[Scene: Central Perk, Phoebe's beeper is going off]
セントラルパーク。フィービーのポケベルが鳴る。
フィービー: Oh, it's your audition from this morning. Can I use the phone again? (あぁ、今朝のあなたのオーディションの件よ。その電話、また使ってもいい?)
レイチェル: Sure, Pheebs, you know, that's what it's there for, emergencies and pretend agents. (もちろんよ、フィービー。ほら、電話はそのためにあるんだもの。緊急事態と、にせのエージェントのため、にね。)
ジョーイ: Come on baby, come on! (よーし、来い! うまく行けよ!)
フレンズ3-4その10 で "this alarm started going off" 「警報が鳴り始めた」という表現が出てきて、その時に、go off について説明しました。
このト書きの beeper 「ポケベル」でも go off が使われていますね。
フィービー: (on phone, in 'Caitlin's' voice) Hi, I have Phoebe Buffay returning a page. Okay, well, um, she's in her car. I'll have to patch you through. ([ケイトリンの声で電話で話す] はい、フィービー・ブッフェにポケベルへの返事をするようにさせます。はい、フィービーは今、車の中です。あなたの電話を(彼女の電話に)繋がないといけません。)
今、フィービーはケイトリンのふりをしてしゃべっています。
フレンズ3-4その5 にも出てきましたが、これは、フィービー・ブッフェという(にせ)エージェントの秘書、ケイトリン、としてしゃべっているのですね。
have someone doing は「(人を)…するようにさせる」ですから、これは、ケイトリンが、今からフィービーにポケベルの返事の電話をするように手配します、取り計らいます、ということでしょう。
patch は「…につぎ[あて布]を当てる、応急に修繕する、つぎはぎをする」という意味で、
英辞郎には、
patch=(他動詞)(回線などを)一時的に接続する
という意味も載っています。
「電話回線をつぎはぎする」という感じでしょうか。
レイチェル: Very nice touch. (すっごくいい感じ。)
フィービー: (in voice, on phone) Okay, go ahead. (in normal voice on phone) Um, hi Annie. (listens) Fantastic! (to Joey) You got it. (on phone) Oh, okay, um, Will he work for scale, you ask me? Well, I don't know about that, (Joey clears his throat to signify yes) except that I do and he will. Great, oh, you are such a sweetheart. I would love to have lunch with you, how about we have lunch next....(hangs up phone) Op, went through a tunnel. ([調子のいい声で]いいわ、どうぞ。[普通の声で] あぁ、はい、アニー。[相手の話を聞いて] 素敵! [ジョーイに] やったわ。[電話で] わかった。彼は最低賃金で働くかって? さぁ、それについてはよくわからないわ。[ジョーイはイエスであることを知らせるために咳払いをする] あ、でも、私が彼を説得して、彼がその気になれば大丈夫ね。良かった、あなたは本当にいい人ね。あなたとランチを食べたいわ。どうかしら、ランチを次の… [電話を切る] あぁ、トンネルを通過したわ。)
scale は「階級、等級」という意味があり、そこから「(料金・賃金などの)賃金表(wage scale)」という意味にもなります。
work for scale は「最低の報酬・賃金で働く」ということ。
clear one's throat は「咳払いをする」。
のどをクリアにする、というのは、日本人の感覚でもわかりますよね。
のどに異物感、違和感があって、それをなくすために咳払いをする、というイメージです。
また、エヘンと咳払いして「俺はいいよ!」という意志を示す、というのは、日本人もやりますよね。
誰か自分のことを忘れている時に、そうやって気を引いたりもします。
except that は「(that 以下)であることを除いては」。
that 以下であることを除いてはわからない、つまり、わからないけど、that 以下の場合ならばその問題は解決するわね、ということです。
調子良くことが進んだフィービーは、相手とランチの約束までしようとします。
嘘の(にせの)エージェントなのに大丈夫なのか?と思っていたら、自分からブチっと電話を切ってしまいました。
車からかけているという設定なので、勝手にトンネルに入って電話が切れたことにしてしまったのですね。
相手がそんな事情に気付いたかどうかは別にして(笑)、フィービーはうまく立ち回っていますね。
「肝心なところでトンネルなんて…」などという演出、芸が細かいです。
went through a tunnel 「トンネルを通過した」というフレーズが出てきたのは、今回のエピソードが「トンネルの比喩」の話をしているのと多少は関係があるのでしょう。
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ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。
今回は、確かにここでちょっとひっかかったんですよ。
Well, I don't know about that, except that I do and he will.
