面接試験では、「最重要課題ではないけれども、無視もできない存在(笑)」の「発音」という分野がありますよね。
100点中、20点を占めていて、私はその6割の12点ですから、何も偉そうに言えることはないのですが、これもできるだけ点が取れるように頑張ろう、とは思っていました。(私の場合は、少しの失点が命取りになるので…笑)
発音については、発音の参考書(その1)、発音の参考書(その2)、発音は難しい? という記事を、このブログを始めて2ヶ月後くらいに書いています。(カテゴリー 発音 から入ると、発音関連の記事をまとめて見ることができます。)
私が発音練習に使った「ザ・ジングルズ」は、「筋肉を鍛える」ことを目的にした訓練法で、私もそういう筋肉を鍛えることを意識しながら、発音練習をしていました。
フレンズでDVD学習をする時は、必要最小限の回数を見たら、私はどんどん次のエピソードに進んでいきました。
ですから、私は「1エピソードにつき、最低何回シャドーイングをする」などの決め事はしていませんでした。(英語らしくかっこ良く聞こえるように、気に入ったセリフを面白がって真似する、というのはよくやりましたが…笑)
ただ、セリフの意味を考える時に、「それはどういう意味だろう? どういうニュアンスなんだろう?」と思ったら、それを何度も口に出して言ってみる、ということはしましたね。
やはり、言葉は感情を表すものですから、イントネーションやどこにアクセントがあるかに注目(注耳?)することで、その言葉に込められた気持ちや意味がわかる、ということが大いにあるからです。
当時の私は、「英語のセリフを字幕なしで理解すること」を目標にしていて、アウトプット能力を伸ばすことまでは考えていませんでしたから、アウトプットの練習はあまりしていなかったんですね。
ですが、フレンズの台詞を真似てスピーキングの練習をやっていれば、それなりの効果があっただろう、とは思います。
台詞を覚えることは、自分の中に使える英語表現をたくさんストックすることにつながりますし、自然な英語の語順を学ぶことにもつながります。
私は同じ部分を繰り返して「暗記する」ということはしなかったけれど、結局フレンズは10シーズン全て見ましたし、他にも全シーズン見たドラマ(アリー my Love や、新スタートレック)がありますので、そんな風にたくさんの「生きた台詞」にぶつかってきた結果、暗記しようとは思わなくても、知らず知らずの間に自分の中に蓄積されてきたものがあるのだろう、とは思っています。
実際に、英検で面接試験を受けないといけない、と思った時に、私は自分の発音がどの程度のものであるかを客観的に聞いてみないといけない、と思いました。
それで、ちょっとパソコンで自分が英語を話している声を録音して、試しに聞いてみたんですね。
すると、これが何とまぁ、「自分で思っていたほどには上手くなかった…」(爆)という衝撃の事実が判明しました(笑)。
自分では、フレンズによく出てくるセリフなんかは、それなりに真似できている、という気がしていたのですが、やっぱり「筋肉」ができていない、というか、それなりに真似しようとしても、基礎が欠けている、というか…。
英語の「深み」と「響き」と「重み」が欠けているように感じましたね。
歌のあまり上手くない人がゴスペルに挑戦しているかのような、大きなギャップを感じました(笑)。
ブログ1周年の記事(リンクははりません…笑)で、自分の音声を公開したのも、「発音」が、英検では避けて通れない道だったからです。
読者の皆さんは、私が突然、あのようなものを公開したので何事だ!?と思われたかもしれませんが、別に自分の美声(爆)を公開したかったからではないのです。
こんなブログを書いていて、写真も公開していないわけですし、名前も Rach と可愛いから(笑)、わざわざ声を公開して、変なイメージを皆さんに植えつける必要もないのです。
さらには、音声を公開しない方が、「えらそうに「解説」ブログを書いていることだし、もしかしたらネイティブ並みの発音なのかもしれない」と皆さんに誤解してもらえて、夢があっていいのかもしれませんね(笑)。
