2007年06月17日

ドラマを使った英語学習

今さらですが、「ドラマを使った英語学習」について、思うところを述べてみたいと思います。
今までいろんな方とのコメントのやり取りでちょこちょこと書いてきたことをまとめたようなものになっています。

ドラマを使った英語学習に対して、懐疑的な意見をお持ちの方もおられるような気がします。

「ドラマの英語を学んでも、簡単な日常会話しか身に付かなくて、それでは英検のようなアカデミックな試験に通用する力はつかない」とか、「『ドラマの英語』と『英検などの試験の英語』は別物だ」、と思っている方は結構多いような気がするのです。

「ドラマの英語を使って英語を学ぶことは邪道だ」とか「そんなお気楽に英語が学べれば、誰も苦労はしないんだよ」みたいな意見もあるかもしれません。

私はそういう意見を断固否定する、というわけではないですが、人が思っているほどドラマの英語は簡単ではありません。

ちょっとした言葉遣い、単語の選び方に、人の感情が込められているからでしょうか。
言葉が言葉通りの意味でなかったり、二重三重の意味が込められていることもあり、実はとても複雑なのです。
難しいと言われている、英検1級一次試験の長文読解の方が、むしろ論理がシンプルでわかりやすい、と思えることもあります。
「わかりやすい」なんて傲慢な意見だと思われるかもしれませんが、
英検長文は難しいけど… 1級一次(読解編)その1 で書いたように、長文読解の点数は良かったので、少しは説得力があるといいなぁ、と思うのですが…(笑)。

ドラマで英語を学ぶ、ということは、ただ会話で使える「日常会話表現」だけを学ぶことではないのです。
(そもそも、「日常会話」の定義って何だろう?という疑問もありますが…)
ただの挨拶や相槌だけでは、ドラマが成り立ちませんからね(笑)。
ちゃんとエピソード毎に何らかのテーマがあって、それに関して話が進んで行く。
フレンズのようなドラマでも、時には長いセリフが出てきて、その内容や論理の展開を瞬時に理解するのは難しいなぁ、と思えるものも結構あります。
昨日も書いたように、「英文の構造を意識しながら読む、聞く」習慣が出来ていないと、とうてい、そのドラマの内容を楽しめるところまではいきません。

英語の持つニュアンスを、言葉の選び方や、単語の並び方から理解する、
ドラマという目で見える状況で使われるセリフを理解することで、前後関係がはっきりし、その単語のニュアンスがより掴み易くなる、
などなど…。
辞書でも、語義を説明する際に、ある程度の状況説明は書いてありますが、その状況がドラマでは目に見える形で表現されている、だから、よりわかりやすいのです。

また、逆に「ドラマの英語は難しすぎる」と思っている方もおられるでしょうね。
例えば、「文化や慣習に関する知識がないと、もしくは海外で生活した経験がないと、その面白さがわかるわけがない。日本人の我々には、わからなくて当然だよ。」と、はなから理解することをあきらめている、という感じでしょうか。
でも、私も海外で生活した経験のない人間ですが、このネット社会においては、日本に居ながらにして、いろいろなことを検索して調べることができます。
英英辞典は、ロングマン現代英英辞典を主に使っていて、それはパソコンに辞書ソフトをインストールしたものを使っているのですが、それ以外に、
オンラインフリー辞典の Merriam-Webster Online Dictionary
オンラインスラング(俗語)辞典の Urban Dictionary
後は、映画やドラマなど芸能関係のデータベースである IMDb (The Internet Movie Database)
それから、ご存知、フリー百科事典 Wikipedia などをよく使っています。

だいたい、これくらいを当たれば、それなりの情報は手に入ります。
そこにも書いていない場合は、いろいろ検索ワードを駆使して Google で調べることになるのですが、それは「勘と慣れ」で、調べ物ばかりしていれば、自然と検索の腕も上がってくるような気もします(笑)。

もちろん、ネットの情報はその全てが正しいわけではありません。
私はウィキペディアの情報でさえ、「あの有名なウィキペディアには、そう書いてある」という程度に捉えていて、間違った情報が含まれている可能性も当然あると思いながら使っています。
「そういう意見もあるんだ」くらいに距離を置いて聞く癖をつけておかないと、ただ情報に振り回されるだけの人間になってしまいます。
ネットに書いてあること、あるいは他人の意見をただ鵜呑みにするのではなく、自分で再度調べ直してみる、くらいのつもりは必要ですね。
とにかく、今の時代は、「それなりのこと」はパソコンで調べることが出来ますから、ヒントくらいは見つけられるのではないでしょうか。

