2007年05月26日

マドリブズ(Mad Libs) フレンズ3-3その23

[Scene: Central Perk, Malcolm is giving Phoebe all of his spy stuff]
セントラルパーク。マルコムはフィービーに自分のスパイ道具(笑)の全てを渡している。
マルコム: Here's my binoculars. (これが僕の双眼鏡だ。)
フィービー: Oh, great. Great. You're doing great, you know real strong. Going strong. Keep going. (えらい、えらいわ。あなたは立派なことをしてるのよ。本当に強いわ。頑張って、続けて。)
マルコム: These are my night-vision goggles. This is the book I pretend to read when I'm watching her in the park. And these are Madlibs. They're just for fun. (これは僕の暗視ゴーグルなんだ。これは、公園で彼女を見ているときに読んでいるふりをするための本。これはマドリブズ。これは好きで読んでる。)

双眼鏡とか暗視ゴーグルとか、装備は万全ですね。
特に暗視ゴーグルを持ってるって、すごいんじゃないですか?!(笑)
日本語で「ゴーグル」と言いますが、英語の発音は「ゴー」という感じ。

fun は「楽しみ、おもしろさ」ですから、just for fun は「ただ楽しみのために」ということです。
マドリブズ(Madlibs)は自分が楽しんで読むために持っている、つまり「好きで、趣味で」読んでいる、ということですね。
本はただ不審に思われないようにするための小道具で実際に読んではいないけれど、マドリブズはそういう小道具ではない、ということです。

マドリブズ(Madlibs)は、DVDの日本語字幕は「虫食いパズル」、吹替は「小学校の教材」となっていましたが、そういう雰囲気のもののようですね。
DVDの英語字幕の綴りは、Madlibs となっていましたが、普通は、Mad Libs と間にスペースが入るようです。
Wikipedia 英語版: Mad Libs
に詳しい説明が載っています。
ストーリーの空欄に言葉を埋めていくゲーム、のようですね。
実際にどんな風に空欄が空いていて、それを埋めるとどんな文が出来上がるかの例がウィキペディアに載っていますので、興味のある方はご覧下さい。

言葉を入れるプレーヤーは全体の文脈を知らずに言葉を入れることになるので、意味不明で不思議な文章が出来上がってしまうんですね。
そのへんてこりん具合が楽しい、子供たちがパーティーなどでよくやるゲームのようです。

上のウィキペディアの Mad Libs in Pop Culture という項目には、マドリブズが、フレンズのエピソードに出てきたことも書いてあります。
今回の 3-3 以外に、5-5 にも登場するようです。

ウィキペディアによると、Mad Libs という名前は、ラテン語の ad libitum から来ている、と書いてあります。
ad libitum は、日本語にもなっている「アドリブ」(ad lib)の元となった言葉です。
ですから、日本人にとっては、マドリブ(ズ)はアドリブをもじった名前だ、と説明した方がわかりやすいでしょうね。
ad lib は「即興的な演奏・セリフ、アドリブ」。
ad libitum はラテン語で「好みに合わせて、自由に」、また、音楽用語で「(演奏家の)自由に」という意味になります。
発音は、「アドバタム」という感じで、リにアクセントがあります。

アドリブのように自由に即興で作ったら、mad 「狂気の、無分別な」文章が出来上がる、という意味で、Mad Libs という名前にになっているのだと思います(多分)。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 08:44| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんにちは。
私は最近英語に行き詰まりを少し感じていてそんなとき伊藤サムさんの記事を本で読みました。今サムさんのHPをじっくり読んでいるところなのですが、そんな中でRachさんのコメントがHPに載っているのを発見しました。Rachさんもやさたくで勉強されたのですか?
私は初心に戻ってやさたくで勉強していこうと思いました。もちろんフレンズも並行してみていくつもりです。また遊びに来ます。
Posted by proy at 2007年05月27日 10:37
proyさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
そうなんですよ。伊藤サムさんのホームページに、Rachとしての私のコメントが載っているんですよね。サムさんのサイトは情報量がものすごく多いのですが、その中でよくぞ私の名前を発見して下さいました(笑)。
私は週刊STという英字新聞の読者で、以前、伊藤サムさんが「これであなたも英文記者」という英作文コラムを担当しておられた頃に、そのコラムでいろいろなことを学ばせていただきました。
それで、このブログを始めてしばらくした頃に、ご報告のつもりで、サムさんのサイトのメールフォームを使ってメールしたところ、思いがけずその文章を掲載して下さったんですよ。それはもうびっくりしました。(サムさん、ありがとうございました!)

