フィービー: Oh, yeah. What's this? (picks up a book) (えぇ。これは何? [本を取り出す])
マルコム: Oh, this is the log I kept, recording her every movement. Do you wanna hear something from it? (あぁ、これは僕がつけてる記録日誌[日記]だよ。彼女のあらゆる行動を記録しているんだ。その一部を聞きたい?)
フィービー: Um, not even a little bit. (あぁ、少しも聞きたくないわ。)
マルコム: It's about you. (君についてのところだよ。)
フィービー: Oh, okay then. (あ、それならオッケーよ。)
マルコム: (reading) "I met Phoebe today. She was really nice to me even though I'm such a loser. And, then when I was walking home, I thought about her a lot, it was weird, but kinda cool." ([日記を読む] 「今日、フィービーに会った。僕は全くの負け犬なのにも関わらず、彼女は本当に僕に優しくしてくれた。それから、僕は家に歩いて帰る時、彼女のことをいっぱい考えた。それは変な感じだったけど、ちょっと素敵だと思った。」)
フィービー: Good. So what were you thinking? (素敵。それであなたは何を考えていたの?)
マルコム: I was thinking what it would be like to kiss you. (君にキスしたらどんな感じかなぁ、って考えてた。)
フィービー: Really? (ほんとに?)
マルコム: No. (うそ。)
フィービー: Oh. (まぁ。)
マルコム: See that's just something I said now so that maybe I could kiss you. (ねぇ、今ただそう言ってみただけだけど、(そんな風に言ったら)もしかして君にキスできるかな、と思って。)
フィービー: Oh, okay. (he kisses her) (えぇ、オッケーよ。)
マルコムはフィービーにキスする。
log はログハウスなどから「丸太」のイメージが強いですが、「航海日誌、航空日誌、旅行日記」という意味もあります。
ロングマン現代英英辞典によると、
log: an official record of events, especially on a journey in a ship or plane
例文) The captain always keeps a log .
つまり、「イベントの公式記録、特に船や飛行機での旅行中の記録」、例文は「キャプテンはいつもログ(航海日誌)をつけている。」
ブログという言葉は、Weblog (ウェブログ、ウェブ上のログ)を略したものだ、という話は有名ですから、log にそういう「記録、日記」という意味があるのを知っている方は多いかもしれませんね。
新スタートレック(Star Trek TNG)では、ピカード艦長の声で、
Captain's Log, Stardate 41209.2: We are running at warp 7... 「恒星日誌(←艦長日誌を日本語版ではこう呼んでいる)、宇宙暦 41209.2。我々はワープ7で航行中…」
のようなナレーションが要所要所に入るようになっているので、私はブログという言葉が流行る前から、log にそういう意味があるのを知っていました(…って、妙な自慢ですが…)。
recording her every movement 「彼女のあらゆる行動を記録している」という表現が、何ともストーカーチックですよねぇ(笑)。
1時に昼食にサンドイッチを食べた、とか、今日はくしゃみを3回した、みたいな感じでしょうか?
この every を見て、ちょっと思い出したことがあります。
2007年1月から3月の間、NHKで「ジュークボックス英会話 歌詞から学ぶ感情表現」という番組を放送していました。
その第2回目の放送では「切ない想い」というテーマで、The Police の Every Breath You Take (邦題:見つめていたい)を取り上げていましたね。
その歌詞は、
Every breath you take
Every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you
となっていて、every という単語が繰り返し出てきます。
I'll be watching you 「(これからも)君を(ずっと)見つめている」という歌詞と、every 「あらゆる、すべての」という言葉に、「切ない想い」が込められているという話でしたね。
every の「何一つ見逃さない」「何から何まで全てを」というニュアンスが、この歌詞にも、そしてマルコムのセリフにも出ていると思います。
ところで、
日本語で日記というとまず diary(ダイアリー)が浮かびますね。
その他にも journal という表現もあります。(フレンズ3-23 で、"(someone) keeps a journal" という表現も出てきます。)
そういう diary や journal に比べて、log をつけている、というと、書いている本人の感情よりも「事実の記録」に重点が置かれているような気がします。(あくまで私のイメージですが…)
もちろん、上でマルコムが読んでいたように、自分の気持ちなども書いてあるので、やはり「日記」ということになるのでしょうが、感覚的には「日誌、記録」という感じが近いのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?
kiss という単語を出して思わせぶりなことを言ったり、それを否定してみたり、なんかもじもじしている二人が初々しいですねぇ。
フィービーは、アースラの行動記録なんか聞きたくない、といやがっていましたが、そういう記録をつけていると聞いても幻滅したりはしなかったようですね。
(Rach からのお願い)
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2007年05月27日
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