2007年06月18日

それが何か? フレンズ3-4その8

息子のベンがバービー人形を持っているので、
ロス: Yeah, it's, it's, it's cute. Why, why, why does he have it again? (あぁ、それ[バービー人形]って可愛いよね。もう一度聞くけど、何で、何で、何でベンがそれを持ってるの?)
スーザン: So he's got a doll. So what? Unless you're afraid he's gonna grow up and be in show business. (ベンが人形を持ってる。それが何か? それとも、ロスは恐れてるのね、ベンがこのまま大きくなって、ショー・ビジネスの世界に入ることになる、って。)

again は「もう一度尋ねるけど、尋ねてもいいかな」というニュアンスだと思います。
このセリフの前に、ロスは、what's my boy doing with a Barbie? と一度尋ねています。
そして、キャロルとスーザンはバービーについて確かにいろいろ説明はしてくれたけど、僕の聞きたいことには全然答えてくれてない、ということを暗に言いたいのでしょうね。
いくら二人の説明を聞いても、僕は全く納得できないよ、何度でも尋ねるよ、ということです。
はっきりとは言っていませんが、「何で男の子のベンが、女の子の持つようなバービーを持ってるんだ?!」と言いたいわけですね。

So what? はよく出てくる表現ですが、「それがどうした。それがどうしたと言うんだ。」という意味で、「そんなこと構わないじゃないか。」「そのことについて何か言いたいこととか文句でもあるの?」みたいなニュアンスも感じます。
2007年冬に放送されていた人気ドラマ「ハケンの品格」で、篠原涼子さんが演じる大前春子という派遣社員の口癖が、「〜ですが、それが何か?」なんだそうですね?(私は見てないけど、主人が面白いと言っていた…)
そのちょっと生意気な感じ(笑)が、まさにこの So what? なんじゃないかな、と思います。

かなり話が脱線しますが…。
ナディア・コマネチという、「白い妖精」と呼ばれたルーマニアの女子体操選手がいましたよね。
そのコマネチ選手は、1989年にチャウシェスク大統領の独裁下にあるルーマニアからアメリカに亡命しました。
その時、アメリカで記者会見が開かれて、妻子ある男性(亡命を助けたコーチ、だったかな?)との関係を指摘されて、
"So what?" 「それが何?」
と答えたので、アメリカ国民の顰蹙を買った…というニュースを見た記憶があります。(ウィキペディアなどには書いていないので、私の記憶は不正確かもしれませんが。)

記者のその時の質問内容がはっきりとはわからないのですが、彼女は英語が母国語ではないので、ただ相手の質問の意図を確認するために、「それで具体的に何を尋ねておられるのですか?」みたいな意味でそう言っただけなのかもしれない、とも思えます。
しかし、その言葉が「生意気だ」と取られてしまったようで、私にはそのイメージがものすごく強くて、この言葉は使い方に気をつけないといけないなぁ、とずっと思ってきました。

スーザンのセリフは、DVD日本語字幕では「大人になったらゲイ能界に入るのが心配?」となっていましたが、この場合の show business も、普通の「芸能界」というより、「ゲイ能界」(ゲイの人が多い芸能界?)という意味で言っているのだと思います。
ほんとかどうか知りませんが、芸能界にはゲイの人が多い、と言いますからねぇ。
フレンズ2-4その4 でも、プロのアイススケーターであるダンカンに、「ゲイじゃなくてストレートだなんておかしいわ。」とフィービーが言っていましたね。
女の子のする遊びが趣味で、そのまま大きくなって、女の子みたいな男性になっちゃうんじゃないか、と懸念してるの?と、スーザンは問い正しているわけです。


キャロル: This doesn't have anything to do with the fact that he is being raised by two women, does it? (これは二人の女性に育てられているっていう事実とは何の関係もないわよ、ねぇ?)
ロス: You know what? It's fine. If you're okay with the Barbie thing, so am I.. (ねぇ、もういいよ。もし、君たちがバービーの件に問題を感じていないなら[バービーで遊んでも構わないと言うのなら]、僕もオッケーだよ。)

女二人が育ててるからこうなった、ってロスは言いたいわけじゃないわよねぇ?と、キャロルは釘を刺しているのですね。
そんなこと言ったら承知しないわよ、って感じでしょうか。
さっきも言ったように、ベンが自分で選んで、彼が勝手に気に入っているだけで、私たちが押し付けたわけじゃない、と。
それは多分その通りなのでしょうが、やっぱり一緒に住んでいる人の性別によって、ある程度の影響を受けることというのはありますよね。
上に兄がいるのと、姉がいるのとで、下の子の遊びの内容が違ってくる、というのは絶対にあると思いますし。
兄の影響で、戦隊モノとか恐竜キングを喜んで見ているうちの娘は、最近、やっとプリキュアを見るようになりました(笑)。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様のお陰で、ランキングも好調です。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 17:01| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

