今日は、英検1級一次試験の英作文分野について書きたいと思います。
英作文の得点は、28点中20点。
合格者平均が20点で、全体平均が14点。
合格、不合格の差は、ここでつくことが多い、ということでしょうか?
まぁ、合格者平均点と同じなので、それなりに納得してはいるのですが、本当は語彙で点が取れないだろうと思っていた分、こちらで稼げればいいな、と思っていました。
まずはパターン通りに作文すること。
これが一番の基本ですね。
問題文に英語で指示されている条件は以下の通り。
提示されている6つのポイントから3つを選ぶ。
3つ以上のパラグラフ。
introduction(序論) と conclusion(結論)を含む。
長さは、約200語(around 200 words)。
エッセーの構成としては、序論と結論の間に、本論(body)が入るわけですから、その本論の中で、3つのポイントを、First, Second, Finally などのように順番に挙げていけばいいんだ、ということになりますね。
旺文社 英検1級教本 では、ライティングの組み立て方について詳しく説明されています。
それをよく理解した上で、自分なりの「王道パターン」を見つけて、どんな話題でもそのパターンに合わせて展開していく、ということができれば、英作文である程度の点数は取れるようになるのではないかな、と思います。
実際に試験に出たトピックは、
When future generations look back on this era, for what will they praise and/or criticize us?
で、and か or かを選べるようになっていました。
つまり「賞賛と批判」の両方を挙げても良いし、どちらか一方だけを挙げても良い、ということだと思うのですが…(そうですよね?)
私は、Human rights, International relations, Morals and values というポイントを選んで、未来の世代が現代の「人権、国際関係、道徳と価値」についてその至らない未成熟な部分を批判するだろう、というような展開にしました。
私の中では恐ろしいほどワンパターンに、First, Second, Finally を使う、ということしか頭になかったからなのですが、今から思うと、どこかに逆接の接続詞や副詞を入れて、「A、Bについて賞賛されるだろう。しかしながら、Cについては批判されるだろう。」という展開にしても良かったのかなぁ、そんな風に対比させる方が生き生きしたエッセーが書けたのかも…と思ったりもします。
別に、一方的に批判の話ばかりを書いたから、それで減点された、ということはないと思いますが。
ライティングはそれなりに書けるんじゃないかなぁ、と呑気なことを考えていたのですが、ちょっと困ったこともありました。
いざ、答案用紙に文字を書いてみると、自分の書いた英文がえらく汚く見えてくるんですよ(笑)。
r と n の違いがわからないみたいな(←ちょっとひどすぎ?)
確か学生時代は、私は英文を筆記体で書いていたと思うのですが、最近はブロック体で書くようになっています。
そのブロック体も、実際に鉛筆(シャーペン)を使って紙に書く、ということを最近は全くしていませんでした。
2002年1月に自分専用のノートパソコンを買うまでは、調べた単語をノートに書いて勉強していたのですが、パソコンを買ってからは、ほとんど鉛筆で英語を書く機会が減ってしまいました。
文字を書く速度がトロくてイライラして、ノートに文字を書くことそのものが面倒くさくなって、ノートパソコンを買ったようなものですので。
今の生活では、日本語ですら、まともに字を書く機会が少ないので、たまに正式な書類を書くはめになった時に、自分の字の汚さにうんざりします。
これでも私は大学生の時に、「日ペンの美子ちゃん」というボールペン習字通信講座を受講して、就職の面接では常務に「履歴書の字がきれいだねぇ。」と褒められたこともあるのですが(そこしか褒めるとこないんかいな…笑)、そんな私がもうヘロヘロの字しか書けないので、英検の試験本番でも、「鉛筆で書く」ことから最近遠ざかっていることの弊害が出てくるんじゃないか、という予感はありました。
「実際に書く」ことに慣れておかないとまずいとは思っていたので、参考書や問題集のライティングの模範解答を、ノートに書き写しながら音読する、などの練習をしようかとも思っていたのですが、結局、それは1回しかやりませんでした。(そんなのばっかりだ…笑)
やはり予感は的中して、字は汚いし、書くのはトロいし、英作文に取り掛かって最初の5分(いや10分くらいかも…)は、書いては消し、書いては消し…を繰り返していました。
なかなかエンジンがかからない感じなんですよね。
これではいかん!と思って、できるだけ大きな字ではっきりと書くようにだけ心がけて、字の汚いことは忘れて、内容に集中しようと思いました。
