リチャードの留守電に入っていた声がミシェルのものかどうか確認するために、実際にミシェルに電話してみるモニカ。
Hola! (ホウラー)という挨拶が、以前聞いた留守電のメッセージ(フレンズ3-2その15 で出てきました)と同じなので安心します。
(2007.4.11 追記)
スペイン語では h の音は発音しないので、Hola. は「オラ」という発音になるそうです。
DVDで、2回出てきた Hola! を聞き直してみたところ、どちらも「オーラー」という感じで発音されているようです。
「ホウラー」だと思ったのは、私の聞き間違いのようでした。申し訳ありません。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)
モニカ: So there you go. Woo! We're out of the woods. Okay, I'll get dressed now. (ほらね。やったー! 危機は乗り越えたわ。よし、私も今すぐ着替えるわ。)
out of the woods は「困難・危機を乗り越えて」。
「森を抜けて」という意味ですね。
日本語の感覚でも、森の中では方向がよくわからなくて迷子になるとか、野生動物がウロウロしていて危険が多いとかのイメージがありますよね。
そして、「森を抜ける」と、視界が広がって、自分がどこにいるかがわかる、というようなニュアンスもあります。
Don't halloo till you are out of the woods. 「安心できるまでは喜ぶな。森を出るまでは「おーい!」と叫ぶな。」という表現(諺?)があるようです。
halloo の発音は、「ハルー」とルーにアクセントがあります。
発音は違いますが、見た目は、ミシェルの挨拶 hola と似ていますね。
電話が鳴ります。
フィービー: I'll get it, okay. (answers phone) Hi, Monica and Rachel's. (listens) Yeah, just a second. Can I ask who's calling? (to Monica) Oh, ew, it's Michelle! Ew! She, she must have that "Caller I.D." thing. You should get that. (私が出るわ。[電話に出る] はい、モニカとレイチェルの家です。えぇ、ちょっと待って。あなたのお名前を聞いてもいいかしら? [モニカに] ミシェルよ! きっと彼女の電話には、例の「ナンバー・ディスプレイ」っていうやつがついてるのよ。モニカが電話に出なくちゃ。)
モニカ: (on phone) Uh, Michelle? Yeah, that was me, I-I dialed your number by mistake. (listens) Oh, you're so sweet. Yeah, we were a great couple. I know, I really miss him. Well, you know how it is, it's just that... (あぁ、ミシェル? あれは[さっきミシェルに電話したのは]私よ。私、間違えてあなたの番号をダイヤルしちゃったの。まぁ、優しいのね。えぇ、私たちはお似合いのカップルだったのよ。そうなのよ、本当に彼が恋しいわ。どんな感じかわかるでしょ? ただ…)
チャンドラー: (to Phoebe) You know what's weird? Donald Duck never wore pants. But whenever he's getting out of the shower, he always put a towel around his waist. I mean, what is that about? ([フィービーに向かって] 何が変か、って言うとさ。ドナルド・ダックは決してパンツをはかないんだ。でも、彼がシャワーを浴びて出てくる時はいつも、腰にタオルを巻いているんだよ。つまり、あれって何なんだろうね?)
I'll get it. というのは、電話やピンポン(呼び鈴)が鳴った時に「私が出るわ。」という場合の定番表現ですよね。
この場合は、I'll つまり I will であって、ここを I'm going to とすると間違いだ、という話をよく聞きます。
be going to を使ってしまうと、その電話やピンポンが鳴るであろうことが事前にわかっていたかのように、「私がそれを取ることになっている、取る予定である」のような意味になってしまう、ということですね。
何か出来事が起こって、それに対して反応して「じゃあ、私が…するわ」という場合には、I will を使うわけです。
ハートで感じる英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ著 「Lesson 7 未来形なんてない」の p.98 に、「「流れの中にいる」を示す be going to 」という項目があります。
そこで、大西先生が、be going to と will との違いをわかりやすく説明して下さっていますので、二つの違いがいまいちわからない…という方は、大西先生の本をご覧になって下さい。
caller I.D. は「電話の発信者番号通知サービス、ナンバー・ディスプレイ」のこと。
日本語では、上に書いたようにナンバー・ディスプレイと言いますが、
Wikipedia 英語版: Caller ID の記事内を検索しても、"Number Display" という言葉は出てきませんので、和製英語なんでしょうねぇ?
"number display" でぐぐると、かなりの数のサイトはヒットするのですが、「日本のサイトの英語版」などに登場しているのが多いような気がします。
例えば、
NTT EAST: Service Guide: Caller ID Display (Number Display)
というサイトがあり、これは NTT東日本の英語版サービスガイドのようですが、そこに、
Caller ID Display (Number Display)
Caller ID Display service shows the telephone number of the caller on the display before you answer the phone.
