[Scene: Monica and Rachel's, Joey is eating jam straight out of the jar, and Chandler is staring at him in amazement. Joey offers him some.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイは瓶から直接ジャムを食べている。チャンドラーはあっけにとられた顔でジョーイを見つめている。ジョーイは彼にジャムを勧める。
チャンドラー: No, that's all right. I just had a jar of mustard. (いや。いいよ。ちょうど瓶一杯のマスタードを食べたところだから。)
モニカ: (entering from her bedroom) Okay, sperm donor number 03815, come on down! Okay, he's 6'2", 170 pounds, and he describes himself as a male Gina Davis. ([寝室から入って来る] よし、精子提供者番号03815、いらっしゃい。彼は身長6フィート2インチ(約188cm)、体重170ポンド(約77kg)、自分のことを男版ジーナ・デービスだと言ってるわ。)
チャンドラー: You mean there's more than one of us? (俺たちのどちらかを超えるものをそいつは持ってるか?)
ジョーイにジャムを勧められて、マスタードを例えに出すチャンドラー。
チャンドラーにしてみれば、マスタードを瓶から直接食べているのと同じくらいの衝撃だったんでしょうか?(笑)
6'2" の発音は、six two と発音していますが、それで6フィート2インチという意味になるのですね。
さて、今日の問題は、男版ジーナ・デービス(ジーナ・デイヴィス)という例えが、どんな感じの男性を表すのか?ということなんですが…。
その名前を聞いて、そういう名前の女優さんがいるなぁ…と思い出しました。
詳しくは、以下のウィキペディアに載っています。
Wikipedia 日本語版: ジーナ・デイヴィス
Wikipedia 英語版: Geena Davis
1956年生まれのアメリカの女優、1989年に「偶然の旅行者(The Accidental Tourist)」でアカデミー助演女優賞を受賞しています。
ただ、ここで一つ大きな問題が!
この女優ジーナ・デービスさんの名前の綴りは Geena Davis です。
ネットスクリプトでは、Geena Davis と書いてあるのですが、実はDVDの英語字幕では、Gina Davis という綴りになっていて、ジーナの綴りが違います。
もちろん、ただの誤植、という可能性もあるのですが、念のために、Gina Davis さんという人もいるのかどうか調べてみました。
すると、以下のサイトがヒットしました。
Gina Davis IFBB Professional Bodybuilder
famele bodybuilder(女性ボディビルダー)として有名な方のようで、他にもいくつかのサイトに名前が載っています。
では改めて、このモニカのセリフに出てきたジーナ・デービスさんとは、Geena さんという女優か、Gina さんというボディビルダーか、どちらのことを言っているのでしょう??
女優の Geena さんの方は元ファッション・モデルで、写真を見ても、いわゆる「美人女優」という感じの方のようです。(実は出演作を見たことないので、実物はよく知らないのです。)
彼女の特徴を挙げるとすると、「長身である」ことが有名なようですね。
ウィキペディアでは、日本語版、英語版ともに、彼女の身長について触れられています。
英語版ウィキペディアの Career の項目を見ると、彼女の身長は six feet(183cm)。
フレンズ3-1その24 で、エル・マクファーソンというモデルさんについて触れた時、「背が高い!」と書きましたが、彼女と同じ身長ですね。
日本人に比べると、アメリカ人はとにかく背が高いので(笑)、アメリカではどのくらいの身長を「高い」と言うのかあまりピンと来ないのですが、やはり女性が180cmあれば「高い」ということになるのでしょう。
それで、もしこの女優さんの Geena のことを言っているのだとすれば、男性の中でも背が高くて、なおかつ俳優のようにかっこいい、という自分自身を誉めたプロフィール、ということになるのかな?と思うのですが、その男性の身長は6フィート2インチ(約188cm)ですから、「男性の中でも”ものすごく”背が高い人」ということではないような気がします。(実際、その女優の Geena さんと2インチ、つまり約5cmしか違いませんし。)
ということで、「女優 Geena Davis の男版」というその例えが、何を指しているのかがあまりはっきりしない気がします。
もう一人のボディービルダーの Gina Davis さんの男版、ということであれば、ものすごいマッチョマンということになりますよねぇ。
それは例えとして非常にわかりやすいし面白いと思うのですが、問題は、この Gina さんの知名度がどのくらいなのか?ということです。
多分、Geena も Gina も英語の発音は同じ「ジーナ」で、セリフを音声として聞いている限りは、アカデミー賞を受けたことのあるような有名な女優 Geena Davis を思い出す人が多いと思うのですが…。
アメリカ人の間で、Gina Davis という人もかなり有名であるならば、「あぁ、女優の方じゃなくて、ボディビルダーの方ね。そりゃ、すごいマッチョだねぇ。」とピンと来る人も結構いるのでしょうか?
こればっかりはネイティブに聞いてみないとわからないのですが、DVDの英語字幕が Gina になっていることと、女優さんの例えだとイマイチ例えの意味がよくわからない、ということで、やっぱりボディービルダーの Gina さんを指しているのかなぁ?と思うのですが、どうでしょう?
