セントラルパークにて。
レイチェルL: Oh my God, what happened? (points to the cast on Janice's wrist) (まぁ、何があったの?)
と言って、ジャニスの手首のギプスを指差す。
ジャニス: Oh. God, crazy Chandler. He spun me...off the bed. (クレイジーなチャンドラーがね。私を回転させて、ベッドから落としたのよ。)
レイチェル: Wow! Spinning! That sounds like fun. (まぁ! 回転! 楽しそうね。)
ジャニス: Oh, (laughs) I wish. No, you know he was just trying Ross' "hug and roll" thing. (まぁ[と笑って] そうだといいんだけど。違うのよ。ほら、チャンドラーはただ、ロスの「ハグ&ロール」ってやつをやろうとしただけなの。)
レイチェル: (turns around, not amused) Ross' what? ([”面白がってはいない顔”で振り向く] ロスの何って?)
ジャニス: You know what, where he hugs you and kinda rolls you away and... Oh... my....God! (ほら、ロスがあなたをハグして、あなたを向こうに転がして、そして…まぁ、なんてこと!)
回転した、と聞いて、エッチが激しかったとかそういう類のことを想像しているようです(笑)。
ジャニスは、「”例の”ハグ&ロールが原因よ。」と説明しようとするのですが、レイチェルの不審そうな顔を見て、レイチェルがそのことを知らなかったという事実にやっと気付いたのですね。
そこで、いつもの決まり文句 "Oh, my God!" が出たわけです。
「あら、知らなかったのね。言っちゃって超マズいことになっちゃった。」という感じです。
地下鉄の駅でマルコムをつけていて、見つかってしまうフィービー。
マルコム: Phoebe? (フィービー?)
フィービー: Yes? Yes! Oh. (はい? はい! まぁ。)
マルコム: What are you doing? (何してるの?)
フィービー: Oh, I was just here looking for, um, my um, my part of an old sandwich. Oh, here it is! Oh. (picks one up out of the garbage can.) (あぁ、私はただ探し物をしてるのよ。えーっと、えーっと、私が食べたサンドイッチの残りを。ほら、ここにあったわ。)
と言って、ゴミ箱からサンドイッチの残りを取り出す。
マルコム: Were you following me? (フィービーは僕をつけてたの?)
フィービー: Um, perhaps. Yes! Yes, I'm sorry, I'm sorry. I was just afraid that you were still hung up on my sister. (えぇ、多分…。そうよ! そうなの、ごめんなさい。ごめんなさい。私はただ心配だったのよ、あなたがまだ私の姉にこだわってるんじゃないかって。)
マルコム: So you spied on me. I can't believe you don't trust me. (Ursula walks past, and Malcom finds behind the pillar) (それでフィービーは僕をスパイしたのか。僕のことを信じてくれてないなんて、信じられないよ。)
すると、アースラが横を通り過ぎる。マルコムは柱の背後に隠れる。
フィービー: Oh well, what do you know? There goes my identical twin sister! Just walkin' along, looking like me. What, is this just like a freakish coincidence, or did you know she takes this train? (ねぇ、知ってる? あそこに私の一卵性双生児の姉がいるわよ! ちょうど通り過ぎていく。私のような姿をして。これって何? 奇妙な偶然なのかしら? それとも、アースラが(いつも)この電車に乗ることをあなたは知ってたの?)
マルコム: I'm sorry. I'm sorry. I tried to stop, but I couldn't. I'm so pathetic. (ごめん。ごめん。やめようとしたんだけど、できなかった。僕ってすごく惨めだよね。)
とっさに「探し物をしている」と言い訳するフィービーですが、目の前にはゴミ箱しかなかったので、まともな言い訳が出来ず、後をつけていたことがすぐにバレてしまいます。
be hung up は「とらわれる、こだわる」、be hung up on は「〜にこだわっている、〜に恋煩いをする」。
フレンズ2-24その9 にも、get hung up on 「…にくよくよする、…に(心理的に)こだわる、…に夢中になる」という表現が出てきました。
スパイは日本語になっていますが、このように動詞としても使うんですね。
spy on で「〜をこっそり見張る」という意味になります。
「信じてくれてないなんて!」と相手を非難した直後に、アースラが通りかかり、やっぱりアースラの後をつけてたんじゃん、ってことがわかって、マルコムは急にしぼんでしまいますね。
I can't believe you don't trust me. という言葉に何の説得力もなくなってしまいましたね。
a freakish coincidence は「奇妙な偶然」。
「全く不思議な巡り合わせ」という感じですが、この言葉には、偶然にしては出来すぎよね、というニュアンスも入っていますね。
フレンズ1-5その2 にも、a freakish coincidence という表現が出てきました。
コインランドリーに行くというレイチェルに、
ロス: Oh, you uh, you wanna hear a freakish coincidence? Guess who's doing laundry there too? (奇妙な偶然のこと聞きたくない? コインランドリーで洗濯をする予定の人が他にもいるんだけど、誰だと思う?)
