたが、聞き取りや基礎的な文法はぜんぜんだめです。以前娘とTOEICの模擬試験をしてみたところ、700点がやっとでした。「お父さん、英検1級はふつうTOEIC860〜930だよ〜」っと疑惑の目で見られてしまいました。それ以来TOEICを避けてきましたが、今年は一念発起して挑戦してみようと思っています。とりあえずの目標は750点越えです。900点はまだまだずっと先でゴールが見えませんが…。これから参考にさせていただきます。よろしくお願いいたします。

英検1級は比較的すんなり取れてしまったので、あまり苦労した記憶がありません。2次試験は得意な分野が出てきたからでしょうか。臨死体験の話をしたら、面接官が食いついてきたのを覚えています。ちょっとマグレで取れたような気もしてます。
Posted by かいちゃん at 2007年04月03日 23:04
こんにちは。 Rachさん、本当におめでとうございます。

英検1級2次はなかなか独特の雰囲気がありますよね。
私も本当に受けて良かったと思っています。
大げさに言うと人生変わるくらいの経験をしたと思っています。
こういうとほんと、大げさなのですけれど、でも、かなりのところ本当です(笑)
Posted by きょうか at 2007年04月04日 01:07
かいちゃんさんへ
ご訪問&コメントありがとうございます!
私も、ランキングサイトでお名前を拝見していたので、かいちゃんさんのブログ「30歳からの英検1級」は以前から存じ上げておりました。かいちゃんさんの方から、こうしてお声を掛けていただけてとても嬉しく光栄に思います。ありがとうございます。

英検1級は苦労の末、合格点60点ギリギリで通ったもので(笑)、誉めていただけるほどのものではないです。他の1級の方と比べると、まだまだだなぁ、と思います。「末席を汚す」という感じで(笑)。
それでも、この資格を取れたことで、少し自信がついて、これからもっと頑張ろう!という気になれました。

TOEICはマークシートですし、決まったパターンがありますから、練習問題をこなして形式に慣れることで、点が伸びやすい試験です。私の感覚では、TOEIC930点よりも英検1級の方がずっとずっとハードルが高いです。このブログを始める前のTOEICの自己最高点が930点だったのですが、その時でも、英検1級に挑戦しようなんて夢にも思いませんでしたからね。絶対無理だと思っていましたし、実際にあの頃の私では通らなかったと思います。
最近取った945点も、ただの「慣れ」の賜物なんでしょう。それでも少しでも点が上がると嬉しいのは、人の常でしょうか(笑)。英検1級をお持ちのかいちゃんさんなら、900点クリアはすぐ目の前だと思いますよ。

貴ブログの記事は、英検1級に関するお話もさることながら、最近の、”「ロングマン」の使い方”のお話が大変興味深いです。
ロングマンの語義は簡単な英語でわかりやすく説明されていますよね。私はロングマンの紙の辞書も持っているのですが、そこにCD-ROMがついていたので、それをパソコンにインストールしたものを主に使っています。
私はこんな風にセリフを日本語で解説するブログをやっているので、未だに英和も使ってしまうのですが、「英和はもう卒業したら?」とよく言われます(笑)。このブログがなければ、英英のみで勉強していると思うのですが、それはただの言い訳かもしれません(笑)。
これでも、昔に比べて随分と英英にシフトしてきて、記事の解説でもここぞ!という時には、必ず英英の語義を引用します。英英の方が、単語の意味がすっと頭に入りますよね。

(長くなって申し訳ないのですが…)
貴ブログの最新記事の
「ロングマン」の使い方・その6
http://kaichan.cocolog-nifty.com/diclongman/2007/04/post_b32a.html
で、分離不定詞(split infinitive)のお話をされていますよね。その解説に、スタートレックのナレーションが書いてあったので、一人で喜んでしまいました(笑)。私、トレッキー(スタートレック・ファン…というより、オタク…笑)なんですよ。
マイブログの過去記事、
遥か彼方の銀河系の話 フレンズ3-1その21
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470725.html
で、スター・ウォーズの話からの脱線で、そのスタートレックのナレーションについて触れています。
(この記事は今年の2月24日に投稿したものですが、その日はなんと(合格した)英検二次試験の前日。暇なのか余裕なのか…笑)

そのナレーションの To boldly go... が分離不定詞なんですね。私は、To go boldly だとリズムが悪いからそうしているだけだと思っていたのですが、今まで日本人が習ってきた文法によると、to と動詞の間に副詞が入る、ということ自体が「掟破り」なのか…。全くそれには気付きませんでした。

えらそうに(笑)TOEICの点数を掲げているわりには、あまりTOEICに関する記事のないブログですので、試験対策としては何の参考にもならないかもしれませんが(笑)、こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2007年04月04日 10:24
きょうかさんへ
「おめでとうコメント」ありがとうございます! とっても嬉しいです。

本当にあの二次試験は独特の雰囲気がありますよねぇ。何度受けても緊張しますし。わずか10分くらいの面接に、数ヶ月間これに向けて勉強してきたこと全てを出さないといけない、というのがプレッシャーなのかもしれません。

ずっと「英検1級なんて無理だ無理だ…」と思っていたので、その存在を見て見ぬふりをしていたのですが(笑)、やっぱり受けてみて良かったと思いました。
TOEICでは計れない能力を判定してもらえるし、英検向けの勉強をすることで、TOEIC対策では身につけることのできなかった分野が鍛えられたように思いました。

