ジョーイがチャンドラーにアドバイスします。
ジョーイ: Well, I've never been through the tunnel myself, 'cause as I understand it, you're not allowed to go through with more than one girl in the car, right? But, it seems to me it's pretty much like anything else, you know, face your fear. If you have a fear of heights, you go to the top of the building! If you're afraid of bugs.....get a bug. Right. In this case, you have a fear of commitment, so I say you go in there and you be the most committed guy there ever was! (そうだな、俺自身は今までそのトンネルを通ったことはないんだ。だって俺が思うに、車に二人以上の女の子を乗せて通ることは許されないだろ? でも、俺にはそれは何か別のことと、大体似てるように思えるよ。ほら、恐怖に立ち向かえ、だよ。もし高所恐怖症なら、ビルの屋上に行け! もし虫が怖いなら…虫を掴め。そうだよ。この場合は、お前はコミットメントに対して恐怖心があるんだから、そこに入って、史上最高にコミットした[深入りした]男になれ!)
ジョーイが珍しく長ゼリフで力説しております(笑)。
ジョーイはプレイボーイですから、誰か一人に絞って深入りする、ということはあり得ないので、そういう「コミットメントのトンネル」を通ったことはないそうです。
そのトンネルは、かけもちしては、二股以上かけていては、入れないだろ?みたいな感じでしょうね。
pretty much like は「大体、ほとんど似ている」ということでしょう。
(この記事の後半で、また pretty much が出てきます。)
その後、いろいろな具体例を挙げていますが、ジョーイが言っているのは、荒療治ですね。
苦手なものにどっぷり浸かってそれに慣れろ、ということです。
うーん、確かにそれは一つのやり方ですが、やり方を間違うと、一生それに対して恐怖心、コンプレックスを抱くという可能性もありますが。
レイチェル: Amazingly, that makes sense. (びっくりだけど、筋が通ってるわ。)
チャンドラー: You think? (そう思う?)
ジョーイ: Oh, yeah. Go for it, man! Jump off the high dive! Stare down the barrel of the gun! Pee into the wind! (あぁ、そうさ。思い切ってやってみろよ! 高飛び込みの台から飛び降りろ! 銃身を覗き込め! 風に向かっておしっこしろ!)
チャンドラー: Yeah, Joe, I assure you if I'm staring down the barrel of a gun, I'm pretty much peeing every which way. (あぁ、ジョーイ。もし銃身を覗き込んだら、きっと、おしっこがあっちこっちに飛びそうになっちゃうよ。)
レイチェルがわざわざ Amazingly と言っているのは、いつもはちょっとピントのずれたアドバイスしかしないジョーイなのに、今回のは「驚くべきことに」説得力があるからですね。
dive は「急降下、潜水」「(水泳の)飛び込み」。
high dive というのは「高飛び込み」のことのようです。
stare down the barrel of the gun というのは恐らく「銃口から銃身の中を覗き込む」ということのようですね。
pee into the wind というのは、「風”の中に”おしっこする」という感じでしょうか?(笑)
普通に立小便をする時に、風が強いと自分にかかったりしそうでいやだけど(?)、そういうことを恐れずに、風に向かって、風のびゅんびゅん吹いている中でおしっこしろ、みたいな感じなんでしょうかねぇ?
「風におしっこが負けるのを恐れるな。自分にかかるのを恐れるな。」みたいなことなのかなぁ?
先ほどは pretty much like の形で出てきましたが、pretty much は「ほとんど、大体」という意味で、ロングマン現代英英辞典では、
pretty much: almost completely
と説明されています。
pretty much the same 「ほとんど同じ」というフレーズでよく使われるようですが、このセリフの場合は、どういうニュアンスなのか、よくわかりません。
peeing にかかっているようなので、「ほとんどおしっこする」→「おもらしする、ちびる」ということか、本当におしっこしちゃわないまでも、おしっこしちゃいそうなくらいにビビってしまうよ、ということか?
every which way は「四方八方に、めちゃくちゃに、ばらばらに」。
ロングマン現代英英辞典の語義は、
every which way: (American English informal) in every direction
例) The kids ran off every which way.
つまり、「あらゆる方向に、あちこちに」ということで、例文は「子供たちは、あらゆる方向に走り去った。」
その pretty much と every which way のニュアンスを合わせて考えてみると…。
その銃の話とおしっこの話を同時に持ち出したジョーイに対して、銃を覗き込んだりしたら怖くてビビっちゃって、おしっこがあちこちの方向に飛んじゃいそうになっちゃうよ、という感じでしょうか??
(男性のおしっこの話は、私には、よくわかりません…わはは)
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10-17である妊婦さんにチャンドラーがバカな質問して相手を引かせてしまいます。
Chandler: So, you ever wonder which is worse, you know; going through labor or getting kicked in the nuts?
男性用の便器で素っ裸で用を足すと、どれくらいevery which way に飛散しているかが実感できます。(笑)最近は男も座って用を足す人が増えてるようです>銃を覗き込んだりしたら怖くてビビっちゃって、おしっこがあちこちの方向に飛んじゃいそうになっちゃうよ。ここは強い意志を持つという話とは反対で恐ろしくて反射的に確実にそうなると断言してるようです。
you're not allowed to の日本語訳は許されてないとよく訳されますが、allowは硬い表現の場合もありますがカジュアルな表現でよく出てくるように思います。
7-17 A child: I’m not allowed to have soda.(炭酸飲んじゃいけないんだ)canやletとニュアンスが多少違いますね。
(名前の後ろのコロン(:)は、名前の一部でしょうか? 「モーニング娘。」とか、「藤岡弘、」みたいな感じで?…笑)
10-17 のセリフには大笑いしてしまいました。これは日本でもよく例えに出されるような気がするので、アメリカでも同じようなことを言うんだなぁ、と思って大爆笑してしまったのです。
going through labor の痛みはそれはもう…!という感じですが(笑)、キャッチャーの大事なところにボールが当たって、声も出ないほど痛がっている様子を見ると、あぁ、これも「かなりのもの」なんだろうなぁ…と思います(笑)。きっといい勝負なんでしょうねぇ?
飛散については、息子がトイレでしている姿を見ると、よくわかります。(最近は恥ずかしいのか、必ずトイレのドアを閉めていますが…)。
「男も座って用を足す」については、
フレンズ2-12その10
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470351.html
で触れたことがあります。(フレンズとは無関係な世間話でした)
「反射的に確実にそうなると断言してる」ニュアンスが、pretty much = almost completely に表れている、ということでしょうか?
私も be not allowed to を「許されていない」と硬く訳す傾向にありますが、それほど硬い表現ではないんですね。「許されていない」という感じだと、小さい子供には似合わないですからねぇ。
非常に細かい話ですが、そのセリフは 7-16 みたいです(笑)。(小姑みたいですみません)
ご訪問&コメントありがとうございます。
すごいと言っていただくほどのことではないですが、そう言っていただけると嬉しいです。
ともりんさんは学生さんなんですね。若い頃は何でも吸収できて柔軟性もありますから、興味のあることを思いっきりやって下さいね。
こちらこそよろしくお願いします☆