2007年05月02日

witchの話 フレンズ3-3その7

昨日の続きです。

男: Oh, that's great. I'm stalking the wrong woman. I am such a dingus! (あぁ、最高だね。僕は間違った(別の)女性をストーカーしているんだ。僕は何てバカなんだろう!)
フィービー: Oh, you're not a dingus. (あぁ、あなたはバカじゃないわ。)

dingus は「(名前のよく知らない、名前がわからない)何とかいうもの」という意味。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
dingus: DOODAD 2
とあり、その doodad という単語の語義は、
doodad: an often small article whose common name is unknown or forgotten : GADGET
つまり、「その一般名称が知られていない、または忘れられた、しばしば小さな品物。gadget と同じ。」ということです。
DVDでは、dingus を「バカ」と訳していましたが、このセリフでのニュアンスはそういうことだと思います。

辞書を見る限り、直接「バカ」という意味は載っていないのですが、「俺は”何とか”だよね。」と卑下して使うと、バカだというニュアンスに聞こえますよね。
日本語で「ばかとはさみは使いよう」という言葉がありますが、これもはっきりとバカとは言わずに、「何とかとハサミは使いよう」などと言ったりしますよね。それと似た感じかなぁ、と。

(2007.5.9 追記)
4日後の記事、再びdingusの話 フレンズ3-3その11 で、dingus という単語についての追加解説をしています。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)


男: I just, I want you to know I didn't used to be like this. Before I meet your sister, I was like this normal guy who sold beepers and cellular phones. (僕はただ、君に知って欲しいんだ。僕は昔はこんなんじゃなかった、って。君のお姉さんに会う前は、僕は、ポケベルと携帯電話を売ってる普通の男だったんだよ。)
フィービー: Well, I mean look it's, it's not your fault, you know. I mean this is just what, what she does to guys, okay? (えぇ、あなたのせいじゃないわ。つまり、アースラはいつも男性に対してそういうことをするのよ、わかる?)
男: Well thanks. (starts to leave) (あぁ、ありがとう。)
男は立ち去ろうとする。
フィービー: Wait, (grabs him) you know what, I got a little story. When I was in junior high school, I went through this period where I thought I was a witch. (待って。[彼を掴む。] ねぇ、ちょっとした話があるのよ。私が中学生だった頃、自分がひどい女だって思っていた時期を乗り越えたの。)
(注:セリフの途中ですが、いったん、ここで切ります。)

witch は「魔女」で、「卑劣な女」という意味にもなります。
ロングマン現代英英辞典では、
witch: (informal) an insulting word for a woman who is old or unpleasant
つまり、「年をとった、または嫌な女性を侮辱する言葉」ということ。

最近、偶然見かけたCD論評の記事で、面白いタイトルのCDを発見しました。
日本版はこちら(↓)。
イエス・アイム・ア・ウィッチ (ヨーコ・オノ)
輸入版はこちら(↓)。
Yes, I'm a Witch [from US] [Import] (Yoko Ono)
このCDは、ジョン・レノンの妻として有名な、ヨーコ・オノ(Yoko Ono)さんの最新アルバムです。
(私は、オノ・ヨーコ、という名前の方がなじみがあるのですが、今は、ヨーコ・オノ、の方が一般的みたいですね。)
フレンズ1-10その5 で、マックスという男性がフィービーに向かって、
マックス: Yoko. (ヨーコ・オノ。)
と呼び掛けるセリフが出てきたので、そこで、ヨーコ・オノさんに対するイメージについて語っています。
このCDのタイトル、YES, I'M A WITCH は、「その通り、私は魔女よ。」という感じかなぁ、と思うのですが…。
これまでビートルズやジョン・レノンに与えた影響のことでいろいろと悪く言われてきたことを、(悪い意味ではなく)開き直って、これが私なのよ!と逃げも隠れも言い訳もしない、というオノさんの強い意志が表れたタイトルなのかなぁ、と思います。
ちょっとタイムリーなので紹介してみました。

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posted by Rach at 15:42| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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