大袈裟に聞こえるかもしれませんけど(笑)、でもやっぱり、「人生が変わるくらいの経験」ですよね。私も全く同感です。
何よりも、無理だと思っていたものに挑戦して、時間はかかったけれど、何とかそれをギリギリとはいえ(笑)クリアできた、ということに大きな意味を感じます。
マークシートではなく、自分が書いたもの(ライティング)、しゃべったもの(スピーキング)を見てもらえたというのも良い経験になったと思います。
ひとりよがりの英語学習ではなく、これからもっと、コミュニケーションとして使える英語を身につけたい、という思いを新たにしました。
Posted by Rach at 2007年04月04日 10:29
すみません、つい嬉しくなっちゃて、再度コメントすることをお許し下さい。

そうですか、スタートレックというのは、有名なSFストーリーだったのですね。Rachさんの2月のブログでスタートレックのナレーションを紹介しているのを見て感動しました!ロングマンの連中が、過去30年でもっとも有名な分離不定詞の例として挙げていたのは本当だったんですね。おそらくロングマンは、この有名なナレーションを例に挙げて、「どうだ、わかったろう!」とほくそ笑んでいたことでしょうが、受けた私が全然知らなかったのを知ったら、おそらくがっかりしたことでしょうね。でも、こうしてRachさんのブログで再度取り上げていただいたので、彼らも本望でしょう。

ところで、Civil War というのは、戦争ではなく内戦なんですよね。なんで南北戦争なんて題名になってしまったのでしょうか。リンカーンの偉大なところは、内戦で分裂の危機にあるアメリカを一つにまとめたから、ワシントンと双璧をなす偉人なんです。日本人に「歴史上偉大な人物を2人挙げなさい」と、質問するとさまざまな歴史上の人物を挙げますが、同じ質問をアメリカ人にすると、ほとんどの人がワシントンとリンカーンを挙げます。もし、お時間があったら、当方の投稿記事、「アメリカンヒーロー」、「5ドル紙幣の偉人」、「徘徊する怪物」を見ていただけると、アメリカ人が尊敬してやまないワシントンとリンカーンのすごさがわかります。
Posted by かいちゃん at 2007年04月04日 21:18
たまにチャンスがあっても英語で話してると、知的レベルが低くなるような気がします。大体、母国語でも大したことないのは、Rachさんもよくご存知だろうけど・・・(笑) 更に低くなるのだから困ったもんで、たまに気の利いた考えが浮かんでも表現し切れなかったりして、ホントに困ったもんだ。(爆)
Posted by まゆみ at 2007年04月04日 21:44
かいちゃんさんへ
お返事ありがとうございます。私がトレッキーであったことが、何かのお役に立てたとしたら嬉しいです(笑)。
スタートレックは、日本ではアメリカほどの人気はない、という気がします。たまたま、昨日(2007/4/4)の日経新聞夕刊の記事に、
「SF「スタートレック」 機関長役「宇宙葬」へ」
という記事が載っていました。
あまりにタイムリーなのでちょっと説明させていただきますと(笑)、

スタートレックの第一作目(Star Trek: The Original Series (TOS))(日本では「宇宙大作戦」と呼ばれていた)で、機関長(chief engineer)の Scotty (日本語版では、チャーリーという名前になっていた)を演じた俳優ジェームズ・ドゥーアンさんの遺灰を積んだロケットが宇宙に打ち上げられる

という内容で、これが日本の新聞で記事になる、ということは、スタートレックというドラマが「それなりに」日本でも知名度がある、という証なのだと思います。

かいちゃんさんとロングマンの方とのメールのやり取りで、"The most famous split infinitive of the last 30 years is..." とロングマンの方は言い切って(!)おられますが、果たして本当にそうなのか、あるいはただその担当者の方が私と同じようなトレッキーなだけなんじゃないか?とか(笑)、そんなことを考えるのも楽しいです。
私だったら、分離不定詞について詳しい返事が来たことに感動するよりも、例としてスタートレックが挙げられていたことに感動して、「もしかして、あなたもトレッキーですか?」とか返事を書いてしまいそうだ…(笑)。
実際、有名なナレーションなのは間違いないと思うのですが…。そのうち、ロングマンの用例に載りそうですね(笑)。

それから、早速、貴ブログのアメリカ三部作(と勝手に名付けてしまいました、すみません)を読ませていただきました。それについては、貴ブログのコメント欄にて感想を書かせていただきたいと思います。ためになる記事を読ませていただき、感謝しております。
Posted by Rach at 2007年04月05日 09:31
まゆみさんへ
やっぱり母国語でない言語でしゃべってる時は、頭が回ってないなぁ…と思いますよねぇ。(と書くと、母国語ではえらく回っているように聞こえてしまうが…笑)
こういうブログを書いていて思うのは、日本語の場合だと、「書く」ことで自分の考えをまとめる、という効果はあると思うんですよ。(あくまでも自分の脳内の話なので、他の人が読んでもよーわからん、という部分が多々あるとしても、です…笑)
でも、英語の場合は、英語を書きながら頭を整理する、ってところまでは到達できていませんね。頭に浮かんだイメージを英語の言葉にするのが精一杯です。そして、書く場合は、時間をかけて一つ一つ文字にしていけるけれど、話す場合は、あまり時間がないし、出力したものを客観的に見る余裕がないんですね。

どちらの言語を使う場合でも、自分の思考回路みたいなものは同じで、別の言語になったからと言って、いきなり冴えた考えが出てくるわけではないですね。自分の書く日本語と英語を見てみると、思考パターンは全く同じだなぁ、と思うし、ギャグの落とし方も似てる(笑)。でも、言語能力が劣っている分だけ、英語の方がよりわけが分からなくなってしまうわけですねぇ…(爆)。
Posted by Rach at 2007年04月05日 09:37
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