を普通に見ると、絶対に do = know ですよね。know という動詞の反復を避けるために、do を使っているわけです。
私も know だろうなぁ、とは最初に思ったんですが、except (that) I know and he will というのの意味がなんとなくピンとこなくて…。
and がなくて I know he will (work for scale) なら、「彼が最低賃金で働くだろうとわかる」という意味になって、「わからないわ…[ここで気が変わって]あ、でも、彼がそうするだろうとわかるわ。」と言うニュアンスになるのだろう、と納得したのですが…。
I know が「何を知っている」と言っているのかがわからなかったので、know だけだと中途半端な気がして、do に何かの意味を持たせたのかな、と勘ぐってしまったようです。
I do and he will 「私が何らかの行動を起こして、”そして”彼がそうするようになる。」みたいに解釈したのです。
でも、catchさんの説明を聞くと、やっぱりこれは know だと思いました。
I don't know about that, except that I know. という「訳のわからない言い方」が、フィービーの慌てぶりを表しているわけですね。エージェントなのに、彼が最低賃金で働くかどうかについて、I don't know about that といい加減な返事をしてしまったことを慌てて訂正する、という感じでしょうか。
「知らない[わからない]、あ、でも今知らないって言ったのは、知ってること以外の話よ。」みたいな感じなんですね。「わからないなぁーって言っちゃったけど、やっぱりその件についてはわかるわ。彼はその条件を受けるわ。」という感じの、I do [know] and he will なんですね?
下記、英文の構造について教えて下さい。
That's what it's there for, emergencies and pretend agents.
Thatが主語、’s(is)が動詞、what以下が補語の
単純なSVC文型だと思うのですが、whatの品詞が
よく分かりません。
itは電話を指し、it以下で文が成立しているので
疑問代名詞や関係代名詞などではないですよね?
かと言って、副詞や形容詞にも見えませんし・・・
P.S.
日本語の辞書(ジーニアス)を引くとwhatは
代名詞、形容詞、副詞と書いてあるんですが、
英英辞典(ロングマン)を引くとpronoun,
determener,predetermenerと書いてありました。
文法としては、日本語辞書の形容詞がdetermener,
predetermenerに相当するんですが、形容詞という
分類だと説明がつきにくい部分があるので、
素直に決定詞や限定詞という品詞で書いてくれた方が
分かりやすいのにな〜と思った次第です。
一方で英英辞典にwhatの品詞としてadvervが
ないのも変ですが・・・。
What does it matter?のwhatが説明できない・・・
ちなみに文法中心である事が、何かと批判される
日本の英語教育ですが、私は80%は支持してます。
しかし、決定詞という品詞概念を教えないのは
如何なもんかな〜と、思ってみたり見なかったり。
よくaとtheの使い分けが難しいと言われますが、
articleでなく、determenerとして学ぶと
もう少し理解しやすいのにと思います。
恥ずかしながら、私自身determenerという概念の
存在を知ったのは、つい最近の話です。
aとsomeは単複の違いだけで、同じdetermenerだとか、
theと所有格が同じ位置づけのdetermenerだとか
知った時に、だいぶ目の前が開けました。
(それでも、まだまだ手強い文法項目である
ことに変わりはありませんが・・・)
と、同時に、もっと早い段階で教えてくれれば、
そういうフィルタを通して、英文に触れて
これたのにな〜と思ってしまいます。
Rachさんは、ブログの中ではことさらには
冠詞、無冠詞、限定詞の類に触れておられませんが、
Get the woman a pad!の解説や、Rachさんの
英文を読むと、この辺の文法の造詣も
深いんだろうな〜と容易に伺い知れます。
この辺を勉強するにあたって、おすすめの
書籍等ありましたら、教えて頂けませんか?
コメントありがとうございます。
that's what it's there for, emergencies and pretend agents. の構造について。
that を指すものがわかりやすいように、一連のやりとりを再度ここに書いてみると、
フィービー: Oh, it's your audition from this morning. Can I use the phone again? (あぁ、今朝のあなたのオーディションの件よ。その電話、また使ってもいい?)
