ジョーイ: What is this? Fruit? (これ何? フルーツ?)
レイチェル: Monica's making jam. (モニカがジャムを作ってるのよ。)
ジョーイ: Whoa, jam? I love jam! (to Chandler) Hey, how come we never have jam at our place? (わぁ、ジャム? 俺、ジャム大好き! [チャンドラーに] どうして俺たちのところにはジャムがないんだよ。)
チャンドラー: Because the kids need new shoes. (それは、子供たちに新しい靴が必要だからよ。)
I love jam! と嬉しそうなジョーイ。
「子供か!」とツッコミたくなりますが、何だかとっても可愛いですよね。
俺はジャムが大好きなのに、そう言えばどうして俺たちの部屋にはジャムがないんだ?と不満気なジョーイに対して、チャンドラーが悲しそうな声で答えていますね。
これは、貧しい家庭の奥さんのように、「ジャムよりも先に、子供たちに新しい靴を買ってやりたいの。靴を買ってしまったら、ジャムはとても買えないわ。」みたいに言っているわけですね。
(それで、上の日本語訳も女言葉にしてみました。)
モニカが作ってるのを見て「そう言えば俺はジャムが大好きなんだった。」と気付いたくらいなんだから、ジャムがないことを俺のせいみたいに言うなよ、そんなに欲しけりゃ自分で買えよそれほど高価なもんじゃなし、たかがジャムくらいでそんなに俺を責めるなよ…などの気持ちがあるんでしょうね。
モニカ: I'm going into business, people. I'm sick and tired of being depressed about Richard. I needed a plan, a plan to get over my man. What's the opposite of man? Jam! (sees Joey trying some jam from the pot) Oh Joey don't! It's way too hot! (Joey realizes this and spits what he had in his mouth back into the pot.) (私は(これで)ビジネスを始めるつもりなのよ。リチャードのことで落ち込むのはもううんざりなの。私には計画が必要なのよ、恋人[男]を忘れる計画が。男の反対は何? ジャムよ! [ジョーイが鍋のジャムを味見しようとしているのを見て] ジョーイ、ダメよ! それはものすごく熱いのよ!)
ジョーイは(食べて)その熱さに気付いて、口に入れたものを鍋にペッと吐き出します。
ジョーイ: This will just be my batch. (これは、まとめて全部、俺の分になるな。)
be sick of も be tired of も「…にうんざりしている、飽きている、嫌気がさしている、いやになっている」という意味なので、時々このように be sick and tired of とくっつけて使います。
be sick and tired of は過去記事、tiredとsickの話 フレンズ3-1その4 でも触れています。
何故、man の反対がジャムなのか?
単語をひっくり返すと nam にはなりますので、nam と jam は確かに似てるけど…(笑)。
「男を忘れるために、ジャム作りに没頭するわ!」という気持ちはよく分かります。
ト書きの trying some jam の try は「(飲食物を)(ためしに)飲んで[食べて]みる、試食する」ということ。
batch は「(パン・お菓子・陶器などの)ひとかまど分、ひと焼き分」。
また、「一束、一団、一群、ひとまとまりの数量」という意味もあります。
データ処理用語で「バッチ処理」(batch processing)というのがあるのですが、それは「一定期間、一定量のデータを集めてから、まとめて一括処理すること」です。
会社員時代、システム担当者から、「バッチ処理を行うので、しばらく端末は使わないでくれ。」などとよく言われましたので、この用語にはなじみがあります。
my batch は「俺の分ひとまとまり、俺のひと鍋分」という感じでしょうか。
他の人は汚くて食べられないので、俺がこれを全部担当するよ、ということですね。
(Rach からのお願い)
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2007年04月28日
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