私は英作文の次に語彙問題を解く、という順番にしていたのですが(その件については後で触れます)、自分で決めていた英作文の制限時間をオーバーしてしまったので、とりあえずパターン通りに書けたところで、見直しもしないまま、最後に残していた語彙に進んでいきました。
ですから、語数もチェックしていません。
皆さんが語数を数えておられるのかどうかは知りませんが、後から考えると、自分の文字の大きさだと一行に○個くらいの単語が入るから、何行書けばいい、というような目安の数字を持っておくべきだったのかもしれません。
それから、私は普段からパソコンのキーボードで英文を書く、ということをしているために、いざ鉛筆を持つと、英単語のスペルが浮かばないんですよ。
日本語でも、漢字は読めるけど書けなくなった…というのと同じですね。
キーボードなら無意識のうちに打っている単語のスペルがわからない。
これはちょっとあせりました。
だから、スペルミスもいくつかあったのではないかなぁ、と思います。
見直しに時間をかけられなかったので、文法ミスもやっているのかもしれません。
20点なら上出来ですが、もう少しいろんなことに気をつけていれば、もう少し点は伸ばせたのかな、とも思います。
私なりの解く順序と、極端な時間配分
一次試験のリスニング以外の部分(リーディング&ライティング)は100分あります。
私は家で予想問題ドリルを一通りやって、私なりの問題を解く順番と時間配分をあらかじめ考えていました。
それは、こんな感じ。
1:30-2:30 (60分間) 2、3の読解(空欄補充・内容把握)
2:30-2:50 (20分間) 4の英作文
2:50-3:10 (20分間) 1の語彙・熟語・文法
で、実際にこの順番でやったのですが、本番の時間配分は予定とは違ってしまって、
1:30-2:15 (45分間) 2、3の読解(空欄補充・内容把握)
2:15-2:50 (35分間) 4の英作文
2:50-3:10 (20分間) 1の語彙・熟語・文法
となりました。
長文が思ったより早く済んで良かったな、と思ったら、英作文で想像以上に時間を取られてしまった、ということです。
予定通りであったならば、読解問題に思いっきり時間を割いているわけですが、こういうパートは落ち着いて解くことが必要だと思うし、ゆっくりやれば確実に点が取れる部分だと思ったからですね。
2の空欄補充は、TOEIC のパート6に似た感じで、全部をきっちり読む必要はありませんが、空欄の前後は、話の流れがわかるように気をつけて読みました。
3の内容把握は、TOEIC よりも文章も単語も難しいので、私はほとんど飛ばし読みはせず、きっちり確実に読むようにしました。
何度も後戻りするよりはそちらが良いと思ったのです。
いきなり3の長文もつらいし、いきなり4の英作文もつらいし、ということで、まずは頭を慣らすために2から始めた、という感じでしょうか。
頭を慣らすなら、順番通りに1から始めるというのもありますが、1の語彙に関しては、「捨てる」つもりにしていたので、時間をかけるだけ無駄だと思いました。
他の部分に手間取って、最悪残り10分くらいで1を解かなければならなくなっても、それほど結果は変わらないだろうと思っていました。
見かけない単語が多いので、悩んでも仕方がない、というか、その見た感じの直感で選ぶしかないので、TOEIC のパート5の空欄補充問題みたいに、反射的にパッパッと解いていくよりしょうがないと思ったのです。
残り時間が少ない時に長文を読むのはプレッシャーで、気持ちが焦ると目は文字を追っているようでも、内容が頭に入ってきませんよね。
それを避けるための「作戦」でした。
もちろん、これには異論もあるでしょうし、性格にもよると思うので、人にオススメはしませんが。
多少時間のずれがあったとは言え、この予定にだいたい沿った流れて問題を解くことができた、というのが、勝因のひとつであっただろうと思っています。
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少し前まで、英語学習に燃えてましたが、挫折。。。。
今では、スピリチュアルにハマっています。
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フレンズで楽しみながら学べそうですね。
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手書きで字が書けない、の部分にとても共感しました。
パソコンの弊害ですね。
私は、日本語も英語もまったく書けなくなっています。日本語は漢字がだめですし、英語はスペルがまったくダメ。スペルチェック機能に頼ってしまい、とりあえずそれっぽい単語を打っておいて、全部打ち終わってからだーっとスペルチェックをかけておしまいみたいな感じです。スペルチェックで想定外の単語に変換されていても気づかず、突拍子もない文章になっていることも。。。(笑いごとではないのですが、一人でウケています)。