という説明が書いてあります。
また、Wikipedia 日本語版: ナンバーディスプレイ を見ると、
ナンバー・ディスプレイは「番号表示サービス」についてのNTT東西の商標であるが、一般名詞としても浸透している。
とあります。
ということで、英語ではやはり Caller ID が一般的呼称で、NTT が Number Display という名前を独自につけている、ということのようですね。
display されるのは間違いないですが、ただ「number(番号)が表示される」だけではちょっと説明不足な気がします。
「電話をかけて来た相手の」番号が出るわけですから、やはり caller という単語が必要な気がするのですが…。
ということで、英語圏の人と話す場合は、Caller ID という単語を使いましょう。
you're so sweet. というのは「あなたって優しいのね。」という表現で、落ち込んでいる時に慰めてくれるとか、優しくしてくれた相手に、そのセリフを使いますね。
ミシェルが何を言っているかは聞こえませんが、このモニカのセリフから、「パパと別れたんですってね。大丈夫? 寂しいでしょ?」という慰めの言葉をモニカにかけている、ということがわかります。
その言葉に合わせて、「あなたのパパと私は a great couple だった」などと、リチャードを恋しがっていることを素直に話すのですが…。
チャンドラーは、唐突にドナルド・ダックの話を持ち出していますね。
ドレスに着替える途中のモニカが、黒いドレス(?)の上に、スリップのような白い下着をつけているので、それを見て思い出したようですね。
確かにドナルドは青い帽子に青いセーラー服を着てますが、下半身は白い羽根のお尻を見せていますよね。
キャラクター的にはあの姿が浸透していて、下半身が羽根でボリュームがある分、パンツをはくのも変なのですが、シャワーで裸になると、とたんに下半身まで見えているのが見た目として恥ずかしく感じるのでしょうか?
お風呂上りには下半身にタオルを巻くのがお約束だからそうしているだけでしょうが、確かによく考えると変だな(笑)。
ドナルドは、セーラー服の上着だけの姿で見慣れているからいいけど、ミッキーが上着だけで下にパンツ(半ズボン)をはいていなかったら、ものすご〜く違和感があるでしょうからね(笑)。
(Rach からのお願い)
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アメリカでのスペイン語事情はきっと地方により、もっと言うと居住地区によってすごく違うと思うのですが、スペイン語をちょこっとかじったり、聞き覚えたりする機会は非常に多いです。母音がaeiuoの五つなため、日本語を話す私らにとっては、実は「きれいに」発音するのは英語よりスペイン語の方が簡単なくらい。英語を話す人のスペイン語を聞いてると、「あ、そうか、この綴りはどうしてもそう発音したくなるかぁ」と、逆に英語の発音の特徴が際立って勉強になる事もあります。
スペイン語に関するお話、ありがとうございます。私はスペイン語は全くわからなくて、h が発音されない、というのも知らなかったんですよ。
で、もう一度改めてDVDを見直して、よく聞いて見ると、「ホウラー」じゃなくて、「オウラー または オーラー」って言ってるように聞こえます。
どうやら、ミシェルも h は発音していなくて、スペイン語通りの発音をしているようですね。私の聞き間違いでした(爆)。お騒がせして申し訳ありません。
Wikipedia 日本語版: スペイン語
で、ちょっと発音の大きな流れだけを確認してみたのですが、
「表現」という項目で、
「Hola」(オラ)= やあ
って確かに書いてあります。
ミシェルの発音が、「オウラー、またはオーラー」って感じに聞こえる、という話をさっき書きましたが…。
ウィキペディアに、
母音はa, e, i, o, uの5つで、日本語とほぼ同じである。ただし、uは日本語の「う」よりも口をすぼめて発音する。
長音、促音は無いが、アクセントのある母音はやや長めに発音されることが多いので日本人には長音に聞こえることがある。
とありますので、それで「オ」が長音の「オー」に聞こえる、ってことなんでしょうかねぇ? 最初に聞いた時は、ou (オウ)という二重母音なのかな、と思ったのですが、よくわからなくなってきました(笑)。
正しくは「おら」で、それをちょっと毛色の変わった挨拶として使っているので、わざと延ばして発音してる、って感じなんでしょうかねぇ??
そういえば、フランス語も h は発音しないんでしたよねぇ? Hermes (エルメス)とか。
hello(ハロー)や、記事中に出てきた halloo(ハルー)なんかのイメージで、hola もその綴りから、私が勝手に「ホウラー」だと思い込んでしまったようで、いやはや、思い込みとは恐ろしい…。
過去記事にもその件を追記しておきました。教えてくれてありがとう!
おちかちゃんのおっしゃるように、第一言語の発音の原則に影響を受けて、外来語の発音がオリジナルのものと違ってしまう、ということは多々ありますね。今回の Hola! も、h が発音されているのだったら、まさにそういうことだったのでしょう。
最初におちかちゃんのコメントを読んだ時に、「ミシェルはNY(アメリカ北東部)の人だからスペイン語の影響は余り受けていないんだろう。これが南部の人だったら、みんな「おら!」って発音するんだろうなぁ…」などと考えていて、そういう方向でコメントの返事を書こうと思っていたら、ただの私の聞き間違いだった、と(笑)。
ドイツ語も文字から発音を想像するのは容易でしたね。英語にも、綴りと発音の相関関係というのがあるのですが、他の言語よりは複雑な気がするのですが…。
私も、英語圏の人が、カラオケを「キャラオゥキィ」と発音しているのを聞いて、「どうしてもそう発音したくなるかぁ」と思ったことありますよ(笑)。