簡潔に英語の質問だけなので、拒否する気がなければお答えください!
(前言と違うというのであればお互い様ということで)

まず、今日の解説  肝心な部分が抜けてるように思う

Unlessのあなたの解明を、ある意味 期待していましたので。

Unless you're afraid he's gonna grow up and be in show business.
あなたが恐れない限り、ベンは大きくなったらゲイ能会に入るわ

が、どうして(それとも、ロスは恐れてるのね、ベンがこのまま大きくなって、ショー・ビジネスの世界に入ることになる、って。)
になるのか?
大分 ニュアンスが違うと思うのですが・・・


過去のあなたの解説で unless は「もし・・・でなければ、・・・なら話は別だが」という意味。
に当てはめると
ベンは大きくなったらゲイ能会に入るわ  あなたがビビる(混乱する、大騒ぎする)、なら話は別だけどね

これでも、まだニュアンス違うように思います
これだと暗にロスに 恐れることを勧めてますよね?

たとえば過去のフレンズにも似たのが、、、

モニカ: You don't have insurance?
「保険入ってないの?」

レイチェル: Why, how much is this gonna cost?
「なんで? どのぐらいかかるの?」

モニカ: I have no idea, but X-rays alone could be a couple hundred dollars.
「わからないけど、レントゲンだけで数百ドルはかかるわよ。」

レイチェル: Wel-wel-well what are we gonna do?
「えぇ、困ったわ。どうしよう。」

モニカ: Well there's not much we can do.
「うーん、どうしようもないわよ。」

レイチェル: Um... unless, unless I use yours.
「モニカの使ったら。」
つまり 「モニカのを使わない限りは(ヤバイことになるわ)ね!」 と暗に モニカの使ったらいいジャン  と暗に提案してるわけですよね!

提案型unless  とうものらしいですね。
だから此処は
あなたが恐れない限り、ベンは大きくなったらゲイ能会に入るわね!

・・・を 恐れることを(ゲイにならぬ為に善意で)勧めてるというより、そんな 子供の人形遊びぐらいで 大騒ぎする気? と馬鹿にした脅しをかけてるのかなと考えたのですが???

そういう解釈で読むと こういうヒネた表現 日本語でもあるので自分としては納得した気分になったのですが。
一人合点かもしれないので参考までにご意見を!


Posted by かつての読者 at 2007年06月18日 20:26
仲のよくないスーザンとロスの攻防がおもしろいですね、So what?(何か問題があるの?)のあとちょっと間をおいて(スーザンはロスが取り越し苦労をしてると嫌気がさしたんですね)Unless you're afraid he's gonna grow up and be in show business.はスーザンの皮肉ですね。ロスの心配がなければ人形を持つことが何の問題もないといっています。さらにキャロルの追い打ちでYou know what? It's fine. といってしまいます。ここでのYou know what?は相手への言い分を受けての言い出しで「まあね」という感じでしょうか。解釈に絶対はないし、脚本家と受け手が違っても仕方ないと思います。たまにRach さんと解釈が相違することがありますが、そのときが一番参考になります。英語は回りくどい言い方や皮肉が多いですね。それからRach さん2周年をおめでとうとは、とても言えません、ただただ、多くの労力と時間を割いて、ブログを続けておられるご努力に頭が下がる思いです。たまにはリフレッシュ休暇を取ってください。これまでに原稿用紙で数千枚に相当する労力を無料で拝見できて感謝の一語です。ありがとうございます。
Posted by catch at 2007年06月18日 23:51
かつての読者さんへ
unless について説明不足で申し訳ありません。

Unless you're afraid he's gonna grow up and be in show business.
という文章ですが、これは、
Unless you're afraid / he's gonna grow up and be in show business.
という風に切れ目が入るのではありません。
つまり、
Unless 「もしロスが心配しないなら」(条件節)
he's gonna... 「ベンは…ということになるだろう。」(帰結節)
という構文ではありません。

he's gonna 以下の文は、afraid している内容を指しています。
つまり、you're afraid (that) he's gonna... で、「ベンが大きくなってショー・ビジネスの世界に入ることになる、とロスが心配している」という文章全体に、unless がついているのです。

私の過去記事では、こういう unless は「…なら話は別だが」と訳すことが多いですが、この場合だと、「ベンがショー・ビズの世界に入るってロスが心配してるのなら、話は別だけど。」という意味になるでしょうか。

「話は別」とは何について言っているのかと言うと、その前に、So what? と言っていますよね。この So what? は相手に挑むような言葉で、「それが何か問題? 一体何が問題だって言うのよ?」というニュアンスで、別に私(スーザン)は、何も問題を感じないわ、と言っているわけです。もっとはっきり言うと、What's the problem? とか、There's no problem. ということです。