そして、ドラマで学ぶ際においては、完璧には理解できないかもしれないけど、それらしいところまで近づけたら、万々歳だ、くらいの軽い気持ちで臨むべきだと思います。
問題集のようにはっきりした「答え」があるわけではないからですね。
「答え」にたどり着けなくても、その答えを見つけようとした過程でやってきたことが、英語力を高めることに繋がっているわけです。

ドラマで学ぶことの長所は、題材が豊富に提供されることです。
文法書を最初から順番に読むのではなく、その文法的な話がランダムに出てくる。
出てきたところで、これはどんな文法知識があれば解読できるかと考えて、その文法事項を読む。
イメージが湧かないなぁ、と思えば、初歩的な単語でも英英辞典で調べてみる。
提供される英語は、ブロークンである場合もありますが、何と言ってもアメリカで視聴率ナンバーワンだったドラマですから、「文法的間違いがあっても、ネイティブには確実に”通じている”生きた英語」なんですね。
間違いそのものが魅力だったりする場合もあるでしょう。
生きた英語に大量に触れて、その意味を一つずつ紐解いていくことで、少しずつ、自分の中に表現が蓄積されていく…それがこのドラマを使った英語学習なのです。
作られた教材だと、それを使う人のレベルに合わせて、文章の難易度や語彙レベルを調整してあるでしょう。
そういう操作された教材ではなく、アメリカのネイティブが普通に見ている、難易度などは全く考慮されていないものを見て学ぶことで、なかなか文法書を読んでいるだけでは学べないような、難しいニュアンスも学べたりするわけですね。
言葉ではっきりとは説明できないけれど、ドラマから肌で感じた感覚、というのでしょうか。

英語を学ぶことは、決して楽ではないと思います。
英語をものにしよう!とある程度勉強してみたことのある方は、みんなそれをいやというほどわかっているでしょう。
簡単に身に付くものではないから、「ノルマをこなす」ような学び方はしたくないと思うのです。
できるだけ「楽しく、興味を持って続けられる」方法を取りたいと思うのです。

英語を学ぶために、語彙や文法などの一定の知識を順番に身に付けていかなければならない、と自分にノルマを課すのではなくて、ただただそのドラマのセリフを理解することだけを目標にして、セリフを解読するために、語彙や文法の該当部分を調べていく…というやり方で、だんだんその「解読の仕方」みたいなものが掴めてくるように思います。
それが英語を「理解する」ということだと。

最初は本当にちんぷんかんぷんだろうと思います。
字幕なしで理解できる日なんか来るのだろうか?と私も最初は思いました(笑)。
が、それを続けていると、だんだんコツがつかめてくるはずです。
そういう「解読のコツ」みたいなものをお伝えすることができればなぁ、と思って、このブログを書いています。
まぁ、素人の私が書くものを「コツ」と言うのもえらそうですが、私はこんな風に考えて、こんな資料や情報を使って、こんな風にアプローチしてみた、という、私の思考の過程をお見せしているわけですね。

どんなドラマでも、どんな映画でも、その「解読のコツ」みたいなものは同じだと思いますから、ご自分の好きな作品を使って、そのセリフの意味を「解読」することに挑戦してみてはいかがでしょうか。
その大好きなセリフの意味を、オリジナルの英語で受け止められるようになれたら、素敵だと思いますよね?
日本語を介さず、ダイレクトにその意味を感じられた時の感動は、言葉にはできないほど素晴らしいですよ!

明日は、フレンズ解説に戻ります。

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posted by Rach at 08:21| Comment(14) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
英検が落ち着くまでと決めていた「ドラマ観賞禁止令」なんですが、
最近主人と(仲良く)LOSTを見ています。
ドラマの英語は、私の英語力ではとても字幕なしでは楽しめません。
でも、それが「ドラマの英語のセリフは聞き取れない」のかというと
そうでもないんですよね〜。そこかしこに「中学英語」程度の表現が
あるので、それなりに十分英語の世界を楽しめます。
字幕なしにストーリーを掴むことは難しい、それだけのことなんです。
言葉を変えれば、ドラマはストーリーさえわかっていれば、十分に
英語学習教材として(私のレベルでも)使用できるということ。
これからもドラマや映画を活用して、私も英語を楽しみたいと思います。
私のような「まず楽しいことを」望むタイプには、単語集や表現集で
学んだ英語は固すぎて、しかもなかなか覚えられないんです...。