レイチェル: Sure, Pheebs, you know, that's what it's there for, emergencies and pretend agents. (もちろんよ、フィービー。ほら、電話はそのためにあるんだもの。緊急事態と、にせのエージェントのため、にね。)
ここでは、That's what it's there for, A and B. という構造になっていますが、セリフなどでよく出てくるのは、That's what S(主語) is for. という形でしょうか。
フレンズ2-9その12
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470291.html
では、フィービーが急ブレーキをかけたため、チャンドラーがガラスに頭をぶつけた時、
チャンドラー: So that's what this is for! (これは、そういう時のためのもんだったんだな。)
というセリフがありました。これは「このガラスは、そういう時(運転手が急ブレーキをかける時)のためにある」ということになります。
今回のセリフ、That's what it's there for, A and B. の場合、there は「そこに(それはある)」という意味で、emergencies and pretend agents は、that を別の言葉で具体的に言い換えたものだと考えることができると思います。
That's what it's there for について見てみると、that というのは、その前のフィービーのセリフにある「フィービーが電話を使う」ということで、そのことを、レイチェルは付け足しのように「緊急事態と、にせのエージェント」と表現している。
it は the phone 「その電話」。
レイチェルのセリフの意味を、一般的な文にしてみると、
The phone is there for that, emergencies and pretend agents. 「その電話はそのためにそこにある、(そのため、というのは)緊急事態とにせのエージェントのために」
になるでしょうか。
それをちょっともったいぶった感じで、「電話はそのためにあるのよね、(そのためっていうのはつまり)緊急事態と、にせのエージェントのため」と表現したのが問題のセリフとなるということです。
it's there for something の something に当たる部分を「先行詞を含む関係代名詞」として前に出したのが what ですね。いわば、電話はそのためにある、という「そのため」を指すものが、what になります。言い換えると「電話が存在するための理由」という感じですね。
that 「フィービーが電話を使うこと」が、「その電話が存在するための理由である」と言っておいて、フィービーは今、緊急の用事があって、にせのエージェントとして電話を使おうとしているわけだから、「そのため、っていうのは、緊急時とにせエージェントのため、ってことね」と付け足しのように言っていることになります。
that's what it's there for. だけなら「そのために電話はあるんだもの」と言っているだけになりますね。
そこに emergencies がついても、「そのために電話はあるんだもの、そういう緊急事態のために」ということで、「緊急事態なんだから、もちろん使っていいわよ。電話はそのためにあるんだから」ということになるのですが、and pretend agents 「(緊急事態と、)そして、にせのエージェントのためにね」と付け加えることで、偽りの電話をするために電話を貸してと言ったフィービーに対して、「にせのエージェントが嘘の電話をするために、電話って存在するんだもんねぇ〜」のようにちょっと皮肉っぽく言ってみせた、というのが今回のセリフのニュアンスになるだろうと思います。
構造について、繰り返しになりますが、もう一度整理しておくと、
That is what. という文章が基本の SVC で、
what は、it's there for something の something が前に出た形の「先行詞を含む関係代名詞」=「(〜する)こと、もの」。
it's there for something は「それは something のためにそこにある」ということなので、いわば、something は「それがそこにある理由」。
つまり、「That (フィービーが電話を使おうとすること)は、it (電話)がそこにある理由である」→(電話を使おうとしたフィービーに対して)「(フィービーがしようとしている)そのことのために電話はある・存在する(んだから、どうぞ使っていいわよ)」的な意味になる。
「そのために電話はあるんだから」と言っておいて、「そう、にせのエージェントのためにね」と付け加えたのが、レイチェルのちょっとした皮肉であり、笑いのポイントである。
ということになります。
実は、次のエピソード フレンズ3-5 で、よく似た感じのフレーズ、What are big sisters for? というのが出てきます。(ネタバレの場合は、今は読んでいただかなくて結構ですので^^)
料金はお店持ち フレンズ3-5その23
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470898.html
"what are big sisters for?" 「何のために姉はいるの?」→「そういう時のために姉はいるのよ。そういうことをするのが姉の仕事よ」ということなのですが、これを、That's what big sisters are for. にすると、「そのために姉はいる」という、今回のセリフによく似た文章になるわけですね。
今回は、That's what S(主語) is for. 「主語は〜のためにある」という文章ですが、これとよく似た構造の文、That's what this is all about. というのもよくセリフに出てきます。
この構造は説明しがいがあると思ったので(笑)、
単語はわかるのに文の意味がわからない
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470989.html
という記事で、その構造を解説したことがありました。
コメントをいただいているこの記事 フレンズ3-4その15 が、2007年06月25日に書いたもので、「単語はわかるのに文の意味がわからない」は、2007年10月27日に書いた記事になるため、記事を最初から順番に読んで下さっている場合には、先の記事になってしまいますが、フレンズのネタバレにはなっていない記事なので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。
determiner について。
私もロングマンを見てみましたが、what time, what color などのように使われるのが、determiner 「限定詞」ですね。
ちなみに、私の使っているLAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、
what [adverb] の項目がありました。しかも、例文が、
We may be a little late, but what does it matter?