レイチェル: Who? (誰?)
ロス: Me. Was that not clear? (僕だよ。わからなかった?)
というやりとりがありましたよね。
「偶然だねぇ、奇遇だねぇ、実は僕も行くんだよ。」と言うところを、妙に遠回しな言い方をして、「誰が行くの?」と普通に聞き返されてしまうロスがかわいそうでしたが(笑)。
(Rach からのお願い)
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ロスとレイチェルがコインランドリーに行く回はすごい面白いですよね!
レイチェルにランドリールームアパートになかったっけ?
とロスが言われ、たしか
Yes, I do have a laundry room in my building.
But there is a rat problem.
のようなこと言うんですよね。
そこでめちゃめちゃ笑いました<笑>
1-16 Carol : What do you know? No one's come up to you and said, "Hi, is that your nostril? Mind if we push this pot roast through it?"
2-24 Phoebe : Well, come on, who cares what that guy thinks. What does Warren Beatty know about kissing.
そうですね、1-5 のコインランドリーの話は面白いですね。私も大好きです。
そのシーンはこんな感じでしたね。
レイチェル: Don't you have a laundry room in your building? (あなたのアパートのビルには、洗濯室(ランドリー・ルーム)があるんじゃないの?)
ロス: Yes, I do have a laundry room in my building, um, but there's a.... rat problem. Apparently they're attracted to the dryer sheets, and they're goin' in fine, but they're comin' out all.... fluffy. (あぁ、確かに僕のアパートには洗濯室があるよ。でも、ネズミの問題があってね。どうやら、ネズミは、乾燥機に入っている(柔軟剤)シートに引き寄せられるらしいんだ。それで、入った時はいいんだけど、出てくるとみんな、フワフワなんだ。)
前から dryer sheet って何だろう?と思っていたのですが、調べてみるとこんな感じのもののようです。
Yahoo!ショッピング Bounce Dryer Sheet バウンスドライシート
http://store.yahoo.co.jp/e-core/e01-c5158.html
乾燥機に入れるシート状になった柔軟剤、のようですね。
良い香りがするのでそれに引き寄せられてネズミが乾燥機に入り、乾燥機から出てきたら、柔軟剤の効果で「ふんわりやわらかでフワフワ」になってるんだ!というオチなんですね。
とっさに考えた言い訳にしては、結構うまく出来ていますよねぇ?(笑)
いつも、私がボーッと書いている部分を指摘して下さってありがとうございます(笑)。
上のフィービーのセリフの、what do you know? ですが、私は何故か you know what? みたいな感じに受け止めたみたいですね。
この部分は、アースラの姿を見て真実を知ったフィービーが怒っているセリフなので、「どういうことなの?という非難の気持ち」が表れたセリフなんですね。
その前に「僕を信じてくれてないなんて!」などとえらそうなことを言っていたけど、「そのあなたは一体何を知ってるって言うの? 何をえらそうなことを言っているの? わかってない、つじつまがあってないのはあなたの方じゃない!」という感じでしょうか。
1-16 のキャロルのそのセリフ、過去記事では取り上げていませんでしたね。
出産のための母親教室で出産シーンのビデオを見て、急に出産が怖くなったんですね。
産まないで、赤ちゃんはこのままお腹の中にいればいい、みたいなことを言うので、
ロス: Carol, honey, shhh, everything's gonna be all right. (キャロル、ハニー、落ち着いて。何もかもうまく行くよ[大丈夫だよ]。)
キャロル: What do you know? No one's come up to you and said, "Hi, is that your nostril? Mind if we push this pot roast through it?" (あなたに何がわかるって言うの? 誰もあなたのところに来てこんなことを言う人はいないでしょ。「はーい。それがあなたの鼻の穴? このポットロースト(鍋で蒸し焼きにした(ロースト)ビーフ)をあなたのその鼻の穴に押し込んで通しても構わない?」)
この時、キャロルはパニック状態で、ものすごく怒って興奮していました。あなたはそんなことを経験することがないからそんなに気楽に励ませるのよ、あなたに私の気持ちの何がわかるっていうの? どうして大丈夫だなんて言えるの? という感じですね。
また、この例えが何ともリアルで(笑)、経験者としては、わかるようなわからないような微妙な感じですが(笑)。
2-24 のその部分については、フレンズ2-24(その2)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470671.html
で触れていますね。
フィービー: Well, come on, who cares what that guy thinks. What does Warren Beatty know about kissing? Ooh. (もう、まったく…。その男が思ってることなんてどうでもいいじゃない。ウォーレン・ベイティがキスについて何を知ってるって言うのよ?)