Posted by Emi at 2007年06月17日 14:38
祝二周年!(一度書いたのですが、送信されていなかったみたいです。なので出遅れましたが。)

今はテレビ番組のスクリプトもネットで手に入るし、文化の情報も簡単に手に入りますからそれを使っての英語勉強もいいですよね。
まったくの英語初級者が英単語も英文法もほとんど知らない、というレベルでは難しいとは思いますが。テレビを見て英語を全部理解できなくてもある程度の面白さはわかる、というレベルならRachさんのような勉強を使うとグンと上達するのではないでしょうか。

それにしても、これほど徹底して英語を分析し、情報をしらべ、そして出てきた単語や背景、情報などを以前のエピソードから引用もしている、という情熱に満ちたブログは他にはないと思います。それを二年間もほとんど毎日やっているんですから、頭が下がります。

番組をみていて内容を理解したと思っていても、あやふやに理解していたところもあったのに気づきました。これからもぜひ続けていってください。
Posted by テリトリー at 2007年06月17日 21:48
「ドラマの英語」を使った学習方法をよく分析して、哲学的な高みまで持っていってますね。一つのことをトコトンやり通すとここまで到達できるのですね。すごいです。

私の場合は、Rachさんが後半でおっしゃられているように、「ドラマの英語」はむつかしいと感じている一人です。英検などの長文は、語彙さえ克服できれば、書いてあることは論理的にとてもシンプルなので、比較的ラクなのでないでしょうか。野球でいえば直球のようなものです。スピードに慣れれば、打ち返せます。それに反して「ドラマの英語」は、変化球やクセ球が多いので大変ですよね。

Rachさんの過去ログを参考に、「フレンズ」のDVDを買って、ドラマを見ていったらきっと英語の力がつきますね。
Posted by かいちゃん at 2007年06月18日 07:36
只今英語の勉強中です。中学で英文法が嫌いになってから 英語は嫌いじゃないけど 文法は大嫌いな状態が今まで。
何気なく携帯を触ってたらこのサイトに行きあたり、しかも私の好きな『フレンズ』!
いつもは吹き替えが気に入ってたので そればかりでしたが 改めて 英語で見てみようと思います。
私にはまだちょっと難しいですが 理解出来るようになりたいです。o(^-^)o
Posted by なべ at 2007年06月18日 09:25
Emiさんへ
英検の一次試験が終わって、今は一息つかれているところですね。Emiさんならきっと大丈夫!! 二次試験も見事クリアされて、「合格おめでとう!」と言える日を楽しみにしています。
それにしても、結果発表を待っている間って、ほんと落ち着かないですよね。二次の準備をしたいのに、なかなか手に付かない、という感じで。

24もそうですが、LOSTも面白いそうですねぇ。ご主人と仲良く見ておられるなんてうらやましい。うちは、主人とドラマの趣味が違う、というか、主人が海外ドラマに全く興味がない人なもので、話が合わなくて困ります(笑)。

初めてフレンズを見た時は、何を言っているのか、全くチンプンカンプンでした。What are you talking about? みたいなフレーズを聞き取れただけでも、感動でしたね。そのエピソードのトピックやキーワードとなる単語がわからないと、さっぱり話が掴めませんし…。

ドラマは本当に簡単な相槌や挨拶のフレーズから、自分の正直な気持ちを素直に伝える、遠回しに伝える、イヤミに伝える(笑)、など、その人の感情とリンクした表現がたくさん出てきますよね。そして、連続ドラマでキャラが立ってくると、その人の性格なども考慮して、そのセリフの意味がより深く理解できる気がするのです。

私も単語集や表現集では、ちっとも頭に入りませんよぉ〜(笑)。ああいう文例集は、その状況設定が「とってつけたような、わざとらしい」感じがします。ある表現を覚えさせるために、一番典型的なシチュエーションを想定して「作られている」ように思えて、覚えてもあまり「楽しく」ないのです。
自然なドラマの流れで出てきた言葉だからこそ、セリフが生きてくる気がするのです。

「楽しくなければ続かない」のは間違いないと思うので、お互い、これからも楽しく英語を学んでいきたいですね。二次試験、頑張って下さい!
Posted by Rach at 2007年06月18日 15:08
はじめまして。実は少し前から、こちらのブログを楽しく読ませて頂いている、
中学英語やり直し中の者です。
いつも本当に楽しく勉強になる記事を、ありがとうございます。
今回のお言葉に感動して思わずコメントさせて頂きましたw