その後で、付け足しのように unless をつけているのは、「もしあなたが…ということを恐れているんだったら、確かに問題だといえるかもしれないけどね。」という感じです。
直訳すると、「それが何か問題? もしあなたが、ベンが将来、ショー・ビズの世界に入ることを心配しているのでなければ、何も問題はないでしょう?」になるでしょうか?
問題になりそうなことと言えば、それくらいかしらね?という意味で、ロスならそういう心配をしそうだ、と言っているのです。
スーザンは、So what? と言った後、ロスの顔をじーっと見て、「ははーん、あなたはこういうことをもしかして心配してるのねぇ?」みたいに、ショー・ビズの話を持ち出しているわけです。

Unless は If not で、「もし…でなければ」ということですが、つまりは、例外としてこういうことがある、と示す場合にも使えます。例に挙げていただいた、
レイチェル: Um... unless, unless I use yours.
も、
「もしモニカの保険を使わなかったら、私たちには打つ手がない(できることがない)。」
という意味で、このセリフの流れ通りに言うと、
「打つ手がないけど、でも一つだけ方法があるわ…モニカの保険を私が使うのよ。」
という感じになるでしょうか。

今回のスーザンのセリフも、「何も問題はないけど、唯一、問題だと思われるのは」という意味で、unless を使って、「もしかしてこんなことを先走って考えて心配してる?」と、ロスの考えそうなことを示してみたわけです。

So what? をもっとシンプルに「何も問題はないはず。」とすると、このセリフは以下のような感じになります。

1. 「何も問題はないはずよ。ベンが将来ショー・ビズの世界に入る、ってロスが心配しているのでなければ。」

2. 「何も問題はないはずよ。ベンが将来ショー・ビズの世界に入る、ってロスが心配しているのなら話は別だけど。」

3. 「何も問題はないはずよ。それとも、ロスは心配してる(恐れてる)の? ベンがショー・ビズの世界に入る、って。」

という流れになるでしょうか。「もし…でなければ、…ならば話は別だが」という訳を書かずに、 いきなり、3. の訳を書いてしまって、unless のニュアンスが伝わりにくかったですね。申し訳ありませんでした。
Posted by Rach at 2007年06月19日 14:10
catchさんへ
そうですね、ベンが生まれてから、以前ほどの険悪な雰囲気はなくなったとは言え、やっぱりキャロルを巡るライバル(?)ですから、スーザンはいちいちロスの言うことにつっかかってきますね。
あの「ちょっと間をおいて」というのが本当に面白いです。まだこんなに小さい赤ちゃんなのに、もしそんなことまで心配してるとしたら、それは心配しすぎよ!という感じでしょうか。(上に書いた unless の追加説明について、何か気になる点があれば、ご指摘下さい。)

その You know what? も、何て訳したらいいかわからなくて、ちょっと流してしまったのですが(わかりましたか?)、女性二人にポンポンと責められるので、「そんなにポンポン言わなくてもわかったよ、僕の考えはこうだ。」という感じの「前振り」でしょうか?

このようにセリフの解釈をしていると、「解釈に絶対はない」と思います。また、脚本家の意図したところが伝わらない、というのもあるでしょうし、脚本家にはそのつもりがなくても、受け手が勝手にそこを深読みして、何らかのメッセージが盛り込まれているのか?と勘ぐる場合もあるでしょうね。
やはり、私一人が考えているだけでは、どうしても視野が狭くなってしまうので、違う解釈を聞くと、大変参考になり、また非常に勉強になります。私がスルーしていた問題点を気付かせて下さって、いつもとても感謝しています。

また、2周年に対してのメッセージ、ありがとうございます。catchさんを始めとする沢山の方々に、間違いを指摘していただき、違う解釈を示していただき、一緒に考えていただけることを、とても嬉しく思っています。私の方こそ、皆さんに「無料で」添削していただき、アドバイスをいただいているようなもので、この2年間、とても多くのことをこのブログ上で学ばせていただきました。本当にありがとうございます。
リフレッシュ休暇は、ニューヨークに旅立つまではお預けです。下の子がもう少し大きくなったら、「本当に」ニューヨーク旅行をしたいなぁ、と思っています。
Posted by Rach at 2007年06月19日 14:17


大変よく分かりました  
それと、こだわりなく以前と変わらぬ丁寧な解説 感謝申し上げます。
辞書などの例文だけマスターして半分かりにつもりでいると、こういう生きた英語というか 類推も要求される 少し省略された英語に出会うと自分の分かったつもりもたちどころに馬脚を現すようです。
前提だけの文章を、例文などの完結したものと誤解したのが間違いでした。
今回の気づき、英文の見方という面で個人として大いに意味のあったことのように思います。  ありがとうございました。
Posted by かつての読者 at 2007年06月20日 00:08
かつての読者さんへ
ご丁寧なお礼、ありがとうございます。
母国語ではない英語の場合は、いったん「こうだ」と思ってしまうと、なかなか違う視点から見ることができなくなってしまうと思います。今回のセリフは、unless 以下の文章が長いし、S+Vも二組あるため、余計に難しかったのかもしれませんね。
Posted by Rach at 2007年06月20日 09:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。