「やさたく」については、私の過去記事では、
DVD学習法、その他の学習法
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470174.html
自分のブログを振り返る(その2)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470244.html
辺りで触れています。
「やさたく」はとても効果的な方法ですよね。

フレンズは学べば学ぶほど奥が深いですが、使われる単語は他のドラマに比べると、簡単なものが多いと思います。ですから、まずは基本的な動詞や前置詞の感覚を掴むのに最適なんじゃないかと思うんですよ。「え、こんな簡単なフレーズで、こんなことが表現できるの?」みたいなことを学べるという点では、「やさたく」に通じる部分があるのではないかと思います。
Posted by Rach at 2007年05月27日 16:04
Rachさん、とっても丁寧なお返事ありがとうございました!!
過去の記事ももう一度熟読させていただきましたよ(^o^)
週刊STの3ヶ月購読の申し込みを昨日したところです。
私は少し飽きっぽいところがあるので、3ヶ月で続けられるか自分を見極めてみようと思います笑

フレンズは今内容が気になって気になって、英語の勉強ではなく一つの楽しみになっています。フレンズの出演者のほかの作品まで見てみたいと思うようになりました。ちょっとしたフレンズ中毒かもしれません。

ブログ応援しています☆
Posted by proy at 2007年05月28日 10:55
proyさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
新聞というのは、1週間に1回の発行でも、どうしてもたまってしまいがちになるのですが(笑)、無理に全部読もうと気負わずに、面白そうなところだけとか、気に入ったコラムだけとかを読んでいかれたらいいと思います。ちょっとした英語に関する知識が、後でものすごく役に立つ、ということもありますので。

フレンズは本当に面白いドラマですよね。私はフレンズは全てDVDで鑑賞したのですが、一時期、日本でのDVDの発売が、実際にアメリカで放映しているシリーズとものすごく開きがあった頃があって、「アメリカではあの有名スターがゲストに出たらしいのに、それをDVDでいつ見られるんだろう…」と待ち遠しかったですね。

応援ありがとうございます。とっても励みになります。また遊びにいらして下さいね☆
Posted by Rach at 2007年05月28日 12:06
Rachさん

こんにちは!
今日フレンズのセリフとマドリブズ(Madlibs)について調べていました。
Madlibsのウェブサイトに行き、概要はつかんだものの、Rachさんのブログにきっともっと詳しい説明が書かれているはず!と思い、こちらにお邪魔しました。
とても詳しい説明がされていて感動しました!
こちらの記事を書いてくださりありがとうございます。

読み進めていて驚いたのが、2007年に私はこちらの記事にコメントさせていただいていたんですね!
たまたま今日お邪魔した過去の記事にまさか自分がコメントしていたとは・・・(^^)
きっと9年前の私は、細かいところまで見る余裕がなかったのだと思います。

今でもずっと変わらず好きと言える作品が在るというのは素晴らしいことですよね。海外ドラマを色々観ましたが、未だにフレンズを超える作品には出会えていません。

9年という時間の流れに驚くと共に、ずっとブログを続けられているRachさんって本当に凄いなとただただ尊敬です。

自分の英語学習や成長を記録し、振り返るのはとてもいいことだなと思いました。

シーズン10の解説が更新される度にじっくり読ませていただいています。
引き続き楽しみにしています!
Posted by proy at 2016年07月08日 09:38
proyさんへ
こんばんは! この記事への実に9年ぶり(!)のコメント、ありがとうございます! 記事を投稿したすぐ後に、コメントを下さっていたのですね。とにかく記事数の多いブログなので(笑)、たまたま proyさんが探しておられた記事の中に、proyさんご自身のコメントが載っていた、、というお話は、ほんとびっくりですね^^
9年前に書いた記事がまたお役に立てたこと、とても嬉しいです。ずっと昔の記事を読んでもらえることは、本当にブロガー冥利に尽きます。

マドリブズについては、自分が一人で学習している場合だと、日本語訳にあるような「虫食いパズル」的なものなんだろうな、、で終わっていたと思います。一緒に楽しんで下さる方がいて下さるとわかるからこそ、あれやこれやと調べる甲斐もある、ということなのです。ですから、こちらこそ、「記事を一緒に楽しんでくださりありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。

長年ブログを続けていることを、「本当に凄い」と言っていただけたこと、本当に光栄で嬉しく思います。ここまで続けられるのは、「フレンズ」という作品の魅力が大きいですね。フレンズは長年見続けても、ほんと飽きないです。コメントでご質問をもらった時に、過去エピソードを見返したりするのですが、その時もまた、同じところで笑ってしまったりするんですよね。

学習は「過去の自分との比較」で成長を測るべきだと思っているので、過去を振り返ることができるブログは、私の英語学習にとって非常に重要なツールとなってくれています。

ファイナルのシーズン10 も、面白いセリフ満載ですよね。一緒に楽しんでいただけたらとても嬉しいです。
引き続き頑張りますので、どうかよろしくお願いします♪
Posted by Rach at 2016年07月08日 19:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。