2007年06月05日

女はしゃべる フレンズ3-3その33

[Scene: Monica and Rachel's, Joey is finishing off the last of the jam]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイは最後のジャムを平らげている。
ジョーイ: I called the sperm bank today, they haven't sold a single unit of Tribbiani. Nobody wants my product. I mean, I-I-I don't get it (tries to drink the rest of the jam out of the jar and gets it all over his face, on his chin, nose, etc.) Maybe if they met me in person. (俺、今日、精子バンクに電話したんだ。トリビアーニは1つのユニットも売れてないんだって。誰も俺の生産物[製品]を欲しがらない。それってわからないよ。[ジャムの残りを瓶から直接飲もう[食べよう]として、ジャムが顔じゅう、顎、鼻などについてしまう。] 多分、[書類のデータじゃなくて]俺に直接会えば…)
レイチェル: Honey, you got a little thing on your...(points to her whole face) (ハニー、そこにちょっとついてるわよ。[と自分の顔全体を指す])
ジョーイ: (wipes a little jam from the corner of his mouth) Get it? ([口の隅から、わずかのジャムをふき取って] 取れた?)
レイチェル: Yeah. (えぇ。)

最初のト書きの finish off は「終える、おしまいにする、(食べ物を)平らげる」ということですが、finish という動詞に、「動作の完了などを表す」副詞の off がついて、「すっかり、最後まで」という感じが出ていますね。

自分が提供したモノを、a single unit of Tribbiani と表現しているのが面白いです。
それぞれが彼にとっては「トリビアーニくん、俺の分身たち」という感覚なんでしょう。
in person は「(写真・書類などに対し)実物で」という意味。
「書類で、書類上は」だと、on paper になりますね。
フレンズ2-14その3 では、モニカに対して
レストランの経営者: Let's see if you're as good in person as you are on paper. Make me a salad. (書類上での君のように、実際の君も素晴らしいかを見てみることにしよう。僕にサラダを作ってくれ。)
というセリフがありましたよね。

こんな書類だけじゃ、俺の本当の魅力がわからないよ、とジョーイは言いたいわけです。
現に彼は、普段の生活ではプレイボーイで、結構女性にモテるわけですから、その俺の精子が売れ残ってるということが信じられないようです。

が、今の彼の実物の姿は…顔じゅうジャムだらけ(笑)。
顔にべっちゃりついているのに、口の端だけをふいて済ませようとするジョーイに、レイチェルはあきれて、それ以上、忠告するのをあきらめてしまいます。
「このお子チャマには、何を言っても無駄ね」という感じでしょうか。


ロス: (entering) Hello. (ハロー。)
レイチェル: Hello. (ハロー。)
ロス: (sees Joey) Hey. (walks into the living room) Uh, Chan, can I, uh, can I talk to you for a second? ([ジョーイを見て] やあ。[リビングに歩いて行く] あぁ、チャンドラー、ちょっと話してもいい?)
チャンドラー: Sure. What's up? (いいよ。何?)
ロス: Just one uh, one additional relationship thought. Probably something you're already familiar with, uh, women talk! (smacks Chandler over the head with a magazine) (ちょっと一つ、恋愛関係の見解[考え方]に(あと)一つ追加だよ。多分、もうすっかりわかってると思うけど…女はしゃべるんだよ!)
と言って、チャンドラーの頭の上を雑誌でパシンとたたく。

relationship というのは「関係、結び付き」ですが、この場合は、「男女の恋愛関係」を指しています。
フレンズではそういう意味で使われることが多いですね。
ロスは、男女の駆け引きについていろいろと教えてあげたことに、もう一つ追加だ、と言っているのです。
それは、"Women talk." 「女たちってのは、おしゃべりだ、何でもかんでもしゃべるもんだ。」という事実のこと。
現在形を使って、「女とはそういう習性、性質を持っている」と言っている感じでしょう。

レイチェルはハグ&ロールのことを知らなくて、一晩中、ラブラブのカドリー・スリーパーズ状態で眠っていると思っているのに、ジャニスにそのことをバラしてしまったら、レイチェルの耳にも当然入っちゃうだろ!ということですね。
そういうテクニックや駆け引きは、相手に気付かれないようにするからこそ、効果的なんですよねぇ(笑)。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 12:31| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このブログは面白そうです!

僕は日本語を学習しているアメリカ人なんですが、日本語での説明は勉強になることですね。

僕のフレンズの好きな妻は英語を勉強したがっているので、これはちょうどいいブログだと思います。

フレンズを勉強するのはいい方法だと思って、英語を学習している日本人のためのブログを作った。
http://www.victorymanual.com/2007/05/26/496

これからRachのブログを読み続けます。

Alexです。よろしく。

(間違いがあったらゆるしてください)
Posted by Alex at 2007年06月05日 21:33
Alexさんへ
ご訪問&コメントありがとうございます。デイズさんが紹介して下さった記事で、このブログを知って下さったんですね?
日本語を学習しておられるとのことですが、日本語お上手ですね。漢字も使いこなしておられるし、素晴らしいと思います。

Alexさんもご自分のブログで、「英語学習には Friends を使おう!」と推薦しておられますね。フレンズは生きた英語を学べるドラマだと思っています。私の解釈や解説の間違いを指摘していただけると大変嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

Thank you for visiting my blog & leaving a comment. You found my blog at the latest entry of Deas' blog, I suppose.
Your Japanese is great. You can use Kanji characters correctly & effectively. I admire you.

You recommend your readers to study English using Friends' DVDs. I'm so sure that Friends is the drama we can learn 'living' English from. I'd appreciate it if you correct my wrong translation or interpretation.

I'm really looking forward to talking with you about Friends.
Posted by Rach at 2007年06月06日 11:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。