でした^^
私は自分のブログ解説では、determiner について強く意識したことはあまりなかったんですよね。ブログ内検索をしてみたところ、some の英英辞典の語義を引用する際に、determiner という言葉も引用していますが、特にその determiner という品詞の概念について掘り下げることはしていないようです。
なぜ私が意識していないかと言うと、どうやら、私が使っている文法書「数研出版 基礎と完成 新英文法」に「限定詞」という言葉が出てこない(らしい)からのようです。
ですから、determiner という視点で単語を見たこともなかったのですが、mizさんが書いて下さった、a/some、the/所有格、の話は大変興味深いですね。
せっかくなので、LAAD での語義を見てみると、
determiner [noun, coutable] : in grammar, a word that is used before a noun in order to show which thing you mean. In the phrases "the car" and "some cars," "the" and "some" are determiners.
つまり、「文法で、自分がどれを意味しているかを示すために、名詞の前に使われる単語。the car と some cars というフレーズでは、the と some が determiner (限定詞)である」。
ということで、今さら determiner の語義を調べているくらいですから(笑)、残念ながら私は「この辺(限定詞など)の文法の造詣が深い」ということはないですね^^
なので、「限定詞を学ぶのに」おすすめの書籍というのも思い浮かばないのですが、a/the の感覚を理解するのに大いに役立った本としては、
「伊藤サムの これであなたも英文記者」(ジャパンタイムズ)
をおすすめしたいです。
拙著でも、参考書籍として名前を挙げさせていただいたのですが、a/the の違いにとどまらず、日本人の感覚ではわかりにくいところを、丁寧にわかりやすく解説して下さっている素晴らしい本なので、是非!(^^)
とても丁寧な解説をして頂いたにも関わらず、返信が遅くなり申し訳ありません。
構造そのものや各代名詞が指すものはRachさんに解説して頂いて、
すぐに理解できたのですが、シックリ来る感じがしなくて返信が遅れてしまいました。
全く同じ構造の別の文章ならすぐに理解できますし、自分から発する事もできるんですが・・・。
(例:That’s what I’ve wanted.それは俺がずっと欲しかった物だ。)
なのに、”That’s what it is for.”だけは何故かシックリ来ませんでした。
とても自分が使いこなせるイメージが湧かないというか。
自分で使うどころか、他の映画やドラマで別の形で会った時に理解する事さえ出来ない気がしました。
そんなこんなで、約2ヶ月答えが出ないまま悶々としていたのですが、
Rachさんに返信を出さないのは失礼だと思って久しぶりに訪問したら突然理解できました(笑)。
文法書では、先行詞を含む関係代名詞whatは”the thing that”に書き換え可能という
解説をよく見ますが、これはwhatのままでは見えない先行詞と関係代名詞を
the thingとthatに分解して可視化しているだけなので、必ずしも含まれている先行詞を
the thingで書き換えないといけないわけではないですよね。
例えばThat’s what I’ve wanted.なら、That’s the thing I’ve wanted.だけでなく、
シチュエーションによっては、That’s the toy I’ve wanted.にしてもOK。
同様にThat’s what it is for.のwhatをthe thing thatではなく、the reason thatに読み替えると
理解しやすいのかな〜と。That’s the reason that it is for.だと
「それが理由なのよ、電話が存在する。それってのは、つまり緊急事態やニセのエージェントね。」となり、
逐語訳でもそれなりに解釈できますし、自分でも発信できそうな気がします。
私の英語学習を振り返ってみると、whatを機械的に「〜もの/こと」と訳しており、
含んでいる先行詞が、もっと漠然としたもので、なんでもありなんだという認識が
欠けていた気がします。それが、今回の英文の理解の妨げになっていたのかなと。
ところで、この表現はネットで調べるとRachさんが解説されている通り、
be動詞と一緒に用いて存在理由を説明するケースが多いのですが
what以下の動詞として、一般動詞を用いる事は可能なのでしょうか?