でもこれでは若年性ボケが進みそうなので、最近機会をみつけて手書きのコメントを添えてメモなどを回付するようにしているのですが、自分でみてもめまいがするくらいきたない字なので、回付された方はとても迷惑だと思います(笑)。
初めまして。ご訪問&コメント、さらには応援「ポチッ」までありがとうございます。
私はスピリチュアルのことは全くわからないんですよ。中学生の頃に霊感の強い友達に「Rachって霊感弱い!」と言われて以来、自分でも「確かにそうだろうなぁ〜」とずっと思っています。
英語でも何でもそうですが、ものすごく燃える時期があると、それが急にしぼんでしまうことってありますよね。それが自然で普通なことなんだろうと思います。私も最近は激しい浮き沈みはないですが、ふとやる気が出なくなる時、が時々巡ってきます。それをあえてジタバタせずにうまくやり過ごすことができるようにはなったかなぁ、と思うのですが。
手書きで字がかけないのは、本当にパソコンの弊害だと思います。でも、パソコンのお陰で、このブログのようにたくさんの文章を書いたりするようにもなったわけで…。(このブログを手書きで書いていたら、とっくの昔にやめていたはず…笑)
私はスペルチェック機能は全然使っていません。だから、スペルミスはそのまま投稿されてしまいます(爆)。
本当に手書きの時は漢字が浮かばなくて…よく忘れるのは「携帯」の「携」の字で、書こうとしたら思い出せなくて、携帯電話のメールなどで「けいたい」を変換してみて、「あぁ、こういう字やったわぁ…」と思い出して、それを手書きで書き写す…という回りくどい作業をしています(笑)。
これではそのうち、本当に文字が書けなくなりそうですねぇ。
書く字もやっぱり美しい字を書きたいなぁ…。
私が8年前に英検1級を受けた時は、英語によるエッセイはなかったような気がします(相当前のことなので記憶がさだかではないのですが…)。そのかわりにある程度の長さの日本語の文章を読んで、制限字数以内で英語による要約をする問題が出されていました。また長い英語のインタビューを聞いて、「このあとはどのように話が展開すると思いますか?▲▲字数以内の英語で答えなさい」という問題がでたと思います。
当時と比べると、考えさせるような問題の比重が増えているような気がします。TOEICと差別化する傾向にあるのでしょうか?
英語の文章を書く時、ワープロと鉛筆では書く感覚が違うということはよくわかります。私の場合は、仕事上でここ一番相手を説得しなければいけないというときは、まずボールペンで紙に下書きをします。そしてワープロで清書します。なぜかボールペンで書くと、次から次へと文章が頭の中に浮かんでくるのです。しかもボールペンはパイロットの中太でないとダメなのです。あのまろやかな筆感がよいアイディアを浮かばせてくれるようなのです。英検を受ける方は普段から鉛筆で文章を書く訓練をして、お気に入りの鉛筆を選んでおいたほうが良いかもしれませんね。
こちらこそ、英検の記事に毎回コメントをいただけて感謝しています。
私も学生時代に英検を受けてから、長い間英検を受けていなかったので、試験問題の変遷というのはよく知らないのですが、平成16年度第1回から出題形式が一部変更になった、と手元の参考書類には書いてあります。
「日本語の文章を英語で要約」というのもかなり難しいような気がしますね。
現行のリスニングでは最後に長い英語のインタビューが出てきますが、そのインタビューの内容に関する質問に答えるというマークシートの4択です。
「この後どのように展開するか?」を考えるのも難しいですし、それを自分の文章でまとめないといけない、というのも大変ですね。
かいちゃんさんが受験された頃と今とでどちらが「考えさせる問題が多い」のか、よくわからないのですが、同じマークシートであっても、TOEICのような反射神経だけでは対応できない部分が英検には多いと思いますね。
かいちゃんさんはボールペン派ですか。私はパソコンのキーボードで打っている時が一番ましな文章が書けます。もし手書きのお礼状を書かないといけない場合でも、先にパソコンで下書きしてから、それを清書します。
手書きでもダメ、今どきの若者のように携帯で打つ、というのもダメ。それはどちらもあまりにも速度がトロいから、です。パソコンでないとダメで、それも自分がいつも使ってるやつじゃないと(笑)。今使っているノートパソコンは2代目なんですが、買い換えた時にキーの配置が微妙に違うだけで、スムーズにタイプできなくて、思考まで止まってしまいそうで、大変イライラしましたね。
鉛筆で書く訓練をしておかないと、本当に英語の文章が書けなくなってしまいそうです。英検の受験があと1年遅かったら、その傾向がもっとひどくなっていて、ダメだったかもしれない(笑)。