ここでは、「何を知ってるの?」という純粋な質問ではなく、不審な気持ち、そんな人の言うことは気にするな的なニュアンスは掴んでいたようですね(笑)。
さっそく質問で恐縮なんですが、ト書きの "Ursula walks past, and Malcom finds behind the pillar" の "find behind"には「〜に隠れる」という意味があるのでしょうか?ここでのfindは自動詞ですよね。"hides behind"の間違いかなと思ったんですが、ネットのスクリプトも"finds behind" なんですよね。
そのシーンの少し前にも、"Subway station, Phoebe is following Malcom by finding behind the pillars"というト書きがあって、そこも"find"という動詞が使われているので、タイプミスというわけでもなさそうですし…。
初めまして。記事を楽しく読んでいただいているとのこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。
さて、問題の find behind ですが、私は上の訳で「〜に隠れる」と訳していますね。私は、finds behind を hides behind と読んでしまったみたいです。実際の画面を見ても、「柱の後ろに隠れ」ていましたよね? そのイメージもあって、何となくそう訳してしまったのですが、動詞が find であるとすると、ちょっと気になるところです。
ご指摘のように、このシーンの冒頭説明のト書きでも、find behind というフレーズが使われていますね。
そのト書きは以下のようになっていました。
[Scene: Subway station, Phoebe is following Malcom by finding behind the pillars until she comes up to one with a wire mesh garbage can next to it. Malcom stops and starts walking the other way and passes Phoebe, who quick tries to hide behind the garbage can. But, Malcom sees her.]
参考までに上のト書きを全部訳してみますと、
地下鉄の駅。フィービーは柱の後ろに find することによって[することで]マルコムの後をつけている。そして隣に金網のゴミ箱がある柱まで来る。マルコムは立ち止まり、別の方向に歩き出す。そしてフィービーを通り過ぎる。フィービーはゴミ箱の後ろに隠れようとする。が、マルコムはフィービーを見る[見つける]。
マルコムに見つかりそうになってフィービーが隠れる時のト書きは、hide behind なんですよねぇ…ますますややこしい(笑)。
find が hide のタイポ(タイプミス)である可能性が高いように思うのですが、ただその場合、3箇所のうち2箇所がタイポ、というのもちょっと不思議な気はします。
でも、実際のシーンと照らし合わせてみると、find を hide と読み替えるのが一番自然な気がしますよね。
上のト書きの、is following Malcom by finding behind the pillars の by doing は「…することで、…することによって」ということですし、実際、マルコムに見つからないように隠れながら後をつけているわけですから、やはり hide のような意味で使っているとしか思えません。アースラを見た時のマルコムの行動も、慌てて隠れたわけですから、このト書きに当てはまるのは、hide という単語しかないように思います。
辞書を見る限り、find には、hide に相当する意味が見当たらないので、やはり何となく見た目が似ている単語を間違ってタイプしてしまった、という可能性が高い気がします。
結局、最初はフィービーが hide behind the pillars/the garbage can をしていて、それに気づいたマルコムが「僕のことを信じてくれてないなんて、信じられないよ。」と言ったのに、結局、彼もアースラのことをつけていて、フィービーと同じように、hide behind the pillar することになった、というオチが、そのト書きに出ている、ということなのでしょう。3つとも全て、hide behind the... である方が、話の流れがしっくりくるように思います。
基本的な意味の単語は意味の幅が広いので、もしかしたら辞書には載っていないけどfind behind という言い方があるのかもしれないと、タイプミスである確信が持てませんでした。
でもやっぱりRachさんがおっしゃるように、ここはタイプミスと考えた方がよさそうですね。
Rachさんのように英語を使いこなせるようになるのを夢見て、毎日1話ずつフレンズのDVDをせっせと見ています。Rachさんの解説は本当に参考になります。
こちらこそ、お返事ありがとうございます。
あくまで私の考えに過ぎませんが、画面で見ているあの状況を文字にしようとすると、やはり hide behind という言葉を使うことになるだろうな、と思うのです。おっしゃるように、find のような基本単語は私たち日本人が思っている以上に多様な意味を持っていると思いますが、今回に限って言うと、やはりタイポだろう、という私なりの結論に達しました。(私も絶対の自信があるわけではないですが。)
私もまだまだ発展途上ですが、フレンズのDVDを見ることで多くのことが学べる、ということだけは断言できます。
私の解説を少しでも参考にしていただけたら、とても嬉しいです。これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。