例えば、モニカの潔癖症に対する、フィービーのセリフとして、
“That’s what I left this apartment for.”「そんなんだから、この部屋を出たのよ!」
みたいなのは、ありでしょうか?
“That’s what * for”で検索かけても、be動詞しか見当たらなかったので、
あくまでbe動詞限定の表現なんですかね?
(勿論、forなしならいくらでもありました。)
英辞郎に1つだけで、That’s what I live for.という表現がありましたが、
これはほとんど存在を表すbe動詞に近いですよね。
最近、「文法的に正しい」と「naturalな表現」のはざまで苦しんでます・・・。
それはそうと、伊藤サムさんの本の紹介ありがとうございました!!
紹介されてからすぐに購入しました。Rachさんおススメの本だけあって、
とてもわかり易い本ですね!!
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
ご質問に対する私の解説が長すぎるため、妙な圧迫感(?)があるのかもしれないのですが(笑)、「返信を出さないのは失礼」などということは全くありませんので、その点につきましては、どうかお気軽にお考え下さいね(^^)
私は、自分で「わかった!」と思えた時は、そう思うに至った経緯を全部メモしておきたくなるし、自分でもよくわからないなぁ、、と思う時は、何がわからないのかを突きつめたくて頭に浮かんだことを全てメモしておきたくなるし、、(爆)ということで、いずれの場合でも私のレスは長くなってしまうんですよね。ですからその長いレスを、お時間のある時に読んでいただけたら本当にそれで私は十分ありがたいのです。
what については、「必ずしも含まれている先行詞を the thing で書き換えないといけないわけではない」と私も思います。「先行詞を含む」ということを可視化、明示化するために、そう表現してあるだけ、ということでしょうね。
mizさんのご質問の「what以下の動詞として、一般動詞を用いる事は可能なのでしょうか?」について。
例えば、「そんなんだから、この部屋を出たのよ!」と言いたい場合には、通常は、
That's why I left this apartment.
になるような気がします。これはまさに、That's the reason why I left this apartment. の the reason が省略された形で、「それが、私がこのアパートを出た理由である」ということになりますね。
それに関連しての話ですが、What ... for? 「何のために?」が、Why...? 「なぜ?」と同じような意味で使われることもよくあります。
例がちょっと先のシーズンになってしまうのですが、フレンズ7-11 に、
ジョーイ: What are you middle-naming me for?! (何で俺をミドルネームで呼んでるんだよ?)
というセリフがあります。
これは、意味としては、Why are you middle-naming me? 「なぜ俺をミドルネームで呼んでるんだよ?」と同じようなことですね。
Why...? だけだと「なぜ?」、What ... for? だと「何のために?」という違いになるでしょうか。
「なぜ?」ではなく、あえて「何のために?」と問うことで、「わざわざそんなことをするのには何か目的があるのか? それが何かの役に立つのか?」という「目的、〜のため」という部分を why よりもピンポイントで尋ねている感覚がする、と言いますか。
そういう why と what for のニュアンスの違いを考えると、「主語はこういう時のためにあるのよ」という「存在理由・存在意義を述べる be動詞を使った文章」の場合は、「”なぜ”存在するか」というよりも、「”何のために”存在するか」ということ(目的)を言いたい文章になるので、例えば、「そのために姉はいる」ということなら、
That's why big sisters are. ではなくて、That's what big sisters are for. になるのかなぁ、と。
そして話が戻りますが、
「そんなんだから、この部屋を出たのよ!」の場合は、「何かのために・何かの目的のために、部屋を出た」という「〜のために」という目的のニュアンスではないので、what ... for ではなく、why が使われる。
That's what I live for. の場合は、「私は〜のために生きる、というその”生きがい・生きる目的”がそれである」ということから、目的のニュアンスの for が使える。
、、ということになるのかなぁ、と私は思いました。