実は「こちらのブログを拝見→フレンズが気になって鑑賞」という、完全な
"にわかフレンズファン"なのですが、本当にこちらのブログが自分にとって勉強になっています。

これからも楽しい記事、宜しくお願いします。
Posted by @KEN at 2007年06月18日 15:41
テリトリーさんへ
私の使っているDIONのLOVELOGでは、込む時間帯に動作が不安定になることがあるようです。そのためにせっかく書いていただいたコメントが送信されなかったのかもしれませんね。ごめんなさい。

スクリプトがネットで手に入る、というのは本当に便利ですよね。私はこのブログを始めるまで、ネットスクリプトの存在を知らなくて、気に入ったセリフなどは自分でタイプして(キーボードで打ち込んで)いました。

確かに、「全くの英語初級者」がいきなりこの勉強法を使うのは、ちょっと辛いかもしれませんね。どちらかと言うと、英語の勉強法をいろいろ試してみたけれど、時間をかけたわりには身に付かなかった、とか、英語力が伸びないのでいやになって辞めてしまった…という人にとって、英語に興味を取り戻してもらうのに良い方法かなぁ、みたいな感じですかねぇ。

英文法が全くわからない、という方は、簡単なものでもいいですから、一通り読んでおく、くらいのことは必要なのかもしれません。それが全部身に付いていなくてもいいので、ただ読んで、「どっかで聞いたことがある」程度に記憶にあれば、その記憶を定着させるのに、「生きた英語」のフレーズが役に立つような気がします。

「情熱に満ちたブログ」と形容していただけて、とても嬉しいです。自分で言うのも恥ずかしいですが、「情熱」だけで続いているようなブログでして…(笑)。
私自身、わからない部分がまだまだたくさんあって、「わからない」「こうかしら?」などと書くと、それに対して、皆さんが反応して下さるのがとてもありがたいです。わかっていたつもりでも、いざ人に解説しようとすると、「あれ?」と思う部分が出てきたりします。一人だとどうしても視野が狭くなるので、いろんな方にアドバイスや意見をいただけることをとても幸せに思っています。また、いろいろ教えて下さいね。
Posted by Rach at 2007年06月18日 16:04
かいちゃんさんへ
「哲学的な高み」はちょっと誉め過ぎだと思うのですが(笑)、私にとっては効果的、なおかつ楽しい学習法であったので、いろいろと思うところは多くて、つい語りすぎてしまうようです。
かいちゃんさんがおっしゃるように、英検の長文は「論理的にとてもシンプル」なんですよね。そんなにひねくれたこと(?)は書いてありません。ただ語彙が難しくて、目がチラチラして惑わされてしまう、ということでしょうか。

ドラマの英語は、ダブルミーニングがあったり、言葉の遊びがあったり、同じことを言うのにも洒落たことを言ってみたり…と、人の心を惹きつけるための細工がいろいろとありますよね。それでも、セリフの意味を調べてみると、日本人でもわかるような駆け引きがあったりして、言葉が違っても同じ人間なんだなぁ、人の心に響くための仕掛けというのは同じなんだなぁ、と思えます。

ドラマというのは好き嫌いがあるので、人に無理強いはしたくないのですが、フレンズは比較的、男女どちらが見ても受け入れやすいドラマのようです。また、ERだと医療用語、アリー my Love だと裁判・訴訟用語、がたくさん出てきて、それを調べるだけでも大変だけど、フレンズはそういった専門用語が少ない、など、いろいろ「とっつき易い」部分が多いです。ですから、「ドラマや映画といっても、どれから始めたらいいかわからない」という方には、最初にチャレンジするのに向いているんじゃないかな、という感じなのですが…。
かいちゃんさんなら、もっと硬派なもので、ストーリーも複雑で入り組んでいる、専門用語が多いドラマや映画でも全く問題ないと思いますし、そちらの方が合うかもしれませんね。(←私の勝手な想像ですみません…笑)
Posted by Rach at 2007年06月18日 16:11
なべさんへ
コメントありがとうございます!