が、恥ずかしくてもいいから、一度、自分の発音がどれほどのものかに「自分で向き合う度胸」をつけたかったのです。
こういうものを公開すると、皆さんが「気を遣って」、発音や声を褒めて下さるだろう、ということもわかっていました。
それはそれとして、そういう皆さんの暖かいお心遣いに感謝しつつ(皆様からのお褒めの言葉はニコニコしながら読ませていただきました)、「発音」をもっと磨かないといけない!と自分を戒めるための材料として使いたかったのです。
実際の面接においては、発音部門の3回の変遷は、20点満点中、8点→10点→12点、でした。
徐々に上がってはいますけど(笑)、まぁ、私の実力はこんなところでしょう。
皆さんにお褒めいただくほどのレベルでないのは、この「お墨付き」を見ても明らかですね。
実際に、面接での発音の採点基準というのがどこにあるのかわからないのですが、私は自分の発音がまだまだ未熟であることを深く認識した上で、できるだけ高得点を取るために、「とにかくゆっくり、はっきり、大きな声で、発音の基本に忠実にしゃべる」ということだけを心がけました。
まぁ、心がけた、と言っても、文を朗読するように、自分の発音だけに意識を集中できる状況ではありませんから、実際は、発音に関しては、あまり気が回っていなかったのだろうと思います。
ただ、「自分の意見を伝える、はっきり述べる」という意味で、使っている単語が不明瞭に聞こえないようにだけは注意していました。
ゆっくり話すのは、面接官が少し早口で話しかけてきた場合に、それにつられて、何となく早口で答えてしまう自分を戒めようと思ったからです。
私は私のペースで話すことを心がけました。
普段から、発音にネイティブらしさを出したくて、ちょっとラフに発音してみたり、早口でまくし立ててみたり、というのをしがちなのですが、あれはネイティブだから、ラフで早口でも聞き取れるのであって、英語を話す筋肉ができていない私が同じようにしゃべっても、ただの不明瞭な発音にしかならない、ということに気付いたからです。
ですから、せめて、舌の位置や口の形など、発音の勉強で習った知識に忠実に、小学校低学年が一生懸命話している、くらいにはきはきと(笑)、発音しようと思いました。
それでやっとこさ12点ですから、まだまだ道は険しいのですが(笑)。
明日、もう少し発音の話をしたいと思います。
(Rach からのお願い)
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アジア人でも、アメリカ生まれで英語がメインの人って、顔立ちで何となくわかったりしますよね。あれって、英語を使う事でのみ鍛えられる顔の筋肉があって、それが顔を作ってるのかなぁ、と思います。
有効な「筋トレ」があるかどうかはともかく、ただ漫然と音読/shadowingするのではなく、「今ここを使ってる」という意識を持ちながら、というのは、きっと有効だと思います。
・・"Goin' to Mars!"と、子供番組のキャラをまねて聞かせてたつもりが、むすめが「"goin' to 'mous'"の、見るー」と言うのを聞いて、自分の'r'の発音がかなり強調されすぎてる(それって南部風?)のを思い知らされたおちかでした。
リズムに合わせて読む、というのは大事なことですよね。日本人がオール英語の歌詞などを歌っていても、メロディーへの「歌詞の乗せ方」が洋楽とは違うなぁ、と感じるんですよ。そういうリズム感が身につかないと、いつまで経っても日本語っぽく平坦な感じに聞こえる気がします。
「ザ・ジングルズ」という発音練習法は、どこの筋肉を使うか、というのを図解して説明してあります。日本語だけを話している限りは使わないようなそういう部分を鍛えるのが目的なので、確かにほっぺたがだるくなるんですよ。私も人相が変わるくらいにならないといけないんでしょうね(笑)。
南部に長く暮らしていると、自然と南部アクセントに馴染んでくるんでしょうね。大阪弁が上手なスティーブン・セガールみたいな感じでしょうか?(笑)。