フィービーがご機嫌で入ってきます。
ロス: How's the maniac? (例の変人くんはどう?)
フィービー: Oh, well he's yummy. We did a little kissin'. (えぇ、そうね、彼は素敵よ。ちょっとキスをしたの。)
レイチェル: Phoebe, what are you doing? (フィービー、あなた、何てことしてるのよ?)
フィービー: Oh, no, no, no, no. You know what, he's not into that stuff anymore. He quit for me. (ちがう、ちがう。ほら、彼はもうそんなこと(ストーカー行為)はしていないわ。私のために辞めたのよ。)
レイチェル: Pheebs, this guy has been obsessed with your sister, for God knows how long, okay, you don't just give up something like that. (フィービー、その人は、あなたのお姉さんに心を奪われているのよ。どのくらいの期間かは知らないけど。人間って、そういうことを簡単にはやめられないわ。)
maniac の発音は「メイニアック」とメイにアクセントがありますが、日本語でも、マニアとかマニアックと言うように、「熱中者、熱狂的愛好家、…狂」という意味があります。
また、「狂気の人」のような意味もあります。
ロングマン現代英英辞典では、
maniac:
1. (informal) someone who behaves in a stupid or dangerous way
つまり、「愚かな、または危険な振る舞いをする人」。
3. someone who is mentally ill
例) homicidal maniac (=one who kills people)
つまり、「精神的な病(やまい)にかかっている人」、例は「殺人狂(=人々を殺す人間)」。
今回のセリフでは、どういうニュアンスで使っているのでしょうね?
アースラにすっかりのぼせている、という意味の「マニア」なのか、ストーカーの傾向があるという意味で「病的な人」という意味で使っているのか?
恐らく、後者の方で、あまり良いニュアンスでは使っていないようですね。
yummy というのは「おいしい」ですが、この場合は「素敵な、素晴らしい」ということですね。
フレンズ1-12その3 でも、フィービーの同僚のマッサージ師がパウロというイタリア人男性を見て、"Yum!" (おいしそう!)と言っていましたが。
まぁ、「食べちゃいたいくらい素敵」という感じの表現なのでしょうが、日本語で女性が男性を見て「おいしそう!」と言っちゃうと、何だかやらしい感じがしますよねぇ(笑)。
英語では日本語の「おいしそう!」ほどの生々しいニュアンスはないのかな?
We kissed. じゃなくて、We did a little kissin'. という表現になっているのが面白いような気がします。
"what are you doing?" は、ただ単に「何をしてるの?」と、していることの内容を尋ねているのではなく、「自分が何をやってるかわかってるの? とんでもないことをしてるのよ。」という非難の言葉ですね。
What are you talking about? と同じニュアンスです。
for God knows how long について。
God knows は「神のみぞ知る」ですから、「(神以外の人間は)誰も知らない」ということですね。
God knows how long ですから、「神はどのくらいの長さかを知っている」、つまり、「誰もどのくらいの長さか知らない」に「時間・期間」を表す for がついて、「誰も知らないけど、きっとかなり長い間」という意味になっているのでしょう。
you don't just give up の you は「一般の人」で、「人間とはそういうものだ」という性質を述べている、ということだと思います。
「そういうことをしている人は、簡単にはやめられないものよ。」ということですね。
(Rach からのお願い)
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2007年05月31日
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