>何気なく携帯を触ってたらこのサイトに行きあたり…
それはすごい! よくぞ見つけて下さいました(笑)。

英語の勉強のために、フレンズのオリジナルの英語のセリフを調べてみて、改めて、それを日本語に訳すことがなんて難しいんだろう!としみじみ思います。文字数や時間数の制約の中で、原文のニュアンスを壊さずに訳すのは、本当に難しい。翻訳担当の方々は、全てを説明したくてもできないジレンマを抱えながら、決まった文字数に当てはめる作業をしておられるわけです。
私はそういう制約のないところで、お気楽に(笑)くどくど長々と説明することができるわけで、そこで初めて、その本当の意味するところを何とか伝えることができるのかなぁ?という感じです。

私も全てのセリフの意味が完全にわかっているわけではありません。未だに謎のまま残っている部分もたくさんあります。でも、少しずつでも、英語のセリフのままで理解しようとしていくことで、英語の持つニュアンスがだんだん掴めてくるようになると思います。

私は昔から英文法が好きだったのですが(←たまにはこんなヤツもいるのです…笑)、英文法から入る英語学習、というのは何となく味気ない気はしますね。
「英文法ではこう決まっているから、この文章が正しい」ということではなくて、「このセリフの意味を理解するのに、この英文法の知識が役に立つ」という使い方をすべきなのかなぁ、と私は思っています。
セリフの意味が取れない時に、私は文法書を取り出して、該当部分を調べます。するとそこで有益なヒントを見つけることができたりします。英文法に振り回される勉強はしたくないですが、非ネイティブにとっては、英文法は解読の糸口を与えてくれる大切なものである、というのを今さらながら実感しています。
フレンズで楽しく英語を学んでいきたいですね。
Posted by Rach at 2007年06月18日 16:18
@KENさんへ
はじめまして! コメントありがとうございます。

「楽しく勉強になる」と言っていただけてとても嬉しいです。
また、私のブログを読んで、フレンズを見たいと思っていただける、というのも、本当に嬉しいんですよ。私がいくら伝えようとしても伝えきれないくらい、フレンズは面白くて完成度の高いドラマです。そして、フレンズで「生きた英語」を学ぶこともとても楽しい。その楽しさを少しでも多くの方に伝えることができたのなら、このブログを書いてきた意味もあるかなぁ、と思います。

こちらこそ、これからも宜しくお願いします。勉強になる記事を書けるように頑張りたいと思います。
Posted by Rach at 2007年06月18日 16:25
Rachさん、はじめまして。
いつも楽しく拝読させて頂いております、migoと申します。

海外ドラマで英語を勉強したいと思い、まずは易しそうなフルハウスを選んで、何度も見たり音声を録音したものをひたすら聞いたりしていたのですが、しばらくしてこちらのブログに出会いました。
初めはその深い掘り下げように驚いたのですが(笑)、読んでいるうちに興味が出てきて、大好きなドラマだけど教材にするには難しそう・・・と敬遠していたダーマ&グレッグに、Rachさん式メソッドで挑戦してみようと思い立ちました。
そうしてやってみたら、その楽しいこと!
Rachさんのようにはとてもいきませんが、それでも辞書や文法書を頼りに、なぜこういう言い方をするんだろう、とニュアンスを考えながらセリフを読み解いてみると、本当にいろんな発見があって、自分なりにドラマを味わった満足感があります。

まだまだ一つのエピソードに恐ろしく時間がかかって亀の歩みですが、昨日久しぶりにフルハウスを見てみたら、以前よりもずっと聞き取り易く感じてびっくり!
私にとってはちょっとしたブレイクスルーで、嬉しくなって書込みしてしまいました(笑)。

フレンズ(私も好きですよ〜!)の解説と同時に、エネルギーや素敵なヒントをたくさん下さるRachさんに感謝です。
これからも頑張って下さいね。
Posted by migo at 2007年06月27日 22:10
migoさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうそう、フルハウスも面白いですよね。私はフレンズを知る前から、フルハウスのことは知っていて、もし、フルハウスのDVDがもう少し早く発売になっていたら、それを先に買って、フルハウスで英語学習をしていたかも…と思います。フルハウスもシットコムで、ジョークもたくさん出てきますし、ミシェルを始めとする子供たちも可愛いですしねぇ…。

ダーマ&グレッグは見たことないのですが、面白いそうですね。ドラマのセリフ、というのはよく練られてあって、解読しがいがあるんですよ(笑)。それを辞書や文法書を頼りに読み解くのがとても私は楽しいし、そうやって触れた語彙や文法事項は、よく覚えていられるんですよね。

