シーズン3 第3話
The One With the Jam (ジャムの味は最高!)
原題は「ジャムの話」
[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is sitting reading a book and hears the bed in Joey's room creaking, and does a 'Oh no, not again' look on his face.]
ト書き訳: チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーが座って本を読んでいると、ジョーイの部屋のベッドのきしむ音が聞こえる。チャンドラーは、「あぁ、もう。またかよ。」という表情を浮かべている。
ジョーイ: (from bedroom) WHOAA!! (あぁ〜!)
続いてドシンと落ちる音。
慌てて部屋を覗いたチャンドラーは、
チャンドラー: (going to the bedroom) See Joe, that's why your parents told you not to jump on the bed! (なぁ、ジョーイ。だから、君の親はベッドでジャンプしちゃいけない、って言ってただろ?)
creak は「きしる、キーキーという音を出す」。
チャンドラーはその音を聞いて、ジョーイが女性とエッチしてると思ったのですね(笑)。
ベッドのきしむ音、というとそーゆーのを想像させますから…。(尾崎豊の I LOVE YOU の歌詞にも、♪きしむベッドの上で 優しさを持ちより きつく躰 抱きしめあえば♪ というフレーズがありましたよねぇ。)
で、エッチしてると思ったので、チャンドラーは、'Oh no, not again' という表情を浮かべているのです。
Not again. は「(いやだ)またかよ。もういい加減にしてくれ。」ということ。
知らない間に、またどこかの女性を連れ込んだのかよ!?みたいな感じでしょうか?
ルームメートが隣の部屋にいるのを知ってるくせに、そんなに大きな音を立てて、その「激しさ」を強調するな!とか?(笑)
ところが、その後の状況とチャンドラーのセリフから、それはエッチではなく、ジョーイがベッドでピョンピョン飛び跳ねていた、ということが判明するわけです。
トランポリンみたいに遊んでいたんでしょうか?…って、子供かいっ!
チャンドラーが親の話を持ち出したのは、暗に、そんな子供じみたことをするなよ、と言っているわけですね。
モニカ: Hey, look at me! I'm making jam! I've been at it since 4 o'clock this morning. (ねぇ、見て。私、ジャムを作ってるの。今朝の4時からずっとやってるのよ。)
ロス: Where'd you get fruit at 4 in the morning? (朝の4時に、どこで果物を手に入れたんだ?)
モニカ: Went down to the docks. Bet ya didn't know you could get it wholesale. (波止場に行ってきたの。卸値で買えるなんて、きっと知らなかったでしょ?)
レイチェル: I didn't know there were docks. (私は、波止場の存在を知らなかったわ。)
dock は「波止場」。
wholesale は「卸(おろし)、卸売り」ということで、この場合は副詞の「卸売りで」という意味ですね。
Bet ya didn't know... というのは、I bet (that) you didn't know... ということでしょう。
bet は「(…であると)(賭けて)主張する、断言する」ですから、I bet は「きっと…だ、…に違いない」という感じになります。
この場合は、you could get it wholesale 「果物を卸売りの状態で入手できる、卸値で買える」という事実を、you didn't know 「あなたは知らなかった」、ということを I bet 「断言するわ。」ということです。
ちょっと得意げに、「波止場に行ったら、果物などの食材が卸値で安く買える、なんてことは、あなたたち知らないでしょ?(私は知ってたけどね)」みたいな感じなんでしょうね。
それに対してレイチェルは、「卸値で買えるかどうかなんかより、そもそも、”波止場があること”、”波止場の存在そのもの”を知らなかったわ。」と返しているのが、ちょっと笑えます。
「知らなかったこと」のレベルが違う、という感じでしょうか。
モニカはシェフなので、そういう食材を自ら買出しに行くことがあるから、そういうことに詳しいわけですね。
一方のレイチェルは、多分、自分で料理をすることもあまりなくて(笑)、生の食材を買うということもなさそうで、ましてや波止場に行って安く買う、なんてことはあり得ない。(そもそも、波止場で卸値で買うのは、プロじゃないと出来ない、と言う気もしますし)
レイチェルの「波止場なんてこの辺りにあったっけ?」という感覚が、とても彼女らしいと思います。
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ここのモニカのセリフ
I've been at it since 4 a.m.
なんですが、最初に聞いた時、atに違和感を覚えたんですが・・・
つまり、ここでのitってmaking jam を指しているんですよね?
もしかして違う?? atっていうことはitはキッチンのことを
言ってる?? またまた小さいことに引っかかってしまった・・・
前置詞のニュアンスってどうも苦手です。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
私は解説でスルーしてしまいましたが、be at it って、言われてみれば気になりますよね。
at という前置詞の基本的なイメージは、「場所の一点」という感覚。at 4 a.m. のような「朝4時に」の場合も、「時の一点」を指している感じですよね。(今回は、since なので、at は使われていませんが)
ご指摘の通り、it = making jam (という作業、仕事)だと私も思います。
研究社 新英和中辞典に、このニュアンスに該当する語義がありましたので、下に引用させていただきますね。
at
Y [従事・従事の対象を表わして]
1 [従事中を表わして] …に従事中で[の]、…して (注:慣用句は通例無冠詞)
at breakfast 朝食中
at church (教会に行って)礼拝中
at school (学校へ行って)授業中
be at work [play] 働いて[遊んで]いる
What are you at now? いま何をしているのか。
感覚的には、at work というフレーズが一番ピンと来やすいですが、最後の例文の、What are you at now? というのがまさに、be at (something) で「(何か)をやっている、従事している」というニュアンスですね。
「従事」という言葉はあまり口語にはそぐわないですが、敢えてそれを使うとすると、「見て見て。私、ジャム作ってるの。今朝の4時からずっとそれに従事してるのよ」というのが、have been at it だということですね。
またまたお世話になりました。
atのニュアンス、ホント点を示しているとしか思わなかった・・・
(アタマ固い・・・汗) 改めてat見てみたら、確かに載ってました!
いつも本当にありがとうございます!!
・・・ところで、Rachさんが観ているネットスクリプトってどれなんでしょうか? 私も気になって検索してみて
http://livesinabox.com/friends/scripts.shtml
は見つけたんですが、何故か解説にあるのと
違う気がします。(ト書きとかが少ない・・)
こんど教えてください。 いつも質問ばかりでごめんなさい。
ご丁寧なお礼ありがとうございます。
今、私のブログのサイドバーにリンクをはっているネットスクリプトは、
やっちんさんと同じ、
Crazy For Friends - Scripts
http://www.livesinabox.com/friends/scripts.shtml
なのですが、この記事を書いた2007年当時は、別のネットスクリプトを使っていたような気がします。
サイトごとに多少、ト書きが違っている場合もあるようですね。
そのサイトがなくなった、、とかで、最終的に今の Crazy For Friends に落ち着いた、ということになります(^^)
お返事ありがとうございました。
そっか、同じサイトだったんですね。確かにフレンズは人気も
歴史も?あるので、以前からのサイトが閉鎖されているものも
ありますよね。これで安心して(笑)ネットスクリプト見れます。
ありがとうございました。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
おっしゃる通り、フレンズは「歴史」がありますものね^^
これからもネットスクリプトを活用しつつ、フレンズをもっと楽しんで下さい(^^)