それから、「文法的に正しい」と「naturalな表現」というのは悩ましいですね。私もブログを始めた頃は、まだまだ学校英語の影響が強くて、「文法的に正しいか正しくないか」という視点がなかなか抜けませんでした。それが、生きたセリフをたくさん浴び、そのニュアンスを掴むという作業を重ねるうちに、正しいか正しくないか、とかよりも、「こういうことを言いたい場合には、ネイティブは”普通”どう表現するか?」という視点を持てるようになりました。
natural かどうか、ということは、なかなかノンネイティブには判断しがたい部分ですが、私の場合はいつも、
「フレンズ」では、もしくは他のドラマや映画では、こう表現していた、
というデータを判断基準に使っています。
自分で英語を書く場合にも、どこかで聞いたことのある表現をアレンジして使うことが多いのですが、それもナチュラルな表現を身に付ける方法の一つだと考えています。和英で単語を調べて、それを自分の文法知識で一から組み立てて、、となると、「文法的には正しいかもしれないけど、ネイティブはそんな風には言わないなぁ」という文章になってしまう恐れがありますしね。
それから、伊藤サムさんのご本、気に入っていただけたようで良かったです。おすすめすると必ず皆さんが喜んで下さる^^ という本当に良い本なので、是非これからもご活用なさって下さいませ。
ご丁寧なお返事ありがとうございました!(^^)
質問をした時点で、That's why I left this apartment.も思い浮かびそちらが自然な感じがしたのですが、That's what I left this apartment for.とcompatibleな表現なのかな〜?というのが気になりました。
やはり、That's why〜の方が良さそうですね(^_^;)
それにしても、what 〜 for?は”なぜ”よりも、”目的”に力点が置かれているというのは、言われてみれば確かにそんな感じがforからヒシヒシと感じられますね。(^_^)
『自分で英語を書く場合にも、どこかで聞いたことのある表現をアレンジして使うことが多いのですが、それもナチュラルな表現を身に付ける方法の一つだと考えています。』
これは本当に同感です、英借文に勝る英作文(だけでなくスピーキングも)スキルアップ法はないですね!!
私も受信の勉強だけではダメだと思い、発信できるようにと、lang-8で少しずつ英作文の練習を始めました。これが無料というのは、本当にありがたいサービスだと思います。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
Why...? のような意味で、What... for? と表現する文章の形があるので、今回のようなフレーズの場合も、compatible かな?と思うのは自然な流れですよね。
実際の使用例を検索した結果、「be動詞を使った存在意義を述べる文章の場合は、for が使われているのが多い」ということになると、for の「目的」のニュアンスが、存在を意味する be動詞とうまくマッチングしているから、ということになるのかなぁ、と思ったということですね(^^)
よく言われているように「英借文」が何より自然な英語を書くコツですよね。私は、lang-8 を使ったことがないのですが^^ そこで英語を書く練習をされている方はとても多いと聞きます。何となく書けそうに思うけれど、実際に文字として書いてみようとすると、手が止まってしまったりするもので、ライティングなどのアウトプットは、やはり実際に書いてみることで訓練するのが一番ですね。
フレンズのセリフなどをアレンジしていろいろと盛り込んで、ライティングを楽しんでいただければ嬉しいなと思っています。頑張って下さい!(^^)
自分は北米向けのビジネスホン開発に携わっていました。日本では今でもそうですが、外線の転送、外線の会議通話はできません。課金が複雑になるという事で禁止されています。
プログラム内の状態遷移が難しく、言語がアセンブラで、何日も徹夜しました。
page→Katelynn
Katelynnが車内のPhoebe Buffayに電話し、pageが来たことを伝え、その通話を保留し、page元に電話し、Phoebe Buffayが車内にいることを伝え、Katelynnは通話から離れ、page元と保留のPhoebe Buffayの通話となる。
出演交渉は権限のあるPhoebe Buffayに委ねられる。
こんなコントは日本では無理ですね(^▽^)。
こんにちは。コメントありがとうございます。お返事大変遅くなり誠に申し訳ありません。
北米向けのビジネスホンのお話、ありがとうございます。
今回のような電話のやりとりのコメディは、アメリカならではということなのですね。