読者の方に、「ブレイクスルーを感じた」と言っていただけるととても嬉しいです。このやり方を続けていると、絶対に何らかのブレイクスルーがあると私は信じています。ブレイクスルーとはっきりわからなくても、数ヶ月前よりは聞き取れるようになった、ということは間違いなく起きると思いますし。

それにはやっぱりある程度の期間続けないとダメで、続けるためには楽しい方法で続けたい、ということですね? セリフの読み解きでドラマを味わった満足感を感じられる、ということであれば、もっともっと英語力は伸びると思います。

これからもお互い英語学習、楽しく頑張っていきましょうね! さらなるブレイクスルーを期待しています!
Posted by Rach at 2007年06月28日 13:25
はじめまして。

(日常会話表現?なるものがドラマに出てくるものとして、)「人が思っているほどドラマの英語は簡単ではありません」という意見には大いに賛成したいと思います。

以前、会社の命令で英会話学校に通うよう命ぜられたとき、講師のジュリア(ハワイ出身のネイティブ)は私の専門である金融工学や会計学の専門用語(もちろん英語ですが)を全くと言っていいほど知らなかったのです。

ですから、私の専門の話しを論文を書くときのように整理された?表現を使って話しかけても、まったく通じませんでした。

逆に、自分の趣味を聞かれて、私の好きなビートルズの事を説明するとき、どう説明すればいいのか、困ってしまいました。ほとんど説明できなかったと思います。

私の専門分野では、自分の嗜好や好き嫌いといった感情を丁寧に説明することは避けられます。理屈だけの話しだけで構成されている分野です。概念のはっきりしている専門用語を使っていれば、どんなにブロークンな英語であっても相手が想像で補って理解してくれる、日本人が好きな「あうんの呼吸」が通用する世界なのです。

つまり、難解な専門用語?をたくさん知っていれば、どんなにカタコトの英語であっても、専門分野の話題を専門家どうしで話している場合に限り、十分に意思疎通を図ることが可能です。

留学経験のある友人は、「それは英語の本質とは関係ないこと」だからだと言います。

英語の本質についてはよくわかりませんが、なんとなく納得されられてしまいます。

そう気づいたので、フレンズのDVDを借りてきました。これから勉強します。
Posted by がじら at 2007年09月16日 20:52
がじらさんへ
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。

がじらさんのおっしゃる「専門分野で専門用語を使った会話なら、カタコトでも通用する」というお話は、とても興味深いですね。

専門性の高い言葉、というのは、その概念がはっきりしている、意味が固定されている、専門分野の人の間では共通認識ができている…そういう部分が大きいのでしょうね。
専門的な言葉ですから、その概念そのものは難しいのですが、元々英語であった言葉を日本語に直した場合に、それが漢字で新たに作られた造語であっても、また英語をそのままそっくり取り入れたカタカナの外来語であっても、専門家どうしであれば国籍が違っても、その意味に対して一定の共通認識があるため、その意味を取り違えることがない、その言葉に対しての説明が不要となる、ということでしょう。

「カタコトでも通じる」というのは、言葉を並べていても通じる、日本語の単語をそのまま英語に置き換えるだけで通じる、ということですよね。専門性の高い言葉ほど、英語と日本語の意味が一対一対応に近くなる、英語と日本語の単語での意味のずれが少なくなる、だから、それを理屈に合わせて、ただ置き換えていくだけで、意思疎通が可能なんだろう、と。

そういう「日本語を英語に置き換える」だけでは対応できないところが「英語の本質」なんだと思いますね。「英語の」というよりも、他言語を使いこなす、ということはただ言葉を置き換えるのではなくて、その言語の体系に則って、ものを考え、その順番に言葉を並べる、ということだと思います。そして言葉の概念も、日本語と一対一対応ではない、適切な言葉を選ぶには、「日本語訳」を超越したその言葉の概念を理解する必要がある、ということなのでしょう。

私はとにかく「誰かと英語で話した」という経験が絶対的に足りないのです。だから「こういう場合は通じたけど、こういう場合は通じなかった」という自分の中での記憶がない。ですから、がじらさんのお話、とても参考になりました。

このトピックについては、深く掘り下げ甲斐がありそうですね。いつになるかわかりませんが、「英語の本質」「英語を学ぶということ」について、また機会があれば書いてみたいと思います。
興味深い話題を提供して下さり、感謝いたします。ありがとうございます!
Posted by Rach at 2007年09月17日 11:15
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