そのモニカの説明を聞いた後のチャンドラーのセリフは、「そのプロフィールの中に俺たちを超えるような何かすごいことが書いてあったか?」みたいな意味だと思います。
つまり、「そんなのがすごいか?、俺たちよりいい? 大したことないじゃん、俺たちとそんなに変わらないじゃん。」みたいな感じかと。
実際は「俺たちとは全然違うタイプの男だ!」と思って、負け惜しみを言っているのでしょうね。
ですから、その男版ジーナ・デービスの例えが、男性としての魅力的な部分を説明しているということになるわけですから、筋骨隆々のマッチョマンだ、という方がわかりやすいと思うんですよねぇ。
モニカが「男版ジーナ・デービス」だと言った後、特に観客が爆笑しているわけではありませんので、ただ単に、顔や雰囲気(?)が女優のジーナ・デービスに似ている、というだけのことかもしれません。
が、フレンズでわざわざ固有名詞を使って例える場合には、それなりの意味があることが多いので、ここも何がしかの意味を読み取りたいと思うのですが、またいつもの深読みしすぎかもしれないな(爆)。
(Rach からのお願い)
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うちのだんなは5’11”(177cm)ですが、日本で人ごみに行くとアタマ一つ、とはいわないまでもアタマ半分くらいは出てて見つけやすかったのに、こちらでは紛れてしまってわからない。(ちなみに服のサイズも普通にLで済みます。XXXLくらいまで結構普通に売ってるので、イメージとしては「中肉中背」なうちのだんな。仕事先でも、だんなより小柄な「アメリカ人」はいくらでもいるらしいです)
料理家で、3年くらい前になくなったジュリア・チャイルドというおばあさんが、6ft以上ある方で、「My mother raised 18ft. children.」とジョークを飛ばしておられました。3人が3人とも6ftあった、ということですね。
Gina Davisの方は知らないや。Geena Davisといえば、「テルマ&ルイーズ」に出てた人ですね。私はこの有名な作品は見てなくて、TVでやってたEarth Girls Are Easyというおばかな宇宙人ものの映画の方が印象にあったりしますが・・・・TVドラマで、「Commander in Chief」というのを去年くらいにやってて、彼女は「合衆国初の女性大統領」の役をやってたと思います。
背が高くて、凛々しくて、男性的な魅力のある人ですよね。タカラヅカの男役から女優になった人、みたいな感じ。male Geena Davisって、うーん、それで「カッコいいよ」というウリになるのかな?
こんなにすばらしいサイトがあるなんてチェック不足でした。
フレンズおもしろいですよね!
フレンズは英語が聞き取れてもアメリカのことを
よく知らないと意味がわからないことが多々あるので
このサイトを参考にさせてもらいながら
勉強させてもらいます!!
やっぱり6ft.というのが一つの基準なんですね。インチがつかないフィートだけでキリもいいですしね。女性がその高さなら、そりゃもう高いなぁ、というのはよくわかるのですが、おちかちゃんのお話だと、男性でもやっぱり「高い」ということになるんですね?
この上のセリフに出てくる男性の6'2"(188cm)も、やっぱり「背が高い」イメージなのかな?
もちろん、188cmって言ったら、確かに大きいですし、あまり日本ではそんなに背の高い人みかけませんけど(笑)、6ft.の女性と比べて5cm差、ということなので、その差でもやっぱり「高い」ということになるのかなぁ?とちょっと疑問だったんですよ。
おちかちゃんのダンナ様はがっちりしていて背も高いよね。アメリカでは中肉中背なんですね。
てことで、おちかちゃんが、ボディビルダーの Gina Davis の名前を知らない、ということになると、やっぱりボディビルの世界では有名だけど、一般的にそれほどの知名度はない、ということかもしれませんね。
ドラマのセリフは耳で聞くだけだから、ジーナ・デービスと聞くと、やっぱり「テルマ&ルイーズ」の女優さんを思い出すから、やっぱりDVDの方はただの誤植かな。
フレンズ2-20その4
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470535.html
で、ニューヨーク・ニックスの綴りがDVDでは Nicks になっていた(Knicks が正しい綴り)ということを書いたのですが、そのように、DVD字幕でも間違っている場合もありますしね。
ネットスクリプトは熱心なファンがディクテーションしたもので、こちらも誤植や聞き間違い、勘違い、が結構多いんですが、今回はやっぱり Geena Davis が正解!なのかも。
Commander In Chief, Tuesdays 10/9c on ABC
http://abc.go.com/primetime/commanderinchief/summaries/overview.html
に、その女性大統領としての写真が載っていますが、確かに「カッコいい」感じ。
このドラマは2005年から2006年にかけての作品、つまり最近のものなのですが、元々、女優としての彼女にそういう「カッコいい」イメージがあるので、こういう役柄をやっているのでしょうね。
だからやっぱり「男版ジーナ・デービス」「ジーナ・デービスを男にしたようなタイプ」だと「凛々しい」ということになるのでしょうね。「男版天海祐希」とか「男版大地真央」みたいな感じかしら?(笑)
はじめまして。コメントありがとうございます!
「すばらしい」だなんて、そんなに誉めていただいて光栄です。ありがとうございます。
本当にフレンズは面白いですよね。その文化的背景とかサブカルネタとかを知らないと楽しめない部分も多いです。
私はブログのタイトル下に書いているように「海外経験無し」で、アメリカには旅行ですら行ったことがないのです(笑)。だから、私も実は「アメリカのことはよく知らない」人間なのですが、今はネットという便利なツールがあって、いろんな情報を日本にいながらにして調べられるお陰で、こんなブログを書いたりできるわけですね(文明の利器に感謝!) マイブログが参考になるかどうかわかりませんが、一緒にフレンズで楽しめたらいいですね!